【販売場所】
@展望エリア(フロア345)売店
備考:展望回廊特別展のコラボメダルなのに展望回廊まで上らなくても購入できたという初めてのパータン。そのため記念メダラーはタワー中腹で降りる人多数。
私は自分ツッコミくま派
まず——何よりもまず、みなさまに申し上げたいのは、私は
スカイツリーが大キライ
という厳然たる事実であります。この憎しみにも似た感情は年月とともに粉雪のごとく自分でも気づかぬうちに少しずつ積もり、今ではめでたく2度と行きたくないメーターMAX値にまで到達した次第でございます。
そんな私に、【スカイツリー】の方こそ来てほしくないし来てと頼んだ覚えもないでしょうから、お互いのためにも2度と足を運ばないことが世のために平和のためそこで働くスタッフの方々のためと存じ上げるところではあるのですが、大変遺憾ながら、本当に遺憾ながら、【スカイツリー】氏は毎年毎年記念メダルを作りやがるため、何一つ生産的な気持ちをお互いに生み出すことはできないであろうと理解しつつも、迷惑を顧みずちょくちょく足を運ばせていただいている現状でございます。まことに申し訳ございません。
この度も、社会現象にまでなりつつある今をときめくアイコン『ちいかわ』とのコラボによる展望回廊特別展の開催に際して記念メダルをお作りになられてしまった関係で、マジで行きたくないにも関わらず、記念メダルブロガーの使命感として「行かなくちゃ……」と後ろ暗い気持ちで日々を過ごしておりました。現在のちいかわ人気の世の熱狂を考えると、明らかにすぐに売り切れになりそうでげんなりしておりましたところ、予想通りの情報がTwitter上を飛び交いましたね。
詳しくは後述いたしますが、発売からわずか1日半で売り切れとか常軌を逸した現象であると率直に思います。もちろんこの記念メダルの売り切れに関しては【スカイツリー】氏に非がないことは百も承知でございます。が、たとえ再入荷したところで、あるかどうかもわからないような状態で賭けで登るにはあまりにも高過ぎる入場料が我々の首を絞めるのでございます。ちなみに過去、同じように展望回廊イベントの記念メダルに関して、登頂する前に下界のスタッフ様に在庫確認できないか、たとえ自分が登りきるまでに売り切れてしまっても一切恨み言は言わないからまさに今お話させていただいている段階でまだ在庫があるかどうかの確認だけでもしてもらえないかとお願いしたことがあるのですが、返答としては「在庫確認は下のフロアではしない。全てのお客様に対してそうしている」というもので、この瞬間に”記念メダルギャンブル”が確定的となったのでした。もちろん、スタッフの方のご事情があり、運営そのものを俯瞰したときにトータルでは「在庫確認をしない」という方針の方がよりよい運営になると判断してのことだと理解しております。在庫確認して欲しいというのは、コレクター側の超わがままな要望でしかありません。
ただその結果のその後、展望回廊まで登って見たもののやっぱり記念メダルが販売してなかったという憂き目に実際に遭遇してしまったので、それ以来、【スカイツリー】を見上げる度に、私の心の中に巣食う虎と馬がうずくのであります。
長々と前置きを語ってまいりましたが、要するに「嫌々来てみたものの、やっぱり登らなかった」というしょうもない結論をただ述べたいだけであります。そして、登るのをやめた結果、自分でも驚くほど清々しい気持ちになったので、「ああやっぱり自分は東京スカイツリーのことが心の底から嫌いなんだな」という自分の深層心理に改めて気付かされた次第でございます。
ちなみに一番嫌いな点は、直接的な被害はもちろん”記念メダルギャンブル”を強いられるところなのですが、もっと根源的な部分でいうと「値段の割にスタッフの言葉遣いや応対、物腰や接し方がイマイチ」と感じる点であります。これが登頂料1200円なら別にまったく文句はないのですが、3000円以上掛かる施設となると、”ちょっと良いお店”くらいのクオリティをついつい求めてしまう消費者のわがままであります。もちろんそのお値段は、スタッフのおもてなし云々というより東京における土地代であるということは重々承知しておりますが。重々承知してはいるのですが、3000円以上掛かっているのだからもっとこうあって欲しいと願ってしまう消費者のわがままでございます。特にガラス張りの床での記念撮影で「他のお客様がお待ちですのですみやかにご移動をお願いしまーす」と一眼レフカメラを抱えたスタッフさんに大声で3回連呼されて追い払われたときから、このような想いを抱くようになりました。ちなみにこのとき私は単独での移動が困難な身体的不自由を抱えるツレと一緒でした。もちろん、待機列で待つ大勢のお客様を捌くのに一生懸命であった気持ちは理解しております。だからこそ”お互いに嫌い”で良いと思うのです。
この日の「登らなかった」についてもう少し言及すると、本当は入場チケットの行列に並んで嫌々ながらも登る気満々でいたのですが、実際チケットを購入する段になってチケットカウンターのスタッフさんに「展望回廊入場まで約1時間半ほど待つ」という事実を伝えていただいた途端、自分の胸の中の付き物がストンと落ちたような感覚に陥り、「やっぱりやめま〜す!」とルンルンで購入をキャンセルしたという流れでございます。つまり、待てなかったのです。そして、登らなくてよい”思った瞬間、肩の荷がおりたのです。
結果的にお互いにとって、考えうる中で最も良い結果になって、本当に良かったと思っています。余談ですが、帰りに実家最寄駅にあった定食屋で1杯飲んでいったのですが、お値段1800円くらいしか掛からず、ものすごく幸せな気持ちになりました。「スカイツリー(と展望回廊)の入場料が浮いたお金でもう一回この定食屋で一杯飲めるな〜」と未来への幸せまでもが私の中に訪れて、本当に幸せな気持ちになりました。
ありがとう、スカイツリー。ありがとう、展望回廊。
記念メダルについて
まあ上記項目で長々と語った”幸せ”は「記念メダルは事前に裏ルートで入手できていた」という前提条件のもとで成り立つものであることは言及せねばならない。メダルが手元にあったから「まあ麓のイベントポスターだけ撮影できればいいや」という気持ちになれてルンルンで帰路につけたわけである。記念メダルの転売や代理購入には常に賛否の議論がつきまとうものであるが、スカイツリー並みに購入に際してキツイ条件があると、ますますそうした行為はとどまることはないだろう(もちろん記念メダルだけではなく他のグッズにもいえる)。「登ったけれど、無かった」がここまでキツい施設は他にない。【国立科学博物館】の特別展は、特別展それ自体が値段分の価値があるからまだ割り切れる(ような気がするけれどもやっぱり割り切れない気持ちにもなる記念メダラーあるある)。
この記念メダルに関して記録として残しておきたいこととしては、イベント自体は10月中旬に始まったのだがメダルの発売は11月1日であったという点である。これが何を意味するのかというと、イベントスタート時(まだメダルが発売されてない時期)のグッズ販売の盛況ぶりから、メダルが売り切れるのも相当早いだろうなと予測がついたということである。イベントスタート時にはグッズショップに入場するための行列が形成されていたという情報が速攻で飛び交っていたくらいであるから、世のちいかわフィーバーの凄さを如実に表しているといえよう。そしてこれはこと記念メダルに限ったことではないのだが、グッズ販売の時期を2段階にわけてファンに2度登頂してもらおうというのは、反吐が出るほどあざといながらも頭いいなとも思った次第である。まあマックのハッピーセットのグッズも2段階で発売されるのが恒例となっている昨今ですからな……
さらには記念メダルは発売後1日半(平日)で売り切れたので、Twitterでの情報がなかったら、その週の週末には登頂後爆死する記念メダラーが続出していたことだろう。恐ろしい……
デザインに関しては、スカイツリーのメダルといえば定番の”デザイン力のオークコーポレーション”が担当したということで、裏面までもがおしゃれである。
最近、とある事情によりまた記念メダルのデザインについて深く考える時間があり、そうなると改めてオーク系のメダルのデザイン力の高さに脱帽しっぱなしで、毛までもハゲ落ちる勢いである。参考にするのは、常にオーク系のメダルばかりである。
ぜひ社内デザイナーの方のお話をうかがってみたいものである。
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