【販売場所】
@5階ゲームコーナー
備考:日本で唯一、24時間稼働している販売機だ!
太平洋フェリーのすすめ、再び
2021年のTwitter上で開催された「太平洋フェリーのすすめ投稿キャンペーン」という懸賞で【太平洋フェリー】の優待券に当選しまして。2022年3月に引き続き、再び乗船して参りました。1回目の乗船については下記。
今回は普通の土日休みに強行するので、金曜の夜に乗船→日曜の夜に飛行機で帰宅というまさに
フェリーこそが旅
というフェリーメインの割り切り型の旅となった。しかし、それがいい。
名古屋駅から直通バスに乗って名古屋港フェリーターミナルに行くのも2回目であり、慣れたものである。それはすなわちフェリー旅への慣れをも意味し、各方面への「油断」へと繋がり、結果いろいろと忘れ物をした。慣れてきた頃が一番危ないという世の理を余すことなく体現する中年男がここにいる。
乗船したら、とにもかくにもお部屋チェックである。フェリーの特等室に泊まることなどこの先まったくないと言っても過言ではないので、余すことなく味わい尽くすのがこの旅の至上命題である。これが今生の別れと思えっ!
やはりフェリーの個室はとんでもない優越感がる。何が便利って、荷物を置きっぱなし、広げっぱなしで出歩いても安心な点である。寝台や雑魚寝部屋では、常に荷物の問題がある。恐らく大抵は、貴重品だけ持ち歩いて後は無事を賭けるように置いていくしかないわけだが、個室だとそういった心配がない。他にはテレビや動画を見るのにいちいちイヤホンをしなくても良いといった面もあるが、壁が薄いので隣の部屋の物音は割と筒抜けである。はっきり言って、隣でやんごとなきことをしていたら一発でバレると思われる。あ〜、一人で来て良かったわ(虚しさ最高潮!)。
部屋のチェックが終わったら、船内散策である。
さらにさらには、フェリーの醍醐味の一つとして、”甲板に出て太平洋の海風を感じる”というものがある。【きそ】は甲板も【いしかり】に比べて充実している。
とにかく言いたいことは、
船内はパラダイスだ
ということのみである。これで不満を抱く人がいたら、「じゃああなたはなぜフェリーなんて乗ったの?」といったもんである。LCCで行きなさい。どこへでも。
フェリーは、フェリーが楽しいから乗るものである。フェリーこそが旅、フェリーこそが贅沢な時間そのものなのである。気持ちとしては温泉旅館に泊まりにいくのに似ている。そこで過ごす時間こそ至高であり、お金を払う対象なのだ。
私はぜひ、まだフェリー未体験のみなさんにもこの”贅沢な時間”を味わっていただきたい。贅沢を満喫した上に、おまけとして北海道まで運んでくれるのである(もしくは名古屋or仙台)。大盤振る舞いすぎて怖いくらいだ。
このような機会を提供していただいた【太平洋フェリー】さんには、一生ついていく所存でございます。
新しいメダル発売して!(オイっ)
酔っ払い、ブロックに挑む
今回の旅で犯した最大のミスは、被写体を持ってくるのを忘れたことである。平たく言えば、パンダを置いてきてしまった。
そんなわけで急遽【きそ】内の売店に駆け込んだわけだが、私が期待した「太平洋フェリーの船体をデフォルメ化した可愛いぬいぐるみ」なんてありゃしねえ。そこで急遽代わりとなるものを物色したわけだが、私の中では2択となった。
- 太平洋フェリーオリジナル「ナノブロック」
- ゲームコーナーのクレーンゲームにあるぬいぐるみ
クレーンゲームで獲れる気がまったくしないし、ナノブロックを完成まで組み立てられる気もしない。どちらも無理筋な話である。
しかしながら、人間はどちらかを選び取らなければならないときがある。う◯こ味のカレーか、カレー味のう◯こかを選ばなければならないように(あまりにも辛すぎる選択)。
ちなみに私は、自分の人生においてブロック遊びを楽しいと思ったことは一度としてない。レゴブロックも、常に完成品を欲していた。つまり私が欲していたのは”カクカクした人形”であって、自ら組み立て、0から1になる喜びを感じたかったわけではないのである。なんならレゴランドも全然楽しいと思わなかったくらいだ(飛び火)。
しかしながら、今回は敢えてナノブロックを選んだ。なぜかというと、早く酒が飲みたかったからである。
前回の【いしかり】乗船時は、私が7年くらいずっと目標に据えていた資格試験の直前期ということで乗船中はずっと勉強に勤しんでいたこともあり、一滴もお酒を飲まなかった。だから今回はどうしても飲んだくれたかったので、フェリー旅のお供「檸檬堂ホームランサイズ」をバスターミナルのファミマで購入して持参してきたのであった。ちなみになぜ「檸檬堂」にこだわったのかということは下記動画参照。
↓いろいろなフェリー(の最上級個室)に乗って檸檬堂を飲む人の動画このようなやんごとなき事情により、「ナノブロックを組み立てる(初体験)」と「500mlのチューハイを飲む」とを同時並行で進めざるを得ないという黄泉の国へ奥さんを迎えにいくイザナミノミコトもびっくりな試練に挑むことになったのだった(何が?)。
被写体がないと写真が撮れないので、乗船してすぐにせっせと組み立て始める(飲み始める)。
【きそ】に乗船し、【きそ】で購入したのにも関わらず、敢えての【きたかみ】表示なのは、まだ見ぬフェリーへの憧れゆえである(【いしかり】【きそ】【きたかみ】から貼るステッカーを選べる)。
そんなこんなで無事被写体が完成したのだが、これがまた扱いづらく、小さく、ポケットに入れているとバラバラになってしまうというじゃじゃ馬野郎でありました。人は、失ってみて初めてその重要性に気が付くものであることよ。パンダよ、帰ってきておくれ(むしろお前が出かけてんじゃん)。
お買い物パンダとの再会の日が待ち遠しい。
フェリーには、お風呂に入りに行くのである
フェリーとは、海上の公衆浴場のことである。
これは揺るぎない事実である。異論は認めない(正気かっ⁉︎)。
ここからは私の勝手な意見なのだが、「大の温泉好き銭湯好き」は、”自分でお風呂を入れて自分でお風呂を掃除しなければならない立場の人間”であると思うのだ。無論、奥さん・お母さんに(あるいは旦那さん、お父さん)にお風呂のこと全般をやってもらっているにも関わらず温泉が好きな人もいることだろう。しかしここで述べているのは「大の温泉好き銭湯好き」である。温泉好きではない。極論をいえば、温泉でなくても、好きな時に入れる大浴場ならなんでも良いのである。だから「銭湯好き」を複合条件に加えている。
要は、好きな時にお風呂に入れて、しかも入った後はほったらかしでいい、という条件で入るお風呂が最高に気持ち良いのである。
だから私は、ぶっちゃけ温泉旅館に泊まるよりも大浴場付きのビジネスホテルに泊まる方が好きである。なぜならやること同じなのに安いからだ。これを要約すると、「ドーミーイン=最強」ということになる。異論は認めない。
そんなわけで、とにかくお風呂である。
ブログを書いて、疲れたらお風呂。
本を読んで、一区切りついたらお風呂。
勉強していて、50分経ったらお風呂。
と、何をするにしても、次の行動に移る前にお風呂を挟む。なぜなら好きな時に入れて、そして全てを放置したままで良いからだ! こんなに幸せなことは、他にない。
そんなわけで、2泊3日の旅で、通算15回以上は入浴したものと思われる(もはや数えてない)。肌はすっかりピカピカの逆で、カピカピの乾燥肌である。何事も過ぎたるは及ばざるが如し也。
フェリー飯
結論からいえば、個人的には”甲板で食べるカップラーメン”が一番美味しく、何より特別な食事である”と考えている。正直、フェリーでの食事において、これを超えるものはないのではないだろうか(※個人の見解です)。
ただ今回は
カップラーメンを忘れる(´;Д;`)
という、大統領が核の発射ボタンをうっかり忘れる級のミスを犯してしまったため、私にとっての食事における最大級の楽しみを失ってしまったのであった。。。
そんなわけで急遽予定を変更して、全食フェリー飯を堪能する方向に舵を切ることにした(船だけに)。
船内で食事を摂ろうと思ったら2通りの方法がある。
どちらも基本的には物価は高めである(特に「タヒチ」のディナーバイキングは2100円)。また、提供メニューのベースは冷凍食品が主たるものと思われる。ピラフとか、私が普段好んで食す冷凍ピラフそのまんまであった(食べたのは【いしかり】のときだけど)。ただその中にも手作りしたメニューも数点用意されていると思われる。
総評としては
3食バイキングはデブまっしぐら
というところである。1日中船内にいてほぼ動いていないのに、制度上無限に食べ物が食べられる×3回なのである。腹が引っ込む隙がない。出る腹は打たれない。
自制心に自信がない人は、例えば「朝食バイキングで本気出して、昼を抜く」とか、そういう荒技が必要となってくる。己の健康のために。【太平洋フェリー】におけるオススメ食事パターンは【いしかり】の項に載せてあるので参考にされたし。
ぶっちゃけ、【太平洋フェリー】での食事は、全体的に「まあまあ」といった感想に落ち着く。基本的に冷凍食品系だし。これはもちろん、「値段」と「味」の兼ね合いから算出される感想であり、極端な話、全てが半額なら途端に「値段の割にお得!」という評価に変わるだろう。このとき、「海の上なんだから物価が高いのは当然だ!」というご意見はごもっともである。
このことについての私の見解は、話が逸れるようだが、私は【東京スカイツリー】が嫌いである、ということから始めたい。嫌いな理由はいろいろあって、「記念メダルで痛い目に遭った」とか「スタッフの態度がイマイチ」とか、並べ立てれば300万個くらい出てくるのだが、その理由を突き詰めていくと、極論的には結局「入場料が高いから」という点に行き着く。つまり、「この入場料なのに、スタッフの態度がこれかよ」とか「これだけの入場料を払ってメダルが売り切れかよ……」(入場する前にスタッフの方にせめて現時点でのメダルの在庫の有無を確認したいという申し出をしたが断られ、賭けのように入場して展望回廊まで登った挙句の案の定という末路)とかいった事例でも、これが入場料が700円ならまあ許せた——少なくともこれほどまでの悲しさや憤りを感じなかった、と思うのである。
ただ一方で、東京の中心地の地価や、日本一高いタワーの維持費というものを鑑みれば、3000円overの入場料は妥当であるとも言える。それはすなわち、この値段は、別にサービス料ではないのだ。ピシッとした服装の割にはあんまり訓練されていない感じの接客も、「もっと良い接客をお望みならもっとお値段高くなりますよ?」みたいな話で納得しなければならないものでもあるのだ。
とはいえ、人間の感情とは難しいもので、自分にとっての「痛手」の割合で、高いか安いか、妥当か不満かは決まってくるところがある。地価が高いから入場料が高い、海の上だから物価が高い、福祉が充実しているから消費税が高いといっても、感情的なところでそれが受け入れられるかどうかは結局自分の中での痛手の割合との兼ね合いで、要するに「自分にとってそのお金が大したことなければ全然気にならない」わけである。
だから逆にいえば、上記の私の「入場料が700円だったら全然許せた」という話も、これが小学生のときだったらまったく許せなかったと思われる。小学生にとっての700円は、少なくても大人の3000円くらいには匹敵する額であろう。あるいはそれ以上かもしれない。
結論。フェリーの上の食事は概して、「値段の割には、まあ、普通」というところに行き着いてしまうのだが、自分がビッグになって3000円が300円くらいの価値に感じるほどの人間になれれば、「海の上なのにこのようなきちんとした食事を提供してくれてありがとう!」と心から感謝できるようになるだろう。
人に文句を言う前に自分が大きくなれ——これこそ、人類共通の課題である(何やこの結論)。
姉妹船対決!
私的結論を述べると、
【きそ】>【いしかり】
である(※個人の見解です)。船内の快適さや造り、設備の充実度が【きそ】の方が上回っているというのが私の印象である。もちろん異論は認めるし、「みんな違って、みんなイイ」的な話もまったく否定しないが、同じ値段を払うなら私は【きそ】に乗りたい(優待券で乗っておいて)。【きそ】の方がだいぶ古い船体なのだが、なんとなく快適さは【きそ】の方が上であった。それは私にとっての、本当に些細な点の積み重ねでしかないのだが、たとえば「オープンスペースでのパソコンのしやすさ(机とイスの感じ)」とか、「両船とも個室はカードキーなんだけど、【いしかり】はカードキーを差し込まないと電気が使えないタイプでめんどい」とか、人によってはマジでどうでもよいポイントだと思われる。しかし、私は【きそ】がいい。つまり、フェリーで一番、【きそ】が好きだ。結婚してもいい(唐突な小学生的発言)。
名残惜しき下船
フェリーの到着は、フェリーを移動手段としてのみ捉えるなら「旅の始まり」である。ようやく目的地に着いたわけなのだから、「さあ、いよいよだ!」という心持ちで船を降りることだろう。
しかし実際は、「一つの旅の終わり」とでもいうような心寂しさがある。それは、日曜日の夜に抱く気持ちとほんの少し似ている。
下船の際には、先を急いで出口に並ぶよりも、展望デッキで着岸の様子を見学することをオススメする。単純にかっこいい!
10年前の思い出をTwitterに投稿したら、ご縁をいただけて、再び乗船する機会を得た。フェリーの上で過ごす2泊3日は、10年の時を経て、自分がいろいろと変わったために、いろいろと勝手も変わった。20代の時は「こんな安いのにこんな贅沢でいいの⁉︎」という感激の中、いろいろなものをケチりつつフェリーの楽しさを満喫した。10年後には、「安いのだから(というか優待券だから)超贅沢しよう!」というコンセプトの元、10年前には指を咥えて見てることしかできなかったことをした。個室に泊まったし(タダだけど)、レストランも3回活用した。
それで思ったのは、「それぞれの良さがある」といったありきたりな感想である。ケチりまくっても贅沢に過ごせる楽しさもあれば、贅沢に拍車を掛けてゆく楽しさもある。
【太平洋フェリー】ってほんとにいいですな!
たまにやっているクルーズ企画とかよりも、2泊3日の「名古屋ー苫小牧」航路を存分に堪能することをオススメいたします。
記念メダルについて
記念メダルは【きそ】独自のメダルが金銀で2種、【いしかり】での共通販売のものが金銀で2種の計4種がラインナップされている。現在ではもう1隻の姉妹船【きたかみ】では販売終了となっているので、【いしかり】【きそ】で往復できればコンプリートできることになる。
デザインとしては「古き良きフェリーメダル」といった感じで、昔は数多く存在したフェリーメダルと同じような構図のデザインであるといえる。
船体を簡易ながらも忠実に描くデザインは、コアな記念メダラーたちのハートを掴んで離さない。「私たちが求めているのはこういうやつだよ!」という声が聞こえてきそうである。
かつては「フェリーといったら記念メダル」とまで言われていた(らしい)文化が復権することを願ってやまない。
復活したら復活したで入手するのが大変だけど。
(過去記事)豪華客船殺人事件(は起きていない)
太平洋フェリーは3隻の客船を所有しており、そのうち【きそ】【いしかり】は愛知県・名古屋―北海道・苫小牧間を運航していて、【きたかみ】は宮城県・仙台―北海道・苫小牧間を運航している(当時)。そしてその3隻全てに記念メダルがある。つまり、一往復ではコンプリートができないということになる。これはきっついで~
【きたかみ】の記念メダルを手に入れようと思うなら、仙台―苫小牧で北海道に行き、帰りは同じく記念メダルがある【津軽海峡フェリー】で青森に帰ってくるルートを取る人がきっと多いのではないかと予想する(あるいは逆パターンで)。というか、私はいつかそれをやろうと思っている。実はチャンスが一度あったのだが、長い旅路は人を臆病者にさせるもので、チャンスを棒に振ってしまったのである(意味不明)。
私がキャンピングカーにて北海道に記念メダル収集の旅に出たとき、行きは【いしかり】に乗り、帰りはこの【きそ】に乗った。この2隻は2泊3日にて名古屋―苫小牧間を運航するので、日程によほど余裕がないと往復が厳しい。当時の私は正直、転職する意思がほぼ固まっていたので強行できたところがある。なんたって17連休も取ったのだから、怖いものなしというのは実に怖い。
そんなわけで初めて客船に乗ったのだが、これが超楽しかった。これはもう「豪華客船」と言ってもよいのではないかというくらい、立派な客船であった。部屋はカプセルホテルのような完全個室制シングルベッドのようなものだったが(ホテルのような部屋ももちろんある)、基本的にはロビーで過ごすことが多かったので、一人旅ならこれで十分過ぎるくらい充分であった。
船の揺れは、船体が大きいおかげか全然へっちゃらで、波に揺れる大浴場を満喫し、夜はジャズの生演奏を聴き、昼間は同じホールで映画を観て、朝食バイキングを堪能したり昼間から第三のビールを飲んだり、ゆっくり本を読み、また当時はロンドンオリンピックの時期だったのでその放送を観て、もう最高だった。はっきり言って、北海道旅行で一番楽しかったのは行き帰りのフェリーだったといっても全く過言ではない。フェリーだけでもまた乗りたいと心底思っている。しかもどちらかというとこの【きそ】より行きの【いしかり】の方がちょっと豪華で、そのときのテンションたるや、当時隣の席だった同僚に写メを送りまくるというはた迷惑なことをしてしまったくらいである。同僚は仕事をしていただろうに。
こんなに楽しくて、クルマを載せずに人だけなら1万円ちょっとで北海道まで行けるのだから、フェリーって本当に最高だなと思ったものである。今でこそ格安航空がメジャーなものとなっているが、当時は北海道に格安で行くならフェリーであった。
正直、私がもう一度北海道に行けるときが来たなら、LCCではなく、またフェリーに乗りたい。フェリーは乗っているだけで楽しい。太平洋フェリーは、私にとっての豪華ホテルなのである。あー、豪華客船で世界一周旅行できるほど金持ちになりてー
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