【販売場所】
@入り口すぐ横のミュージアムショップ前(2023.9現在)
備考:記念メダルに力を入れている施設で販売されるメダルも定期的に更新されるのだが、入館せずとも購入できるせいで入り口のみで引き返すコレクターが続出中。
パラダイムシフト
下記「過去記事」を読んでいただけるとわかると思いますが、わたくし、かつては結構とがったことを書いておりまして。水族館系の記事は軒並みのその傾向が強いのはみなさんご存知の通りである(自意識過剰)。
なぜそのようなことになってしまったのかと自分なりの自己分析をすると
デートで訪れると入館料が倍になるから
であると思われる。
デートで訪れる——すなわち2人で訪れても、動物園であれば、600円が1200円になる程度なので、「青い販売機を見て興奮し過ぎてすでに持ってるメダルも買っちゃった!」みたいな誤差の範囲である。しかしながら、水族館は2000円が4000円になる場所なので、これを誤差の範囲だといえるくらいまで成り上がりたいと思いつつもまったくそんな日が来る様子はないため、「ガッデムッ!」となるわけである。水族館に行くことは費用的にはNintendo Switchのソフトを買うのと同等の覚悟がいるのである。
だからきっと、デートで使われるタイプの水族館なんてキライだ! とのたまわっていたのである。デートで使われるタイプの水族館に行くたびに、私の中で入館料が倍に脳内変換されていたのである。これの何が問題かというと、私にとっては4000円の価値がある場所かどうかという価値基準になってしまう点なのである。そして大抵、私は特に海洋生物好きというわけではないので(さかなクンは好きだが)、4000円は高いな〜痛いな〜と奥歯が富士山から天保山へとなるくらいギリギリと噛みしめながら顔は笑顔で樋口一葉を差し出すのであった。
しかし私も歳を取り、いろいろな仕事のことを学び、趣味で経済学、経営学のことを学んでいくうちに、「みんな一生懸命働いているんだ(´∀`)」と思うに至った(BGMは〽︎みんなみんな〜生きているんだ友達なんだ〜)。カップル向けの演出、ひいてはカップル向けの運営戦略は時代のニーズに合わせたものだと理解した。時代に合わせて変わっていけなくなったとき、社会から取り残された「めんどくさい大人」となる——自分はそうなっていないか、と自問する(もちろんなっている)。
時代の求めに応じて変化をしているのだと考えれば、それを受け入れられない私の方にこそ問題があるということになる。だから私は「水族館は本来研究施設で〜」とかそういうことを言うのは控えて、ありのままを受け入れ、水槽の前でいちゃつくカップルをじっくりと観察する人間になろうと思う。
キショい。
シャチシャチシャチ〜
実はシャチを飼育している水族館はここと【鴨川シーワールド】しか日本に存在しない。そう、シャチはジンベエザメより貴重な存在なのである。そんなことも知らなかったわたくしは何かと【名古屋港水族館】をディスり気味であったが、それを知ってからは入場してすぐ遭遇することになるシャチのオルカとリン親子をとりあえず凝視することにした。
いやほんとに記憶が薄かったんだな〜薄い記憶のまま知ったかで語ってたんだな〜と思ったのは、カップル向けだ〜エンターテイメントかぶれだ〜と八つ当たりしていたこの水族館、意外と学術的な展示が多かった点である。本当に申し訳ありません(*_*)
入場してすぐの北館はイルカ、ベルーガ、シャチといった見栄えのするラインナップをカップル向けの薄暗いムードや肩を寄り添える休憩スペースで演出する趣向が凝らされていたが、ところ変わって南館では、私好みの解説や展示数がしっかりした昔ながらの水族館があった。悪く言えば古臭い雰囲気をまとった展示内容ともいえるのだが、大規模水族館であるので、趣向や工夫の凝らし方はなかなかのものであった。
展示だけでもなかなか充実した水族館である。が、これに加えて、イルカショーだけでなく、シャチショーが見られるのは、鴨シーを除いたらここだけなわけである。
なんて素晴らしい水族館なんだ!(手のひら返しの極み)
みんな行こう! 名古屋港水族館行こう! レッツゴー!
その他、名古屋港について私が述べたい諸々
名古屋港の公式駐車場は「30分100円、上限1000円」である。とりわけ法外な値段であるとは思わないが、公式駐車場の目の前にもっと安い駐車場があるので、オススメしたい。マジで目の前なので、水族館までの歩く距離はまったく変わらないどころか、ヘタしたら停める場所によってはちょっと近いまである。それが上記掲載写真↑の駐車場だ!
ちなみに位置関係は↓。
次に述べたいのは、「ポートハウス無料休憩所」である。
その名の通り、名古屋港ガーデン埠頭内にある無料休憩所である。何の変哲もない休憩所なので観光客からしたら特に何だということはないのだが、特徴としては人が全然来ないのに冷暖房完備で無料Wi-Fiが使えるという点が挙げられる。ちなみにトイレ、自販機もある。広大な面積に、大量のテーブルとイスが並べられ、そして人はいない。
つまり、盛大に参考書を広げて快適に勉強ができるということである。
この場所での勉強は図書館の自習室よりも快適だと個人的には思っていて、1日中勉強しようと決めたときには利用させてもらうことが多い。すぐ隣に公園が広がっていたり、海が広がっていたり、南極観測船「ふじ」がいたりと気分転換が壮大にできる点がオススメなのであった。
ほとんどの記念メダラーのみなさまに需要ないと思いますが、私のお気に入りの場所ということで紹介した次第であります!
最後になんとなくガーデン埠頭を象徴する写真を!
記念メダルについて
記念メダルにかなり積極的な施設であり、それこそ文字通り数えきれないくらいのメダルが長い歳月をかけて販売されてきた。全容を把握できている記念メダラーは恐らく存在しないのではなかろうか。
販売機も入り口横だけではなく、館内にも複数設置されている。以前は各販売機でラインナップも異なっていたため、入場しなければ全てを入手できないし、新作が発売されていてもわからないという悩みがあった。しかしながら2023年9月現在、入り口横の売店の前にある販売機のみで全種が揃うようになった。つまり、多くの記念メダラーは入り口までで踵を返すのだった。歴史が長く何度も訪れたことがあるだけに。
【名古屋港水族館】は昔は販売代理店が茶平工業公式HP掲載可の会社であったが、現在ではオークコーポレーション系の施設になった。そのため10年くらい前のメダル以外は、基本的にお洒落でポップなデザインとなっている。
一時期新作メダルを乱発していた時代があったのだが、現在では落ち着いている。この落ち着きが更なる発展への予兆なのか、はたまた販売機の縮小が示すような衰退への前兆であるのか、記念メダラーとしては気になるところである。もちろん、ウェルカム新作メダルである。
……と数年前に書いていたのだが、新作ラッシュは突如として、大量のメダルと共に、物価高の時代にやってきた。あな恐ろしや。
2023年の9月に起こったこの変革では、完全新作デザイン2種の他に、旧メダルもマイナーアップデートという形で新作として生まれ変わっており、事実上ほぼすべてのメダルが刷新された。
古くから記念メダル収集に従事している猛者の方は恐らくとんでもない種類の【名古屋港水族館】メダルを所有していることになろう。それだけメダルの歴史の長い記念メダルスポットであるので、これからも幾度となく記念メダラーたちが足を運ぶことになるだろう。
入館せずに買えちゃうので、入り口の前まで。
(過去記事)まだとんがっていた時代の私
水族館は大きく分けて「カップル向け」と「学術向け」の2つにその存在意義を分けることができ(私的意見)、ここ愛知県の【名古屋港水族館】は前者に属する水族館である。そして私は、カップル向け水族館があまり好きではない。理由は単純明快で、値段の割に楽しめないからである。
そもそも水族館は全般的に、動物園と比べて入場料が高い。カップル向けの水族館は2000円を超えることはザラで(なぜか学術向けの方が安い傾向にある)、動物園と比較してショーアップやイルミネーション、そしてイルカショーなどをはじめとするエンターテイメント性の高い構成になっているものの、知的好奇心を揺さぶる要素が少ないように感じる。動物園はどちらかというと動物の生態に迫るような要素が多いが(ふれあいコーナーなどもあるが)、カップル向け水族館は、『イワシトルネード』など「きゃ~、すごーい」などと言わせるような話題作りをして客を呼ぼうとする傾向がある。ここ名古屋港水族館はそれらに加え、館内が薄暗くてそこはかとなくムーディーな雰囲気を演出し、カップルがいちゃつくことを推奨しているかのようである。もちろんデートで行く分にはそれこそがよく、事実水槽の前で腰を抱くカップルが後を絶たないのだが、私はどちらかというと学術向けの、知的好奇心を満たすような水族館の方が楽しめる。魚の解説や希少な生物を見る方が楽しく、イルカショーは正直全然楽しくない。いや、すごいなーとは思うけど。イルカショーを見るよりも、野生のイルカを見たい、といえば伝わるだろうか、このニュアンス。
そんなわけで個人的にはこの水族館は全然評価が高くないのだが、でも好きな人と来たならばそこがボクのベストプレイスとなるのはもちろんお約束。好きな人と行くならどこだって良いよね。相手が不機嫌じゃなきゃ。
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