ギャル曽根を連れて行こう
【心斎橋ビッグステップ】にて「3000円以上の飲食でメダルをプレゼント」という企画は、記憶の限りでは ビッグステップの𝕏公式アカウントから発信された ものである。が、そのポストが見つからないので断念。
まあとにかく2024年の3月下旬か4月上旬くらいから始まった企画である。
最初は「神戸アールティー」というインドカレー屋さんからスタートし、その後に実は「DEE」というタイ料理屋さんでもやっていることが発覚し、しばらく経ってから「BASEMENT」というサンドイッチ屋さんが続いた。噂によるともう一店舗あるとかないとかという話であるが(後述)、メダル交換の際に管理事務所の人に訊いてみたら「3店舗だけです」「他は検討中です」という回答であった。が、失礼ながら明らかにあまり事情を把握してなさそうな様子だったので、真相はわからない。スタッフが記念メダルのことなんて全然把握してないけどとりあえず「ない」と回答するのは、記念メダルあるあるの一つである。
私はこういう条件達成系のイベントはRPGっぽくてかなり好きなので、カレー屋さんの話をポストで見た時から早くから行きたいと思っていた。が、グズグズしていたらなんか店舗が増えていってだんだん行くハードルが上がってきた次第である。
誰もに共通する想いだと思うのだが、”3000円以上の飲食”という条件は、値段が高い云々よりもそんなに食べられねーよという点が厳しい。それも、1店舗ならギリイケるけど、3店舗か……( ´Д`) というハードルの高さが僕らの足を踏みとどまらせる。最低でも二人プレイで挑みたいところである。
別にいっぺんに3店舗回らなくてもいいじゃん? という言葉に対しては、記念メダラーなら共通の回答をすることだろう。すなわち「次来るまであるかわからないじゃん」と。この企画がずっ〜と続くイベント(少なくても数年単位)であるという保証を公式がアナウンスしてくれるならば、大阪に来るたびに立ち寄ればいいか〜という思考になって決して無理はしない。が、ここ【心斎橋ビッグステップ】はむしろ新作メダルを少数作って利益分を売り切ったら早々に販売終了して利確するを地で行く株式投資で勝てるタイプの商売をする施設なので、「大阪に来たら寄ろ〜( ´∀`)」なんていう悠長な気持ちにさせてくれない場所なのである。むしろ誰もが「早く行かなきゃ!」「一発で勝負決めなきゃ!」という気持ちにさせられてしまうだけの記念メダルの歴史がある。
そんなわけで、まとめると「3000円以上の飲食」×3がミッションコンプリートの条件となる超ハードなメダルイベントとなった。大食いチャレンジかしら( ・∇・)
ちなみに先人たちの情報を元に 𝕏民達によって自然と構築された必勝パターンは
「サンドイッチ食って、タイ料理をテイクアウトして、カレーのレトルトパックを買う」
である。一番テイクアウトをやってそうなサンドイッチがむしろ店内飲食しかなく、ここはその場で食べるのが必須条件となるので、最初に訪れる必要がある。
ただ私は「荷物が増えるの、めんどくさい」という個人的な信条から”全店で食べていく”という強い決意のもと、朝食を抜いてこの戦いに挑んだ。が、しかし——
これは「お腹いっぱいなのか、否か」という戦いではなかった。
そう、私の精神は無事崩壊したのだった——
BASEMENT
「BASEMENT」は【ビッグステップ】の地下1階に軒を構えるシャレオツな高級サンドイッチ屋さんである。客層も完全にインスタやってそうな若くて綺麗な女性か外国人観光客ばかりで、同じようにサンドイッチを撮影していてもパンダをテーブルに置いているアラフォーのおっさんは完全に浮くタイプのお店である。
ちなみに、3店舗の中で最も繁盛していた。私は11時の開店とほぼ同時にこの店に向かったのだが、店の前で悠長に写真を撮っている間に先行したお客さんが2組いて、私が注文後に席についた30分後くらいには満席になった。
ちなみにこのお店で最も注意しなければならないことは、こちらから申告しないとレシートがもらえないことである(少なくても私と、別日に訪れた私のメダル仲間はそうだった)。
記念メダラーにとっては、語弊を恐れずに言えば何ならサンドイッチより大事であるレシートである。今まで元々レシートを渡す文化がないし、「くれ」というお客さんもいなかったのだろう。そうした中で始まった今回のキャンペーンである。
キャンペーン中であるにも関わらずレシートを渡す文化が根付いていないこの様子一つとっても、正直この”3000円キャンペーン”の施策があまりうまくいっていないんじゃないか〜ということがうかがえるような気がしないでもない。レシートを渡さなくても問題になってないからこそ根付かないわけなので。
「混雑具合によっては注文後最長で30〜40分くらいお待ちいただくことがあります」みたいな看板があって「またまた〜( ´∀`)」とか思っていたのだが、看板に偽りなしであった。最初に来て良かった。
そんなわけで、パソコン広げて溜まったブログをしこしこと書いているうちに、注文した品が来た。滞っている記事作成を早く消化したいと強く願いながらも現在進行形でさらにメダルを入手しにいく矛盾がそこにはある。
で、最初にビールでひとり乾杯! 暑かったから超おいしい( ´ ▽ ` )
そして黙々と食す。
……
…………
……………………
3000円以上ってやっぱつれぇわ
( ´Д`)
いや、この店だけなら全然良いんですよ。なんなら、3000円払ってこの量しか提供されないところにオシャレ女子向けの店だなとすら感じるくらいである。サンドイッチとサラダセットを注文するとあっさり2000円オーバーで、どんなヘルシー路線やねんと健康とは無縁の食生活である普段の私なら思うことだろう。繰り返すようだが、このお店はガッツリ食べたい男子諸君とは客層が異なるお店なのである。
ただ、値段がどうであろうとしっかり一食分の量+ビールで普通に腹八分目になったので、この時点で暗雲が立ち込めてきたことを感じた。あと1軒ならいけるが、2軒か……と。
特に値段調整のために注文したナゲット(大)が腹に響いた感じだね!
ちなみに、味はもちろん美味かった。1480円には正直”映え代”が含まれているというのが私の感想であるが(ちなみに3店舗のメダル化されたメニューの中で実は一番高いし一番量が少ない)、美味しいことには間違いはなかった。女子とのデートにこういうお店を選べる男が上級者だろうなとマジで思う。チェーンの定食屋に連れていくような奴はダメだわ(私です)。
特に件のナゲットは超美味かった。一番お腹に溜まったが、後悔はない!
ちなみに、これ以降も読んでいただければわかると思うのだが、この店だけ極端に写真が多い(あるいは以後の店は写真が少ない)のは、まだお腹に余裕があったから——つまりこのときはまだ心に余裕があったからである。
腹が苦しいと、心も苦しい。
そんな当たり前のことを、この後まざまざと実感することになるとはこの時の私はまだ知らない。
これから挑戦される方は、以下のメニューを見て、よく戦略を練ってから足を運ぶことをおすすめする。この戦いは”何となく”では敗北必至の厳しい戦いなのである——
Thai Food Lounge DEE
2軒目に訪れたのはタイ料理の「DEE」さんである。このお店は次の「神戸アールティー」さんと同時にこのキャンペーンに参加していたのだが、記念メダル界隈的には発見は少し遅れた。互いのポスターで「DEEさんもやってんで!」「神戸アールティーさんもやってんで!」とトリさんが教えてくれているにも関わらず。
そんな「DEE」さんはタイ料理のお店だである。タイ料理というか、アジア料理だけど。フォー(ベトナム)とかあったし。
先にも述べたように、このときの私は既にサンドイッチとナゲットでお腹はすでに腹八分目をちょっと超えているくらいに満たされていた。それなのに蓋ノ屋さんが 𝕏で「あと2店舗」とか煽ってきて、そこには絶望しかなかった。
が、しかし。
この「DEE」さんはテイクアウトができるので、帰りの特急電車で匂いテロを起こしながら食すという手段もあった。この後にはまだカレーも控えているし。
ただ、テイクアウトだけで3000円をクリアするのは、良心的な価格なだけに逆にかなり厳しいという問題もあり。
この価格帯だと3食分以上を注文する必要がある上、大量にテイクアウトしたものに気を遣いながら持って帰るのはめんどくさいという超わがままな個人的事情により、ここで完食していく決意を固めた次第である。
もちろん「店内で飲食」+「足りない分をテイクアウト」が勝ち筋である。そしてもちろん、そうすれば良かったと今では思う。ただ、お腹がいっぱいだと精神的にもいっぱい、心が摘まれた私は正しい判断ができなかった——そう、それだけの話である。
そんなわけで、2回目の昼食を食べた。
感想としては、私トムヤムクン苦手だわというのがまずある。
実は生まれて初めて食したのだが、一口目で「あっ( ゚д゚)」と思った。まず、パクチーがダメだった(パクチーも全然食べたことがない)。あと、酸っぱいスープというのが好みではなかった。スープの色から”辛いスープ”かと思い込んで注文したという先入観が非常に良くない方向に働き、私とトムヤムクンとの歯車全てが噛み合わなかったという印象である。
こんだけ言っておいてなんだが、たぶんこのお店のトムヤムクンはかなり美味しいと思われる。なぜなら、なんだかんだ私が完食できたからだ。「お腹いっぱい」+「好みの味ではない」のコンボで完食できるのだから、レベルの高さがうかがえる。
ガパオライスはとても美味しかった。炭水化物であるが、ハイボールとよく合う味濃いめのおつまみ系のテイストでとても好みだった。ただ単品1000円にしては量は少なめなので、やはりメダルにもなっているようなプレートセットで注文するのが吉であろう。お得過ぎて今のお腹の状態では食べきれない予感しかしなかったので敢えて避けたが(ちなみにサンドイッチ単品より安い)。
ハイボールははっきり言って薄かった。
会計の都合上2杯(500円×2)飲んだが、正直1ミリも酔わなかったと言っても過言ではない。ちなみに私は350ml缶の角ハイボール1本で余裕で寝るタイプである。
↓「ぷらっとこだま」のドリンク券ではいつもこれを貰い、その後寝ます。私はハイボールがお酒の中で一番好きなだけに、これはちょっと残念ポイントであった。500円という価格に期待し過ぎちゃった感がある。激安居酒屋の一杯350円ハイボールならまあ普通の薄さ、みたいな感じ。
ただ逆に言えばたくさん飲めたということでもある。「タイ料理といったらガパオライスでしょ!」という変なこだわりをせずにハイボールとおつまみ系の単品料理でチビチビと居酒屋のような飲み方をすれば、この後のカレーも食せたのではないかというのが反省点である。金額計算のしやすさから選んでしまったご飯(1000円)とスープ(1000円)で腹は一気に膨れ上がったのだった。生春巻きとか大好きなのに、メダルに目が眩んでまったく見えていなかったぜ……
この時点でカレーの余地はないと諦めた。
やはり人間は昼食を3回食べるようには神に造られてはいなかった。お腹いっぱいである。
お腹いっぱいでも最後まで美味しく食べられたのはお店のクオリティを表すところであろう。もっとゆっくり食べて飲んで味わいたいお店だよね……
神戸アールティー
今回の私の敗因の一つに、大阪滞在時間が4時間しかなかったという点がある。まず【ビッグステップ】自体のオープンが11時というのがあり、私が得意とする早朝アタックができなかった。つまり、「ちょっと遅めの朝食&昼食」みたいなことはできなかったのである。加えて、翌日の仕事に備えて夕方には帰りたいというひよった精神があり、満たされた腹が再び減る前に帰らねばならなかった。
せめて10時オープンだったらなぁ〜( ´Д`)y━・~~
ということで、カレーを現地で食すことは諦めた。
このお店はレジ横でレトルトカレーが販売されていること、及びそのレトルトカレーを含めた会計でもメダル交換に応じてもらえることは、先人達がもたらしてくれた事前情報にて把握していた。だからこそ、このお店を最後に選んだわけである。
「ナンで食べるカレーは大好物なので、たとえお腹いっぱいになってもまあ食べられるだろう( ´ ▽ ` )」という甘口カレーよりも甘すぎる私の目算はまったくもってご破算となった。
お腹いっぱいになったのだから、お腹はいっぱいなのである。そこに余地はない。
そんなわけで9個のレトルトカレーパックを抱えて、帰路に着いたのだった。間違いなく、人生で最も多くのレトルトカレーを購入した日となった。
で。せっかくなので、食べてみた。
【ビッグステップ】にいるときは腹がはちきれんばかりの状態だったのに、家に帰ってきたら普通に腹が減るのだから、人間の体とはつくづく不思議に満ち溢れたものであることよ。
うまい
( ´ ▽ ` )
カレーにハズレなしである。普通にうまい。
正直、ボンカレーのレトルトとは全然違うなと思ってしまいましたよ。値段が倍以上違うから当然といえば当然なのだが。
普通に【ビッグステップ】に来ていればこのお店で食事をした可能性は大いにある。そして逆にレトルトカレーを買って帰るなどということは私の性格上絶対になかったはずなので、これもまた記念メダルがもたらした一つの旅の形であると思ったり思わなかったり。思ったり(うざ)。
困ったことと言ったら、やはりこのお店でナンカレーを食べてみたい! と改めて思ってしまったことである。しかしもう一回行くのかぁ( ´Д`)y━・~~……と思っていたら、足を運んだその週の平日——
記念メダルあるある発動
これはもう一度来いと記念メダルの神が言っているのかもしれないと前向きに捉えられたときこそ、私が真の記念メダル上級者になるときかもしれない。
まあ31周年メダルが新たな31周年メダルに入れ替わるという、どう判断すれば良いか非常に難しいパータンであるので何とも言えないが。
とにかくまあ、再び足を運ぶことがあったら次こそナンカレーを食べたい!
サイゼリヤ(追記)
私が上記の3店舗を訪れたその約2週間後、衝撃的な投稿が 𝕏上に流れた。
下記「もう1店舗出るという噂を検証してみる」の項で散々なんやかんやと予想を捲し立てたが、何のことはなく全国チェーンの雄”サイゼリヤ”で記念メダル企画を実現させたという、【ビッグステップ】の記念メダル担当者の手腕が遺憾なく発揮されたという結末であった。世の社会人であるならば、これがどれほどの偉業かご理解いただけるであろう。まず、相手方(サイゼリヤ)にもいろいろと全国クラスの手間暇かけさせてしまうだろう点で私なら尻込みしちゃうね!
31周年記念メダルが31周年記念メダルver.2に入れ替わり、更には31周年記念メダルver.3に入れ替わるいという、31周年をあますことなく堪能しているのが【心斎橋ビッグステップ】なのであった。30周年ではないところがミソである。
メダルの交換
3000円以上の会計レシートを入手したら、4階の管理事務所へ引き換えに行かねばならぬ。で、この管理事務所の場所が非常にわかりづらい。事前に情報を集めていたから迷うことなくたどり着いたが、メダルへの意欲が低いであろう一般人が様々な要因でここに辿り着けずに断念する可能性は全然あると個人的には思う。
まず、管理事務所への看板がない。
各店舗に設置されていたメダル案内のPOPに実は簡単な案内図があったのだが、あれだけでここに入っていくのは結構難しいような気が……
もちろん案内図にはここに入っていくように矢印が描かれていたわけだが。
このトイレへの通路を進んで、突き当たりを右に行くとトイレ、左に行くと管理事務所である。
こうして手に入れた3枚の記念メダル——喜びもひとしおな記念メダルと挑戦者と、あくまで事務的に手渡す事務員の間の熱量に高低差がありすぎて耳がキーンとなる。全然良いけど。
ここでいろいろと聞いてみたいことがあったのだが、お仕事中で忙しそうだったことや、このメダルへの熱量の違いから、「まあ聞かないでおこう(´・ω・`)」となり、お互い交じり合うことなくお別れしたのだった。
そう、我々は記念メダルがなければ出会うことすらなかったのだから——
もう一店舗出るという噂を検証してみる
とか言いながら、実は一つだけ質問したことがあった。
「もう1店舗あるって聞いたんですけどぉ〜?」
と聞いてみたところ「3店舗だけです」「他は検討中です」との回答であった。ただ明らかに、そんなにメダル事情に詳しくない様子だったので、真偽のほどは正直わからない。”記念メダルあるある”の一つに「対応してくれたスタッフが記念メダルの情報について把握しているとは限らない」という”そりゃそうだろう”と変に納得してしまうパターンが実はよくあり、しばしば悪意のない誤情報に振り回されてしまうことがある。もう販売終了ですと言われたのに翌週には入荷していたり、その逆に販売継続すると言われたのに二度とお目にかかれなかったりなんてのは、あるある過ぎる事例である。だから、記念メダルのことなんて誰も知らないのが当然であることを記念メダラーは胸に刻んで訪問せよ。みなさん、忙しいのである。
で。
もしももう1店舗あるとしたら、候補となるお店は実は2店舗しかない。
1店舗はタピオカ屋さんだ!
これで3000円以上は厳しい
( ´ ▽ ` )
タピオカ6杯飲まなきゃならんて、大家族で訪問しないと無理よ? しかも「レシートは複数枚に分かれていたらダメ」という条件が実はあるので、いっぺんに6杯注文する必要がある。辛ッ!
他の候補となる飲食店は、実は我らが「サイゼリヤ」である。
サイゼリヤでもソロプレイでは3000円は厳しいことはもはや説明するまでもないだろう。
この物価高の時代に¥500円での「ワンコインランチ」なんて、もはや神の所業である。日本では大赤字で海外事業の収益で補填している企業なだけはある。ワンコインランチには企業努力という名の血飛沫が飛んでいる。
そんな庶民の味方サイゼリヤで3000円以上をソロプレイで達成しようと思ったら、何か大きなことを成し遂げて一人祝勝会を数時間かけて行うレベルを覚悟しなければならない。ハウスワインの瓶(1500ml)で1100円という異次元空間だぞ⁉︎ そもそも1.5ℓの水分なんて1時間ランニングしても取らねーよ! どんだけお得なんだよ庶民の味方過ぎるだろサイゼリヤ! チクショー!
というわけで、同じ条件で飲食を課されるのは地獄の入り口3丁目となること必至なのだが、果たして第4のメダルはあるのかないのか——
万が一公式さんがこのブログを読むようなことがあれば、ぜひ 𝕏にて回答していただければ望外の喜びである。まあ、管理事務所でメダルを持ってきてくれた方が公式”中の人”だった可能性もまた大いにあるが。
追記
サイゼリヤでした
( ´ ▽ ` )
記念メダルについて
デザインとしては、もう圧倒的にアイデアの勝利である。【ビッグステップ】のメダル担当者さんは、オークコーポレーションのデザイナーさんとはまた違った方向でメダルデザインの天才であると言えよう。
詳しいことはもちろん全然わからないが、きっと美術系の学を修めているに違いない——と個人的には見ている。テージーさん界隈は美術系学校の繋がりのようなものをそこはかとなく感じるからだ。
3枚の中でも、とりわけ初出しとなった「神戸アールティー」さんのナンカレープレートメダルは記念メダル界隈に激震が走ったデザインである。これ、もうカレーやんと。
メダルの円形を生かしたデザインを考案するのは実はかなり難しい。事実、多くのメダルは描きたいものが先にあって、それを円形に切り取るという手法でデザインされていると思われる。キャラクター等の単体物のデザインなんて、語弊を恐れず雑な言い方をすれば”丸で囲っているだけ”ともいえる。
オークが手掛けるメダルの多くは、この円形を生かすデザインであることが多い。キャラクターものであっても背景を凝ることによって円形であることが生かされるようデザインされる。言葉にするのは簡単であるのだが、その辺が素人には真似できないデザイン力の由縁であるといえる。
サイゼリヤのメニューをメダルにするならば、やはりここはメダルの円形を生かして”ペペロンチーノ”であると予想する。サイゼリヤは全店直営なので、”店舗独自の自由”みたいなものがあまりきかなそうということもあり正直このキャンペーンが実現するかというとかなり難しいような気がするのだが、ぜひ実現してほしい。全国のサイゼリヤファンが押し寄せるかもしれないし、その数は記念メダルコレクターの比ではない。
閑話休題。
この「3000円以上の飲食でメダルプレゼント」という企画は、仮に「メダル目的の来店を狙う」というのが目的とされているならば、実はそれほど売り上げに貢献しないのではないかと個人的には予想する。なぜなら、そんなに記念メダラーって生き物が世の中にはいないからだ。
【ビッグステップ】は、記念メダルがよく売れる施設の一つである。
ただ購入者の多くは記念メダルコレクターではなく、アメリカ村や【ビッグステップ】やファッションが好きな、一般ピーポーなのではないかと予想する。年間数万枚の記念メダルが売れるという【東京タワー】や【東京スカイツリー】における購入者のほとんどがコレクターではないのと同じように。
これは、私が過去に記念メダルコレクター向けに何度か告知→イベント開催という実証実験を行なった経験から得た肌感である。ここで多くを語ることは控えるが、一言でいえば「100枚売るのと100人に売るのとではまったく異なる」といった感じである。このキャンペーンは条件の厳しさから自ずと後者となる。
ただ記念メダルは腐るものではないので、期間を限定していないのならば、何年かかろうが結果的に予定枚数を捌けさえすれば良いという考え方もできなくはない。そういう長い目で見たキャンペーンなのかもしれない。
というか、そもそも記念メダルコレクターを呼びたくて打った施策ではまったくないかもしれないが。
いずれにせよ私は記念メダル愛するものなので、このブログ記事がたとえ一人にでもキャンペーンへの貢献ができたならば、メダルコレクターとしてこれ以上の幸せはない。
その割には飲食の部分でベタ褒めしているわけではないのだが。
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