愛知県【リトルワールド】 記念メダル

ここ【リトルワールド】は、いろいろな国の民族衣装に着替えて写真撮影等ができる施設である。古くからある施設で、なかなか第一級の評価を得られず半ばB級スポットのような不遇の扱いを受けてきたが、時代はSNS全盛期である。「フォトジェニック」という価値観が生まれ、インスタグラムにアップするためという理由で泳ぎもしないナイトプールに若い女子達が集う時代である。【リトルワールド】は極端な話、民族衣装に着替え、写真に収めることだけを提供してきた施設である。時代がこの施設にようやく追いついてきたといえる。

 私が訪れた時はまだそんな時代ではなく、そもそもSNSに実名と素顔を載せて良いのかどうかーーむしろ載せるべきではない、載せるとネット犯罪に巻き込まれる可能性が高まるという注意喚起がされていた時代である。つまり、「フェイスブック」が台頭する前、「mixi」が全盛期でブイブイ言わせていたくらいの時代である。当時は「mixi」に素顔と実名を公開していた人たちが、身バレしていろいろと個人情報をさらされ、現実世界でも被害を被るというニュースが世間を騒がせていた。当時からしたら「フェイスブック」や「インスタグラム」の台頭は信じられないようなネットリテラシーなのである。

 話が逸れたが、【リトルワールド】の話である。この場所は小・中学校のみならず、高校の遠足の場所にも選ばれるような遠足御用達の施設である。むしろ当時はそれが主な収入源だったのではないかと思うくらい、団体客で溢れていた。しかも、折しも「リーマンショック」が世界中を震撼させていた時勢である。「新しい国エリアを建設中であったが、リーマンショックのせいで計画が頓挫した」という店員さんの話に時勢を見た思いであった。

 この場所で初めて「ヤシの実」という物に現実で触れた。漫画やアニメで、無人島に流された登場人物が何かと獲得を目指すアレである。ヤシの実は食べ物ではなく、中の汁をすする飲み物である。ストローを挿した状態で差し出されたそれを一口飲んだ感想は、「粉で作るタイプのポカリをケチって薄めすぎたやつ」である。しかもポカリは当然、キンキンに冷えていた方がうまい。ヤシの実はもちろん冷えていない。結果、「すぐそばにある自販機でポカリを買った方がよい」ということになる。しかしもちろん、それは間違いである。なぜなら、「ヤシの実」はロマンだからである。「伸びる肉」と同じくらい一度は口にした一品なのである。

 この施設は、入場料は安いが、衣装のレンタル料が何かと嵩む場所である。気兼ねなく遊ぶならば、小学生や高校生ではなく、資金に余裕ができる社会人となってから訪れる方が真価を問える場所であるといえる。

 私も、最愛だったあの人の素敵なサリー姿が見たかったものである。その夢はもう叶わない。

 という暗い終わり方ね、これ!

 

【追記】

 久々に訪れたら、当時では考えられないくらいに繁盛していた。休日はなかなかの混み具合を覚悟するべしである。やはり「フォトジェニック」という価値観の誕生がこのB級スポットを救った感があった。

 しかし、何をするにもいちいち高かったのがネックである。駐車場代800円、入場料1700円に加えて、施設内で民族衣装を着ようと思えば安くても一着500円以上はかかるし、世界の料理を何か食べようと思っても一品500円以上である。家族連れで訪れたら大変なことになりそうである。私ならレゴランドに行くね! 行ったことないけど!


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