








【販売場所】
@店内入場前から見える場所
備考:1320円×8枚コンプはたぶん天華百剣マニアより記念メダルコレクターが購入していると思われ。
KADOKAWAに翻弄される記念メダルコレクターたち

【天華百剣 十周年記念 POP UP SHOP in 新宿マルイアネックス】とは、2025年8月9日(土)〜25日(日)の期間で開催された、『天華百剣』というメディアミックス作品の物販イベントである。私は当然「『天華百剣』ってなんですか?( ´ ▽ ` )」という門外漢おじさんである。いつもながらKADOKAWA関連イベントで扱われる作品は聞いたことも見たこともない作品なので、アウェー状態で訪れることになる。
ちなみに、このイベントを記念メダル界隈として発見したのはレジェンド横浜茶平会さんである。いつもお世話になっておりますを地でゆくくらいお世話になっております。
超正直にミもフタもなく言ってしまえばこのKADOKAWA物販イベントはメダルデザインもイベント内容も記念メダルコレクター観点としてはクソつまならいので「また行かねばならぬのか( ´Д`)y━・~~」という心持ちに毎度なるのだが、敢えて良いところを絞り出すとすれば「何をすべきか知れている」という点である。それが物販イベントの利点。メダルが買えれさえすれば勝負が着くので、あんまり気分が乗らなくても行ける。重い腰を引きずったまま勝負を決められる。メダル買っておしまいである。
ということで、新幹線に乗って東京へGOだ!

ポケモン命になってしまった人間が近くにいる今、人生で初めてポケモン文化に触れております。ポケモンは触れてみれば大変奥深く、ポケモンカード目当てにハンバーガーが廃棄される社会問題が勃発するのもなんとなくわかってきた次第であります。
ちなみに私が一番好きなポケモンは”デカヌチャン”です。
で、到着。
新宿の歩道は異様に広い。広くて車道かと思っちゃったから歩いている人を見るまで飛び出せなかったわ。相変わらず東京の主要な駅の広さや造りの複雑さは名古屋近辺の駅では到底太刀打ちできるできるようなものではなく、なんかいろいろ難しい。駅のどの出口から出れば良いのかすらわからない。Googleマップがなかった時代、私はどうやって記念メダル集めをしていたのかしら。

お金持ちだったら名古屋ー東京間はふらっと遊びに行く程度の体感移動時間ですわ。お金持ちじゃないから無理だけど。毎回泣いてるけど。

ちなみにこの日は死ぬほど暑くて数メートル歩いただけで私から醸し出される加齢臭は凄まじかったと思われる。
マルイといえば、「有楽町マルイ」でも何かとアニメ関連イベントが多く、記念メダルが販売されることもままある。私の子供の頃のマルイといえば、どちらかというとファッションビル的なイメージが強く「大人の女性」が多く足を運んでいたような印象だったのだが、いまやすっかり「アニメ関連の場所」みたいなイメージへと変わってしまった。実際、この「新宿マルイアネックス」には駿河屋やらキャラクターショップやらが数多く軒を連ねており、すっかりオタクな人たちが行く場所みたいな建物になっていた。そういう意味では「大人の女性」が多く足を運ぶという点で変わりはないのだが。客層が異なるだけで(あと、大人の男性の比率が高いけれども)。
ただ私の中での「マルイ」というのは、かつて母がマルイのカードローンで苦労していた印象が根深く残っているので(自業自得と言われればそれまでだが)、どちらかというと金融業で儲けているイメージが強い。だから、マルイで何か買うたびにエポスカード(マルイのクレジットカード)への入会を強く勧めてくる店員の姿勢と相対する度に「ああ、マルイだわ」と思う次第である。
そんなこんなで到着。


最近のKADOKAWA×マルイの記念メダル販売のあるイベントは物を売るだけのイベントと割り切っていて、店内の展示は少ない傾向にある。物売るついでに小説の挿絵を拡大印刷したものを展示して入場料を取っていたやり方が批判されたのか否かは知る由もないが、とりあえず写真撮影需要には等身大POPだけ並べて応えておいてあとはグッズをたくさん買ってくださいファンのみなさん、というスタンスである。


で。私はこの”等身大POP”の魅力ってのがイマイチよくわからなくて、どうしたもんかといつも悩むのである。とりあえずパンダ並べて写真撮るけれども。
これはアニメに限らず、実写——女優さん等の等身大POPにも言えることなのだが、このグッズってそんなに魅力的ですかね? 等身大POPの横に並んで写真を撮るのが嬉しいという感覚が私には皆無なので、本当に存在意義がわからないのである。私が唯一、等身大POPから特別な存在意義を見出した例は、コンビニの入り口に置かれた敬礼する警察官の等身大POPである。夜のコンビニに入る時、外から見ると警察官がいるようにちょっとだけ見えて、多少の強盗の抑止になっているように感じた。
知らない女の子たちが入り口にズラッと立っているという意味では、門外漢に対する冷やかし入店の抑止になっている点でコンビニ警察官POPと同じような効力を発揮しているのかもしれない。

ポップアップショップの印象としてはスッカスカである。
写真の通りお客さんがいない——という意味でもそうなのだが、どちらかというと本来的な意味での「物が少ない」というスッカスカなのである。なんで?




ごちゃっとしてれば良いとも思いませんが、印象としては「閉店を数日後に控えたコンビニ」といった趣がある商品のスカスカ具合であった。もともとそんなに売る物もなかったんですかね?
まあ完全なる門外漢の私があーだこーだ言うような立場ではございませんのでグチャグチャ言うのはここで終わりにしておくが、このアイテム数のこの客入り(土曜日ですからな)で新宿のこの場所に立つマルイの賃料や人件費を合わせても採算が取れる商売であるならば、私が最近定期的によく行くハメになってしまった「ポケモンセンター」とかの利益ってマジヤヴァイやんねなどと思うなどした。あれだけの品数であれだけの客が週末に足を運べばいつだってレジ待ちで行列を成しているのだから、株式会社ポケモンはさぞ笑いが止まらないことだろう。ポケモンて死ぬほど儲かってんだろうなーということを、ポケモン文化に触れて初めて気がついた。子供のみならず、昨今では親までも幼少期からポケモン好きで育ってきたから、財布の紐を緩める寛容さが段違いなのである。ポケモンカードなんて大人がやる競技だわ、実際(購入競技を含め)。
などと最近では、アニメ作品の物販イベントに行く度に日常からして物販イベント状態のポケモン関連グッズの強さを考えてしまう次第である。
以下、商品なのか展示品なのかよくわからずにとりあえず撮影してきたものたち。


ミニスカートでハイソックス腰帯している人が刀をぶら下げてケーキを運んでるんですよ。チョコレートとか落としちゃってるし。


今回のイベント遠征における私の最大のミスは「展示してあるものが何であるかを知っている方が楽しい」と森羅万象に共通する鉄則を疎かにしてしまったという点にある。そのせいでこの体たらく記事であることよ。この場所に来る前に、きちんと予習をすべきであった。私はマクロス関連イベントでそれを学んだはずなのに、つい前日の飲み会からの体調不良を言い訳に新幹線での移動時間における学習をサボってしまったのである。
こんなことではいけない——という日本人の勤勉さからなる純度120%の義務感からとりあえずKindleでマンガを購入して事後学習に勤しんだのはまた別の話。

勉強してみた

さて、この中でどなたが刀でしょう?
(『天華百剣ー瞬ー』上巻 より)
そんなわけで、帰りの新幹線でKindleにて電子書籍を購入し、事後学習をしてみた。
この手の物販イベントに参加した際には、一応事前学習することにしているのだが、今回は怠ってしまったのが運のツキ。遅ればせながらとAmazonで検索した結果、いろいろとヒットした中で下記の作品を購入した。なぜなら上下巻の2冊で済むから(他のは3冊以上あった)。
”メディアミックス作品”と言われるだけあって、アニメやら何やらもいろいろ検索に出てきたのだが、アニメはアマプラで観られなかったので断念したという経緯がある。ただマンガ作品だと、とにかく話がわからなくて読んでて苦痛という憂き目にあったのは、にわかゆえの勉強不足のせいもあるだろうが、絵が好みではないという点に尽きるかもしれない。私は異性は2次元より3次元の方が断然好きなので、女の子の可愛さを売りにした作品はイマイチな感想を抱く傾向にある。これは性癖なので仕方がない。
その上でストーリーがよくわかっていないのだから、敗退は確固たるものであったのだ。
どれくらいわからないかというと、あらすじを説明することすらできないというくらいわからなかったのだから、もはや絵を見て文字を読んでいただけだと言っても過言ではないだろう。なんか、「明治→銘治」と文字ったフィクションの時代に、「禍憑(まがつき)」と呼ばれる化け物を、「刀を擬人化した女の子」が刀でやっつけるという、刀なんだか刀が刀を使っているんだかというちょっと私には理解しきれいなかった感じで徳を積んでいく話である。まあ要するに『鬼滅の刃』みたいな話である、たぶん(どちらのファンからも怒られそうな一文)。
付け焼き刃の学習など何も役に立たないという実例である。

だから真ん中の人は鞘した持ってないのです。たぶん。
(『天華百剣ー瞬ー』上巻 より)
おまけ

「あっ、アイカツだっ‼︎」
ってなるのは、今や記念メダルコレクターあるあるの一つであるかもしれない。全然作品知らないけれど。
なんか隣のイベントブースでポップアップショップがやっていたので、なんか吸い寄せられるように行ってきた。そこにいる女の子も置いてあるグッズも全然わからなかったけれど、なんか店員さん(♂)がDJのように異様にテンション高めで呼び込みしていて、『アイカツ』って活気があるんだなぁと思うなどした。
もしもアイカツ関連の記念メダルが発売されたあかつきには、今回の反省を踏まえて、きちんと勉強して臨みたいと思う所存です。

記念メダルについて

缶バッジなら記念メダルの半額で買える
私が訪れたのはイベント会期終了2日前であったが、まあまあ在庫は残っていた。イベント終了後に通販で捌くことも考えれば奥にも在庫は豊富に用意されていたのかもしれないが、とりあえず目の前のメダルの残数からは、キャラ人気の格差が見てとれた。「記念メダルの残り具合=人気格差」ネタはかつてお叱りを受けたネタであるのだが、また書いてしまうというのは、人間が如何に人からの注意では変われないかという虚しさを表しているのかもしれない。学校の先生に怒られたところで、心根は何も変わらないのである。

主たる購入者は記念メダルコレクターではなく『天華百剣』ファンであることは疑いようもない。しかしだからこそ、ある一つの疑問が浮かび上がってくる。
記念メダルなんか買ってどうすんの?
これである。この永遠のテーマの答えを、私はいまだ知らない。
いやこれは、それこそ観光地の一般客と同じようにキーホルダーとセットに買うのならまだ分かる。全然理解できる話である。つまり、キーホルダーにして使うんだな、と。
しかし、残念ながらこのポップアップショップにはキーホルダーは売られていなかった。記念メダルが、本当にただのメダルとして売られていたのである。そうなると本当に「これ、何に使うの?」と思ってしまうのである。だって、メダルなんて買ってどうすんの? コイントスして自分たち側のコートでも決めるの?(私がフットサルの審判をやっていたときは【水木しげる記念館】の記念メダルをコイントスのコインに使用していた。なぜなら若気の至りで元カノの名前を刻印してしまい数年後アルバムから出さねばならなくなったから……)
作品ファンの皆様はこの記念メダルをどうしているんですかね? 今回のイベントでは、刻印機も置いてないし。
まず記念メダルって飾りにくいと思うのである、丸いせいで。部屋に飾りたいグッズならアクスタの方が優れているし、アクスタなら全身が描かれているじゃん?
いや飾りたいわけじゃないファイリングして収納しておいてあとで見返したいねんというのなら、グッズのラインナップにあるアクリルカードの方がいいじゃん? トレーディングカードの収納アルバムなんて100円ショップでいくらでも買えるし。記念メダル収納アルバムなんて、そんなんマニアしか知らんというか、そんな発想自体ないやん?
だから思うのである。イベント主催者側は何を思って記念メダルなんて製作したのか?
記念メダルを購入したファンはそのメダルを一体どうするつもりなのか?
ケースに入れたまま飾るにしても——私は声を大にして言いたいのだが——このケース、ダサいじゃん? 特にこの白い部分の面積が異様にデカい点が。

コスト面とかの問題でこの白ダサケースが採用されているのかもしれないが、これよりも、かつて存在した↓のような透明オンリーケースの方がまだ飾った時に映えるのではないかと考える次第である。

ケースに入れたままだと映えないし、ケースから出すと扱いに困る——これがキャラクターグッズとしての記念メダルの立ち位置なのではなかろうか。繰り返しになるが、キーホルダーにするなら全然理解できるのだが、アニメイベントにおいて記念メダルコレクター以外が購入する記念メダルって一体その行く末はどうなってるんですかね? という研究レポートを誰か発表してくれはしないだろうか、とそんな叶わぬ願いを抱きつつ、完。

私、この裏面キライですわ。
ちなみに刻印は他の場所でやりましたYO!

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