【販売場所①】
@「レッサーバンダカフェ」内(2019.1現在)
備考:噂によると、販売中のメダルを売り切ったらこちらは販売終了になるとのこと→※販売終了とのこと
【販売場所②】
@てんしばゲート横「ZOOQLE」(2020.2現在)
備考:ゲートがある「てんしばエリア」は新世界側から来ると信じられないような若者エリアが広がっております。
まえがき(の代わりに旧記事)
大阪は【通天閣】のすぐそばに位置する【天王寺動物園】は、「100周年記念メダル」を販売しちゃうほど歴史ある動物園である。通天閣に上ると、その全容の一部を見下ろすことができるので、俄然気になってくる仕組みだ!
この動物園には、日本で唯一の「キウイ」がいる。キウイというのは、あのフルーツのキウイの命名元となった鳥のことで、いまではすっかりキウイフルーツの方が有名になった。
「キウイという鳥に似ているから、キウイフルーツだ!」と超安直な発想で名づけられたと言われているのだが、このレベルの似てる度で命名されるのなら、ヘタしたら「レモン」が「ひよこフルーツ」と名付けられていたっておかしくはなかったはずである。
お久しブリーフな「新世界」
いきなりのちょっとした下ネタであるが、花粉症とは無縁の人間の鼻くらいつまらない人間が、大阪というお笑いのメッカに合わせて精一杯ボケた結果であるとして、いろんなものが混ぜってそうな子供用プールよりも生暖かい目で華麗にスルーしていただくとして。
【天王寺動物園】は「新世界」と呼ばれるエリアにあり、食の宝庫である。大阪といえばたこ焼きやお好み焼きというイメージが先行すると思うのだが、私は大阪に来たら串カツが何よりも食べたいのである。前者は「心斎橋」エリアがテリトリーで、串カツはここ「新世界」がテリトリーとなる(極論をいえばどちらでもどちらも食べられるが)。新世界では串カツ推し一色である。恥ずかしながら初めて訪れた際にはそういった知識が全くなかったので「大阪なのにたこ焼きの屋台がまったくない! なぜ⁉︎」と嘆いたものである。あの時私は若かった。
記念メダルを巡る旅は、基本的にメダルを手に入れたら時間に追われるように早々に次に向かうのが基本であるのだが、【通天閣】やここ【天王寺動物園】、もしくはちょっと歩いた【あべのハルカス】での記念メダル入手の際には、必ず串カツを食すようにしている。むしろそれが楽しみであり、珍しく旅らしい旅となる。どこの地へ行っても基本「松屋」「すき家」「吉野家」に入りたがる私である。
たとえ記念メダルが売り切れ等で無かった場合も、60パーセント程度の充実保証があるところが、【通天閣】【天王寺動物園】【あべのハルカス】の良いところである。
だるまさんが転ばない
串カツの名店「だるま」での思ひ出ぽろぽろをいくつか。
あるとき、いつものように長い行列の末に席にたどり着き、名物「紅ショウガの串カツ」をうまうまと頬張っていたら、カウンターの中から「○○、遊びに来てんなら帰んなー」という声が聞こえて来た。声の主はどうも責任者っぽい貫禄のある男性で、言われていたのはバイトっぽい女の子であった。
いろいろ言われた女の子は、その後すっと姿を消した。しばらくして、他の従業員が「○○、どこ行きましたかー?」と尋ねると、責任者っぽい男性従業員は「トイレで泣いてんちゃう?」と笑いながら答えていた。
関西弁だけにそのやりとりはなかなあどぎついものがあるなーと紅ショウガをかじりながら見ていたのだが、私はその女の子がかわいそうとかどうとかよりも、「これで本当に帰ったら、真の強者だな」と思った。その後、その女の子がトイレ?から戻ったのか、本当に帰ったのかは定かではない。行列を気にして、お腹いっぱいになったらさっさと店を後にしてしまった。
この「帰れ!」というこけ脅しに対して、本当に帰った強者というのを、過去に2度見たことがある。
1度目は高校生時分での出来事である。なかなかつっぱっていた女子が、若い男の体育教師に「やる気ないなら帰れ!」的なことを怒鳴られ、その後本当に帰ったのである。その後、押し殺した声で「どうして勝手に帰ったんだ?」と聞きながら明らかにまた怒っていて、大爆笑であった。言われた通りにすることが相手をコケにすることになることがあるーーということを学んだ出来事であった。男性教師は憤懣やるかたなかったことであろう。誰がどう見ても、本当に帰る勇気を持ち合わせていたその女子生徒の方が一枚上手であった。男性教師の姿は死ぬほどダサかった。
2度目は、バイト先である。某野球場でバイトをしていたとき、私は観光バスの担当チーフをしていたのだが、同じくバス担当をしていた後輩が、社員に茶髪を注意され、「次、黒くしてくる気がないなら、もう帰れ」と言われ、本当に帰った。きっと、次も黒くしてくる気がなかったのだろう。本当に帰られてその社員は「クビだな。給料差し止めだな」と震える声で苦笑していたが、突如抜けたバス担当の穴を埋めるために1.5倍くらい働かなければならなくなった私は、言われた通り本当に帰ってしまった後輩を恨むのか、帰って欲しくなきゃ「帰れ」なんて言うんじゃないよと社員を恨むのか迷った末に、どっちも悪いということでどちらも恨むことにした。その社員も好きでなければ、その後輩も好きではなかったのである。
ただやはり、「帰れ」と言われて本当に帰ったその肝っ玉には感心した。おそらく本当に給料は差し止めされたと思うし。その日の分だけではなく、その月の分の給料が。
この辺は給料支払いを訴えれば恐らく問題とすることができただろうが、所詮は大学生なので、自分の脛に傷持つ状態で、そんな横柄なことは言えなかったことであろう。
とにもかくにも、紅ショウガの串カツを食べながら女性従業員と責任者のやり取りを見て、そんな在りし日の思い出に耽ったよーという、超どうでも良い話ね、これ。
あれ、なんか楽しいぞ天王寺動物園
既に述べてあるが、【天王寺動物園】は歴史の長い動物園である。なんぜ100周年だ。しかしながら、その歴史を良い意味で感じさせない新しい試みが結構なされている。外観はいかにもボロく、周囲は幹線道路や高速道路に囲まれなんだか殺伐とした雰囲気を醸し出しているが、それは他の動物園とは違う独特の味を楽しめるスパイスとして楽しめる。「あれ、すごく楽しいぞ」となんとなくワクワクしてしまった自分に驚く。しかも入場料は500円だ! いかなければ損であるし、つまらなくても損ではないレベルである。
今回の旅は「新世界」での食べ歩きも大きな目的の一つとしたので、記念メダル獲得を【天王寺動物園】のみにした。そのため時間的に余裕があり、一つの施設をじっくりと見て回ることができた。そうしたら、めっちゃ楽しかった次第である。これはつまり、「せかせか見て回っても本当の良さはわからない」という至極当たり前の事実の証明である。1日に何か所もの記念メダルスポットを巡る記念メダラーの旅は、旅の在り方としては本当はよくないのではないか——そんなことを考えた日であった。
まあ、忙しく回るのはまた違った楽しさがあるんだけどね〜。いろいろな仕事を回してさばいているときの万能感に少し似ている。
記念メダルについて
ここは記念メダルを古くから置いていたのだが、最近一新された。どれくらい一新したかというと、古い記念メダル自販機と刻印機を放置したまま、新しい記念メダルの販売を別の場所で開始したというくらいの一新ぶりである。
自販機と刻印機は基本的にはリースらしいので、この状態で放置されているのはある種の謎である。かつては一部施設が買い取っていたケースもあるらしいのだが、それなのか⁉︎ しかし、それにしては自販機も刻印機も新しいタイプなんだよね〜わからん。
現在の記念メダル自販機は、沈黙のメダル自販機の向かいにある「レッサーパンダカフェ」というグッズショップの店内にある。もちろん「レッサーパンダ」の横である。
旧メダルにも新メダルにもどちらにも言えることであるが、由緒と歴史のある動物園らしいリアル路線である。キャラクターもので媚びる様子が一切見られない非常に硬派なメダルたちであるといえる。それゆえにきっと現代ではあまりウケはよくなさそうだな〜と心配になってしまうのだが、オールドメダルファンからは「やっぱこれだね!」とロッテのトッポ的な評判を受けるかもしれない。
↓いや、好きなんすよ
ただ問題なのは、そのようなファンが果たしてどれだけ世の中にいるかということなのだが。
(追記)2020.2.8
メダルが刷新されてまだそんなに経っていない印象がある中、更なるメダルが発売されているとの情報がTwitter上で流れた。特にメダルを集めているわけではない方が「記念メダルってまだあったんだ! 懐かし〜」みたいなツイートをして新メダルの情報を知るのはあるあるなパターンである。
そんなわけで【関西4タワー】巡りで【通天閣】に来たついでに寄ってきた。販売場所は、通算4回くらい訪れていながら一度も行ったことがない「てんしばゲート」横のグッズショップ「ZOOQLE」である。というか、そんなゲートがあることすら知らなかった。「てんしばゲート」があるエリアの様子を見ると、最近都市開発されたようなお洒落で綺麗な雰囲気があるので、このグッズショップも最近できたものなのかもしれない。歩いて5分くらいの距離にある酔っ払いのおっさんたちが我が物顔で天下を獲っている「新世界」とはまったく次元の違う、カップルと家族連れのための美しいエリアであった。あちらは一周回ってむしろ「新世界」なのである。
ちなみにこの「ZOOQLE」は、動物園に入場しなくても入れる(もちろん動物園側からも入れる)。ということは、入場しなくてもメダルを購入できるということになる。ただ初めて来たという方は、やはり名物「キーウィ」をぜひ見ていくことをおすすめしますよ! この世をキーウィを見たことのある人間とない人間の二つに分けたら、ある人間側になれます。
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