



初めてのクラウドファンディング

時は2021年、世の中がまだ新型コロナウィルス対応によって非常事態宣言やら外出自粛やらをしていた時代。
【函館公園こどものくに】は日本国政府からの休業要請に基づき、休園した。窮地に追い込まれ存続の危機に立たされた【函館公園こどものくに】は、クラウドファンディングによる起死回生を目指した。
そのクラウドファンディングの返礼品の一つが我らが茶平工業製記念メダルだったことが、記念メダル界隈をざわつかせることとなった。記念メダルを企画・制作した【函館公園こどものくに】側も、記念メダルにこんなにもビンビンな反応が返ってくるのは絶対超意外だったことだろう。なんやねんキモッ‼︎って思ったに違いない。
こうして、北海道にある家族経営の企業が運営する小さな遊園地が、記念メダルによる激震に見舞われるのであった——というのも今はもう4年前の話とか時の流れが速すぎて草。


4年前に申し込んだときには「コロナが明けたら絶対函館まで足を運ぶんだ! 【函館空港】も【五稜郭タワー】も行くんだ!」と自粛自粛の日々に家で悶々としながらも固く決意したものだった。そんなことを言っていた人間が今や記念メダル集めるのしんどい……とか言い出しちゃったんだから、人生とは簡単に覆ってしまうものですな(訳知り顔で)。
ただいつかは行きたい——そもそも函館エリアに行きたいとは思っている。私にとって北海道で唯一の未到の地が「函館」なのである。行かない限り、記念メダル図鑑の完成はないのである(行ったところで永遠に完成しないのだが)。
その日が来たらこのメダルをパンダに装着して持っていき、ぬい撮りした写真と共に改めて記事を更新したいと思う。そんな日が本当に来るのかは謎だが。
エビフリャー県民は、飛行機使えば札幌は日帰りで行けるけど函館は無理なのよ(*´Д`*)(日帰りできるような便編成ができない)。日帰りで行けないとなると、話が大袈裟になるのよね〜計画立てるのがめんどくさくなるのよね〜いつか頑張るけどさ!
ところでこのメダル、この時のクラウドファンディングですべてさばけたんですかね?
もし在庫が余っていたら、園内の売店ででも手売りで良いので販売したら——そして販売中であることを 𝕏で1回でいいから呟いたら、どこぞの記念メダルコレクターがちゃんと買いに行くので、不良在庫となることもなくお互いハッピーになれると思われる。在庫が余ってお困りであったら、ぜひそうのようにしていただけると幸いである。
ちなみにこのクラウドファンディングでは、上記の遊園地オリジナルメダルだけではなく、かつて北海道の各地で販売されていた古い記念メダルの在庫も返礼品として登場し、記念メダル界隈がざわついた(2回目)。

しかし、これは私は購入できなかった。このツイートに気づくのが遅かったのだ。ガッデムっ‼︎
遅いと言っても、当日中には気づいていたのだが……
記念メダル界隈では「ヤフオク/メルカリは邪道だが、公式通販ならなんかOK」な風潮がある。で、今回のこの企画はクラウドファンディングという形ではあるものの、なんとなく”公式通販”な雰囲気が漂っていて、記念メダルコレクターの多くがなんの躊躇いもなく次々に申し込んでいた。この辺、実に曖昧な問題ではある。思い出が詰まってなきゃ”記念”メダルじゃねー勢も、なんか買ってた。そしてその微妙な感情の機微には言葉にならない理解がある。
詰め合わせの中身はフェリー系のメダルや【竜飛海底駅】など幅広い場所の記念メダルがチョイスされており「これは如何に🤔」と多くのコレクターが首を捻っていたところ、その答えは簡単であった。
記念メダルの代理店だった。
ぶっちゃけ代理店が他社から制作を請け負ったメダルを自社の返礼品にしちゃってもええんかな?🤔 と思ったりしないでもなかったのだが、ピンチなんだからまあいいじゃない( ´ ▽ ` ) という混じりっけなしの感情論で納得したのだった。オークが自社のピンチを脱するためにスカイツリーのメダルをクラウドファンディングの返礼品にするようなものですからな……
まあ今はもう亡き会社ばかりだろうから、文句を言う人もいないということで。
とにもかくにもメダル詰め合わせの波に乗り遅れてしょんぼりしていた——ところ、1ヶ月後に思いがけずリターンマッチの機会が訪れた。

値段一枚あたりの価格に変更はないものの、今回は5枚→3枚セットに変更になっていてちょっと残念。しかし募集人数が倍になっているので、その辺、いろいろと【函館こどものくに】の良心を感じる次第である。おかげで今回は申し込みができた。
そんなわけで、2021年8月の暑い日に、記念メダルが届いた。

でも存続の一助になったのであれば、それは素直に嬉しく思うのであります。

私は古いメダルを結構所有している方なので全部持っているメダルが来ちゃったらどうしようと心配していたが、結果としては2勝1敗であった。【青函博】のメダルだけは既に所有していた。
いつかは行きたい【函館こどものくに】。
函館エリアに足を踏み入れたあかつきには、きっとお邪魔させていただきます。こどものくにには場違いなおっさんが。通報しないでね。
記念メダルについて

【函館こどものくに】オリジナルデザインは、実はなかなか凝ったデザインの一品である。正直、このクラウドファンディング企画だけで終わらせてしまうのは実にもったいないと思う。
両面金型仕様という原価率の高いメダルをせっかく制作したのだから、ぜひ再生産&現地販売もしてほしいところ。それこそ金型代の元はもう取れているわけだから(たぶん)、売れたら売れただけ利益となるサービスゾーンに突入している。売店でキーホルダーセットの手売りでよいので(一番経費が掛からない手法)。



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