イベント【鋼の錬金術師コラボレーションカフェ】 記念メダル

鋼の錬金術師コラボレーションカフェ 記念メダル 金
鋼の錬金術師コラボレーションカフェ 記念メダル 銀

【販売場所】
@タブレット端末の中
備考:元々は各地で開催された【ハガレン展】で販売がスタートしたメダル。イベント後、ヨドバシカメラやスクエニの公式通販などでも販売され記念メダラーに優しい仕組みであった。

ハガレンっておいしいの?

 この記念メダルの詳しい経緯については「記念メダルについて」の項に譲るとして、とりあえず私は

『鋼の錬金術師』を観たことも読んだこともない

 という大問題を抱えていた。なんなら『銀の匙』の連載も終わったというのに、作者の前作であり大ヒット作であるこの『鋼の錬金術師』に一度たりとも触れたことがないのである。もちろん世の中でブームになっていたことは知っていたが。何なら大学時代の彼女が持っていたが

 この辺はもう、巡り合わせというしかない。私はアニメも漫画も好きな方だし何よりネットカフェが大好きなので、それでもこれほど話題となった作品に一度も触れなかったというのは「ただ巡り合わなかっただけ」というほかない。私と堀北真希との関係と同じである(巡り合ってさえいればっ!←何が?)。

 しかし、せっかくコラボカフェに行くというのに何にも予備知識がないのはあまりにも味気ないので、予習することにした。なんとAmazonプライムではアニメ版が全話無料で観られたのだが(なんか、アニメオリジナルストーリーの第一期シーズンと、原作に忠実な第二期シーズンとがあるっぽい。両方観られる)、60話とか見るのはちょっと時間的に厳しいものがあったので、劇場版をレンタルして観ることにした。当然アニメ版である。実写版は目にも入らなかった

ちなみに東大阪PAで車中泊しながら観ました。半分くらいで寝落ちしてしまい、朝にもう一回観ました。

 上記作品は第二期アニメ版の挿入話のような位置付けらしい。そんなわけで、登場人物等の説明は一切なかったものの、まあ面白かったです( ・∇・)

 ただAmazonレビューを見ると、「ハガレンとはまったく別の作品として観れば面白い」「ジブリっぽい」などといった評価が多く、ハガレンファンにとっては納得いかない様子がうかがえる。カフェに行った時「いやー、映画面白かったですなー」とか訳知り顔で知ったかしたらボコられるんじゃないかと思った。

 私は映画ブログもこっそり運営しているので映画批評的な視点で見ると、「確かにハガレンではなくても成立しそうな話だな〜」「ジブリっぽいな〜」と思う場面が多々あった(影響されすぎる映画ブロガー)。

 例えば、舞台設定が「隣り合う対立国との間に掘られた深い溝」という特殊な感じが確かにジブリの臭いがする。この「溝」は、文字通りの物理的なグランドキャニオンのような溝で、その溝の深くに、巨大な国に挟まれたどちらの国にも属さない人々が生活をしているのである(片方に隷属的だけど)。この場所での描写や設定が結構ジブリっぽいといえばジブリっぽい(もののけ姫とかラピュタとか)。またストーリーとしても、「謎の逃亡犯を追う」「敵となる組織と、それに対するレジスタンス的なものと遭遇する(三つ巴)」「レジスタンスになんとなく協力的になる」「謎の人物はレジスタンスの中心人物の生き別れた兄」「かと思ったら違くて、実はラスボスだった」「生き別れた本物の兄が登場してなんやかんや」とプロット的にはまあよくありそうな話ではある。それこそジブリとかに。

 ただそれ以上に気になったのが、ストーリーの矛盾というか、伏線の回収のヘタさである。これはよくある

大どんでん返しを狙い過ぎて失敗

 の例ではないかと考える。これはテレビドラマのミステリー物等でよく起こる現象で、意外な犯人を狙い過ぎて「じゃあ今までのこの人の良識的な行動はなんだったの?」みたいな矛盾が生じる、アレである。

 本作の場合でいえば、ラスボスとなる偽お兄ちゃんこと「謎の逃亡犯」は、「結局5年間も刑務所で何してたの?」という話となる。いや、狙っていた女の成長を5年間待っていたのはわかるのだが、本当の兄妹ではなかったのだから、「じゃあ刑務所に身を隠すなんてことしなくても良かったじゃん」という矛盾が普通に生じるのである。「生き別れた兄だった」→「かと思ったら違った! 黒幕だった!」ということをやりた過ぎて、「生き別れた兄はなぜ身を隠していたのか」というプロットの大事なところをぐちゃぐちゃにしてしまい、挙げ句の果てにはいざ本物のお兄ちゃんが登場した際には「いや陰ながら見守ってたよ」みたいな何じゃそりゃレベルの簡単な話で終わってしまった。その見守りに使ったオオカミキメラもどう考えても妹のこと襲ってるし。あれで「守ろうとしていた」というのは、尻を撫で回しといて「セクハラのつもりじゃなかった」と言っているようなものかと。

 まあ詳しいレビューは映画ブログの方でそのうち書くとして(予定は未定)。

 私の総評としては「ハガレンに思い入れが何もない人間が観る分にはとても面白い」といった感じである。キャラの名前とか設定とかをよく知らなくても、なんとなくわかる範囲で物語は進んでゆくのでそんなに問題はない。『アベンジャーズ』シリーズの何かをいきなりぽっと観るような気持ちで観られる。そういう意味ではよくできた映画作品であるといえる。映画興行には一見さんの獲得も重要ですからな〜

 2時間弱の尺なので、これからこのコラボカフェに行かれる私のように予備知識が全然ない方は、この作品を観てから行くとよいと思います。やはり、入店したときのテンションが全然違う。

少なくとも分かるヤツがいる

というのは、実に大きいものであった。主人公とその弟(鎧のヤツ)は最低分かるようになる。

 ちなみに映画作品にもう一つあり(『シャンバラを征く者』)、こちらは第一期の最終話という位置づけらしくいきなり観てはいけないらしい

おじさん一人でハガレンカフェに座る

地下って何かただならぬ威圧感あるよね……

 振り返れば【プリキュア期間限定ストア】【ワンピース コラボカフェ】にも一人で訪れた生粋の記念メダラーな私である。今さら自分が門外漢な場に訪れたところで、そこに記念メダルがあるかぎり恐れる私ではない。

 と思って意気揚々と向かったら

いや、地下は何か入りづらい

と、ソッコーでビビった。文字通りアンダーグラウンドじゃん。『鋼の錬金術師』はかんかん照りなほど日の当たる大ヒット作であるが、開催場所が文字通りの意味のみでアンダーグラウンドなのである。小心者の私は、この「引き返せない」感にびびる。いや、引き返せるけど。

階段を降りると錬金術師たちがお出迎え。とりあえず消火器のズレが気になる片付けブームな私
入り口前は撮影スポットのような、そうでないような、な空間

 ちなみに私は大阪の「心斎橋店」を訪れた。時は「東京店」は既に終了し、4月から「名古屋店」が開催されるという3月である。「アニぱらCAFE」というアニメやゲームとコラボレーションしたカフェを期間限定で展開していくタイプのカフェらしく、全国の都市部と呼ばれる場所を網羅して店舗展開しているようなのだが、詳しいことはわからないです( ・∇・)シラベテ

 システムも独特で、まず高級クラブかと思うような完全予約制である(高級クラブどころかキャバクラにもいったことない人間の発言)。しかも専用のアプリからのみの受付であるため、登録作業とかがあって何気にハードルが高い(ような気持ちになる)。さらに、時間による入れ替え制となっており、決められた時間内しか滞在できない(ちなみに90分間サイクル)。ロットごとに席を総入れ替えというのは、大人気のラーメン屋で経験したことがあるのみだったのでなかなか新鮮であった。

 また、欲しい物はすべて席に置いてあるタブレット端末によって入力→送信することになる鳥貴族方式であった。ちなみに「欲しい物すべて」というのは言葉のとおりであり、グッズもこれによって注文することになる。鳥貴族でビールと砂肝を同時に注文するが如く、ハンバーガーと記念メダルを同時に注文することになるのである。

ASUSの8インチくらいのタブレット。カバーのフタに注意書きを貼り付けるという能率的なシステム。全然関係ないけどこのサイズのタブレットは良いなと思った私はApple信者
記念メダラーたるもの、食べ物よりも飲み物よりも何よりもまず記念メダルを見ちゃうよね。まだあるかな〜って
ハンバーガーなんてついでですよね〜
完全なる余談ですが、鳥貴族のタブレット

 完全予約制&時間制であるため、一斉に客が入って一斉に説明されてよーいどんスタートで注文を始めるのだが、タブレット端末でやり取りしているため、他のテーブルの状況はまるでわからない。静かなる闘いがネットワーク上で繰り広げられた結果、私はかなり出遅れていたことが判明する。他のテーブルに続々と料理が到着する中、暇を持て余して店内をウロウロする門外漢のおじさん一人。

一斉にタブレット端末を操作し始めるお客さんたち。現代社会のコミュニケーションの在り方を映し出しているかのようである
図柄はランダムでオリジナルランチョンマットが席に置かれている。これは持って帰って良いらしく、最初のアナウンスで「置かれたままですと、その上に料理を提供させていただくことになってしまいますのでご注意ください」と説明され、ランチョンマットは一体何のために存在するのかを悩む私
秘密クラブ感がいっそう強くなる入り口
販売しているグッズがズラリと並べられております。もちろん記念メダルもあります(中央最下段)
数時間前の予習の効果により、この二人はわかります。とても良い兄弟だと思います(小並感)
錬金術には「等価交換の法則」というものがあるらしく、幼少の頃に禁忌を犯してしまったため、その等価交換として右腕と右足を失ったしまった主人公——と覚えたばかりの知識をもっともらしく披露する下世話な30代半ば過ぎのおじさん。
オリジナルキャラを造形している時に考えさせられたのだが、一枚のイラストとしてキャラを描く時、どんなポーズにするかというのはかなり悩むポイントである。現実的によく考えると、これらの構図ってヘタしたら「一生こんなポーズ取らんだろ」or「こんなアングルで見ないだろ」というようなものである。先日完成した記念メダルのオリキャラも、メダルを見せている構図のイラストが一枚あるのだが「なんでメダルなんか見せびらかしてるの?」って何を隠そう私が思ったもん。
季節感がバラバラな人たち
前髪はもっと横によけた方が闘いやすいと思われる。たぶん
こういう決め台詞的なものがあるんすかね? トイレに行くにも身の程をわきまえなければならないとはとんでもないところに来てしまいました

 店内はご覧のようにハガレンづくしとなっている。が、私的に思ったことは、どれも入れ替えが容易なものばかりだなーというところで、この辺は商業的な造りになっていると感じた。コラボカフェというからにはキャラクター等がプリントされた壁紙が一面に張り巡らされているような空間をイメージしてきたのだが、いちいちそんなことをしていたらお金がかかるのか、入れ替えが容易な特大ポスターと等身大POPのみで演出していて、次なるコラボの準備のこともちゃんと考えられているという印象。いや、別に文句はないです

 店内にはメッセージボードなるコーナーも設けられていた。

朝、職場に来てこんなに用件が書かれた付箋が貼られていたらそっと有給取って帰るよね

 ハガレンへの熱い想いをメッセージとして残していくという趣旨なのだが、これが——

 絵が上手くなきゃなんか貼れない雰囲気

 なのであった。ファンは自然と好きなキャラの絵も上手になるものなのだろうか。

私の中での1等賞。カラーペンだけで体の周りの陰影も演出するって発想がプロっぽい
2等賞。3回来店するとオリジナルグッズがもらえるらしく、そういう意味での3回目アピールなのである。

 いやもう、ハガレンファンは絵が上手くなきゃ許されないのかと思うほどの壮々たる付箋たちであった。しかしそんな中、私が恥ずかしげもなく貼った付箋は↓

逆に一際目を引く、文字のみの付箋!
ちなみに私、絶望的なまでに字が汚いです

明日には剥がされそうですな( ・∇・)

 そんな感じで時間を潰していたら、やがて注文したハンバーガーがやってきた。

主人公の弟(鎧のヤツ)がSDキャラ化したときの造形を模したハンバーガー(らしいがSDキャラを観たことがない)
プリントシールみたいなものを貼り付けて顔を造形しているミスのない仕様
感想としては、スープもポテトもハンバーガーもみんな冷めているといった感じ。別に期待してなかったので全然良いが
ハンバーガーを食べ終えたところで記念メダルが届けられ、映えない残念な一枚。せめてポテトから食べればよかった!
見知らぬおじさんに見つめられながら食しました

 ちなみに、フードメニューを1品注文するとランダムでオリジナルコースターが1枚もらえる。私のもとにやってきたのは——

あなた誰?

 いや、この場においては、知らない私が悪いのである。この隻眼のおじさんとしても私のもとへやってきたのは大変不本意であったに違いない。しかしながら、せっかくなら主人公のやつがよかったな〜と思うのが人情であることよ。

知っている人がやってくる確率は相当低いんですがね……

 というわけで十二分にハガレンを満喫して会計に向かった。ただ所詮はにわか中のにわかなので会計に向かったのは一番乗りであった。にわかには堪能するだけのスキルが十分備わってないのである。いや、私としては十分面白かったですがね!( ・∇・)

また来るかは考えちゃう、ごめん

コラボカフェくらべ

くま、好き

 ここからは【ハガレンカフェ】には全然関係ない話なのだが、実はなんらかの作品とのコラボレーションカフェに訪れたのは初めてのことではなかったりする。

 私は『自分ツッコミくま』という作品が大好きなのである。だから、そのカフェに訪問しちゃったという乙女系親父なのであった(キモい新ジャンル⁉︎)

 どれくらい好きかというと、LINEスタンプを買っちゃうのはもちろんのこと、着せ替えも買っちゃったくらいである(が、使っていない)。もちろん作者の「ナガノ」さんのTwitterだってフォローさ!(何?)

 また、上記のマンガがこれまた面白い。恐らく記念メダラーの皆様と感性がフィットするような「旅マンガ」なのである。各地のグルメを食べに旅する姿とその気合の入り方は、きっと全国津々浦々を飛び回る記念メダラーの姿と重なるものがあることだろう。

 余談だが、クマで作者自身を擬人化していることも「なるほど!」なアイデアであり、私もドラクエ のメダル王的な感じで自分を擬人化するとブログを描くときにいろいろ使えて便利だなーと思いつつ、もちろん予定は未定ナリ

 というわけで、『自分ツッコミくまCAFE &BAR』に訪れ、クマを食したのであった。

これテーブルなんですが、ご覧のようにラッピングされていて気合の入れ方(=お金の掛け方)が違うなと思いました。
食べ物で再現しやすい造形にしたのはもとからの狙いなのか⁉︎ ずるいぜ‼︎(何が?)
お顔はやはりプリントシールみたいなものを貼り付けて再現されていた。こちらの顔は手書きで再現しようとするとかなり工程が増えるので、なるほどな〜便利な世の中だな〜と思いました。
そこら中でクマが虐殺されておりました
意外や意外、とても美味しかったので、お値段以上に楽しめました

 やっぱり長く滞在できるほど場慣れしていないおじさんなのだが、とても楽しかったです。正直待ち時間が結構あっても【ハガレンカフェ】と比べるとこちらのコラボカフェの方が楽しめたのは、やはりキャラに対する愛情の深さの違いであると思われる。コラボカフェって本来はそういう場所であると思うので、ハガレンに罪はまったくない。いや、ハガレンカフェもそれなりに楽しかったのだが。

 ちなみに余談だが、入店前に私の後ろに並んでいた女性が「打首獄門同好会」のドラマーの人だったのですげーびっくりした。もちろん気後れして話しかけられませんでした( ・∇・)

めちゃうまいやん!というお絵かきレベルに才能ある人はなんでもできるんだなーと感心

記念メダルについて

なんとなくハガレンっぽい雰囲気で勝手なコラボ

 この記念メダルは、最初は【横手市増田まんが美術館】で開催された【鋼の錬金術師展】で販売が始まったものである。ネット上で活躍されている記念メダラー達の「秋田かっ⁉︎」という内なる声が聞こえてくるようであった(ネットで活躍されている記念メダラーの多くは関東近郊か東海圏の方々であると思われる)。逆に東北在住の記念メダラーの方々はいつにはない大逆転にガッツポーズをしたことだろう(イベント系の記念メダルはほとんどが東京発ですからな〜)。かくいう私も「秋田かっ⁉︎」と思って正直購入を断念した一人である。ただネット上の強者メダラーたちは秋田まで足を運び購入されているようであった。一時期販売が中止されていた【増田まんが美術館】のメダルも新装して復活を遂げていたことも大きいかもしれない。私もいつかいかねば!

 とかなんとか思っていたら、なんとこの期間限定巡回コラボカフェで奇跡の復活を遂げたのであった! やはり東京を差し置いてイベントメダルの発売は許されないのかもしれない。

 そんなわけで、無事に入手することができた。

こんなに厳かに記念メダルが展示されることもそうないだろう

 造形としては割と単純な図柄だが、いざメダルのデザインをしてみると「頭が切れちゃダメかなー」とか「どの辺まで描くのが大きさ的にベストなのかなー」とかいろいろ悩んじゃうので、その辺のバランスがやはりプロの仕事だなーと思った。メダルのデザインを自分で考えてみる経験は、メダルの見方をちょっと変えてくれるもののようである。

 




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