愛知県【南知多ビーチランド】 記念メダル

南知多ビーチランド 記念メダル
南知多ビーチランド 記念メダル カラー
記念メダル販売場所

【販売場所】
@トイズショップ店内
備考:販売終了

古き良きも生まれ変わり進化し続ける

イルカさんが空ににょーん

 【南知多ビーチランド】は愛知県美浜町にある子供向けの水族館&遊園地である。水族館も遊園地もあるよ! と欲張っているところが記念メダル施設に相応しかったのだが、残念ながら販売終了となってしまった。諸行無常。

 過去記事でも書いているが、この施設はたどり着くまでに駐車場をどこにするか問題と向き合うことになる。正規の正面駐車場が駐車料金800円なのだが(昔は500円だった)、正面駐車場にたどり着くまでに様々な民間駐車場の皆様のお誘いを受けることになる。もちろん、正規料金よりどこも割安である(300円〜500円。施設までの数メートルの差で料金が変わる傾向)ちなみに「そういうのはイヤ! 私は絶対に正規の駐車場に停めたい!」という方でも、この勧誘は避けては通れない道路の構造となっているので、全ての勧誘を振り切る鉄の意志をもって臨まなければならない。

 そして何より、駐車場所によっては民間駐車場の方が施設入り口までの距離が短いなんてことが平気であるので、正直、正規駐車場を利用する理由がまったくないと言っても過言ではない。

私が利用した民間駐車場。奥に見えるのが施設入り口。
ちなみに駐車料金は300円でした!

 入場すると堂々かつ盛大なおしっこを披露するイルカがお出迎え。

圧倒的お漏らし!

 記念メダルの図柄にもなっているように、この施設はイルカが一つのウリとなっていて、いたるところにイルカがいる。全国各地の水族館を巡る記念メダラーからしてみると物足りなさを感じてしまうかもしれないが、かなり近くでイルカと触れ合えたり、ウミガメ等への餌やり体験に力を入れていたりと、体験型や参加型のイベントで工夫を凝らしている。古い施設ながらもアイデアをどんどん注ぎ込んで地元民の需要を維持し続けている印象である。その努力、天晴れ也!(どの目線やねん?)

噛まれようと思えば噛まれられる距離でイルカと触れ合えます(噛まれるようなことをしてはいけません)
イルカショーのレベルは、忌憚なき判定をすれば中くらいといったところ。これが目が肥えすぎてしまった弊害か⁉︎
イルカショープールの横で、アザラシ(?)の赤ちゃんをずっと抱っこしながら静かなる時を過ごしていた飼育員の方がいて「一体何があったんだ……⁉︎∑(゚Д゚)」とショーを見ながら気が気ではありませんでした。

 この施設は基本的に水族園ゾーン→遊園地ゾーンと進むような順路となっている。歴史ある施設なので、正直にいえば水槽ひとつとってもその古さを隠すことはできないなぁという印象であるのだが、しばらく来なかった間に展示の様相がいろいろと変わっていて、与えられた条件の中でがんばっていることが伝わってきた。昔はびっくりするほど目玉となる魚がいなかった大水槽で「マイワシのショー」をやっていたのにはびっくり。時は流れ、人は年を取り、森羅万象移り変わってゆく。

私としてはこの水槽がマイワシ用に生まれ変わっていたことにびっくり
”マイワシギャラクシー”ということで、宇宙をイメージした演出。
イワシが天の川のように群がっているのだ!
イワシトルネードは意外とどこの水族館でも見られるが、こういった演出のトルネードは初めてだったのでなかなか興奮した。
「あの南知多ビーチランドが……(T-T)」という孫を見守るおばあちゃんのような心境であった。
イワシトルネードは実はサメを混入させてイワシたちに緊張感を与えることで成立させている。
つまりパワハラ職場なのです。
これがイワシトルネードだ!
う〜ん、ギャラクシーッ!!!!!

 その他、「釣りっぽくエサをあげられる触れ合い生け簀」や「このマイワシ、さっき見たショーでプカプカ浮いて死んでたやつじゃねと思っちゃうようなエサを使ったウミガメへのエサやり」等、普通の水族館展示に加えてエサやり体験に重きを置いた展示が多めであった。一つずつ体験しているとエサ代としてスマホゲームのガチャ並みに課金しまくることになるので精選することが肝要であるが、もしもデートで来たならば、グッと堪えて素直にすべてに課金してしまおう。そのとき、一片たりともためらう様子を見せてはいけない。これはこの後の夜の時間を幸せにするための課金なのだと己に言ってきかせよう。

溢れ出る生け簀感。ガチャポンで販売されているエサを放り込むと信じられないくらい激しく動きます。
集合体恐怖症
エサを投げ入れると電気ショックを与えたかのような様相となります
もはやホラーの世界
ミニスカワンピ
「おいしそう」という感想しか出てこないイシダイ
ウミガメにエサやり(イワシ)ができるのですが、網が予想以上に邪魔で難易度高めだ! 2匹ほど手前に落ちただけでカメに気づかれず!
アザラシの投身◯◯が見られます。
かりんとう。あるいは道端の犬の◯◯

 記念メダルの販売が終了しているため、記念メダラーの皆様からしたらもうなかなか訪れる機会はないかもしれない。こういう場所こそ「記念メダルがあったから足を運んだ」という地方特有の施設であるので、願わくばオークコーポレーションあたりがグッズショップの一部の運営委託を受けてメダルを復活させて欲しいものである。経営に関わる超重要なところを部外者が勝手に言っております、はい。

遊園地ゾーンはリカちゃんやらシルバニアファミリーやらでおじさんがフラフラしてたら通報されちゃうから省略!
あさりラーメンを食して帰りました。味は★★★☆☆といったところ。家で出てきたらめちゃうまいが外で食べるなら普通。

記念メダルについて

 私は所有していないが、ここはかつて「わんぱくラッコ」のメダルが販売されていた場所としてメダルマニアの中でも超マニアな方々には有名である(つまり有名ではない)。「わんぱくラッコ」とは、刻印機のディスプレイでたまに見る黒いラッコである。

こんなやつ。メダルは【須磨海浜水族園】のもの。

 なぜラッコの図柄が採用されていたのか——話は単純で、かつてはラッコがいたからである。ラッコは実は日本では希少な動物で、2022年現在8月では【鳥羽水族館】、【マリンワールド海の中道】でしか飼育されていない(全て記念メダルスポットだ!)。しかも鳥羽水族館に2匹、マリンワールド海の中道に1匹の合計3匹しかいないらしい。全盛期には100頭以上のラッコが日本全国水族館で飼育されていたらしいのだが、恐らくは紆余曲折を経て現状の状態となってしまった。わんぱくラッコの記念メダルが激減してしまった理由も察せられる事態である。

 老朽化が著しい施設なので、遠くない将来に改修工事が行われることだろう(と勝手に予測)。その際には、ぜひリニューアルを記念して記念メダルの復活を願うばかりである。

デッドストック品がないかな〜と見て回ってしまうのが記念メダラーのSA・GA。
そしてこういう円形のものについ過剰反応してしまうのだ!

(過去記事)骨肉の駐車場争い

 ここ【南知多ビーチランド】でまず印象的だったのが、駐車場である。この施設は広い駐車場を有しており、値段も「500円」と割と良心的な値段であると思うのだが、この駐車場に至るまでに周辺民家の自宅の土地を利用した駐車場の売り込みがハンパないのである。しかも、前述のとおり元々の駐車料金が「500円」とむしろ安いくらいなので、周辺民家の「民泊」ならぬ「民駐」だと300円とかで停められる。距離も正規の駐車場と全くといって良いほど変わらず、とにかく売り込みが激しいので、正規の駐車場に辿り着く前についつい停めてしまうのである。もし正規の駐車場に停めようと思うならばそれらの制止(売り込み)を全て振り切って停めなければならないくらいである。

 私も当然のように、おじさんが「300円」の看板を持って誘導棒を激しく振って誘導した民間駐車場に停めた。というか、初めてここを訪れたときは、係員が誘導したのかと思ったのである。そしたら民家の庭先であったというね! 

 で、それは全然良くて、値段も多少安いし施設までの距離もほとんど変わらないので全然不満なんぞはないのだが、私がこれで思ったことは、「費用対効果」である。民家の庭先を利用しているので、停められるといっても多くてせいぜい10台以下である。私が停めたところはMAXでも6台であった。1台300円でMAX駐車して1800円である。で、一度停めたクルマはどんなに早く見積もっても2時間は出てこないだろう。営業時間が10:00~16:00であることを考慮すると、仮に開店早々にMAXになって4回転したとしても7200円にしかならない。これでは大学生がする休日のアルバイトと大差ない。学生バイトよりも良い点は、スマホをいじってようが鼻をほじってようが怒られないことくらいである。自分の土地の活用としてはうまみがあまりにも少ないし、駐車トラブルのリスクを負うくらいなら時給900円のバイトをした方がまだマシなのではないか、という点である。社会人であれば、自分の休日をこれに使うのはちょっとうまみが少ないなぁと思うのである。超余計なお世話だろうが。

 民駐を営む周辺の家々にとって不幸なのは、正規の駐車場の駐車料金がそもそも安かったことであろう。

 さて、そんなことを考えながら施設に入ると、昔ながらの古びた水族館と、「おもちゃ王国」という看板の立った遊園地とがある。水族館の方は、水槽のガラスも壁面も年代を感じさせる古びたもので、今どきの水族館をたくさん見て来た私にとってはあまり目を見張るものはなかった。ただ、印象に残っているのが、イルカショーのステージで、ショーが行われていない間、新米のイルカインストラクターっぽいお姉さんが、黙々とステージからの飛び込みの練習を繰り返していた姿である。まず顔がかわいいという至極単純かつ真っ当な理由でずっと見てしまったのだが、綺麗な人が黙々と努力を重ねる姿は実に美しかった。その姿はイルカよりも美しく、イルカよりも耽美的であった。よって、肝心のイルカショーは見ていない

 「おもちゃ王国」の方は、子供向けなので、大の大人である私が楽しむには鉄の心が必要となる雰囲気に満ち満ちていた。「シルバニアファミリー」で遊べる小屋みたいなところがあり、私はかつてシルバニアファミリーを愛する男の子であったので超遊びたかったのだが、周辺にいる大人(お父さん、お母さん)の視線が厳しく、とても割って入ってウサギの人形を手にする勇気が湧かなかった。とんだ意気地なしである。

 まあ面白くはないがつまらなくもないといった、記念メダルに相応しい施設であったというアンニュイな評価。




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