

【販売場所】
@特別展会場出口
備考:いつものところ
暑すぎて、夏 〜2025〜

【氷河期展】は、2025年7月12日〜10月13日の期間で、例によって【国立科学博物館】で開催されている特別展である。
記念メダルコレクターは3ヶ月に1度のペースで上野に来ている。しかし【スカイツリー】の展望回廊特別展で記念メダルが乱発されていたときのような不満は聞かれない。記念メダルコレクターといえど、やはりイベント内容も重要なのである(奥歯にものが詰まった言い方)。
↓いつまであるかわからない公式HP私の中で、氷河期といえばこれ↓ですわ。

2025年の夏は、暑い。溶けるほど暑いどころか、溶けて蒸発するほど暑い。日本も世界もいよいよ終わりに近づいていることを文字通り肌で実感する。焼ける。
40過ぎたおじさん、ついに日傘を買ってしまった。
これを使って「上昇温度-19.7度」を体感しようと、本当は東京駅から埼京線に乗って栃木県の【おもちゃ博物館】まで遠征しようと思っていた。が、あまりの暑さに次の駅の上野で降りてしまった。

あまりの暑さに、氷河期を体感したくなったのであった。涼しそうだ、と。
暑さは、人間の活動力を根こそぎ奪っていくものである。こんな日に野球の試合をしている少年諸君は鋼鉄の意志の持ち主たちであることよ(上野公園の野球場から声が聞こえてきた)。甲子園もドームにしてしまった方が、朝晩の2部制とかにするよりよほど話が早いことであろう。きっと”そういうもの”じゃないんだろうけど。
若者たちは炎天下のもと白球を追いかけ汗をかいていたが、おじさんの汗はただただ臭いだけなので、氷河期へ涼みに行った。とりあえず日傘は、上昇温度「-19.7度」はさすがに嘘だと思った。
現代は氷河期の続き

会場に入ると、まずマンモスさんがお出迎え。昔、発掘された氷漬けマンモスのDNAと現代の象の卵子かなんだかからマンモスのクローンを作りだそうという計画があった。というか、今でも継続中らしい。
正直に言えば、マンモスが復活したら見てみたい気がするのだが、生まれてきたそのクローンマンモスは、間違いなく幸せな人生は送れないことだろう。まあ幸せとは相対評価なので、自分の人生と比べてより良き人生を見る機会さえなければ、自分の人生に不満を抱くこともまたないのかもしれないが(急な哲学)。

と何かに向かって叫んでいる鹿さん(トナカイさん?)
進化とは”適応の結果”ということで、氷河期を生きた生物たちはみなデカいし毛深い。氷河期、寒いから。
ちなみに、現代は”氷河期の続き”であるらしい。こんなにも暑いのに。正確には「氷河期」には”氷期”と”間氷期”の2つがあり、現代は氷河期の中でも温暖な”間氷期”であるらしい。つまり現在は「氷河期の中でも温暖な間氷期が温暖化している」ということになる。氷河期とは?🤔
幼稚園児同士の喧嘩での「まだ本気じゃないけど、本気じゃないなかでの割と本気だったけど、今から本気じゃない中での本当の本気出す」みたいな理解でOKですかね?


【国立科学博物館】の特別展は、人が多いと私はあまり良い印象を抱けずに観終わってしまう傾向がある。休日に見に行ったのでこの日も激混みと呼ぶにふさわしいくらいの人手であったのだが、今回の【氷河期展】は割と楽しめた印象がある。理由を自己分析すると、一言で言えば「わかりやすさ」だったと考える。
要するに、氷河期の生物はみんなでかい。でかいから展示がわかりやすい。見やすい。なんか満足度高い。
という単純明快な理由であると思われる。人間は、めちゃくちゃ興味があるものでなければ、とりあえずデカさとか迫力とかに満足度を覚えるものである。「大迫力ゥッ‼︎」ってやつである。
あと、くどいようだが人が多いもんで、デカい展示物の方が単純に展示が見やすいというのもある。

おっさんがパンダのぬいぐるみを持って写真を撮影するのも大変である。人の目が。

悪いイメージは明らかに顔からきてる説。

めっちゃ悪い顔してるやん


影響されやすい私はこの世界で強い生き物は1位室伏広治、2位クズリということになっている。
あまり伝わっていないかもしれないが、ここまでなかなか楽しい展示であった。今回は展示品がデカくて場所とって少ないせいか、解説パネルも気持ち少ない気がした。
「見るんじゃない……感じろっ‼︎」
という主催者からのメッセージかもしれない。
暑くて脳が溶けた中年親父には、この時期はこういうわかりやくてめんどくさくない展示の方が良いという内なる発見があった。
入場料は2300円とお高めだが、値段に対して特別展の内容に不満があるなら、この後永遠とも呼べる規模の常設展を見学して埋め合わせればよいだけの話なので、【国立科学博物館】の特別展はトータルでは不満が出ないような設計になっているところが素晴らしい。
特別展の内容の好き嫌いはあるけどね!

つまり岡村隆史はネアンデルタール人である可能性が此れ有。


大型展示を眺めるように会場を一周し、あっさりと終了。しかし、私は満足である。
最近はもう、展示パネルを細かくたくさん読む気力がすっかりなくなってしまった。というか、「Kindle papre white」を購入してから読書欲が高まっているので「専門的なことをがっつり知りたければ本を読んだ方がよっぽど早いし安上がりである」というミもフタもないことを思っているので、【氷河期展】は氷河期を目で楽しませてくれればそれで良いのであった。
そっけないブログ記事となってしまったが、私の評価はそれなりに高い特別展なので、期待値のハードルを上げ過ぎず、それなりな感じで行けばそれなりに満足できると思うぞ!

買ってもその場では飲めないのだ

記念メダルについて

記念メダルは、例によって有志の記念メダルコレクターが開催初日に朝から突撃してくれたことによって販売されていることが発見された。
最近の特別展のメダルは、1種類で収めている印象がある。今回も1種類だけなのだが、単純なプリントメダルではなくおもて面にも金型デザインが採用されているところが、コレクター的にポイントが高い。
そして私、この泡みたいな毛並みのマンモス、好き。


ちなみにデザインの作者は「フジサキ・タクマ」というモールアートという分野の芸術家であるらしい。メダルにしてしまうと、もはやモールではなくなってしまうのだが。



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