邪道【関西4タワー】 記念メダル

 【関西4タワー】記念メダルは、コンビニ等で「関西4タワー共通展望券」を購入し、その券で【神戸ポートタワー】【京都タワー】【通天閣】【空中庭園展望台】の4つを巡ってチェックを受けると、最後にチェックを受けたタワーでもらえた物である。すべてのタワーで記念メダルが販売されている(いた)ため、関西地区が未開の地であった記念メダラーにとっては絶好の機会に、全てのタワーに登ったことがある記念メダラーにとっては絶望の機会となった企画である。もっとも、【京都タワー】と【通天閣】は頻繁に新しいメダルが発売される場所なので、すべてがまったくの無駄足となることも少なかったかもしれない。共通券の販売は2010年10月~2012年9月までの間に3回に渡って一定期間で実施されたため、入手難易度がそこそこ高い割にはわりと出回っている印象である。ちなみに「銀メダルバージョン」も存在し、こちらは「20タワーズスタンプラリー」という企画で「カンサイブロック」を制覇するともらえた(要するにやることは全く同じであった。未入手)。

 私はこの企画が行われた当時、現在ほど記念メダル熱が高くなく、割と行くチャンスはあったものの「全部もう行ったからな~」という思いで、重い腰が「重いで~」と全然上がらなかった(唐突な不要なダジャレ)。尻は軽い最低野郎なのに腰は動かざること山のごとしであった。尻が軽くて腰が重いというのは想像すると不思議な状態である。尻が腰の重みで潰れるね。

 しかし今にして思えば、共通券販売期間中になんだかんだで【空中庭園展望台】以外の3つタのワーは結局行く機会があり、メダルも金(共通券は安かった)も損をしたという、ほんと仕事のできない男の貧乏性ぶりが発揮された。変にケチって結果すごく損をするという、あれね(どれだ?)。

 行くのを渋った理由としては、「タワーはつまらん」という私の個人的な想いがあるのも大きい。古くからあるタワーに関しては、私が記念メダルの収集を始めた当初と現在とではかなり様相が変わってきていて、その最も大きな変化の一つに「やたらと記念写真を撮りたがる」というのがある。「そんなことどこでもやってるじゃないか」というくらい第2級のテーマパークあるあるで、入り口でカメラマンが待機していてとりあえず写真を撮り「購入するかは自由ですよ~」と言いながら現像までされている写真を見せつけ断ることに不必要なほどの罪悪感を背負わせて入り口を通過させるという、あれである。

 あれが、最近の関西のタワーではかなりえげつない。

 特に【通天閣】はかなり苦手である。収集を始めた当初はなんならて展望台まで登らなくてもだれでも入れる無料エリアにも記念メダルの販売機があったのに、現在では「入場するにも長蛇の列。その列の正体は強制イベント『記念写真撮影』の順番を待つ列」というシステムに変わり、「きれいに撮れタワ~」という関西ノリのお姉さんたちの声が少しずつ近づいてくる(というか自分たちが近づいていく)のを延々延々延々延々延々延々と待ち続けた先に、展望室へのエレベーターがあるのである。

 しかし、別に待つのが嫌なわけではない。一人で行きづらい(なんなら生きづらい)のが嫌なのである。

 行列を待つ人たちの中で圧倒的に多いのは、当然カップルである。次いで家族連れ、その次は恐らく女子グループである。そんな人たちが文字通りひしめく中、ミニチュアサイズのタワーの前に立たされてハイテンションで写真を撮られるなどというのは、まな板の上の鯉を死なないように生きたまま少しずつ薄く捌いていって少しずつ内臓が見えてくる様子をぴちぴちしたまま大衆に晒すようなものである。

 ひそひそひそひそひそくすくすくすくすくす――

 いっそ殺してくれ!

 幻聴だよ、なんて言うのは簡単である。ただ絶対に「あの人、一人だね」くらいは言っているはずである。だって私なら言うもん。隣に人がいればだけど。。。

 「はい、つう、てん、かくにんしま~す」「きれいに撮れタワー」を一人で受け止める猛者は、恐らくクリスチャーノ・ロナウドの無回転シュートもガッチリ止められるかもしれない。

 【京都タワー】などは、そうして有無を言わさず撮られた記念写真を購入しなくても、サンプルとして小さいカードにして一枚もらえるのである。一人で行けば一人しか写ってないからどっちがもらうかモメなくていいね!

 そしてこの4タワー、致し方ないのだけれども、古いだけあってどれも致命的なまでに低いのである。展望室から見える高層ビルよりも低い。仕方ないけれども【あべのハルカス】よりも圧倒的に低い。【通天閣】から【あべのハルカス】までは歩いて行ける距離なのだが、【あべのハルカス】から見た【通天閣】は変な形をしたボールペンである(HITACHIの販促品)。【京都タワー】など、なんなら「目の前の京都駅ビルの方が高いんじゃない?」と思わせるほどの控え目ぶりである。存在感はすごいけどね~(ビル群の中で異質なので)。

 これが「4水族館」などであれば個人的にはもう少し意欲的になれたと思うのだが(ただ【海遊館】は大が付くほどキライ)、「タワーかぁ……登っても10分くらいで降りるな×4」という思いからついに腰が上がらなかった。まあだからこそ、やろうと思えば1日で4タワー巡るのは余裕でできたと思うのだが。

 ここまでいろいろグチグチと書いてしまったが、この記念メダルそのもののデザインは、実はかなり好きなデザインである。やはり4タワーのコラボ感が満載な、シンプルだけど贅沢な一枚であると思う。普通に入手していたら、恐らくこのメダルを手にして見たときにかなりの達成感を味わえたことだろう。そしてそれこそが、本来茶平工業製記念メダルがもつ最大の魅力なのである。

 だから私の入手方法は邪道な行為であり、忌むべきものなのである。それでももはや、引き下がるわけにはいかない。もはや背を向けることが許されないほどの大量の記念メダルが、私の逃げ道をずっしりと埋めつくしているのである。

 だから私は、前に進み続けるしかないのである。たとえそれが、記念メダラーとしては「邪道」と呼ばれる道であったとしても……

 あっ、これ↑、YouTubeでよく見る【削除覚悟!】と書くことで逆に削除されないように予防線を張るセコい行為と同じやつね!

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