【販売場所】
@店内出入り口近く
備考:写真は販売開始初日で店外に置かれていたのですが、1日で中へと移動した模様。販売機の脆さに気づいた……?
NAGOYAな通り
【鯱上々】は、【名古屋城】の城下町を再現しようと河村たかし市長が公約に掲げて整備した「金シャチ横丁」と呼ばれる通りにあるお土産屋さんである。この金シャチ横丁はなんでも【伊勢神宮】の「おかげ横丁」をパクっ参考に発案されたものらしく、おかげ横丁の名古屋版ということで基本的には”名古屋飯”をテーマにした飲食店が軒を連ねている。
まず注意なのは、金シャチ横丁は実は2つのゾーンに分かれている点である。【名古屋城】への最寄である地下鉄名城線「市役所駅」の7番出口から出てすぐにある金シャチ横丁は「宗春ゾーン」という、【鯱上々】がある通りとは別の横丁である。
ということで【鯱上々】がある「義直ゾーン」を目指しててくてく歩いていく。これが地味に結構距離があり、この日は10月中旬とは思えない真夏のような日差しに黒いヒートテックを着た私は上原亜衣ばりに塩をふくことになった(余計な下ネタ)。何が言いたいかというと、宗春ゾーンから義直ゾーンは見えないくらいに距離があるので、どうか慌てないでほしいということである。
5分くらい歩くと【名古屋城】の正門付近に到着するので、あとは迷うことはないだろう。お城の周辺は観光客や犬の散歩の人、そして城の周り走るランナー等が入り乱れ、名古屋の街がかつての活気を取り戻しつつことがあることがうかがえた。ご時世柄、人が多いのが良いのか悪いのか、何が正解かは私のような小市民にはまったくわからないが、とにもかくにも、パンダを持って歩くおっさんが不審に思われないくらいには人通りが多くそれぞれが楽しんでいる様子であった。みんな不審に思ってたゆえに視線を外していただけかもしれなけど。
鯱↑↑
金シャチ横丁の義直ゾーンは、正門近くにあるためか、こちらが横丁のメインとなっていると思われる。整備のされ方の気合が違う。
味噌カツ、味噌煮込みうどん、ひつまぶし、名古屋コーチン……と、名古屋飯を集めた横丁というコンセプトだけあって、”名古屋といえば”で挙がる名古屋飯の有名店が一通り揃っている。名古屋飯観光をしたいならここに来れば間違いないと言わんばかりのラインナップがあからさまなまでに揃えられている。私はカツはウスターソースで食べたいタイプで、うどんなら釜玉うどんが一番の好物で、吉野家の鰻丼を涙が出るほど美味しく食べられる庶民であり、やきとり大吉の焼き鳥がこの世で最も美味しい鶏肉だと思っているのだが、他県から観光で来た友を案内するならばこの場所に連れて来るかもしれない。
そんな圧倒的な名古屋圧の中で、横丁を奥まで進み一番端に軒を構えるのが、我らが【鯱上々】である。
立ち並ぶ飲食店の中、このお店は「名古屋土産」に特化したお土産屋さんである。店内は「名古屋」と【名古屋城】ゆかりのお土産がびっしりと並んでいた。
手羽先味のじゃがりことか愛知に住んでいても全然見かけないので、ぜひ買って帰ろう。ご当地モノはむしろ地元住民の目に触れる機会がない法則、是レ在。
義直さんと宗春さん
義直ゾーンの義直さんとは、徳川家康の9男(どんだけいるねん)で、初代名古屋城主である。つまり、名古屋城に縁もゆかりもあるお方である。敬いましょう。
宗春ゾーンの宗春さんとは、尾張藩の三代藩主・徳川綱誠の二十男(どんだけいるねん!)で、八代将軍徳川吉宗と対を成す存在として語られる人物であるらしい。江戸の吉宗が享保の改革で質素倹約を世に強いていた時代に、同時代に尾張藩主であった徳川宗春はそれに真っ向から反対して開放政策を実施——名古屋をド派手な街にした人物であるらしい。現代に続く名古屋の街の礎を築いた人物として知られる人物であるそうな。私知らんけど。
【鯱上々】のすぐ横にちょっと狭めの広場があり、そこでは東海地方で一時期一世を風靡した名古屋城「おもてなし武将隊」に対抗するかのような存在——金シャチ横丁「おもてなしキャスト」が演舞を披露してくれるのだ! せっかくなのでもちろん見学していった。
かつては「おもてなし武将隊」の何が良いのかさっぱりわからなかったのだが、この度こうした機会に意図せず巡り合って、その良さが少しだけ分かった気がする。
何はともあれ、人が一生懸命取り組んでいる姿って、いいよね!
っていう感じだと思われる。なんじゃそりゃと思うかもしれないが、私も20代だったらきっとそうやってやさぐれていたと思われる。しかし歳をとった今、若者が一生懸命頑張っている姿を見ると、なんだか良いのよ。これはあれだ、結婚して主婦になった女性が途端にジャニーズにハマり出すあの現象ときっと同じだ。生活が悪い意味で落ち着いてしまうと、キラキラ頑張っているものに心惹かれるようになってしまうんだ、きっと。
誰得おまけ情報:ランナーズステーションを初めて利用した話
日本におけるランニングの聖地は言わずと知れた「皇居」である。皇宮警察が24時間体制でコースの至る所に配置され目を光らせてくれているおかげで、日本一安全なランニングコースとしてその揺るぎない地位を築いている(別にランナーのためにいるわけじゃないけど)。
その聖地「皇居」の周辺には「ランナーズステーション」と呼ばれる、仕事帰りのサラリーマン&OLをターゲットにした施設がたくさんある。簡単に言えばロッカーとシャワーを貸してくれる有料施設なわけだが、ランニングを趣味とする者としては、その「ランナーズステーション」という存在に憧れを抱くものである。かくいう私も【日本武道館】にメダルを買いに行った折に、憧れの「皇居ラン」を実行した(【日本武道館】から皇居は徒歩圏内。ちなみに【靖国神社】も)。しかし当時の私はまだ20代の裏若き貧乏人。わずか1000円未満の出費を渋って憧れの施設の利用をためらったのだった。その辺が若さだな! と思うね。経験とは何ものにも替えがたい財産であるのに、東京まで来ておいて数百円を渋るとは。
そんなわけでずーーーーーっとランニングステーションなる施設への憧れをもっていたわけなのだが、名古屋市民ランナーのメッカ、【名古屋城】のお隣「名城公園」にそのランナーズステーションができたと聞いたのが数年前。いや、憧れてるんならはよ行けよ、と思ったそこのあなた! ランニングは家から出てすぐできる運動だから良いんですよ? わざわざここまで来るのなんてめんどくせーじゃん⁉︎(全てに矛盾する発言)
行ってみたい、利用してみたいと思いながらも、わざわざ名城公園まで来て走る意味が見出せなかった私は、この度の【金シャチ横丁 鯱上々】の記念メダル発売の報を聞いて、今こそ走るときだ! 我、シラサークへ走らん(走れメロス)との思いで、記念メダルを買いに行くのにランニングセットを担いで向かったのだった。
ということで無事に辿り着いたのだが、ネットで前情報を散々調べてから訪れたにも関わらずわからなかった。いや、マジで。想像以上に関係者入り口であった。事前にネットでこの映像を見ていたからこの扉を開ける勇気が持てたが、それでもなお「えいやっ!」という気合を要した。なんなら今日はもういいかな……という気持ちにすらなるほど扉を開けるのが億劫であった。
しかし、開けてしまえばそこは憧れのランナーズステーションだった!
テンションMAX!
・:*+.\(( °ω° ))/.:+
そんなわけでさっそく走りに出かける! ランニングとは「=モチベーション」であり、走りたくなった時に走らないと、もう走れない。何らかの注射をしたときのように興奮状態になった私はそのまま駆け出したのだった。
というわけで、恐らくブログを読んでいただいている方の0.1%にも満たない需要に対する情報を、私が私のために残して、完。ランニングは「記念メダル」「資格試験」に並ぶ私の3大ライフワークの一つなのだ!
記念メダルを買いに来て隣の公園で走ろうなどという酔狂な方がもしいらっしゃれば、ぜひどうぞ。
記念メダルについて
このメダルにまつわる話としては、茶平工業公式HPが発売前にフライングで写真を掲載し、それをあざとく見つけた私が情報をツイートしてばら撒いてしまったという件が挙げられる。フライングだったことは、発売前に実際に足を運んだ方がいて「まだ売ってなかった!」と報告してくださったことで事実上発覚し、その後茶平公式Twitterアカウントがその旨を正式に告知した。
本当にごめんなさい、という感じであります。
ファンによるファンゆえの行動が必ずしも公式のプラスになるわけではない、むしろマイナスになることの方が多いのでは? とまざまざと思い知らされるに至る一件で、今後はもう少し大人しくファン活動をしようかな、と決意する次第であります。まあ極論をいえば、俯瞰的な目で見ればこのようなWebサイトがあることが自体がマイナスになっているところがあるとは思うのだが(販売場所をまとめているからメダルファンにとっては多少なりとも有益かもしれないが、茶平工業にとってありがたいかはまた別の話である)、少なくても『マツコの知らない世界』に出演するまでは私の野望のために存続させる固い意志アリ。でもマジで迷惑を掛けたくな〜い!
で。
気持ちを切り替えてメダルのデザインに関してであるが、雄鯱と雌鯱が対を成す形の、シンプルながらも秀逸なデザインではなかろうか。単純に図柄を反転させたわけではなく、ちゃんと雄と雌の違いがデザインに落とし込まれているところが◎。
実に久しぶりの販売機&刻印機設置の新メダルスポット(常設)の誕生にテンションアゲアゲ↑↑で足を運んだため、徳川家の人を見たり路駐の多さの秘密を語ったり走ったりと無駄に長い記事となってしまった。皆様方におかれましては、【名古屋城】にそびえる金鯱に逢えぬ今、その形代としてこのメダルを手に入れに来て、金シャチ横丁にて名古屋飯などを食していただくのがよろしいのではないかと思います。NAGOYAへようこそ!
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