通販【鉄道にっぽん! RealPro 特急ロマンスカー! 小田急電鉄編】 記念メダル

【入手方法】
@予約をして購入すると特典としてもらえた。
備考:switchを持ってないのに購入する記念メダラーが多発し、一時期メルカリに新品未使用の本ソフトが溢れていた。

↓いつまで存在するかわかりませんが、以下の公式HPに購入SHOPへのリンクがあります。 ↓もう記念メダルはおまけされませんが、私が購入したAmazonでのリンク

メダルのおまけでNintendo Switchのゲームが付いてくる

意外と雑な感じで封入されていたメダル。予想以上な手作業感!

 記念メダルコレクター達には、収集癖が強いという点でいわゆる「マニア志向」「オタク傾向」が強い人が多い——と個人的には勝手に思っているのだが、意外とゲーマーは少ないような気がする。というよりそもそも日常生活でゲームをプレイすることすらない人たちが多いかもしれない。私のように「昔はやり込んでいた」という人はいるのかもしれないが。

 いきなり話の方向性がズレるのだが、大人になってみると「家庭用ゲーム」というのは非常にお金の掛からない趣味であったなと実感する(もちろん「スマホ課金ゲーム」等は除く)。1本あたり平均4000〜5000円、高くても7000円くらいのソフトを買えば、大抵1ヶ月くらいはずっと楽しめるものであるからだ。私がゲーマーであった子供の頃はスーパーファミコン全盛期だったので当時の物価でもソフトが1本1万円くらいしていたのが普通だったこともあって、私の根底に根付く価値観としてのゲームソフトというのはとにかく「高い」「贅沢品」という先入観があった。しかし”大人”になった今となっちゃあ、自分の趣味が1ヶ月最大7000円で済むなら「すげー安いな∑(゚Д゚)」と顔文字使っちゃうくらいびっくりな話である。記念メダルを買いに名古屋ー大阪間を往復して【心斎橋ビッグステップ】に行くと交通費だけで7000円なんて余裕でオーバーするし、その旅先で記念メダルのために3店舗で爆食いしたらそれだけで9000円オーバーである。

 とかく、記念メダル収集というのは「お金が掛かる趣味」だといえる。対して、家庭用ゲーム機で満足できるレベルのゲーマー旦那が、休日に家に篭ってゲームをしている姿がもしあるのなら、世の奥様方には「お金が掛からない旦那で済んだわ」とぜひ温かい目で許してあげて欲しい。はっきり言って、1回記念メダル遠征とかしちゃうとNintendo switch2本体なんて余裕で買えちゃうお金が失われるので、家に篭ってゲームをしている旦那は本当にエコノミーな人間である。スマホの課金を許さない代わりに、月に1本は新作ゲームを購入する権利くらいは全然与えて良いと思う。私も高校生のときまでのようにゲームのやり込みが趣味であったなら、今より断然お金があったことだろう。収集癖を拗らせた極み「高配当株集め」も今よりもう少しはかどっていたはずだ。

 だから、幼き頃のゲーマーの私は、実は非常にお金も手間も掛からない子供だったのではないかと思うのである。欲しいと喚くゲームソフトを一本与えておけば、1ヶ月は自分で自分を楽しませることができる子供だったわけなので、親もさぞ自分のやりたいことをやっていたことだろう。それが悪いとは全然思わないが。

 だから私は、世の親たちに問いたい。

「ゲームばかりやってないで、◯◯しなさい」と子供に厳しくあたるそこのあなた。

 では、ゲームをやらない子供の相手をずっとあなたがする覚悟があって、その台詞を言ってますか? と。

 「ゲームばかりやってないで、勉強しなさい」というのもずるい話で、じゃあその”勉強”の進捗管理とか、集中できる環境の構築とか、あなたが手間暇かけて子供の相手をする覚悟があって、そう言ってますか? 「ゲームを一人で勝手にやるんじゃなくて、勉強を一人で勝手にやってよね」という意味で「ゲームばかりやってないで、勉強しなさい」と言っているなら、それはクリスピードーナッツもびっくりなほど甘い話である。

 テレビゲームというものは、プレイする子供が一人でも進められるように、そして子供を飽きさせないように、適度な難易調整を頭の良い大人たちが知恵を出し合って作られた親切設計の塊のようなものである。だからそもそも、”自学自習”が同じ土俵で語られて良いものではないのである。勉強を同じ土俵に上げるなら、そこには計算し尽くされた大人の支援が必要となる。その”支援”というものが中学受験でよく批判の的となる”親が作成する勉強管理・計画”であり、「志望校合格は子供の目標なの? それともあなたの目標なの?」という問題が生じがちとなる。

 子育てしてて感じるのは、子供が自走するには、”自走”とはいうけれどもそれを支える大人の支援がそこには絶対に必要であるということである。遊ぶにしても課題をやらせるにしても、極端な話たとえ子供が自分一人でやり遂げた気になっていたとしても、そこには大人が用意した管理や仕組みが必ずある。逆に、仮にそれらが全然ない状態で子供を放り込んでも、子供は全然楽しめないことが多い。テキトーに放り込んでも子供が勝手に楽しめるものといったら、強いて言えばまあ大自然くらいなものである。

 何が言いたいかというと

①「ゲームは、子供が一人でも楽しめるような設計がなされている(良くも悪くも)」

②「勉強は、子供が一人で楽しみながら取り組めるようになるにも大人の支援が必要である」

という2点であって、後者は子供に勉強することを求める大人がサボりがちであるという話である。前者は、ゲームソフトが子供の手に届くまでに「企画・開発・創意工夫」という名のゲーム会社の努力がある。

 ちなみにこの「ゲームは一人でも楽しめるようになっている」というのは次の章段へ向けた壮大な前フリであるので、頭の片隅に留めておいていただきたい。

 閑話休題。

 とにもかくにも、以下のツイートが彗星の如く唐突に記念メダル界隈に投下されたのが「ゲーム界隈」×「記念メダル界隈」の邂逅の始まりであった。2023年も終わりが見えていた11月、そうか、もうそんなに時間が経つのか……

 ゲーム内通貨を茶平工業製記念メダルで模して製作し、この記念メダルを購入するとおまけでゲームソフトももらえるという期間限定キャンペーンである(圧倒的なまでの記念メダルコレクター目線)。

 直面する問題としてはNintendo Switchを持っていないという根本的大問題なのだが、遊べないことがわかっていてもそこにメダルがあるならとりあえず買ってしまうのが記念メダルコレクターのSA・GA。というかメダル1枚購入するのに諸々の経費を7000円近くかけるなんてことはザラにあることなので、むしろ全然抵抗は無い。恐らく多くの記念メダルコレクターも同じような想いであったことだろう。迷うな、買え! である。

 たとえNintendo Switchを持っていなくても、おまけのゲームソフトの方は「新品未使用」状態で売却してしまえば、ほとんどタダ同然で記念メダルを回収できたかもしれない。何なら記念メダルキャンペーンと同時に「QUOカードキャンペーン」も行われていたので、こいつもうまいこと活用できていれば、本当に実質タダ同然にできた可能性は高い。

 ただ、この「QUOカードキャンペーン」の方は、実際にゲームをプレイしてなんらかのコードを入手してそれを販売会社に送らなければならなかったので、Nintendo Switch本体を持っていないと応募できない仕様となっていた。もちろん、応募できる期間も限られていた。

 だから私は応募できなかった。株主優待でもらうQUOカードはあんなにも苦労して手に入れて500円とかなのに、みすみす1000円分のQUOカードを棒に振るなんて……

 あまりの無念に、私の感情は胸の中で荒れ狂うばかりであった。すぐそこにあったはずのQUOカード……

 そんな我が家にNintendo Switchがやってきたのは、それから3ヶ月後の2024年1月のことであった……って、3ヶ月で買うことになるなら、最初から買っておけばよかったじゃーんというわけである。悲しい。

 なぜ購入したかといえば、もちろんこの【鉄道にっぽん! RealPro 特急ロマンスカー! 小田急電鉄編】をプレイするため——では全然なく、娘がポケモンに「ハマった」からである。いや、「ハマった」という言葉では筆舌につくし難いほど我が家の生活の全てに食い込んできたため、その生活の一環として『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』をプレイするという必然をなすためであった。。娘が

高い買い物だぜ……と思いつつも、実は泊まりがけの家族旅行をしたときの費用よりよっぽど安いという衝撃の事実。
昔はゲーム機本体を購入するのは一世一代の勝負のような心意気であったのだが(プレステにするかセガサターンにするかみたいな)、歳をとって社会人経験をそれなりに積み重ね家庭なんかもっちゃった日には、ゲーム機本体の価格というのは実は毎月平気で動くような金額でしかないことに気づく。家庭用ゲーム機のゲームって、実はコスパの良い趣味なのかもね。娘と二人でどこかに出かけるだけで、ゲーム1本分のお金なんて平気で飛ぶし。

 つまり、娘がポケモンをプレイするためにNintendo Switchを購入したら、たまたま我が家に【鉄道にっぽん! RealPro 特急ロマンスカー! 小田急電鉄編】があったという構図になる。

 そんなわけで、図らずも購入から長い間封印されていた【鉄道にっぽん! RealPro 特急ロマンスカー! 小田急電鉄編】をプレイする日がやってきたのであった。いまではもう、購入から2年経ってるけど

 ……いや、なんかどうしても気分が乗らなくてプレイせずに放っておいてしまった。やりたくない度でいえば、定期テスト前の数学Ⅱの勉強に匹敵するくらい。

実際にプレイしてみた

こんなちっちゃい画面でこんな高解像度のゲームができるというのを不思議に感じる世代です。超今更ながら。

 最初に述べたいこととしては超つまらないということである。

 あまりのつまらなさに普通にびっくりした。つまらな過ぎて逆に面白いまである。

 ゲーム会社の「企画・開発・創意工夫」も方向性を間違えると一人でも二人でもみんなでも楽しめないという特級呪物を生み出すことになってしまうようだ。それもまた、親の支援の在り方を間違えると子供に暗くて重い業を背負わせることになることと同じなのかもしれない。

 今から書く文章は、【鉄道にっぽん! RealPro 特急ロマンスカー! 小田急電鉄編】というゲームが超スーパーミラクルハイパーつまらないということをただただ述べるだけのモノとなっているので、もし万が一このゲームを愛してやまないという方がお見えになったら、ブラウザバックして2度と私とは関わらない方がお互いのためであると思われる。

 いや、ほんとびっくりしちゃった。もしも電車好きな人だったらこのゲームを面白いと感じることがあるのかな? こんなにつまらないゲームというのも逆に珍しいというか、ほとんどやったことないと思う。

 ちなみに私は元神奈川県民で、JRよりも小田急線を使う機会の方が多い幼少期を過ごした。なぜなら小田急線の方がJRより圧倒的に運賃が安いからである。新宿へ出るのもJRの半額なのだ!

 そして小学生の頃には小田急線のスタンプラリーを2、3年連続で制覇したこともある。つまり、小田急線の駅には全て降り立ったことがあるということだ。

 何が言いたいかというと、私はまったく鉄成分のない人間ではあるが、一般人としては小田急線にはそれなりの思い出と思い入れがある方だということだ。

 それなのに、このゲームのつまらなさには空いた口が塞がらず、プレイをやめる直前にはもはや笑えてきた次第である。

 なぜこのゲームがつまらないのか——それは

画面の左下

ここだけを見てプレイするゲームだからである。

 いや、ほんとに。このパルスメーターみたいなグラフだけを見てプレイすればよい——というか、ここだけを見ているのでリアルに再現されたという車窓からの景色とか駅の様子とかを全然見ない。マジでまったく見ない。

 グラフの見本線になるべく沿うようにレバーを上げ下げする(十字キーの上下を入力する)だけである。

これ、ファミコンでもできることない?

 と思いながらも、せっかくなのである程度プレイした。しかし、小田急線の特急ロマンスカーが停まる駅に着けども着けども何か真新しい要素が登場するわけでもなく、延々と続く、折れ線グラフを上下にコントロールする作業。。。

 以下は、その時給換算120円くらいの単調作業に苦しみながら取り組んだ記録である。

小田急線といえば新宿駅だ!
ということで新宿駅からスタート。ちなみに一度プレイしているのでAランクを既に獲得している。
ということで出発。
たぶん新宿駅から出発した際のリアルな映像が画面上には展開されているのだろうが、このときプレイヤーは左下の折れ線グラフしか見ていない
だから駅舎内のリアルな様子とか全然見てない。
住宅街の鮮やかな景色のリアルさを感じたのは写真を見返したからである。
景色とかプレイ中に見る必要がまったくないので、全然見ない。マジで見ない。
右下にいる女の子がこんなことを言って煽ってきたりします。
こうしたプレッシャーがいつの日かきっと取り返しのつかないことに繋がるのかもしれませんな……
制限速度の超過を3回繰り返すとゲームオーバーとなる。
が、やることがわかればよっぽどこうなることはないと思われ。
次の停車駅に無事に停まるとこんなクリア画面が
ど素人が撮影しながらテキトーにプレイしてもまあこんな感じでクリアはできる難易度である。プレイを続けていくともっと難しくなるのかもしれないが。
こんなところに鉄メダルが⁉︎
交換に利用できるようですよ!
数区間がんばってみたけれど、なかなかSランクは取れなかった。
ブログにするからには頑張ってみようとは思ったのだが、ただただグラフを見ながら上下を入力する単調な作業に飽きてしまった……

これの一体何が面白いんですかね?
(・Д・)

 ただこのゲームのコンセプトが「リアルさの追求」であり、「電車を運転するというリアル」をTVゲームに余すことなく落とし込もうという試みによって開発されたものであるのなら、全然そこに文句はない。なんなら電車の運転中にまったくもって余計となる難しさやワクワクするような仕掛けが時折発生するなんてことがあってはならないだろう。乗客の何百何千という命を預かる電車の運転は「簡単過ぎて安全すぎてつまらない」というのが最も求められることなのかもしれない。鉄道ファンが真のリアルを求めてこのゲームに行き着いたというのなら、私の戯言なんぞに揺らいで、変にゲーム的要素なんぞを盛り込んでは決していけない。

 ただ何度もいうが、ゲームとしては超つまらない折れ線グラフゲーなので、ゲームファンではなくてリアルガチ寄りの鉄道ファンが買い求めるべきゲームであるといえる。小田急線運転のリアルがここにはあるのだ。たぶん。きっと。

「鉄道むすめ」ってメダルもありましたな……

記念メダルについて

デザインはかっこいい

 ゲーム中に出てくる仮想通貨を現実に落とし込んだというのがこのメダルのコンセプトである。だからデザインとしては、風景や建物、鉄道そのものを描くのではなく、”コインっぽい”デザインとなっている。

 私はこの点がデザインに関しては非常に重要だと思っていて、個人的に究極的に好きになる記念メダルのデザインは、観光地とか記念館とかをおもて面に描くのではなく、メダルそのものをカッコ良いものにするというコンセプトのものであることが多い。つまり、貨幣みたいなデザインのものである(まあ10円玉には平等院鳳凰堂が描かれておりますが……)。

 例えば、みんな大好き『ONE PIECE』の500ベリーメダルなんかは最高に好きよね。

こういうの、もっと流行って欲しい

 つまり、”メダルに何かを描く”のではなく、”メダルに必要なモノを描いて何かにする”みたいなメダルが好きな傾向にある。だから、いつかまたオリジナル記念メダルを製作する日があるならば、何の観光地もキャラクターも描かないで、メダルそのものに意味を持たせるような記念メダルを生み出してみたいものである。

そういう意味では、この【ビットコイン】は理想に近いデザインであるかもしれない。

 だからゲーム内の通貨をイメージしたこの”鉄メダル”は、非常に心にグッときた次第である。あとは裏面もそのその筋を通していただいていれば私の中では完璧だったのだが、もちろんそこは何かを記念したい”記念メダル”であるのだった。

正解はこれね

 非常に変わり種であった本メダル。入手方法の特殊さと入手可能期間の短さも相まって、将来的には高値が付きそうな1枚であるといえる(否応なしに無刻印だし)。転売の話をすると批判が湧きがちだが、そもそも仮想通貨を”通貨”と呼ばしめているのは、”ビットコインと交換でピザを注文してもらった”という事象があるからである。つまりこの”鉄メダル”も、ゲーム内の仮想通貨から現実世界に飛び出し、リアルな金銭的やり取りを介した瞬間に”通貨”となるのである。つまり”転売”ではなく、”通貨”になる——と言えなくもないかもしれない。

 いや、言えんなこれは。




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