兵庫県【うずの丘 大鳴門橋記念館】 記念メダル

大鳴門橋記念館 記念メダル おっ玉葱
大鳴門橋記念館 記念メダル
大鳴門橋記念感 記念メダル 明石海峡大橋

【販売場所】
@入って直進、玉ねぎピアノの前!
備考:明石海峡大橋メダルが2022年を最後に姿を消した。が、【淡路島牧場】で同じメダルが手に入る! はず⁉︎

橋ではなく玉ねぎの施設へとメタモルフォーゼ

玉葱、命

 【大鳴門橋記念館】は、淡路島の四国寄りの方に架かる橋「大鳴門橋」の近くにある記念メダルスポットである。本州に架かる橋「明石海峡大橋」の近くにある「道の駅 あわじ」となんとなく混同されがちな施設である(ちなみに昔は【道の駅あわじ】でも記念メダルが販売されていたらしい。欲しいぜ!)。

 私が初めて訪れてから13年の月日が流れていることがメダルの刻印から知れた。13年といったら、小学校に入学してから中学2年生になっちまったよという年月である。それはここ【大鳴門橋記念館】においてもでかい玉ねぎが置かれるようにもなっておろう。現状維持は後退を意味し、この世界は常に変わり続けなければ生き残れないサバイバルステージ。

 一人の人間がそれほどの成長を遂げ、一つの施設がうずしおを捨て玉ねぎに走るほどの月日が流れたにも関わらず、私の人間的な中身は何も変わらない。静かなる悲劇がここにある。

個人的にベストショットスポット。メダルデザインのモデルもここからの景色でしょう。
景観は良いし、いる人みんな仲良いしで、とても素敵な景色でございました。
めっちゃ景観も良くてインスタ映え〜です。インスタやってないけど。
正直にいえば私も玉ねぎのカツラを被って堂々とおっ玉葱の前で映える写真を撮るリア充な人生を歩みたかったんですが、残念ながらアラフォーになってパンダのぬいぐるみを抱えて歩き回りおっ玉ねぎの横から撮影する人生を歩んでおります。そんな自分が大好きです。
淡路島では1日あたり1.5kgも玉ねぎを消費するんですかね? きっと血液サラサラの島民たち

 13年前はマジでこんな玉ねぎなんかなく、かすかな記憶を手繰ると、やはりうずしお推しだった気がする。正直、「道の駅あわじ」と記憶が混同している可能性も高いのだが、かの有名な”淡路島バーガー”を食して「まあマックのダブルチーズバーガーが一番好きだわ」といつも通りの感想を抱いたような気がする。当時は”B級グルメ”という文化そのものが流行っていた時期で、淡路島バーガーも”B級グルメ”という点を全面に押し出していた記憶がある。今では「高級バーガー」みたいな扱いで、価格も素材も事実その通りなので、本来の姿が現在のものなのだろうが。

 で。

 ここ【大鳴門橋記念館】は、淡路島バーガーで使用されている淡路牛すら蚊帳の外で、共に使用されている玉ねぎが主役に躍り出ている。ここまで振り切っているともう最高に楽しい

ハラミちゃんはいなかったけれども、果敢に演奏していく観光客の方々がおりました。主にカップルの女性の方か、家族連れのお子さん(お母さんはスマホで撮影)の二者択一だったんですが、一人だけ20代っぽいお兄さんが突然卒業式の定番『旅立ちの日に』の伴奏を無表情で弾き始めて、周囲の人は心の中で大合唱でした。
これめっちゃやってみたかったけれども、行列になっていたこともさることながら、観客もたくさんいて(パンダのぬいぐるみ持ったおっさんとか)、衆人環視の中で玉ねぎをゲットした喜びを一人で爆発させる勇気がなかったので断念しました。もっと強くなりたい……
眉毛を剃った玉ねぎ
玉ねぎ in 玉ねぎs

 もはや大鳴門橋すらどうでもよくなっている感があるのが最高に楽しい。

 きっと施設の人も大鳴門橋より玉ねぎを冠した施設名にしたいくらいかもしれない。しかし、たとえ事実上「淡路島玉ねぎ記念館」であっても、あくまで【大鳴門橋記念館】であるところに、妙なる魅力があるのもまた事実である。「橋は?」とツッコませたら勝ちなのである。

「#玉ねぎになりたい」というのは淡路島の島民独特の願望ですな。私はお金持ちになりたいです。

日本発祥の地

イザナギとイザナミがうずしお作ってるみたいやん

 淡路島は、実は日本で最初に誕生した島である。これは由緒正しい歴史書に書かれていることなので、厳然たる事実である。異論は認めない(異論だらけの『古事記』を読んだ者の感想)。

 国生みの儀で最初に誕生した島を「オノコロ」と呼んだ。だからこそ【淡路ワールドパーク ONOKORO】がこの地に繁栄しているのだ!

 今ではすっかり玉ねぎ色に染まっちまった【大鳴門橋記念館】であるが、淡路島のアイデンティティを決して忘れてしまったわけではない。記念メダル販売機の裏には、かつては”これがこの施設のメインテーマだったんだよね……?」ということを彷彿とさせる名残の数々が展示されている。あんまり人いなかったけど

玉ねぎの向こう側にうずしおコーナーがありまする
トリックアートをぬいぐるみで撮る難しさ。このトリックアート、写真で見るとほんとによくできてますな! 撮影の腕がついてきていないだけで!
うずしおがなぜ生まれるのかがよくわかる展示で、普通に勉強になりました。普通に勉強になるだけに不人気であるというジレンマ。
ちなみに海溝を滑降することもできます。やる勇気が出てこなかった私の意気地なし! ばかばかばかっ!
うずしおの中にだって入れちゃいますYO!
大気圏外へ飛び出したうずしお

 ご覧の通り、展示にはものすごく力を入れているし内容もまた充実している。にも関わらず、人々はみな玉ねぎに吸い寄せられていく。この展示を見ると、うずしおのこと、国生み伝説のこと、淡路島のことがよくわかり、そのレベルはどこぞの科学館レベルであるにも関わらず、人はほとんどいなかった。まるで一線が引かれているかのように玉ねぎとうずしおの間には世界最大の大きさのうずしおを生み出している海峡よりも深い溝が横たわっていた。

 人々もまた玉ねぎを求め、人々の求めに応じて施設もまた玉ねぎ色を濃くしていく——資本主義とはそのように成り立っているのであった。

この行列はかの有名な「淡路島バーガー」を購入するための待ち行列でございます。めっちゃ食べてみたかったけれども、炎天下で並ぶ体力がこのときには残されておりませんでした……
駐車場の隣に横に長いカウンターのような場所があって、ここで淡路島バーガーを食べながら雄大な景色を眺めるのもまたオツなものですな。この日は暑すぎて1秒たりともそんなことできませんでしたが。というか淡路島バーガーを買うために並ぶことすら不可能に近かったです。。。

記念メダルについて

ラインナップ(2023年6月現在)
以前販売されていた「明石海峡大橋」のメダルが無くなった。が、【淡路島牧場】でも販売されているのでそちらで購入すべし!

 この施設の記念メダルは、まず10年前は「大鳴門橋」と「明石海峡大橋」の2種類であった。文字通り淡路島を繋ぐ二つの存在を記念したメダルである。

 それが2019年の12月に突如として玉ねぎが出現した。おったまげた(さむぅっ‼︎)

 もちろん巨大玉ねぎオブジェの出現を記念して製作されたメダルである。この時から、この施設は完全に玉ねぎの方向に舵を振り切ったものと思われる。そしてそれは、幸いにも功を奏している。”インスタ映え”という時流にうまく乗り、うずしおのように滞留しなかったことが勝負の分かれ目であった。

 私の他にもメダルを購入する方々が幾人か見られたが、100%で玉ねぎを買っていた。私はうずしおメダルもうずしおがなんかかわいくて好きだけれども、それはいわゆる”通好み”というやつなんでしょうな〜

玉ねぎのカツラを被って撮影した後は、こちらのメダルをご購入

 次はぜひ、淡路島バーガーメダルでもデザインして発売していただければ、記念メダラーたちがこぞって淡路島に上陸いたしますよ〜

おっ玉葱が記念メダルになったよ!
この注意喚起は何気に大切!
……ということ以上に、「注意点‼︎」の両サイドに販売機くんと販売機ちゃんを並べたところを見ると担当者はが茶平工業のLINEスタンプの存在を知っているな⁉︎ という考察ができるのであった。
なかなか記念メダル推しな感じで良き。フォントもMS標準じゃないっぽいところとかも良き。
13年後の訪問ではタッチパネル式になっていた刻印機

(過去記事)お風呂でうずしおもどきを作ろうと指ぐるぐるするのって一時期ハマるよね?

大鳴門橋の下になると(うずしお)なし!

 淡路島といえば「うずしお」である。うずしおは潮流がぶつかり合うことで生まれる、みたいな説明がなされていたような気がするが、記憶が定かではない。なぜか人形浄瑠璃の展示があったような気がするのだが、有料だったので恐らく見ていない。記念メダルだけ買ってさっさと立ち去ったと思われる。

 うずしおを見た感想としては、「意外と渦巻いてないな~」だったと記憶している。もっとマンガであるような、もし落下したら渦巻き状に流されていって最後は突き出した手が少しずつ飲み込まれていくみたいなイメージだったのだが、「ちょっと荒目の波」みたいな見た目であった(日によって違うのかもしれないが)。だから写真にも撮っていなかった。

 うずしお観覧船みたいのも出ていたので、そういうので見ればまた印象は違ったのかも。私も職場では「クールなイメージ」「スマートに仕事をしている」と見られがちだが、実際は常にテンパっているという点で「印象が違う」。いつになったら楽に仕事をこなせるようになるのだろうか(何の話?)。

ちなみに本州に架かる橋は「明石海峡大橋」だ!@道の駅あわじ




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