神奈川県【川崎水族館】 記念メダル

川崎水族館 記念メダル ピラルクー
川崎水族館 記念メダル ナマケモノ

【販売場所】
@川崎ルフロン9階 オフィシャルショップ内
備考:入り口は10階、販売機は9階(無料エリア)。よって、メダルだけ買って帰る人多数。

おデートの街:川崎

15年ぶりにくらいに川崎駅に降り立ったら記憶と違いすぎて完全におのぼりさんでした。

 【川崎水族館】は、JR川崎駅前にそびえ立つ商業ビル「川崎ルフロン」内8・9階にテナントの一つとして入居する、ビル内水族館である。「神奈川県といえば横浜市」という認識の陰に隠れて他県民の方々にはあまり認知されていないが、川崎というのは「街」である。どれくらい「街」かというと、駅前でダブルタッチをしている人がいるくらいの都会ぶりである。

「ご自由にお入りください」という立て看板のもとにフリーダブルタッチとして縄を回し続けるお兄さん二人。
そんなん入ってくる人いるんかな〜、と思っていたら……
浴衣のお姉さんとか、
ワンピースをひらひらさせたお姉さんとか、主に素敵なお姉さん達がウキウキした様子で文字通り飛び入り参加していて、「これが都会か……( ゚д゚)」と度肝を抜かれました。
というか、周囲の状況もちょっとわからない感じがたくさんあって、ザ・都会。何これ。なんで地面に人が座ってるの?

 人の多さとか道ゆく人の垢抜け方とか駅前で行われていることの特殊性とか、もう何もかもに圧倒され「オラとんでもねぇとこに来ちまっただ……」と気分はすっかり東京でべこ飼う心境である。

 川崎に到着したのは夏の日も沈み始めた夕方遅くであったのだが、街はデートに勤しむカップルで溢れかえっていた。しかしこの時は不思議と、卑屈王・私の心は揺さぶられなかった。恐らくこの前にプリキュアを堪能したからだと思われる。プリキュアは世界の平和だけではなく私の心の平和も守ってくれたのだ。

駅前ロータリーに警察車両を停めておく専用スペースがあるのもなんだか都会的

駅前で夜までやってるって、それはもう、その後は……ね♡

男同士で入ることがためらわれる雰囲気が既に入り口から漏れ出ている。

 【川崎水族館】のウリの一つは恐らく、平日夜のデートに使える点であろう。オープン当初から緊急事態宣言が発令されるまでは営業終了時間が22:00だったので(現在は20:00)、平日夜の社会人デートでちょこっと寄るのにちょうど良い施設を目指していたことが窺える。館内の雰囲気も良いムード演出に全振りである。だがそこにそこにシビれる!あこがれるゥ!

永遠にネット上でネタにされる御方
(『ジョジョの奇妙な冒険』より)
これ、毎日描いているなら相当な企業努力ですな。
写真じゃ伝わりませんが、CGのトラがモノクロのサバンナを闊歩していて超かっこいいのです。

 全国の水族館を渡り歩く歴戦の記念メダラーの方々からは、正直にいえば賛否両論な水族館ではある。その理由はやはり現代的なチャレンジをしている水族館だから、という点が大きい。

 例えば、展示生物の解説パネルがないという点はかなりのチャレンジングポイントであると考える。解説パネルがない代わりに、QRコードを読み取るとWebアクセスをしてスマホ上にその解説が表示されるという仕組みである。

確かに解説パネルがごちゃごちゃないのはかなり見た目がすっきりした展示となっている印象。「QRコード」がポツンとあるのも、何気に現代アート的な印象(謎)を醸し出してる。
格安SIMとかでギガが無くなっていたら解説読みたい彼女の前で恥かいちゃわな〜いって思っていたら、ちゃんとフリーWiFiがありました。

 新しい試み、営業時間の長さや駅ビル内にあること、館内の雰囲気づくりなど、現代的な水族館を目指すその姿に、個人的には非常に好感をもった。私が訪れたときは土曜日だったこともあってかそこそこ混んではいたが、全てが私にとってちょうど良い感じで、久しぶりの記念メダルスポット巡りだったことも相まってか、最初から最後までウキウキして見学できた。

楽しいかどうかってそのときの体調とかにも左右されるよね

 しかし一方で、それはもしかしたら水棲生物にほとんど興味がないおっさんだからこそのちょうど良さだったのかもしれないとも思う。解説パネルがないことや、値段の割にはすぐに見終わってしまう館内規模等は、水族館好きな方々からしたらファッキンな要素であることは想像に難くない。【カワスイ】側もターゲットやマーケティングを水族館本格派の方々とは微妙にズラした結果だと思うので、そうした批判は想定の範囲内ではあったと推察される。ただ事業譲渡が起こったことを考えれば、王道ではない道を行くこともまた難しいのだな、と考えさせる事案である。

 まあ一つ言えるのは、QRコードをスマホで読み取って解説を見るのはやはりタルくてあんまりやらない、という厳然たる現実である。最初の一回以外、めんどくさくてやらなかったね……

 解説パネルって、わざわざ見るものじゃなくて、そこにあるから見るもの、だという現実を来場者に教えてくれる皮肉がそこにある。

それが【カワスイ】

ナマケモノは夜しかいないらしい

 昔は昼夜2部制だったらしく、記念メダルの図柄にもなっているナマケモノは夜の部にしか現れなかったそうな。現在は2部制が廃止されたらしいのだが、私が訪れたときはナマケモノはいなかった。夜行性の生物なので、夜までもうちょっと粘れば見られたのかな? ちなみにナマケモノはウ◯コするときに木から降りたところを狙われて捕食されるらしい。

逢いたかったぜ……

 駅ビルテナントの小規模水族館でありながら、結構珍しい生き物がいた印象がある。その点も個人的に面白く感じたポイントである。

 テキトーに撮った写真をツラツラと。

雰囲気MAXな館内では、水棲生物よりもすぐ手に届く距離の君の横顔を見がちだ(何が?)
岩魚「人はどこからきて、どこへ行くの?」
パンダ「この悠久の螺旋から連れ出してくれる人を待っているんだね」
ヤンキー達に囲まれたパンダ
雑な多摩川
すげーブサイク
ツンデレ彼女が「一緒に行ってあげてもいいけど?」って言うときの顔
見下してくるゥゥゥゥゥ〜
鼻クソが出てる
そんな怒らんでも……ごめんて
もはや水槽も生物もいらない説
「世界初展示!」とか「日本でここだけ!」とか「新種発見!」とかって展示って……
小さくてよくわからないことが多いよね。水族館あるあるだ!
足(尾ビレ)のあたりが妙に艶かしい肉付き
針山
カミキリムシ(伝わる?)
水族館はもちろん、動物園でも結構珍しいアルマジロがいた。
写真では伝わらないが、アルマジロがちょこちょこちょこちょこと足を小刻みに動かして進む姿が何かに似てるな〜と思ってたら、ダンゴムシのそれだった。
壁に向かってずっと突進しつづけるアルマジロ。
その姿を見て隣にいたカップルの女の子の方が「デバッグのバイトしてる〜」となかなかウィットに富んだボケを3回くらいかましていたのに、男の方がその度に「アルマジロの背中硬そう」「蒸し暑ちぃ」「ヘビもいんの?」と全然会話が噛み合ってなくて、行く末を心配した。

 水槽も綺麗だし、一つの水槽に変にうじゃうじゃといることもないし、結構珍しめの生き物が多いしで、私は文句なしで楽しめた。写真映えを狙っているであろう展示の仕方も多く、そこが水族館好きな方々にとってはハマらないところだと思うのだが、広くて開放的な水族館だと移動だけですっかり疲れちゃうようになったアラフォーのおじさんには結果的に全てがちょうど良い感じで収まっているのが好印象である。お値段も広さや展示数と比較すれば確かにお高いのだが、なんかもうそういうことも気にしなくなっちゃったよね、おじさんともなると。

 記念メダル巡りの中で巡るべき施設の一つとして実にちょうど良い大きさ、という記念メダル基準で考えているせいかもしれない。

カメラの腕があればインスタ映えになったヤーツ!
カメラの腕があればインスタ映えになったヤーツ!②
私にもっとカメラセンスがあればこのブログももっと繁栄していることでしょう。

記念メダルについて

ラインナップ

 記念メダル的には最高レベルの施設であることは間違いない。デザインが至高といえば、もちろんオークコーポレーション系である。さすが過ぎて言葉がない。

スカイツリー】や【東京タワー】とは違った方向性での、最高レベルのデザイン。
いやー、これもうね、ちょっとやそっとデザインに長けているレベルでは到達できませんよね。”メダルデザイン”に長けていないと。

 ナマケモノは出会えなかったのでメダルとの比較はできなかったが、ピラルクー的な魚はたくさんいた。たくさんいすぎてどれがピラルクーなんだかわからないくらいだった。解説パネルないし。

このピラルクーメダルは歴代記念メダルの中でも群を抜いて異質なデザインでございます。
ちなみにピラルクーさんがメダル化されるのは2回目です(右:【アクア・トトぎふ】。

 このピラルクーメダルは現状、唯一無二の芸術的デザインである。芸術的すぎて好みが分かれるところだろうが、私としてはこういうデザインが記念メダル上で実現されているという点で深く記憶に刻み込まれた。多くの人はたぶんナマケモノメダルの方がウケが良いと思うが。

 オークコーポレーションの挑戦を、これからも見届けていきたい所存である(何目線?)

一番奥に販売機が鎮座しております

 オフィシャルショップが8階、水族館入り口が9階となっており、入場前にショップに来ることができる(なんなら入場しなくても購入できる)。私のようにとりあえず記念メダルを購入しておかないとソワソワして落ち着いて見学ができないという末期の禁断症状もちの方は、エレベーターは先に8階で降りよう。そして素直に購入してしまおう。さすればあらゆることを優しい目で見学できるようになることであろう——

Memorial stamp medalが正式な英語名だった!
刻印機はタッチパネル式




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