【販売場所】
@タワー展望室
備考:昔は裏面がナマズの図柄が販売されていたのだが、東日本大震災があって、地震を連想させるから販売終了したんだと勝手に推測している。ちなみにタワーはよく揺れる。
【販売場所】
@展望タワー1階受付
備考:園内のスタンプラリーを制覇するともらえます。が、その条件は厳しいのであった……
※配布終了
が、2023年8月20日、売店にてスタンプラリーメダル3枚セットが販売されているのが発見される!
スタンプラリー勢は納得いかないかもしれないけど、それを受け入れる先に世界平和はあると思うんだ(何?)
2023年8月20日に、衝撃的なツイートが記念メダル界隈を駆け巡った。
詳しいことは下記「過去記事」を参照してほしいのだが、簡単に言えば、かつては最短10ヶ月にも渡る期間を要する地獄のスタンプラリーの完遂の果てに手にすることができた記念メダル3枚セットが、なんとセット1500円(ケース付き)というなんともお手頃価格で販売されていたのである。
実はスタンプラリーは新型コロナの影響で終了となったのだった(コロナ最初期は人が触れた物に他の人間が触れるなんてもってのほかって価値観だったから、スタンプラリーのスタンプなんてもってのほかだった。今じゃ誰も気にしてないけど)。元々メダル獲得条件が厳しい——特に県外勢には非常に厳しいものだったので、一般販売という形での復活は、青天の霹靂なこともあって感激もひとしおな出来事であったことだろう。
が。
一方で納得がいかないのは、多額の費用と膨大な時間を掛けてスタンプラリーを完遂した県外勢のガチメダラーの方々であろう。例えばお隣の三重や静岡から来るにしても、スタンプラリー完遂には交通費だけで2万では済まないくらいの費用が掛かっているはずである(同じお隣県でも例えば岐阜市とかなら余裕だっただろうけれど)。加えてタワー展望室にもスタンプは設置されていたので、年間パスポート代もそこにプラスされる。ある意味で”最も高額な記念メダル”の一つであったのだ。
それがわずか1500円で、しかも展望室に登ることなく手に入れられるというのだから、文字通り地に落ちたものである(うまいこと言ったつもり)。
しかし、願わくば、これを吉報であると素直に、形の上だけでも喜ぶことができることがきっと望ましいのだろう。なぜなら、失われてしまったと思われたメダルが、どんな形であれ、正式な形で(ここ、転売を嫌う人たちにとってとても重要)、また記念メダル界に復活を遂げたのだから。なんと喜ばしいことであろうか。
こんな偉そうなことをいう私は、実は当時毎週行われていたフットサルチームの練習場所が【ツインアーチ138】のお隣にあるDIADORAアリーナ(一宮総合体育館)だったこともあって、練習ついでにサクッとスタンプラリーをしていた。だからこそこんな甘っちょろいことを言えるのだろうが、サクッとついでにスタンプラリーをする身分であっても相当めんどくさかったので、県外ガチ勢の苦労を思うと涙を禁じ得ない程度には大変さを理解しているつもりである。
しかしそれでも、こうした”良い方面での不平等さ”を受け入れた先にしか、平和というものは存在しないと思うのである。自分がした苦労を他人も同じように味わわなければ納得がいかない、という考えでは、昭和世代のパワハラやら先輩からの後輩いびりやらは永遠になくならないだろう。自分がした苦労を他の者が味わう必要がなくなったことを喜べる人間になりたいものである。超難しいが。
いろいろと難しい問題である。似た話としては、自分が訪れたときには完売していたメダルが、翌日には販売されていたことを知らせるツイートとかを見たときの悲しみと怒りとかね……
税金を無駄にしない方が難しい説
記念メダルの刻印を見ると、ここに毎週のように来ていたのはもう10年前のことなんだな……というアンニュイ( ゚д゚)な気分になりつつ、聳え立つ”税金の無駄遣い”と名高い芸術的なタワーを見上げる。実は愛知県に越してきた当初、この【ツインアーチ138】の割と近くに2年ほど住んでいて、大袈裟ではなく毎日このタワーを見ていた。そんな私に友人がこのタワーのことを説明してくれた際の言葉が「愛知県の税金無駄遣いランキングベスト3にいつも入っている建造物」というものだった。それが本当なのかどうか、その答えを私はいまだに知らない。
タワーの麓は駐車場からの広大な公園が広がっていて、スタンプラリーが課されていたときは、風が強かろうが、雨が降っていようが、広大な公園を隅から隅まで歩く羽目になった。というのも、本当に土砂降りの警報級の雨の中をスタンプラリーしたことがあって、誰一人いない公園を大の大人がびしょ濡れになりながらスタンプを押して回る姿は、不審者以上に目的不明な人間であったことだろう。施設側も、こういう人間がいるから土砂降りの雨の中もスタンプを回収できなかったのだろう。なんて迷惑な奴なんだ記念メダラー。
スタンプラリーメダル3枚セットはタワー受付で販売されているので、実は展望室まで上らずともコトが済む。一度でも来たことがあるならば、ここでさようならであろう。ただ私は今回、”138メートルの上空で勉強をする”という誰も得をしない無駄なテーマで訪れたので、上らねばならないのであった。
10年振りに来てみれば、いたるところでマイナーアップデートされていることに気づく。受付カウンターにアクリル板が設置されていたり(コロナ対応?)、券売機が導入されていたり(どう考えても2台もいらんくね?)、入り口が自動改札になっていたり(昔は顔写真入り年パスの顔を毎度人力で確認されていた)。
写真を撮り忘れてしまったのだが、このタワーなぜか展望室行きのエレベーターが二つある。登り専用、下り専用という風に分ける予定だったのかもしれないが(遥か昔はそうだったのかもしれないが)、現状はその必要がないことを施設自身が自覚しているのかもしれない。どっちから登っても良い。ガラガラである。
しかし、ガラガラだからこそ、家族連れ溢れかえる公園に聳え立つタワーにおいて、中年のおっさんが一人で展望タワーに登ろうとも誰にも見咎められないのであった。
上空138メートルでお勉強。揺れる。
10年ぶりに登ってみた率直な感想としては
綺麗な景色だ∑(゚Д゚)
だった。マジでびっくりした。こんなに綺麗だったっけ……
スタンプラリーに勤しんでいた10年前は、スタンプが展望室にも設置されていたこともあって毎月登っていた。が、ここまで綺麗な景色であることに全然気が付かなかった。何故だろう……?
いや、ほんと【京都タワー】とかなんかより全然綺麗(もらい事故な京都タワー)。
うまく言えないのだが、いろいろちょうど良いって感じ?である。まず近くにタワーに迫る高さの高層ビルがないし(繁華街にあるタワーだとこれがある)、田舎なんだけどスカスカではなく家々が立ち並ぶ様子があったり、遠くには都心の街並みがほんのりと窺えたり。高さもまた高すぎず低すぎずちょうど良いのかもしれない。「いちのみや」にちなんで138メートルとか超テキトーに高さを決めた割には。
家がたくさん立ち並んでいる様子から、夜になればさぞかし綺麗な夜景が広がるんだろうな〜それを見るまで勉強がんばろうかな〜とお昼休みはウキウキウォッチングな気分でカフェで勉強していたら、唐突に館内放送が流れた。
要約すると
17時までだ。駐車場も閉める。絶対閉める。
という内容であった。
展望タワーであるにも関わらず夜景を見せない——それはアイデンティティの喪失なのではないのか? と思いつつも、同時にここは”税金の無駄遣い”と揶揄されるほどの公共施設でもある。17時閉館(閉園)は働き方改革が叫ばれる昨今、まさに公務員の鑑ともいえる労働管理である(たぶん民間業者に業務委託していると思うけど)。
そんなわけで、予想外に短い時間の滞在しか許されなかったので、急いで勉強に取り掛かったのだった。
おおよそ1時間半くらい滞在したであろうか。
その間、17時にタワーが閉まるという放送が幾度も流され、17時まで頑張る気でいたが、カフェの閉店は16時30分だったというオチにて、強制終了となった。翌日の試験への不安を138メートルの上空へ残しつつ、その場を後にしたのだった。
記念メダルについて
記念メダルは3枚セットが1階受付で販売され、裏面が薔薇のメダルは展望室に設置されている販売機で売られている。
スタンプラリーメダルの3枚は、よく見るとだんだん俯瞰からのタワーの姿になっていく様子が描かれていてなかなかオツである。
何度も述べた通り、昔はスタンプラリーの景品だったので、つまりは無料で貰えるものだった。もちろん交通費や展望室への入館料が必要ではあったが、メダル自体はタダでもらえたのである。そのせいなのかなんなのか、フリマアプリ等では、レア度の割にはいまいち不人気だった印象がある。
また、スタンプラリーが終了した今だから言うが、実はこのスタンプラリーには1つ裏技があったのではないかと思っていた。それはスタンプを押す冊子を複数冊持って回ると複数枚メダルが貰えたのではないかということを、やりながらぼんやり考えていた。もちろん、条件を達成していざメダルを貰う段になったときに一人で2冊の冊子を提出しても2枚は貰えないだろうから(少なくても渋られるだろうから)、3ヶ月、7ヶ月、10ヶ月目の時だけは誰かに付いてきてもらう——とか、あるいは、私がやろうかどうかちょっと葛藤した方法としては、冊子は2冊もらって1ヶ月ずらしで押していくというやり方である。
つまり、1度のスタンプ巡回で2冊にスタンプを押していくこと自体は変わらないのだが、1ヶ月ずらすことで(要するに最初の月は2冊目には押さず、2ヶ月目から2冊に押していくことで)、4ヶ月目、8ヶ月目、11ヶ月目にも同じメダルが貰えるという寸法である。何言っているかわかるかしら?
このやり方だと、銀メダルまではまったく苦労せずにメダルを2枚ずつ手に入れることができることになる。10ヶ月目の金メダルのときのみ、2枚目を手に入れるには泣きの11ヶ月目を回らないといけないことになるのだが、欲しければやればいいし、いらなければやらなくても良いだけの話である。
くどいようだが、私はこの方法を思い付いたものの実行してはいない。単純に、2枚もいらなかったからである。ただ、この時のこの発想が、後の【関西4タワーメダル】巡りの時の裏技を思い付くに至った要因ではないかと自分で分析している。「スタンプラリーはスタンプ帳を2冊もって回ると1度の労力で2倍の成果が生まれる」というのは、この伝統的なゲームの致命的な弱点なのではないだろうか。
また、スタンプラリー終了間際、救済措置として「スタンプラリーを1回でもしていて年パス持ってれば持ってないメダル全部あげる」「年パス無ければ今からタワーに登った回数に応じて持ってないメダルあげる」みたいな施策が実施されたのだが、めんどくさいので割愛だ٩( ᐛ )و
(過去記事)10カ月間に及ぶ攻防
ここ【138タワーパーク】には、「裏メダル」ともいえる記念メダルが存在する。
まず公園の中心にそびえ立つ「138タワー」の展望室には、2種類のメダルが売られている。このメダルは「表は一緒だけど、裏の絵柄が違う」という珍しい作りになっており、買う者を不用意に悩ます仕様となっている。表が違えば迷わず購入するところなのに、裏が違うというのは、百戦をとうに重ねたメダラーすらも一瞬迷わせるラインナップなのである。まあもちろん両方買ったけど。
しかし、本題はそれではない。展望室で売られているメダルは、茶平工業HPにも掲載されている、いわば通常のメダルである。「裏メダル」へのヒントは、展望室ではなく、1階の受付カウンター横になぜか置いてある刻印機の存在である。おなじみの記念メダル販売機がそこには置かれていないのに、なぜか刻印機だけが置かれているのである。恐らく多くのメダラーは、ここを訪れた際この刻印機の存在にも気づいていただろうが、展望室でメダルを購入した後では、「あれ?」と思えど、「刻印し忘れた人がここでもできるようにかな~」などと都合よく解釈してしまいがちであることが予想される(かつて私がそうだったからだが)。しかしここの刻印機と展望室の刻印機には決定的な違いがあり、1階受付カウンター横の刻印機は無料なのである。ここらで「なんか怪しい」と思って、受付カウンターに置いてある案内や冊子に目を向けることができれば、この「裏メダル」に辿り着くことができるのである。
「隠しメダル」ではなく「裏メダル」と呼ぶ所以は、茶平工業HPではまったく触れられていないメダルが存在するからである。それが写真上から3枚の「銅・銀・金」メダルである(写真では色がわかりにくいが……)。
これらのメダルは、簡単に言えばタワーパーク内で実施されているスタンプラリーをクリアするともらえる。が、その条件が非常に厳しいのである。ちなみに先に言ってしまうがスタンプラリーもメダル自体も無料ではある。では何が厳しいかというと、「時間」である。
スタンプラリーは、まずタワー1階の受付で冊子をもらう。その冊子には1月~12月のページがあり、そこにスタンプを押していくという仕組みである。つまり、スタンプラリーの内容が1か月ごとに変わり、コンプリートするには毎月来なければいけないということになる。
で、メダル取得の条件は以下のとおりである。
〇銅メダル……3か月分
〇銀メダル……7か月分
〇金メダル……10か月分
(〇ちなみに12か月分だと、メダルを収めるケースがもらえる)
つまり、金メダルまでコンプリートしたいなら、10か月間毎月1回はこの公園にスタンプラリーをしに来なければいけないことになるのである。
遠方の人にはかなり厳しい条件であるのは想像に難くない。例えば「関西4タワー制覇メダル」などは、手間も時間も金もかかるが、ものすごくがんばれば1日で入手できなくもない。しかし、このメダルは、絶対に10か月という長い月日を要する。金と気合いでは超えられない壁が確かに存在するのである。
私は実は、かつてはこのタワーのふもとにある体育館で毎週のようにフットサルの練習があったので、かなり条件に恵まれた方ではあっただろう。しかし、それでも地味に苦労した要素としては、
〇17時にはスタンプが撤収される
〇園内は広く、スタンプの場所をすべて把握するくらい慣れても、終えるのに30分はかかる(なんなら小走り)
〇入場有料の展望室にも一つスタンプがある(すげーしぶしぶ年間パスポートを購入した)
〇親子連れがのんびりスタンプを押している後ろに中年のおっさんが並ぶと、「すみません~」とは言われつつも、ものすごく嫌な顔をされる(被害妄想)
といったことが挙げられる。特に17時にはスタンプが撤収されるのは地味に難易度が高く、フットサルの練習は15時や17時開始なので、練習後では間に合わないのであった。かといって早く出発して練習前に行くにもなかなか腰が重く……いや、行ったから集まったんだけども。土砂降りの雨の日とか、スタンプのインクが滲んで大変だったし……
というように、私くらい条件に恵まれていてもものすごくめんどくさかったので、遠方の方がこれらを自力で入手しようと思うなら、相当の覚悟と根気と金と時間が必要である。ぜひがんばっていただきたい(他人事)。
ちなみに現在ではスタンプラリーでの記念メダル配布は終了した。
また、展望室での通常販売メダルは裏面がバラの物のみとなった。これはおそらく、【138タワーパーク】はナマズ裏面に書かれている「国営木曽三川公園」の名称を使用しない方針になったからではないかな〜と勝手に予想している。実は「国営木曽三川公園」というのは13ヶ所に及ぶ公園の総称として用いられている総合的名称みたいなもので、個々の公園にはそれぞれ正式名称がある。しかし地元民からしたら「木曽三川公園」といえば岐阜県海津市にある「木曽三川公園センター」のことを指すことが圧倒的に多く、逆に他の12ヶ所公園を「木曽三川公園」と呼んだことなどないに等しいのである。私は大学生の頃、実は一時期この公園の超近くに住んでいたことがあるのだが、国道22号線上の【138タワーパーク】への案内板に「国営木曽三川公園→」という表示があった。が、いつの間にか撤去されていた。そのため上記のような推測をした次第である。
余談だが、私はこの看板を見ていたせいで、あるとき職場の同僚たちとツーリングに行く計画があがったときに「木曽三川公園で待ち合わせ」という連絡が来て、案の定ひとり【138タワーパーク】に行ってしまったというアメリカンコーヒーよりもほろ苦い思い出がある(その後目的地の榊原温泉で合流した。ひとりだっただけに、いつの間にか追い抜き先に到着したというね……)。
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