【販売場所】
@天守閣入り口手前の売店前
備考:メダル販売機の色が独特で実は他にない。※販売終了※
僕らはひこにゃんに会いに行く。彦根のよいにゃんこではなく
【彦根城】のひこにゃんといえば、ゆるキャラ界の王者であろう。今では「ふなっしー」にその座を譲っている感があるものの、間違いなくゆるキャラブームの火付け役であり、元祖ゆるキャラと呼ぶにふさわしい存在である。ひこにゃん無くして、ふなっしーは存在しなかったといっても過言ではない。
現在ではどうかわからないが、私が彦根城を訪れたときは、ひこにゃんブームのフィーバー中であったので、その辺を軽々しく歩いて気軽に握手に応じてくれるような身近な存在ではなくなっていた。ひこにゃんに会うためには専用の見世物小屋のような場所に行き、長蛇の列を並ばなければならなかったのである。どれくらいの長い列だったかというと、「ひこにゃん最後尾」という立て看板を持つスタッフが動員されるほどの盛況ぶりであった。ラーメン屋だったら絶対に並ばないクラスであった。
しかも、長時間待って入場した見世物小屋で、ひこにゃんの登場はわずか5分のみであった。「もう時間なので、ひこにゃん、お別れです」というアナウンスがあると、ひこにゃんは持っていた花束を落としてショックを受けていた。我々との別れを惜しんでくれていた。そんなに悲しいならもって一緒にいてあげたのに、と思ったとさ。ちゃんちゃん。
彦根城は天守閣が現存する城なので、天守閣に行きつくまでに長い長い坂を上らなければならない。そして場内も、非常に膝に悪い階段なんだかハシゴなんだかを昇り降りしなければならず、夏に行くと汗あく必至である。ただ現存天守だけに、一度は行ってみる価値のある非常に良い城である。同じ滋賀県の【長浜城」】とは天守閣はもちろん、城の造りそのものからしてレベルが違う。「天守閣に行きつくまでが大変」「入城してからも大変」という点こそが――城攻めを想定して造られたその点こそが、当時確かに存在したという歴史の証明に他ならない。過ごしやすい鉄筋コンクリートと城址公園での再建では再現できない「歴史」なのである。
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