【販売場所①】
@天守閣入場口前のお土産屋さん
備考:入場しなくても購入できるため、姫路城の入場制限に待ちきれずにメダルだけ購入して去る人多数。
【販売場所②】
@垣内商店
備考:城外の「姫路城前交差点」の信号のところにあるお店
ただ生き残ること、それだけで尊い……
【姫路城】は、言わずと知れた現存天守閣を有する国宝の城で、「白鷺城」の異名を持つ木造城である。現在では姫路公園の中心に存在し、観光客で大変にぎわっている。休日に行くと疲れるくらい人がいるし、入場規制もありなかなか天守閣までたどり着けない。
現在販売されている記念メダルを購入するだけならチケット売り場横の売店と、姫路公園の向かいに位置するおみやげ屋さんで別のメダルが分かれて売られている。
平成の修理を終えた現在では異名のとおり真っ白な城となり、「なんか雰囲気がなくなった」と世間から思わぬブーイングを受けた。「白鷺城」と呼ばれるくらいなのだからこれが本来の姿だろうに、世の中とはままならぬものである。
私は現存天守閣を有する城は大好きである。鉄筋コンクリート製の、城とは名ばかりの博物館である再建城は心底嫌いなのだが、現存天守閣はそれ自体が歴史的なものであり、鈍感と不感症を絵に描いたような私のような人間でも、入るとそこに趣を感じてしまうのである。城内の階段がたいてい「ハシゴ」ともいえるような急な造りで膝が超痛いけど。そのバリアフリーを完全に度外視した造りが、現代にはない歴史を感じる発想であるといえる(再建するならバリアフリーであるべきだと思うけどね)。
そんな【姫路城】であるが、誰が建てたかというと「赤松貞範」であるとする説が有力であるらしい。で、誰やねんという話なわけである。もっとも、全国に存在する現存天守閣は、現在まで残っているからすげーというだけの話であって、歴史的には特に重要だったわけではないということが多い。もちろん「歴史をどう見るか」ということで変わってくることもあろうが、少なくても歴史上有名な人物が建てたわけではないことが多い。
そのため、たいてい場内のどこかに掲示されている城の歴史を見ると、かするようにこの城に訪れた有名人を猛プッシュしていることが多い。【姫路城】でいえば、1580年から3年ほどあの秀吉が入城していたとされる(メダル裏面参照)。【姫路城】を拠点としているときに「山崎の戦い(明智光秀ぶっころ)」があったり城下町の整備があったりしたのだが、これから天下統一だ〜というときには【大阪城】へ移っているのである。
つまり、一番肝心の部分は【大阪城】に持っていかれているのだが、その後の活躍の足がかりとなった場所ということで「出世城」という異名をもつに至った。モノは言いようだなと思わなくもないわけでもないというかないわけだが、これはまだエピソード(歴史)的には「もってるほう」で、例えば【丸亀城】などは歴史を紐解いても「よく生き残ったね」という逸話しかほとんどない。歴史上重要な拠点になったとか重要人物が居住したといういわゆる「箔」はないのである。
それでも、歴史とドラマに満ちているものの現在は鉄筋コンクリートと化した【大阪城】よりも、主要な歴史に登場することはないもののその佇まいが歴史を語る【丸亀城】の方が私は1000倍好きである。【姫路城】と比べれば2000倍になるかもしれない。 鉄筋コンクリートと写真パネルで語られる歴史よりも、城の佇まいで語られる歴史の方が胸に響くのである。まあ説明されても覚えられないけど、見て感じたものは何となく覚えてるという単純なことなんだけどね〜。
”今しか見られない”に価値はあるのか
現存天守がある国宝「姫路城」は、2015年に改修工事を終えてグランドオープンした。「歴史建造物がグランドオープンってww」というつっこみはさておき、私が訪れたときはまだ改修工事の真っ最中であり、城全面に工事中の布がはりめぐらされていた。だから、私は正確な意味では姫路城を訪れたことがまだない。
しかし、その改修工事中に城を覆っていた布には、姫路城が描かれていたのだ!
そういった芸の細かさを愛する私は、それだけで満足であった。むしろ、このときにしか見られない「姫路城」に己の幸運を感謝したくらいであった。
そんなわけで、いまだ私は姫路城をこの目で見たことがないのだが、そのうち気が向いたら訪れるかもしれない。ただ、現存天守の中にある階段は大抵えらく急で、非常に膝に悪い。というか、階段というより「ほぼ坂」みたいな。
からの~。
ついに訪れた改修工事あけの姫路城。しかし時は、ゴールデンウィーク、15時くらいに辿り着いたのだが、あまりの人の多さによるものなのか「天守閣への入場は終了しました! 尚、天守閣への入場以外はご覧いただけま~す」という案内がされていたので、またも入場しなかった。同じ値段は取るが天守閣への入場はなしよ~というのは、ちょっと嫌だった。新メダルでも発売されて、またいつか訪れる機会が巡ってくるの気長にまとう。
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