愛知県【名古屋テレビ塔】 記念メダル

 「名古屋テレビ塔」は、アナログ放送の終了によりその役目を終えたので、現在では正確には「名古屋ただの塔」である。しかし、決して経営を投げ出したりはせず、存在意義を自ら作り出そうと様々な企画を実施している。例えば、内部の改装により高級路線で大人な雰囲気を醸し出し、大人のデートスポットにしようという意図を感じたり、塔の下の店舗スペースでは毎年夏になるとビアガーデンが催されオフィス帰りの会社員たちを取り込もうとしたりしている。極めつけは、この場所での「結婚式」の企画であり、場内にはこの場所で式を挙げたカップルの写真が並べられている。

 私はこうした企業努力が好きである。役目を終えたらただ朽ち果てるのではなく、活路を見出そうと努力をしているところが素晴らしい。高さ的にも不十分だし、内部の広さが十分でなく夜に夜景を見ながらイチャつくには少し狭いが、愛し合う二人にはそんなことは関係ないのかもしれない。だから、いかに呼び込むかである。記念メダルの販売は、残念ながらそれにあまり貢献しているようには見えなかったが。。。

 登った印象は、「札幌テレビ塔」とほぼ一緒である。塔の外観や展望室の感じが同じというだけでなく、そこから見える景色もほぼ一緒という、地方都市の欠陥を見たような気持ちになった。大通りの真ん中に中央公園みたいなものが道に続くように整備され、その道の先には役所があり、塔から見える駅の近くにはヨドバシカメラなりビックカメラなりがある。そこには、地方都市は同じようなコンセプトで同じような発展をしてきたという、無個性で画一化された社会の一端を見ることができる。

 塔の存亡をかけるならば、街の発展の方向性とはまた違った、オリジナルな存在感を生み出す必要があるかもしれない。

↓新旧記念メダル比較




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