
VTuber文化がいまだよくわかっていないおっさんが、中身おっさんのメダルを買う
ある日、こんなポストと出会った。
さて、記念メダルコレクターとして悩ましい点は3つである。
- 【オリジナル記念メダルSHOP】製のメダルである点
- 個人制作である点
- 通販である点
この中で①が最も考えさせられる点であり、次点が②になるか③になるかは人による。”記念メダルは旅の思い出”と明確なスタンスをもっているコレクターは③な時点で自分には不要だと判断するだろうし、②にまで手を出すと際限がなくなると考え購入を控えるコレクターも少なからずいるだろう。
つまり、このメダルを購入する層は記念メダルガチ勢であり、かつ、ガチの中でも”個人が制作した【オリジナル記念メダルSHOP】製でもイクぅぅっ!” という、ガチ中のガチであることになる。【オリジナル記念メダルSHOP】がなんぞやという説明はここでは省略するので知らない人はリンク先参照。
一言でいえば、このメダルは「そこまで手を出すともはや本当に際限がなくなる」を体現した一枚と定義することができる。これも収集対象にしたら、言ってしまえばもはやなんでもアリである。
しかし、私は購入した。なぜなら、ただ単純に【オリジナル記念メダルSHOP】に注文したメダルではなかったからである。どういうことかというと、背景透過処理が施されてプリントされている点である。

【オリジナル記念メダルSHOP】で実際にメダル発注してみるとわかるのだが、注文の際に専用ブラウザアプリにてメダルにプリントして欲しい画像を入稿する際、すべてJPEG変換される。これは、背景透過が抹消されることを意味する。実はこれは一度実験したことがあって、透過処理された画像を入稿すると、以下のように下地処理が加えられてプリントされることになる。

つまり朱音リオン氏のメダルは、ウェブ上で単純に注文したものではなく、【オリジナル記念メダルSHOP】さんに直に連絡を取って特別に対応してもらった一品であることが推察されるのである。
お願いすればこのような発注を受けてもらえることには、実は「青みかん」さんという先駆者がいる。

もちろん、通常の注文では扱わない特殊な製造なので、発注条件というものが存在する。当時の時点でのその条件は実は聞き及んでいるのだが、変更されているかもしれないしトラブルの元となるのでその詳細には敢えて言及しない。希望する人は直接問い合わせるべし!
昨今では、茶平工業本体も廉価版でオリジナルメダルを制作してくれるようになったので、お安く、かつ、記念メダルコレクターにも広く受け入れられるようなオリジナルメダルを制作したいと思い立った時に、どちらにお願いするかは迷いどころではある。ちなみにここでいう廉価版とは”裏面が茶平工業”の個人勢制作記念メダルのことを指す。

これだと金型を製作せずに(つまり金型代不要で)、プリントのみで制作できるからかなりお安くなる模様。画像データの入稿も、昔はイラレのデータ(ai形式)以外受け付けてくれなかったが、現在では若手ホープとして入社したデザイナーの方がいろいろどうにかしてくれるらしい。
(上記例:【ウシマンボウ博士】)
ちなみに今では 𝕏のDMで茶平公式アカウントに相談するという雑なやり方でも相談に乗ってもらえるので、コレクターの人はとりあえずみんな作ってみちゃえばいいんじゃな〜い。
どちらにお願いするかは発注枚数とお予算による。当然ながら、茶平本体にお願いする方が最低ロット数は多くなるだろう(つまり費用も掛かるし在庫も抱えることになる)。
みんなで交換しようオリジナルメダル。

VTuberとはなんぞや
私は完全に中年のおっさんなので、今ではすっかり世の中の流行に取り残されている人間となってしまった。だからVTuberとか歌い手とか、ようわからんのです。いや、マジで。
世間では「にじさんじ」とやらが破竹の勢いで急成長しているらしいのだが、これがほんとによくわからんのですわ(;´д`)
「にじさんじ」がわからんというのは、すなわちVTuber文化がわからんというのとイコールであるといえよう。世の中の流れに追いすがっていくためにも、このVTuberなる文化を本腰入れてきちんと学ぶ必要があるのかもしれない。世の中のことがちんぷんかんぷんな中年親父はこうして誕生していくのだなとつくづく思う次第である。
そう考えると、ホリエモンとか、メディアで現在の世の中の趨勢を語る人たちって、素直にすごいよね。
また、実は私、”個人勢VTuber”なる方々から、記念メダル製作についてご質問いただいたことが過去に2度ほどあったりする。だから茶平の営業マンの方には「新規開拓にはこの辺の分野を攻めてみてはいかがですか?」と提案したい。アニメとの親和性も高い気がするしね〜
朱音リオン氏とは
正直どんな方なのか全然存じ上げないのだが、衝撃なのは「中の人はおじさん」という点である。”性格がおっさんぽい”という話ではなく、ボイスチェンジャーを使ってガチのおじさんが女の子の声でしゃっべいる、と本人が言っている。
「えっ? そんなん需要あんのっ?Σ(゚д゚lll)」って素直に思ったんだけど、調べてみると意外とこの”ボイチェン使って男が女の子キャラで喋る”というのはVTuberの世界では珍しいものではないらしい。なんと私のライフワークである情報処理技術者試験の世界でも「男だけどボイチェン使って女の子キャラでIPA試験を解説する高度7冠のVTuber」という非常にニッチな、情報量多めのお方が存在した。
なんかもう、中年のおっさんには正直何がなんだかなのだが、それでも若者文化に少しでもながくしがみつきたいと願ってしまう悲しき生き物——それがミドルエイジ世代。若い子に対して”友達感覚で”とか勘違いしちゃいがちぃぃぃっ‼︎
記念メダルについて

前述のとおり、このメダルは【オリジナル記念メダルSHOP】製である。そのため裏面は上記写真のとおりである。
刻印に関しては、最初からなされていた。ちなみに【オリジナル記念メダルSHOP】では購入の際に刻印をするか・しないかも含めて指定できる。「2025・04・21」というのは、恐らく朱音リオン氏生誕2周年となる日付なのだろう。
このメダルのデザインは、もともと天竜浜名湖鉄道のオリジナルヘッドマークとしてデザインされたものを記念メダルに落とし込んだものらしい。
それを生誕2周年グッズの一つとしてBOOTHにて通信販売し、無事完売したらしい。
ちなみに、朱音リオン氏の中の人も、”旅先で見かけたら必ず購入する”という記念メダルコレクターらしい。旅先の青い箱の前でお会いすることがあっても、きっと中の人なので、その出会いに気づくことはできないだろう。なんならもう出会っているのかもしれない。
しかし、それが良い——それがVTuberが住まう世界。
テキトーな発言。

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