兵庫県【神戸ポートタワー】 記念メダル

 先進的なデザインのタワーである【神戸ポートタワー】であるが、その歴史はかなり古い。だから、内部はやはり時代を感じる造りであり、清潔感であった。つまり、古臭いということである。

 昔ながらのタワーは昨今、写真を強制的に撮影する「サービス」がありがちである。「お写真は見てから購入を決めてくださって大丈夫です~」と言って、撮るのはとにかく強制である。【あべのハルカス】や【東京スカイツリー】など最近できた近代的な展望台では「特定のスポット」で「お願いした人」がそのようなサービスを受けるのだが、【通天閣】【京都タワー】【神戸ポートタワー】は、入場したら必ず通らなければならない動線上にカメラを持った営業スマイル全開のスタッフが待ち構えていて、そのタワー特有の掛け声で強制的に写真を撮るようになっている(通天閣は「つう・てん・かくにんしまーす」「よい写真が撮れタワー」、京都タワーは「はい、たーわわ」(マスコットキャラにちなんだ掛け声)。ポートタワーの掛け声は、全てを含めて「またかよ……」とうんざりしていたのでちょっと忘れてしまった。タワーの形自体はスカイツリーよりも好き――どころか全国のタワーの中で一番好きなので、なんかそういうガメつい感じが非常に残念であった。いろいろ大変なんでしょうけどね、経営とか維持とか。

 この度神戸に訪れたのは、「神戸ルミナスⅡ」という客船に乗るためである。レストランが設置され食事を楽しみながら大阪湾などの遊覧を楽しむいわゆる「ディナークルーズ」というやつである。ディナークルーズと言っても、私は夕方に乗ったんだけど。【神戸ポートタワー】は、その「ルミナスⅡ」のフェリー乗り場の隣にそびえ立っているのである。

 【太平洋フェリー】による北海道旅行の経験から、すっかり「フェリー」というものが好きになった私は、またあの時の感動を味わおうと、レストランフェリーを予約したのである。

 が。

 私はどうやら、「ホテルみたいな船の中で寝泊まりする。日常生活を楽しむ」という行為が好きだったようで、「食事をしながら岸を見る」という行為は全く面白く感じないことに気が付いた。本当に、全く、全然、これっぽっちも面白くなかった。「早く終わらんかな」と出向して10分くらいで思ってしまった。つまり、遊覧時間の2時間中、1時間50分くらい退屈だったのである。

 これは「神戸ルミナスⅡ」には罪はない。高尚な時間を楽しめない私の人間性の低さが悪いのである。しょせんは100万ドルの夜景よりも、金華山の夜景の方が綺麗じゃね? と思う感性の鈍いつまらない人間のたわ言である。

 

↓新旧記念メダル比較。タワーの背景にある街並みの違いが、時代の違いを物語る。


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