兵庫県【átoa(アトア)】 記念メダル

átoa(アトア  記念メダル 錦鯉
átoa(アトア)  記念メダル the marculous planet
átoa(アトア)  記念メダル カワウソ&ペンギン&カピバラ
átoa(アトア)  記念メダル アトアキャラクター
átoa(アトア)  記念メダル FFコラボ

【販売場所①】
@1階ミュージアムショップ内(無料エリア)
備考:茶平工業HP「販売場所リスト」未掲載。施設入り口が2階のところを1階のミュージアムショップの入り口を発見できればメダルだけ購入できる仕組み。

【販売場所②】
@3階「PLANETS」イベント会場
備考:2023年9月26日〜24年1月8日までのコラボイベント期間のみ販売。刻印は1階で。イベントメダルなのに裏面が施設ロゴなのはちょっと珍しい。

バス2台分を一人分の人件費で回す金策

芸術性が爆発しているロゴ

 【átoa(アトア)】はおしゃれ地方都市・神戸に突如として現れた”水族館”である。ただその斬新な展示方法はカタカナで「アート・アクアリウム」とも呼ばれる(?)手法で、賛否が分かれている。 一言でいえば、動物を愛する動物園・水族館マニアな方々からの評判は良くない。一方で、Googleマップの口コミ評価は4.1くらいあって、インスタ映えや夜のデートを楽しむカップル層等からの評価はかなり高い。

 ちなみに私はすげー良いと思った側となる。

 ただ動物達が可哀想と思う方々の気持ちも非常に理解できるところがあり、生き物が芸術の一部品として扱われているような印象は受けなくもない。まあ動物園・水族館自体が、この地球に生きる生命(とも)を見せ物にして金を取っているという点ではそもそも論で可哀想とも言えるのだが。

 その辺の議論は動物園・水族館マニアの人たちに任せるとして(逃亡)、いち記念メダルマニアとしての感想を記していく次第である。

 まず新神戸駅から20分おきにやって来る「ポートループ」という名の連節バスに乗って向かうことになる。「連節バスって何ぞや?」と疑問に思っていたのだが、マジで連節バスであった。名前の通りであった。

アコーディオン?
せっかくなので後ろの車体に乗ってみた。
【átoa(アトア)】のCMをひたすら流していた。 車体のラッピングも【átoa(アトア)】の広告。

 このバスは周遊バスで、どこまで乗っても210円である。とりあえず神戸の港町をグルッと観光してみるのも良いかもしれない。というか、した。連節バスなるものに乗るのが初めてでなんだか楽しくなり、グルっと乗ってみた。

リニューアル工事中の【神戸ポートタワー】にも行けますYO!

 そんなわけで到着。

 「新港町」バス停で降りると、もう目の前に【átoa(アトア)】がある。まったく水族館に見えんけど

お洒落過ぎて何の建物なのかもはやよくわからない。どっから入るのかもよくわからない。
屋上に木が生えているのが現代的。

水族館なのか美術館なのか

 たどり着いた瞬間から他の水族館とは一線を画す凄みみたいのを感じた。チケット売り場のお兄さんも、水族館の受付というよりもはやカフェ店員的なオシャレさを滲み出していた。超感じが良かった。

 昨今ではいわゆる”見せる系”の水族館が増え、その筆頭としては例えば【川崎水族館】等が挙げられる。そうした”見せる系”水族館では、生物解説は最小限に留め、照明とか、舞台装置とかに力を入れ、とにかく雰囲気作りを徹底している。研究施設の水族館としての機能という面では昔ながら水生生物重視の水族館を愛する方々からは評判が悪いが、私は水生生物にほとんど興味がないだけにこういった施設の方がしっくりくるようになった。昔は「生物重視が良いんじゃっ! カップル向けの水族館なんてファッキンだ( ゚д゚)ゴルァ」と思っていたのだが、すっかり反逆心も枯れてしまい、老いるとともに何も考えないでも楽しめる場所の方が良くなってしまった。解説パネルを読むのとかめんどくさい

 入場していきなり、もう海洋生物とかどうでも良い感が満載である。

「わーすご〜い!」というカップルの声が聞こえてきそうなどしょっぱつの展示
むしろ水槽が邪魔なんじゃないかとすら感じる

 いやー、すごい。

 大好きな女の子と一緒に来るのなら、断然こっちである。もはや魚いらん

 いきなり幻想的な空間に放り込まれたパンダを抱えるおっさんは、魚の良さをわかってもらう気など1ミリもないその割り切ったスタンスに感動すら覚えた。魚のことが知りたかったらGoogleレンズで検索してね、という声が水槽から聞こえてくるようだ。

 どしょっぱつの幻想空間を抜けると、次は先ほどよりも幾分か水槽展示を重視した展示室となる。幾分か、であって、どちらかというと空間芸術寄りのスッカスカな部屋であったが。

水槽を贅沢に配置してみました!

 美術館でももうちょっと1フロアに対する展示物は多いかもしれない

 だがそれがいいのだ!

メダルの図柄のモデルになったっぽい水槽
チンアナゴ飼いたい。かわいい。
カサゴをここまでカッコよく展示しているのはここだけだ!

イイね(*´∀`*)

 良くも悪くも、何も考えなくても楽しい空間が演出されている。これが現代の水族館の流れなのかもしれない。

 そしてこうした流れになったのは、水族館を作る側もある重要なことに気が付いたからかもしれない。子供向け(ファミリー向け)の施設にするより、大人向けの施設にした方が儲かる、という事実にである。なぜならお金を払うのは大人だからだ。土日をメインに子供連れを呼び込むより、平日休みや平日アフター5が主要ターゲットとなる大人のカップルを呼び込む方が遥かに客単価が高くなる——のかもしれない。大人向けに振り切ったとしても、土日ともなれば、ファミリー層は黙っててもある程度向こうから勝手にやって来るだろうし。そこが水族館である限り。

 というかそもそも論となるが、今でこそ水族館に行けばたとえ水生生物にほとんど興味がなくてもそれなりに楽しめるようになったが、子供の時は水族館に来ても正直全然楽しくなかった。これは動物園も然りである。なぜなら、よくわからないないからだ。幼少期の頃は生き物とかに本当に興味がなかったのだ。だから水族館に連れられてきたのは、はっきり言って親のエゴである。自分から水族館・動物園に行きたいとお願いしたことなど一度たりともない。

 それが大人になったら、水生生物に対する認識が子供の時よりかは深くなったおかげで、そこそこの興味が持てるようになった。単純な話、子供の時より世界に対する認識が深まっているので、後学のためにも学んでおきたい、という意識がもてるようになったのである。幼稚園、小学生の頃なんて、ファミコンにしか興味がなかったね!

 正直言って、この水族館からは展示生物に対する気遣いみたいなものは1ミリも感じないのでそういう意味では問題なのかもしれないが(水槽が明らかに小さいよね)、どこの水族館も結局は生物を見せ物にして金を取っている時点で目クソ鼻クソ論法の餌食になるのかもしれない、とかなんとか考えつつ、上の階へと向かったのだった。

エスカレーターまでいちいちオシャレ也。光の線が僕らを上へと導いている……

枯山水的な

いやー、この部屋は圧巻でしたな!

 3階に上がると、とりあえずこの施設のキャラクター・アンモナイトの「○○先生」(名前忘れちゃった…)とご対面である。他の3匹も登場するのかと思っていたら、特に出てこなかった。メダルの中で一番陰が薄いアンモナイトの独壇場であった。

メダルの右上にいるアンモナイト先生。「タートル・トーク」のように中央下のカメラで観客の反応を見ながらトークをしていたと推測される。
中央のディスプレイは下に繋がれたiPadからHDMI接続で動画を映している模様。水族館の舞台裏を”生中継”風な編集で流し、隣のマイクのお姉さん(可愛い)が抜群のタイミングで合いの手をいれることによって生中継風を成立させていた。お姉さんが奮闘している間、アンモナイト先生は特に喋ることがなかった。

 この部屋は次の本命の部屋へ続く繋ぎのような場所なのだが、研究室っぽい造りを演出していて、いちいちオシャレだなと思った。他の水族館でも”研究室っぽい演出”は見られるところもあるのだが、ガチモンの研究室っぽさというより、”コスプレっぽい研究室っぽさ”という点が、この施設の体をよく表している。

ザコい悪役が鎮座していそうな一画
食べる気満々で草ァァァァァッ!
ちょっとデカめの自宅の水槽的な感じでカメさんが泳いでおりました。いちいちオシャレやな🤔
今は亡き懐かしの【魚っ知館】の展示を受け継いでいた‼︎

 そこを抜けるとこの水族館の第一の本命、和風ファンタジーゾーンへと突入する。

 何の前情報もない状態で突入すると、その圧巻の迫力に度肝を抜かれること請け合い。

この部屋の作り込みは本当に圧巻でしたな。鯉にとって住みやすい環境か否かは別として
透明床の上で鯉にスカートの中を覗かれながら鑑賞できます。
メダルの図柄っぽい写真を撮ったつもりが、ブレブレ地獄な仕上がりになるという致命的なミス!

 ここで映え〜な写真を撮る人は大勢いるだろう。インスタ映えを意識した造りにするというのが、まさに今の時代に生まれた水族館である。

 20年後にはこの水族館も”古臭い造り”なんて呼ばれてるんですかね……

金魚の展示も昨今ではそんなに珍しくなりました。

よく知らないファイナルファンタジーとのコラボ

このメイン展示を”ルートクリスタル”とやらになぞらえている。たぶん。

 【átoa(アトア)】にはずっと足を運びたいと思ってはいたものの、今回ついに重い腰を上げられたのは、このファイナルファンタジーコラボ(以下FFコラボ)がもうすぐ終了してしまうからである。コラボメダルはおっさんの怠惰を許してはくれない。

長袖なのかタンクトップなのかよくわからないロングコート

 ちなみにFFコラボメダルはコロナ前に【スカイツリー】で開催されたFFⅦコラボが記憶に新しい。

今回と似たような構成のメダルデザインですが、こちらは文字が金型で製作されているので手間が大きいです。

 コラボフロアを見て回った感想としては、確かにFFの世界観とこの水族館の展示の雰囲気はとてもマッチしていると素直に感じた。ただ

そこに魚はいらない

 と思うだけで。

 しかし、”魚がいらない”はFF側には罪はなく、そもそも”この水族館に魚はいらない”のかもしれないので、コラボ自体を非難するのはお門違いである。

中に入っている魚はなんて魚だろう? という疑問が一切湧き出てこない不思議な水槽。
拡大してみるとこんな魚達でした。しかしこれがなんて魚なのか調べる術はなく、そして調べようとする人も一人もいませんでした。なんなら魚がいなくてももんだいなかったかもしれません。
ちなみにこの水槽はこんな前衛的なイスに座って鑑賞する仕様です。

 FFコラボの要素としては、登場キャラクター達の原寸大の衣装がたくさん並んでいるのが目玉となる。ものすごく凝った造りで、厨二病心を非常にくすぐられる素晴らしい出来であった。私はコスプレ文化には全然詳しくないのだが、お金を払ってでもレンタルしたいという人が多そうなくらいのできである。特に武器に関しても非常に精巧に作り込まれているところがとても厨二病心を刺激する。あの剣持ってみたい! と鼻穴を大きくする危ないおっさんが一人。

右の死神の鎌みたいな武器は実際に殺傷能力がある部分が小さすぎる気がいたします。
高見沢さんのエンジェルギターみたいな武器ですな。
あとスカートが短すぎて隣で戦うヤローが戦いに全然集中できないんじゃないかと危惧してしまいまする。
スネだけ異様に防御力を高めている二人。弁慶?
ツッコミどころが多すぎて何から手をつけて良いかわかないお二人ですが、とりあえず同じ季節を過ごしているとは思えないくらい服装に差があることを申し伝えたい次第です。
このカバンはマジで厨二病心をくすぐりますな〜。売っていたらうっかり買っちゃいそうなくらい。
このピコピコハンマーにコメントしたらたぶん負けです。
銃なんだけ剣なんだかわかりませんが、日本には”銃剣道”という武道が存在するので、たぶんそれです(違います)。
よほど腹筋に自信がないと着られないヘソだし衣装と誰も見ていないエビ
ちなみに私、こんな厨二病心溢れる武器を持ってます。
大学生のとき、鎌倉の大仏の目の前に軒を構える『山海堂』というお土産屋さんにて購入した「ホーリー・ナイツ・ダガー」だ!(本当にそういう品名で売っている)
鞘から抜くときに「シャキーンッ‼︎」って本物っぽい音が鳴るのがお気に入り。
ちなみに山海堂ではエクスカリバーが15000円で売っています。ギルガメッシュに買ってあげたいくらいです(FF5ネタ)。

 私は初期の90年代のドラクエ・FF世代なので、基本的にファンタジー物が大好きである。ただこのFFに関しては全然知らないので、あと一歩、心が熱くなれるものが足りなかったという印象。スマホゲームらしいのだが、そういうことに全くついていけなくなったところに老いを感じる次第である。

 感性とか、好きな物とかって、大学生くらいでピタッと止まってるものが多いよね。そこに「付き合った人が好きだったモノ」が少しずつ足されていく感じで(名言っぽく)。

 母親がいつまでも山口百恵のベストアルバムを聴いていた気持ちが今ならよく分かる。私も結局、クルマの中で聴くのは、ミスチルとか、バンプとか、HYとか、B’zとか、大学卒業くらいまでに出会った音楽が大半を占める。私がよくわからない氷室京介の歌を新卒5年目までの若手社員の前で寒いくらい熱唱してブイブイいわせていたかつての課長の姿が、今自分に重なるね!

右の女の子は在りし日の白魔導士っぽい衣装ですな。
私が最も思うのは、冒険するのにミニスカート履いててパンツ見えちゃわないか気になんないのかな、ということです。むしろ見せたいのかね?
水槽に何もいなくね?(そんなことないはず)
ちなみに入場時にこんなものがもらえる。”ゲーム内で記念メダルがもらえる”って胸アツじゃん! て思いつつも、ゲームをやることはないのだった……

神戸の街に魅せられて

夜のこの場所からの景色はさぞ二人がピッタリとくっつくためのスパイスとなることでしょう。

 屋上へと続く階段を登ると、「SKYSHORE」メダルに描かれる展示ゾーンとなる。神戸の街並みをバックに、カワウソ、ペンギン、カピバラが展示されている。

この施設で働くスタッフはイケメンと可愛い人しかいなくて、お洒落な都市にある水族館であることを意識させられる。私はきっとここでは採用してもらえないぜ!
邪な考えを見咎めるウミガメさん。

 この水族館の屋上には、上記の生き物の他に、カフェがあり、カップルで夜景を見るための展望スペースがあり、”夜に訪れたカップルが寒空の下、肩を並べて夜景を見るためにあったかい食べ物・飲み物を購入し、注文したフードが出来上がるまで隣の水槽を見て時間を潰す”という完全カップル向けの動線が確保されている。

 で。

 この仕組みが開館当初は批判の的となり、話題となった。具体的には”水槽が小さすぎる”というもので、「狭い水槽に押し込められた大きめの生物たちが、カフェ客の時間潰しに使われ、狭い中で身を隠す場所もなく大量の視線に晒され続ける時間が10:00〜21:00の11時間にものぼる」(補足:昔は21時閉館だったらしい)というものである。特に——現在では【四国水族館】に移送されたが——ゴマフアザラシ2匹が現在ではウミガメの水槽となっているスペースに開館当初は展示されていたのだが、これが「狭くてかわいそう」という批判を浴びていた。確かに私が今まで見てきた水族館中、ダントツに狭いアザラシ水槽であった(繰り返すが私が訪れたときはすでにウミガメの水槽になっていたが)。

 私には水族館の何が正解かっていうのはわからないし、ゴマフアザラシがかわいそうと述べていた人の多くはこの水族館の展示の仕方そのものにも否定的な感じだったし、SNS上で強い批判の言葉を並べている人はそもそも水族館という存在自体に否定的だったりするしで、行き着く先は”生命とは何なのか。人間とは何なのか”みたいな話になってくる。

 先にも述べた通り、私はこの水族館は久々のスマッシュヒットな場所であったのだが、そのような批判も多い場所であることを同時に添えておく。

出口に帳尻を合わせるようにアンモナイト以外のお三方がおりました。
出口から直通の商業スペースのフードコートで神戸牛バーガーを食べました。ここの店員さんもイケメン&可愛い女の子で、神戸の街は一体どうなっているんだと思いました。
神戸牛バーガー(1600円)は美味しかったのですが、バーガー系は結局は「ダブルチーズバーガーが一番美味しいよね」という結論に到達しがちでございます。
帰りの新幹線では広島産牡蠣弁当を食しました(1600円)。美味しかったけれど値段分の価値はない。駅弁で納得したことがほぼない。

記念メダルについて

ラインナップ①(2023年12月26日現在)
ラインナップ②(2024年1月8日までのイベント期間のみ販売)

 この水族館のミュージアムショップは【オークコーポレーション】の管轄なので、メダルも当然オークのデザインである。もちろん、この錦鯉メダルのデザインは誰が見ても秀逸であろう。むしろ、マニア以外に他のメダルが売れるのか心配になるくらいである。

美しすぎる……

 また、私は所有していないのだが、「カワウソ&ペンギン&カピバラ」メダルには前期と後期の2種類がある。そしてその図柄がほとんど見分けがつかないくらいソックリなことが話題となった。

↑むしろ何で変えたの? ってくらいの違い。たぶんゴマフアザラシを移送したからだと思うが。
↑よくぞ気づいた勇者のツイート

 FFコラボのメダルもなかなかカッコいい。ここまで描き込まれたイラストを用意するのが大変だが、誰かに描いて貰えばこんな感じのメダルを製作できる気がする。

メダル裏面の刻印の日付がイベント開始日なのが芸が細かくてgood!
最近、こういうので遊んでばかりおります。

 実はここのメダルは入場しなくても購入することができる(FFコラボ以外)。というか、なんなら通販で購入できる。2階が水族館入り口で、1階がミュージアムショップ兼水族館出口となっているので、メダルを購入するまでそわそわしちゃって落ち着いて見学ができない記念メダラー症候群の皆様におかれましては、まず1階から向かうことを強くお勧めする次第である。

ミュージアムショップまでお洒落で、神戸の街はとにかくオシャレでございました。

 オーク系の施設は結構頻繁に新メダルを発表するので、今後にも期待。

刻印の日付は開業日だ!




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