【販売場所①】
@2階へのエスカレーターを上がってすぐ(カフェ近く)
備考:2023年に突如「あわたん」メダルが爆誕した。
【販売場所②】
@2階カフェの真横
備考:順路動線上から外れているので、上記の販売機がすぐに見つけられることもあり見落とす可能性アリ。しかしラインナップがかなり異なるので必ず見つけるべし!
こじらせた思い出
下記「過去記事」でも言及しているが、私は地元がいわゆる「湘南」と呼ばれる地域である。江ノ島水族館には幼少期よりよく来ていたし、何より江ノ島にはそれこそ数えきれないほど上陸している。小学生のときは釣竿を忍者刀のように背負って自転車をえっちらおっちら漕いで釣りに来ていたし、父が存命の頃は帰省をすれば判で押したような決まったパターンでしらす丼を食べに来た(父は来客があると必ずこのいつも行く店のしらす丼をふるまっていた)。さらにいえば、江ノ島に至るまでの海岸通り沿いはラブホがずらっと立ち並ぶエリアなので(以下自主規制)。
つまり、江ノ島は正真正銘、私の地元なのである。私の青春は江ノ島と共にあったといっても過言ではない。名物・江ノ島花火大会なんて、語り出したらキリがないくらいの思い出がある。悲しかった思い出も、嬉しかった思い出も。
そんな思い出いっぱい感慨深さMAXの江ノ島にある水族館がここ【新江ノ島水族館】なのであるが、長らく苦楽を共にしてきたからか何なのか、個人的にはあまり好きではない。なんというか「水族館ってあんまり面白くないな」とはっきりと意識したのが父に連れられてきた何度目かの江ノ島水族館でジュースもアイスも買ってもらえずもう疲れたから帰りたいのにイルカショーが始まるまで待っていなきゃいけないという無為に時間が過ぎていくだけのシチュエーションでの出来事だったので、とにかく私の中に良い思い出がないのである。20歳を超えてからも女の子と2回ほど来たことがあるのだが(リニューアル後の”新”になってから。「リニューアルしてから初めて行くわ〜」と毎回言ったがいずれのときも嘘だった)、水族館デートってとにかく何にも盛り上がらないなって率直に思ったのがここ【新江ノ島水族館】であった。何故盛り上がらないかといえば、お互いに別に魚に興味がないからである。魚を見ても別に語り合うことは何もないというか。水族館に行けば魚の数よりカップルの数の方が多いのはよくある光景であるが、彼らは一体どんなことを話しているのだろうか。
閑話休題。
小田急線、片瀬江ノ島駅に到着である。
訪れたのは8月最後の日曜日。
まだまだ暑さが続く海沿いの通りは活気に溢れていた。水着のお姉さんを見てはしゃいでいると逮捕されかねない年齢になってしまったので、まるで何も見ていないかのように暑さに顔しかめるおっさんのテイで水族館へ向かう。水族館の前になぜかパトカーが停まっていてビビる。
【新江ノ島水族館】に対する私の印象に一つに「めっちゃ混んでいる」というのがあるのだが、今回ももちろん混んでいた。湘南の夏はいつだって人混みなのである。
館内はとにかく
人、人、人
なので、全然写真が撮れない。が、まあ一般的な大きめの水族館並のクオリティなんじゃなーい?って感じの感想である。私のようにひん曲がった思い入れがなければ、記念メダルスポットな他の大きめ水族館と同じような感覚で楽しめるのではなかろうか。
ただ、どうしてもいまいち良い思い出がないだけに、素直な気持ちで楽しめない自分がいた。私は江ノ島も湘南の海も地元も実家も大好きなのだが、なぜか江ノ島水族館だけはいまいちパッとしない思いが込み上げてしまうのであった。
江ノ島といえばしらすである。
どれくらい名物かというと、海沿いに立ち並ぶラブホの中にはしらす丼を提供するホテルもあるくらいである(どれかは知らないが昔テレビでやってた。TVKで)。
いや、マジでびっくりした。ピチュー→ピカチュウ的な進化をシラス→イワシに感じる(どういうこと?)
ここで大きく成長したシラスは、そのままイワシトルネードの連隊に組み込まれることになるのだろうか?
思いがけず勉強になり、江ノ島水族館に対する言われなき嫌悪感が一つ薄くなるのを感じたのだった。
余談だが、しらす&江ノ島の魅力を伝える動画としてはこれ↓が超オススメなので、全国民に観て欲しい。
クラゲの魅力が?な湘南の民
9月の湘南の海にはクラゲが発生するので、年中無休の湘南のサーファーのみなさんは常にクラゲと戦っていると言っても過言ではない。過言かもしれない。
江ノ島水族館は昔からクラゲ研究で有名で、誰かは忘れたが皇族の誰かのクラゲ研究の成果も展示されていたような。記念メダラーにとってクラゲといえば山形県の【加茂水族館】なので、これはライバル関係ですな!(無駄な煽り)
私の超曖昧な記憶では、クラゲを昨今どこの水族館でも見られるような幻想的な展示の仕方にし始めたのはここ江ノ島水族館だったような……まあ当時の私が他の水族館の情報をまったく仕入れない環境だけだったかもしれないが。
とにもかくにも、施設名に”新”がつくリニューアルが実施されたときに、大きな目玉の一つとしてアピールされたのがクラゲの幻想的な展示だったのである。今となっては猫も杓子もクラゲ展示は薄暗い中で行われるようになってしまったので、クラゲをもっと他の形での展示ができればそれがウリにできるかもしれないような世界線へと変わってしまった。
暗いと、iPhoneSE3のカメラ性能じゃ単純に写真が撮りにくいのよね〜
ただ、世のクラゲ人気を表しているかのように、人がたくさんこの暗闇に集まっていた。恋人たちは薄暗がりに集うものなのである。
そういう意味では、合法的に館内に薄暗い場所を作るという演出は、カップル需要を満たす上で有効な戦略であると言えるのかもしれない。
友情なのかやりがい搾取なのか
イルカショーで非常に印象に残った話があった。
水族館といえばイルカショーということで、もちろんとても混んでいた。観客の期待感を一身に背負ってイルカは優雅に泳ぎ回り、舞台袖からトレーナーのお兄さんが登場した。万雷の拍手を浴びての登場だ。
最初はお兄さんのトークから始まった。テーマは来場者のいろいろな疑問に答えるみたいな形のもので、事前に何らかの方法で寄せられた質問に対して答えていった。
その中に「イルカショーでは、なぜトレーナーの人は魚をいつも持っていてその場でエサをあげているんですか?」というものがあった。トレーナーのお兄さんの答えは要約すると「芸の報酬として与えている」といった内容であり、大人であれば誰でも知っている、ごく普通のものだった。
ただその先が、大人が知る話とは少し異なる内容で、恐らくこの話をしたいからこそこの質問を取り上げたのではないだろうか。
お兄さんの話としては
「江ノ島水族館では、この報酬としての魚を与えずにイルカに芸をしてもらう試みに挑戦している。まだうまくいかなかったりどこかへ行ってしまったりすることもあるが、トレーナーのお願いを聞いてくれて芸をしてくれることもある。まだまだ挑戦段階だけれど、そういう試みに挑戦している」
というような内容であった。ショーが始まる前の、観客の意識もまだそぞろな時間だったせいか、さわやかな笑顔で熱っぽく語るお兄さんの熱量と比較するとまばらであったかなという印象であるが、小さく拍手をする音が会場に響いた。
お兄さんは上記の話を”美談”として語っていたと思う。つまり、トレーナーとイルカの深い絆によってショーを完成させようとしている、みたいな話だと思うのである。そこにあるのは”人間とイルカとの種族を超えた心の繋がりの美しさ”といった、単にモノを与える側と与えられる側の主従関係ではなく、言うなれば”友情”みたいなものを伝えたかったんじゃないかと思うのである。
ただ——
私がこの話を聞いて真っ先に頭に浮かんだ光景は「残業代なんて支払われないのに深夜まで会社に残って仕事をしていたかつての自分」である。
仕事が終わらなかったのは自分のせいで、終わらせないとみんなに——ひいては会社に迷惑がかかると思って退社をするのは連日23時過ぎだったあの頃は、自分より会社を優先する”忠誠心”みたいなものが確かにあったと思う。別に”忠誠心”をもつことが悪いわけではなく、好きでやっていたじゃないかと言われれば、残っていたのは自分だけではなく深夜のテンションで変なふうにみんなでワイワイやっていた時間がなかったわけではないし、楽しい時間がなかったわけでもない。みんなで夜食のラーメンを食べた時間とか。
しかしながら、私が一番問題に思うのは、”残業代が支払われなかった”ことだと思うのである。明らかに就業時間のみではこなせない仕事量だったのに——つまり残業していない社員なんてほぼゼロであったのに、残業代を支払う文化そのものがなかった。会社への帰属精神とか、みんなへ迷惑を掛けたくない気持ちだとか、そういったものでみんなが支えられていた。残っても1円にもならないのに、良い仕事をするにはどうしても仕事量が増えるのに、”良い仕事”をするために残業前提の働き方をしていた。私だけではなく。
働き方改革なんて話が生まれる以前の、ごくありふれたややブラックな企業での話である。
報酬以外のモノで力を発揮させようとする行為は「やりがい搾取」と言われることが昨今では多い。”お金では得られないかけがえのない魅力がある”といって低賃金で働かせる福祉の世界はその典型ともいえる。
”友情”を理想に掲げて無報酬で芸をさせるという話と聞いたときに、私はこの話を思い浮かべた。つまり、良い印象は抱かなかった。
彼らは、イルカショーでジャンプする度にチラ見えする海を泳ぐことは一生ない。塀に囲われた水槽で一生を過ごすわけだが、絶対的強者の立場にある者から”友情”を求められ、その証として無報酬の労働を強いられる構図は、それは本当に絆なのかなぁと思ったり、らじばんだり。
もちろん、飼育員やトレーナーの方達のイルカに対する愛情は本物であるだろう。心から大切に思い、何かあれば自分の骨身を削って救済しようとするだろう。
私が以前勤務した会社の社長や副社長や部長等が、会社を大切に思い、そこで働く従業員のことを大切に思っていただろうことと同じである。良くしてもらったし、差し入れをもらうことだってあったし、飲み会では多めに払ってもらっていた(おごりではない)。
ただ、1日14時間以上働こうが、月の残業時間が実質120時間を超えてようが、休日出勤をしようが、残業代は出なかった。会社のためにみんなのために迷惑を掛けないために期待に応えるために働けば働くほど相対的に時給が下がるような仕組みであった。
イワシをもらわずにジャンプをするよりイワシをもらってジャンプをするほうがこの水族館のために働くことに対して対価を得ているよね、という考え方は、”美談”に水を差すものであろうか。
というか私、例えば知り合いにイラストレーターがいたとして「友達だからタダで○○のイラスト描いてよ」みたいなお願いを平気でする人がそもそも大嫌いである。友達が自分のために時間を割いてくれたのだから、正規の報酬も払った上でお礼に飯ぐらい奢るのが大人の感覚じゃない? と考えている。
やりがい搾取を”美談”として括って欲しくない——そんなことを思ったイルカショーであった。
その他 なんとなく撮った写真
記念メダルについて
この施設の記念メダルの歴史は長く、名前に「新」が付く前——リニューアル前から販売されていた記憶がある。というのも、ウチにそのメダルがあったからだ。ただもちろん、記念メダル収集なんぞをすることになるとは1ミリも想像できなかった私は、いろいろな思い出と共にそのメダルを異空の彼方へと追いやってしまった。
幼少期に親にねだって買ってもらった記念メダルは、このようにして失われていくのだろう。だからヤフオクやメルカリに出品されている年季の入ったメダルを見る度に、その逆境を乗り越えて今出品されているのだと思うと、記念メダル学(何やそれ)の発展のためにも保護の必要性を感じる次第である。
2023年5月に突如として「あわたん」メダルが誕生した。
一方で、実は時をほぼ同じくしてひっそりと販売が終了したメダルもある(ツイートに掲載の販売機一番右にあるメダル)。記念メダラーが愛するいわゆる「金型メダル」だったので、失われた悲しみの深さはでかい。
この施設は茶平公式HPにも掲載されいるためオーク系ではないことがわかるのだが、デザインが非常に凝っている。単純なプリントメダルではなく「金型+プリント」という非常にお金をかけた仕様であるところが好感度が高い。また、実はデザインに統一性をもたせながらも実は全て別金型を使用しているところに、記念メダルに対する並々ならぬこだわりを感じる(と記念メダラーが勝手に解釈している。担当者が超テキトーに考えてたらどうしよう)。
断続的ではあるものの、細く長く新作を発表し続ける記念メダルに力を入れた施設であるので、また行くことがあるかしら〜。
(過去記事)父=江ノ島水族館
新江ノ島水族館は私の地元の水族館である。父は、めったにない客人が我が家を訪れると、江ノ島にしらす丼を食べに行こうと誘い、ついでに江ノ島水族館に寄るのが定番であった。だから私にとっては飽き飽きしている場所であったのだが、リニューアルを経て「新」となってからは、意外と訪れていなかった。恐らく大学時代に一度訪れたくらいで、ほとんど記憶がなかった。あまり面白くなかったという記憶しかなかったのである。
この水族館はクラゲの研究で有名で、皇族の誰か忘れたが、そのお方が行ったクラゲの学術研究の成果が展示されている。昨今はちょっとしたクラゲブームで、クラゲとLEDライトとのコラボレーションで凝った展示の仕方を行っている水族館が増えた。ここ【新江ノ島水族館】はその先駆けであったといって良い。女性は、クラゲの透明感ある幻想的な雰囲気を好むことが多い。私は全然面白いと思わないのだが。そういうところがモテない由縁であろう。
私は女子力研究家であるのだが、それに迎合しきることができないんだよね~
クラゲのどこがよいの? エチゼンクラゲの触手とかサナダムシの集団みたいでキモいやん(クラゲが好きな人を無駄に敵に回す発言)。
あとはお決まりの魚がいて、お決まりのイルカショーがあって、休日はとにもかくにも混みまくっていて、なかなか大変な施設である。混み具合は今まで数々訪れた水族館の中でも一、二を争う。
私の江ノ島の記憶は、やはり水族館よりも、小学生の頃、毎週のように自転車に乗って釣りに来たことである。背中にサスケのように釣竿を背負い、近所に住む同級生と自転車に乗って30分、江ノ島への橋を渡ってすぐの堤防で、ひたすら浮き釣りに明け暮れていた。あまり釣れないことの方が多かったのだが、当時はなぜか釣りが大好きであった。釣りは好きだがあまり釣れない――それは、狙いが魚から女性に変わっても、私のウデ自体は変わらなかったようである(うまいこと言ったようで言っていない下衆な発言)。
江ノ島にはたくさんの思い出がある。だが、その思い出の中の「楽しい」というカテゴリーに、江ノ島水族館はカテゴライズされていない。私の中の「江ノ島」に、水族館は無いに等しいのである。
年末にもコメントしました、すいかです。この度神奈川周辺へ旅行しましてあちこちメダルスポットを回りました。
それで藤沢市のイベントでエノシマトレジャーという、参加冊子を提示して500円以上お買い物をすると記念メダルが貰えるというのがあるのを江の島やえのすいに行ってから知りました。
参加冊子を手に入れることができず、うちは主人がメダラーなのですがその主人が「茶平のメダルじゃないみたいだからいいや、」と言うので、ゲットしないで帰りましたが…。えのすいでお買い物したのでちょっと、ゲットしたかったですね〜。
実物を江の島のお土産やさんで見せてもらって、それで主人は茶平じゃないと申しておりましたが、ホントに茶平じゃなかったのでしょうか…?
コメントありがとうございます😄
「エノシマトレジャー」で貰える記念メダルを、画像ではありますが私も拝見いたしました。私の感想も「茶平製ではない」でしたが、もちろん実際に見たわけではありませんので断定はできません。ただ、画像を見て茶平製ではないと判断し、参加を見合わせました(実は参加しようと思えばできるタイミングで神奈川にいました)。
ただ「エノシマトレジャー」の運営をしたイベント会社「タカラッシュ」は、過去に謎解きイベントの景品として茶平製の記念メダルを配布した歴史があります(知っているだけで2回あります)。そのため、2024年配布のメダルが茶平製だった可能性は依然としてありますし、今後の同様のイベントで茶平製のメダルが配布される可能性は大いにあると考えております。
ありがとうございます。
主人が言うには、茶平のメダルより厚みが薄かった、ということです。まぁ貰えるものなら貰いたかった、という気持ちはありますが…💦
しかし何年か前からこのイベント開催されてるようなので(メ○カリに出てますね)、もし茶平ならスマローさんが知らないはずないし、とも思いました!
ちなみに、京都の醍醐寺にも茶平製ではないメダルが販売されてます(こちらは茶平さんへ工場見学に行った際直接お聞きしましたら「うちのじゃないですね〜」との回答を頂きました)。