浮世絵が記念メダルになる
浮世絵と一口に言っても、実は「肉筆」か「版画」かで大きくことなる。例えば葛飾北斎の「富嶽三十六景」でも、版画であれば多数存在するので、死ぬほど頑張ればシリーズ中どれか一枚くらいは本物が手に入る可能性はある(かもしれない)。が、肉筆画となると、これはほぼ不可能だろう。未発見の現存している作品を発見するだけでニュースになる世界である。
とはいっても、希少性はもちろん「肉筆」に軍配があがるものの、では作者自身による肉筆浮世絵が必ずしも版画に勝っているかというと決してそうではない。版画は、浮世絵の図案を描く絵師はさることながら、版木を彫る「彫師」、版画を刷る「刷師」という三者の職人による職人芸が合わさって初めて成る総合的な芸術であり、浮世絵研究者の中には、肉筆よりも版画を重視する研究者も少なくない(まあ版画の方がメジャーだし)。中には、絵師が描いた原案はイマイチだけど、版画として世に出た作品は素晴らしい、というものもあるらしい。
詳しくは以下の小説を参考にどうぞ(知識の出所がフィクションかい)。
そんなわけで浮世絵は結構好きなので、楽しめたイベントであった。全然知らん人たちではあったが、浮世絵展に一度でも行っている人なら、知っている作品が一つはあるだろう。
浮世絵が好きだからといって、このメダルを自販機で買って帰る人がいるとは思えないのだが。
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