特集ページ【入念すぎた準備 〜幻の「ディズニーメダル」のページ〜】

ディズニーメダル

ストレッチをしていてケガをする……あると思います!

 あなたは覚えているだろうか——【茶平工業】公式HPの「販売場所リスト」のページに、「ディズニーメダル(準備中)」という項目があったことを——

茶平工業公式HPからスクリーンショット

 他に「フェリー」という項目があり、こちらは準備を終えて【太平洋フェリー】【さんふらわあ】とを紹介するページへとリンクが貼られていた。

 しかしながら、件の「ディズニーメダル」のページは、待てど暮らせど「(準備中)」の文字が外れることはなかった。私が初めて茶平工業のHPを見た時からすでに準備中で(2009年くらい)、長い準備期間を経て、ついにその準備を終えることなく2018年くらいに「フェリー」の項目と共にそっと消えてしまった。

 ミッキーは大物である。ゆえに、準備もまた長いのである。

 私はかつて歌手の「サラ・ブライトマン」のコンサートで、付き人(の付き人)みたいなバイトをしたことがある。そのときの共演者は「ホセ・カレーラス」、前座はなんと「谷村新司」であった。うら若き大学生だった私はむしろ前座の谷村新司しか知らなかったのだが、それだけに「サラ・ブライトマン」の大物ぶりを示す行動の数々に度肝を抜かれた。決して細かくは語るまいが、とりあえず恐らくは普通にしていただけの谷村新司がものすごく常識人に見えた。谷村新司の担当だったバイト仲間のことを「いーなー」と思った。実際、言った。

 そのサラ・ブライトの準備が、大遅刻をしてきたくせにやたらと長くて問題となった(まあ一人として定刻に到着した方はいらっしゃらなかったのだが)。自分の出番になっても一向に現れず、通訳を務めていた人が血相を変えて舞台裏に走ってきて、前座でステージに立っていた谷村新司のマネージャーに「サラの準備がまだできていないので、もう少し引き伸ばしてください」と懇願した。谷村新司のマネージャーは「いいからそいつとりあえず連れてこいよ!」と怒鳴っていた。大人の世界って怖いな、と思った。

 大物は、準備を入念に行うのである——否、準備が整うまでは決してステージには上がらないのである。表に現れるときには、常に完璧なる自分がそこにいる——

 ディズニーの面々も、自分たちの準備が整うまで決して舞台に立たなかった——それだけのことなのである。中途半端な姿は決して見せられない、なぜなら、子供たちの夢を背負って立っているのだから……

 ついに準備を終えることができなかったディズニーメダルの輝きを、いまここで復活させる——そんな壮大な計画が、当記事である。私ごときの力では当初想定されていたであろう輝かしいページを作り上げることなど到底できないが、せめてその足跡を残したいと考え、ここに書き記す所存である。ちなみに私は、フットサルの公式戦で、「かつて所属した古巣チームとの対戦」という最高に燃え上がるシチュエーションによりその日は朝から気合が入りまくり、試合前にいつもより入念にウォーミングアップをしてストレッチもいつもより時間を掛けて行い良い汗をかいた挙句の果てに、試合中に左膝の靭帯と半月板を断裂するという重傷を負った(しかも別に相手選手と接触してないのに)。入念すぎる準備がアダとなること、是れアリ。

ミッキーマウスに栄光あれ!(どうした?)

旅する記念メダラー達に意外と不評なディズニーメダルの面々

 以下、徒然なるままに順番で各地のディズニーメダルを紹介していく。順番に他意はございません。推し度でもありません。「デザインが手抜き」「ご当地感がない」等の理由で記念メダラー達からは軒並み不評な記念メダルの面々をご覧ください。

【松本城】

 このデザインだとどこのお城でも使えそうだね、という点できっと不評な【松本城】ディズニー。国宝【松本城】の天守閣が非常に荘厳な雰囲気なだけに、簡略化されてしまったのが旅人の心をまったく掴まないのかもしれない。というか以後の【名古屋城】【大阪城】とまったく同じ図柄なんだけどね……(スティッチにいたっては【彦根城】も)

【名古屋城】

 木造再建でエレベーターを付けるかどうかの問題に揺れる【名古屋城】。現在再建工事中だが、記念メダルは販売機の場所を移動して継続販売されている。

 ここの記念メダル的特徴はなんといっても「スティッチメダルが2種類ある」という点であろう。同一キャラで2種類販売している場所は他になく、しかもそれがミッキーではなく敢えてのスティッチであるところが通好みである(どういった通かは不明)。ディズニーランドに行ってもスティッチのアトラクションは割とすんなり入場できるイメージがあるので、スティッチを推しメンにしたところに深い意図を感じるのだが、深すぎてそれがわからないのが己の力不足で申し訳ないかぎりである。

【大阪城】

 いきなり三度も同じ図柄のメダルを見せられてくどく感じるかもしれないが、これが現実なのだから仕方がない(唐突な厭世感)。

 日本で一番大きい城【大阪城】は、もはや大阪におけるエンターテイメントの中心地ともいえる。大阪城ホールではライブが行われ、公園内は路上ライブのメッカとなり、マラソン大会が開かれたり大道芸人が来たり、古くは博覧会が開かれたりともはやなんでもありである。ちなみにおもて面は【名古屋城】【松本城】と共通で、裏面は【通天閣】と同一なので、どれが一番先に誕生したのかは謎であるが金型使い回しメダルではある。

姫路城

 終わりと見せかけて、おいまたかよ! と言わんばかりの使い回し第4弾【姫路城】。ただ、【姫路城】は予算の都合か何かでスティッチメダルだけは排除されている。個人的にはそれは賢明な判断だと思うのだが、その帳尻を合わせるためなのか何なのか、次の【彦根城】ではまさかのスティッチメダルだけが存在するというパターンとなる。

 長きに渡る改修工事が終わった国宝【姫路城】は、休日に訪れるといつでも満員のため整理券制での入場となるほど大人気である。ミッキーと握手&記念撮影ができる「ミート・ミッキー」に負けず劣らずの人気ぶりである。

【彦根城】

 ひこにゃんメダルの隣になぜかスティッチメダルが並ぶ【彦根城】。ディズニーメダルの中でなぜスティッチ一択にしたのかは本当に謎である。金型だってどうせ【名古屋城】【松本城】【大阪城】の使い回しなのに、そこで敢えてスティッチを選ぶに至った経緯をぜひ知りたい。私が知らないだけでスティッチって大人気なのかしら?

【駒ヶ岳ロープウェイ】

 クルマだけでは辿り着けないという点で意外と入手難易度が高い【駒ヶ岳ロープウェイ】。バスに揺られて到着するロープウェイ乗り場に販売機はあるので登山をしなくても入手可能であるが、当然ながらバリバリの登山装備を身に纏った登山家たちと同じバスに乗らなければならないので、ナメた服装で乗ると注意されるかもしれない(私はちゃんと登山しました)。山で食べるカップヌードルってどうしてあんなにおいしいのだろうか?

【和歌山マリーナシティ】

 【マリーナシティ】は「ポルトヨーロッパ」と呼ばれる施設の遊園地エリアの名称である。併設される「黒潮市場」という場所に販売機が置かれていて、めちゃくちゃ探し回った記憶がある。その昔は「ポルトヨーロッパ」名義のディズニーメダルではない通常の記念メダルが販売されていた。

 私のかつて最愛だった人が大学時代に学部の同級生達と「ポルトヨーロッパ」に旅行に行ったエピソードを話してくれて、それを聴きながらその時の写真を見せてもらったりしたので、今では自分が行った時のことよりもそのときの話を思い出してしまいます。なんて惨めなおっさんなのでしょう。

【京都水族館】

 スティッチメダルの図柄にもなっている天然記念物である「オオサンショウウオ」が気持ち悪いくらい折り重なっている姿がのっけから見られる【京都水族館】はデートにオススメの水族館である。広大な公園の一部に併設されていて、水族館を巡ったあとは公園の芝生で肩を並べて談笑なんてのが京都の若者達の鉄板デートコースなのではなかろうか(狭い知識での偏見)。ただ、記念メダラーとしては同じ公園内にある【京都鉄道博物館】にも行きたくなるところで、そっちも行こうよ! などと言い出すと百年の恋も冷めてしまう確率58%(意外と現実的な数字⁉︎)

【のとじま水族館】

のとじま水族館 記念メダル スティッチ

 意外とマイナーな【のとじま水族館】は、実は私が最も好きな水族館である。この水族館には2匹のジンベエザメがおり、入り口そばにある巨大水槽で他の魚たちを子分のように従えて優雅に泳ぐ姿を入場して5秒で拝むことができる。初めて訪れたとき、このインパクトにすっかりやられてしまった私である。やはり必殺技は出し惜しみしてはいけないのである。

スペシウム光線を出し惜しむお方にとって耳の痛い話
(『UNDER TAIL』よりスクリーンショット)

 古いタイプの水族館なので「雨降ったらヤだな」「真夏日はヤだな」と何かとヤダづくしの屋外を行き来するレイアウトだし、現在の水族館界において主流の「カップルが良い雰囲気になりそうな演出」等も皆無であるが、私はこのような「生き物の良さで勝負をする水族館」の方が好きである。

 まあ一人で行くからなんですがね……ええ、ええ。はい。

【マリンピア日本海】

 【マリンピア日本海】は非常にメダルの種類が多い施設なので、ディズニーメダルが埋もれてしまっているのであった(存在を完全に忘れていたいう個人的な事情をさも一般的かのように述べる)。この施設はミニーちゃんがいないという珍しいパターンである。私は基本的にスティッチを酷評しているのだが(最低)、ここのスティッチメダルの図柄はなかなか良い気がしている。メダルのデザインを自分で考えてみると、メダルの丸形状を生かしたものにするのは案外難しいことに気が付く。このスティッチメダルはそのメダルの丸みを生かしたキャラ配置となっていてすげーなーと思う(小並感)。

【京都タワー】

 【京都タワー】は目の前にそびえ立つ巨大な「京都駅」にすっかりその存在価値を脅かされているものの、1階エリアをとても綺麗に改修したり綺麗な受付嬢を揃えたりするなど(しかしチケット売り場の人はいつも誰でも無愛想なのはなぜ?)、何かと頑張っている古き良きタワーである。いつか「京都タワー温泉」に入ってみたいのだが、何度訪れても予定は未定である。

【名古屋テレビ塔】

 現在タワーから「タワーホテル」に生まれ変わるべく改修工事中である【名古屋テレビ塔】。ここもいろいろがんばっていた印象で、オンボロな外観からは想像もつかないような大人な雰囲気の内装と物静かで綺麗な受付嬢が出迎えてくれるタワーであった。どのように生まれ変わるか、そして記念メダルは継続販売されるのかが気になるところである。【ホテルグレイスリー新宿】の「ゴジラルーム」のように「特別な部屋に泊まるともらえる記念メダル」みたいなものがあると、いつか記念メダラーたちが泊まりにいくかもしれない。が、その数はたかがしれているかもしれない。

【通天閣】

 私が大嫌いな【通天閣】のメダル的特徴は、ここ唯一の「チップ&デール」メダルがあることである。そして代わりにミニーちゃんメダルが存在しないというのも珍しい。私だったら排除するのはミニーちゃんではなく絶対スティッチなのだが。

【名古屋SL】

 このメダルの出処は実は不明である。何か知っていらっしゃる方がいれば、ぜひご一報を。

 予想としては、名古屋の第三セクター「あおなみ線」を【大井川鉄道】から借用したSLが走ったことがあり、その時の記念品として販売されるなり配布されるなりしたのかなーと考えているのだが、どうなのか。

 メダルのおもて面は【大井川鉄道】のミッキーメダルと同一、裏面は【名古屋城】等と同一ということで、金型を完全に使い回して出来上がったメダルである。

【大井川鉄道】

 あの「機関車トーマス」がリアルに走る【大井川鉄道】。1番のウリはSLが現役で走っていることであるが、その他もなかなか個性的な車両が揃う路線である。他の私鉄の払下げ車両が結構無節操に走っていて、SL以外でも鉄道マニアからしたらきっと楽しめるのではないだろうか。鉄道マニアではないのにちょっと楽しかったくらいだから。

【掛川花鳥園】

 三大花鳥園の一つである【掛川花鳥園】(他は「富士花鳥園」「松江フォーゲルパーク 」の二つ。「富士花鳥園」には行ったことがあるが、メダルはなかった)。午前中に行くと購入した餌に鳥が寄ってきて楽しいが、午後に行くとみんなお腹いっぱいになっていて全然寄って来てくれないという二面性のある施設である。ディズニーメダルにしては珍しく茶平工業公式HPの「販売場所リスト」に掲載されていない現行販売場所であり、記念メダラーの間でもいまいちマイナーなスポットとなっている。しかし花鳥園の世界では大御所であるので、とても充実した時間を楽しめること間違いなしである。余談だが、昨年職場の隣の席に座っていた女の子が大のオオハシ好きで、私がことあるごとに記念メダルの話をすると汚物を見るような目で私を見ていたのだが、このメダルの写真を見せたときだけは午前中の花鳥園の鳥たちのように食いついてきて、私の中でオオハシさんの評価が爆上がりになったというどうでも良い話ね、これ。

【アリオ上田】

 長野県にあるでっかいイトーヨーカドーである。おじさんがとっても入りづらいファンシーなショップにあの販売機が設置されていた。あやしいおじさんが挙動不審でちっちゃい女の子とそのお母さんで賑わうファンシーショップに入り、買うモノといったらミッフィーとミッキーのメダルなのだから、通報されても文句は言えないのである。言うけど。

【イトーヨーカドーあべの店】

 天王寺公園(通天閣とかあるあたり)にほど近い【イトーヨーカドーあべの店】は、上記に登場した【アリオ上田】と似たような大型のイトーヨーカドーである(イオン的な)。似すぎていて、どちらがどちらの記憶なのかまったくわからないくらいである。同じようにファンシーなショップに販売機が設置されていて、同じように挙動不審のおっさんがミッフィーとミッキーのメダルを購入していった。通報されたかもしれない。

 記念メダル的な観点では、【通天閣】が登場しているものの、【通天閣】のミッキーメダルとは図柄が違うのがポイントが高い点である。今までの流れだとここは金型を使いまわしそうなところなのだが、【通天閣】はたこやき、ここは串カツと変えてきたというところに気概を感じる。余計なお世話なことは十二分に承知の上だが、【通天閣】があるエリア「新世界」の名物が串カツなので、図柄は逆にした方が良かったんじゃないかと思う串カツ「だるま」が大好きなおじさんのたわごと。

【横浜中華街】

 【横浜中華街】はコロナウイルス騒動に揺れる現在どうなっているんだろう……と何もしないのに気持ちだけ心配してしまう偽善者の私です。復活を願っております。

【箱根園水族館】

 【箱根園】という広大なリゾート施設内の一画にある【箱根園水族館】。バブルの時代を感じさせるリゾート地そのままな雰囲気を醸し出す水族館である。しかし【掛川花鳥園】のように記念メダルをこの一つだけで勝負している点にとても気概を感じる。何の勝負かは不明。

番外編1 【ウォルト・ディズニー展】

 正確には茶平工業が想定した「ディズニーメダル」というカテゴリーからは外れると思われるが、かつて各地のデパートの催事場等で催された【ウォルト・ディズニー展】でも記念メダルが発売された。このイベントが本当に面白くなくて、「特別展は巨大な展示パネルを飾っときゃーいいと思っていて面白くない。本を読めば同じ写真が見られて同じ知識が手に入る」というイメージが私の中に染み付いた(※個人の感想です)。

番外編2 【D23 EXPO Japan 2018】

 「D23」とは、ディズニーのファンクラブの名称である。で、定期的にそのファンクラブ会員向けのイベントが開催されていて、それが【D23 EXPO】である。これは本場アメリカから日本に輸入されてきたイベントであり、本場さながらのパフォーマンスショーが繰り広げられるらしく、ファンクラブに所属するほどの熱狂的なディズニーファンたちの間でチケットの争奪戦が繰り広げられるらしい。そしてこの記念メダルは、

・イベントの3日間でしか販売されなかった
・事前の販売情報が記念メダラー達の間では共有されなかった(みんな知らなかった)
・そもそもファンクラブ会員しか参加できなかった

という、非常に入手難易度の高いものとなった。ちなみにその後の発売が気になっている記念メダラーの方々も多いと思うのだが、この2018年以降日本では「D23 EXPO」は開催されていない。ちなみに前回は2015年らしい。アメリカでは毎年開催されているのにね!

番外編3 満を持して登場! 本家:ディズニーランド(非茶平)

 本家本元のディズニーランドでも、実は茶平工業製記念メダルと似たような趣旨の記念メダル的なものが販売されていた。「メダルタイパー」という機械で日付と好きなアルファベットを刻印するというそのまんま同じコンセプトである。

 材質は恐らくアルミ製で、かなり安っぽい(お値段も安い)。現在では機械が撤去されてしまったという情報もあり、寂しい限りである。

 このタイプのメダルが実は【東京ワンピースタワー】でも販売されたことがあるらしい。せっかくだから入手してみたいのだが、まだ置いてあるかな〜

入念な準備を終えて(まとめ)

 今回ディズニーメダルを一挙に並べてみて初めて気がついたのだが、意外と金型が使いまわされているし、意外と使いまわされていない(どっちやねん)。いや、お城メダルのミッキー達が同一の金型であったことに初めて気がついたのだが、そうなってくるとタワーとかでも頑張れば使い回せたんではないかなーと思うのだが、そちらは意外とタワーのオリジナルティをきちんと描いた図柄が採用されている。なかなか興味深い気づきがあり、この特集を取り上げてよかったな〜と自己満足に浸る日々である(ブログ自体自己満足ですが〜)。

 ほぼ網羅したつもりであるのだが、抜け落ちているものがあればそっと教えてくださるとミッキー達もきっと喜ぶと思います(こういう「自分のことを他人事風に言う人」めっちゃ嫌い)。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)