





【販売場所】
@展望タワー展望室
備考:「売り切れちゃったけど再販する意思はあります! でも予定は未定です!」みたいな貼り紙が貼ってあったという情報あり。

【配布場所】
@展望タワー1階受付
備考:園内のスタンプラリーを制覇するともらえます。が、その条件は厳しいのであった……
※配布終了
10カ月間に及ぶ攻防

ここ【138タワーパーク】には、「裏メダル」ともいえる記念メダルが存在する。
まず公園の中心にそびえ立つ「138タワー」の展望室には、2種類のメダルが売られている。このメダルは「表は一緒だけど、裏の絵柄が違う」という珍しい作りになっており、買う者を不用意に悩ます仕様となっている。表が違えば迷わず購入するところなのに、裏が違うというのは、百戦をとうに重ねたメダラーすらも一瞬迷わせるラインナップなのである。まあもちろん両方買ったけど。
しかし、本題はそれではない。展望室で売られているメダルは、茶平工業HPにも掲載されている、いわば通常のメダルである。「裏メダル」へのヒントは、展望室ではなく、1階の受付カウンター横になぜか置いてある刻印機の存在である。おなじみの記念メダル販売機がそこには置かれていないのに、なぜか刻印機だけが置かれているのである。恐らく多くのメダラーは、ここを訪れた際この刻印機の存在にも気づいていただろうが、展望室でメダルを購入した後では、「あれ?」と思えど、「刻印し忘れた人がここでもできるようにかな~」などと都合よく解釈してしまいがちであることが予想される(かつて私がそうだったからだが)。しかしここの刻印機と展望室の刻印機には決定的な違いがあり、1階受付カウンター横の刻印機は無料なのである。ここらで「なんか怪しい」と思って、受付カウンターに置いてある案内や冊子に目を向けることができれば、この「裏メダル」に辿り着くことができるのである。
「隠しメダル」ではなく「裏メダル」と呼ぶ所以は、茶平工業HPではまったく触れられていないメダルが存在するからである。それが写真上から3枚の「銅・銀・金」メダルである(写真では色がわかりにくいが……)。
これらのメダルは、簡単に言えばタワーパーク内で実施されているスタンプラリーをクリアするともらえる。が、その条件が非常に厳しいのである。ちなみに先に言ってしまうがスタンプラリーもメダル自体も無料ではある。では何が厳しいかというと、「時間」である。
スタンプラリーは、まずタワー1階の受付で冊子をもらう。その冊子には1月~12月のページがあり、そこにスタンプを押していくという仕組みである。つまり、スタンプラリーの内容が1か月ごとに変わり、コンプリートするには毎月来なければいけないということになる。
で、メダル取得の条件は以下のとおりである。
〇銅メダル……3か月分
〇銀メダル……7か月分
〇金メダル……10か月分
(〇ちなみに12か月分だと、メダルを収めるケースがもらえる)
つまり、金メダルまでコンプリートしたいなら、10か月間毎月1回はこの公園にスタンプラリーをしに来なければいけないことになるのである。
遠方の人にはかなり厳しい条件であるのは想像に難くない。例えば「関西4タワー制覇メダル」などは、手間も時間も金もかかるが、ものすごくがんばれば1日で入手できなくもない。しかし、このメダルは、絶対に10か月という長い月日を要する。金と気合いでは超えられない壁が確かに存在するのである。
私は実は、かつてはこのタワーのふもとにある体育館で毎週のようにフットサルの練習があったので、かなり条件に恵まれた方ではあっただろう。しかし、それでも地味に苦労した要素としては、
〇17時にはスタンプが撤収される
〇園内は広く、スタンプの場所をすべて把握するくらい慣れても、終えるのに30分はかかる(なんなら小走り)
〇入場有料の展望室にも一つスタンプがある(すげーしぶしぶ年間パスポートを購入した)
〇親子連れがのんびりスタンプを押している後ろに中年のおっさんが並ぶと、「すみません~」とは言われつつも、ものすごく嫌な顔をされる(被害妄想)
といったことが挙げられる。特に17時にはスタンプが撤収されるのは地味に難易度が高く、フットサルの練習は15時や17時開始なので、練習後では間に合わないのであった。かといって早く出発して練習前に行くにもなかなか腰が重く……いや、行ったから集まったんだけども。土砂降りの雨の日とか、スタンプのインクが滲んで大変だったし……
というように、私くらい条件に恵まれていてもものすごくめんどくさかったので、遠方の方がこれらを自力で入手しようと思うなら、相当の覚悟と根気と金と時間が必要である。ぜひがんばっていただきたい(他人事)。
ちなみに現在ではスタンプラリーでの記念メダル配布は終了した。
また、展望室での通常販売メダルは裏面がバラの物のみとなった。これはおそらく、【138タワーパーク】はナマズ裏面に書かれている「国営木曽三川公園」の名称を使用しない方針になったからではないかな〜と勝手に予想している。実は「国営木曽三川公園」というのは13ヶ所に及ぶ公園の総称として用いられている総合的名称みたいなもので、個々の公園にはそれぞれ正式名称がある。しかし地元民からしたら「木曽三川公園」といえば岐阜県海津市にある「木曽三川公園センター」のことを指すことが圧倒的に多く、逆に他の12ヶ所公園を「木曽三川公園」と呼んだことなどないに等しいのである。私は大学生の頃、実は一時期この公園の超近くに住んでいたことがあるのだが、国道22号線上の【138タワーパーク】への案内板に「国営木曽三川公園→」という表示があった。が、いつの間にか撤去されていた。そのため上記のような推測をした次第である。
余談だが、私はこの看板を見ていたせいで、あるとき職場の同僚たちとツーリングに行く計画があがったときに「木曽三川公園で待ち合わせ」という連絡が来て、案の定ひとり【138タワーパーク】に行ってしまったというアメリカンコーヒーよりもほろ苦い思い出がある(その後目的地の榊原温泉で合流した。ひとりだっただけに、いつの間にか追い抜き先に到着したというね……)。

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