群馬県【渋川駅前プラザ しぶさん】 記念メダル

渋川駅プラザ しぶさん 記念メダル No.1
渋川駅プラザ しぶさん 記念メダル No.2
渋川駅プラザ しぶさん 記念メダル No.3
渋川駅プラザ しぶさん 記念メダル No.4
渋川駅プラザ しぶさん 記念メダル No.5
渋川駅プラザ しぶさん 記念メダル No.6
渋川駅プラザ しぶさん 記念メダル No.7
合資会社コレクション≒蓋ノ屋さん

【販売場所】
@店内入って左手の『頭文字D』コーナー
備考:蓋ノ屋印のマンホールメダルが販売されている。ただし38ミリ(デカメダル)なので収集対象とするかは好みが分かれるところ。

道路交通法違反な人々

思いのほか堪能できた見た目いたって普通の駅前お土産屋さん

 群馬県渋川市の渋川駅前にある【渋川駅前プラザ しぶさん】では蓋ノ屋印のマンホールメダルが販売されている。もともとは「伊香保だんだんマルシェ」というイベントで販売されたしげの秀一の漫画『頭文字D』のグッズの一部として登場したものである。

ちなみに「渋川地区名産品センター」というのが「しぶさん」というお店のことです
いまだに「お察しを〜」が何を察することを求めているのかがわからない国語力無ワイなのであった……

 群馬県といえば『頭文字D』であることは疑いようがあるまい。異論は認めまくる。

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 私は実は『頭文字D』世代であり、リアルタイムで最終回までを読み通した。連載が開始した頃は中学生であったが、連載が終了したのは余裕で社会人もだいぶこなれてきたすっかりアラサーとなってしまったときだった。もちろんクルマをバリバリ運転していた(『バリバリ伝説』ともちょっと掛けていることはいうまでもない……のに言った)。

 いろいろとツッコミどころが多い作品ではあるのだが、私は好きだった。連載中、主人公たちが住まう世界の時はほぼ止まったままだが、当然現実世界の時は流れ、時代もクルマも変わり、連載が終了するときには登場人物たちが乗るクルマが読者が生きる時代から見るとどいつもこいつも全て化石のようなクルマになっていき、最終的には大旧車バトルのような構図になっていた。それでも私の友人にはクルマ好きが多いので、新刊が発売される度に話題となり、内容にツッコミを入れていくのが鉄板ネタとなっていた。ちなみに続編に『MFゴースト』という作品があるのだが、こちらはまったく読んでない。

 この『頭文字D』という漫画は、一言でいえば”公道レース”の話なので、道路交通法をはじめとした様々な法律違反が目白押しである。そもそも豆腐屋の息子である主人公の拓海くんは中学生のときからクルマを無免許で運転し、早朝に山の上のホテルまで豆腐を届けていたというところから物語が始まる。当時中学生であった私は非常に素直に「いや、ホテルの人通報しろよ」と思ったのだが、そこの部分は作中ではまったく触れられず、早朝であったから誰にもバレなかったヤレヤレƪ(˘⌣˘)ʃみたいな話で押し通していた。中学生にクルマで配達をさせていた親父は言わずもがなだが、現代であればこのホテルもコンプラ違反で相当叩かれることだろう。

 長くなるのでこの辺で『イニD』トークは終えておく。が、要するに私は『イニD』にはひとかたならぬ思い入れがあって、その記念メダルが発売されたというのは待望の出来事であったのだということをお伝えしたかった次第である。イニD大好き!

 そんなわけで群馬県は渋川駅に到着!o(`ω´ )o

なぜ裸体なのか?
なぜこんなにも腰に悪そうなポーズなのか?
伊香保温泉、ぜひ行ってみたかったんですが、このまま普通に人生を送ってしまっては一生行くことがないだろうから、どうにかしたいです(漠然)。
観光地の公衆便所みたいな外観だなと思ったことは口が裂けても言えないってパンダが言ってました。

 渋川駅から出ると、すぐに目的地が現れる。記念メダラーはとりあえず記念メダルを買ってからでないと何も頭に入ってこないという習性に苦しむ生き物であるので、一目散に入店したのだった。

この回収箱の有害感はハンパない
「美男高校 地球防衛部」というタイトルが、情報量多すぎておじさんついていけてないっす。
「鉄道むすめ」の温泉地♂版みたいなもの?

コワーキングスペースに憧れる中年

オラ、なんだかワクワクすっぞ!

 目的となるビルは、正確には渋川駅前プラザといい、その1階が「しぶさん」というマンホールメダルを販売するお店となる。その他に2階「こけしギャラリー」、3階「学習室・コワーキングスペース」となっており、すべて無料という東京では考えられない大盤振る舞いであった。テンション爆上がりだ!

1階 しぶさん

階段スペースからみた【しぶさん】

 我々記念メダラーにとっての本丸【しぶさん】は、”ザ・お土産屋さん”を体現したかのようなお店である。渋川地区名産品センターという正式名称の通り、渋川地区の名産品が所狭しと並んだセンターであった(無駄な一文)。

 そこに燦然と輝くイニDコーナーが!

ぐんまちゃん vs イニD
マンホールタオルも、実は蓋ノ屋印です。
「伝説の走りの聖地」ではあるが、拓実くんと同じような走り方をされたら大ごとになるというジレンマを抱える渋川市の苦悩

 記念メダラーのように入店早々一目散にイニDコーナーにいき、グッズを購入している人が複数いた。記念メダラーとの違いは、メダルを購入するか否かである。私が観測した範囲では、むしろこうしたイニDファンの方々は100%「マンホールアクキー」のガチャを大人の資金力で大量購入していた。

圧倒的優勝

 『頭文字D』のコンテンツ力の高さをこの目で見た。道路交通法を遵守する方々(推定)も、やっぱりイニDが好きなのである。

ぐんまちゃんの群生
しぶさんグッズを展開するするのは、なかなか強気な戦略である。

2階こけしギャラリー

 私は健全なる男子であるので、こけしと聞いてエロい発想をしないわけにはいかない星の下で生きている。職人さんが聞いたらガチギレであろうが、これは完全に日本が悪いと思う(壮大な責任転嫁)。

古びた資料館にありがちな光景。
この床とこのガラスケースの陳列で客入りが絶えない資料館や博物館を見たことがないっす!
パンダこけしを作ってみたいと0.1秒くらい思ったのだが、己の画力のNASAは己の人生が証明済みである。
この映えないガラスケースってどこが製造してるんでしょうね? なぜ長年こんなにも映えないデザインなのか。
いちばん右はむしろ木彫りのさるぼぼに近いような🤔
左から3番目はこけしなのか? 言われてみれば”何を以てこけしとするか”の定義は何なのか。
鍼治療こけし

 思い返せば、実家にもこけしが置かれていたような気がする。私は我が人生においてエロいやつを含め一度たりともこけしを購入したことがないのだが、父 or 母はどんなシチュエーションであのこけしを購入するに至ったのだろうか?

 ただこれも現代の価値観であり、コスパやらタイパやら、果ては断捨離やらミニマリズムやらが価値観として台頭してきたからこそ、「こけしを購入するタイミングとはどのようなときなのか?」という疑問が生じるだけなのかもしれない。団塊の世代あたりには人生に一度はこけしを購入するタイミングというものが訪れるものだったのかもしれない。モノやコンテンツが氾濫していない時代には、こけしを慈しむ心が純粋に湧き起こり、愛でるために購入してたのかもしれない。ドン・キホーテで大人のオモチャが容易に購入できるようになる前は男女の夜の需要をも満たしていたのかもしれない。

 この場所に来なければ「こけしとは何なのか?」という哲学的な問いを自問することもなかったであろう。とても有意義な時間であった。

仮に実家にこれが置いてあったとしたら、果たして私は「あっ、こけしだ!」と判断できるであろうか?

3階 学習室・コワーキングスペース

 ここを訪れた時は「システム監査技術者試験」の勉強真っ最中であったので、「無料の学習スペースとなっ⁉︎∑(゚Д゚)」とテンションが上がった。旅先での方が勉強が捗る不思議が確かにそこにはある。そして田舎の駅前プラザにはコワーキングスペースが完備されていることがままあるのであった。

コワーキングスペースでお仕事で! ということだったので、今回はこちらではなく「学習室」の方を利用させてもらった。家の近くにあったら毎日通うレベルで綺麗そして静か。
誰もいないぜひゃっはー‼︎( ・∇・) と撮影していたら、不審げな目をした女子高生が入室してきてそそくさとパンダを回収したおっさんがいたので通報した方が良いと思います。

 そんなわけでいそいそと勉強し始める。マンホール巡りを諦めたこともあり、せっかくなので2時間ほど勉強させてもらった。その間、同室した女子高生はずっと若干の音漏れをさせながらずっとスマホでお笑い動画を鑑賞していた。メイクアップしながら。おもしろトークの勉強とメイクアップの勉強をマルチタスクでこなす彼女は、恐らく美容系YouTuberを目指していたのだと推測できる。

 将来の可能性が輝く若者と同じ空間で共に勉学に励むことができた、非常に充実した時間であった。

ここの居心地の良さはハンパなかったですな。一般的なカフェより電源が異様に充実していることも含めて。

行政に認められた道路交通法違反集団

マンホールを維持管理するのは地方公共団体。つまり、ハチロク達により暴走行為は行政に認められたに等しいのだ!

 マンホールを管轄しているのは地方公共団体である。つまり、マンホールを企画するのは各市町村である。

 ということは、渋川市は秋名山で毎朝ドリフトしている豆腐屋を公認したということになる。

 ……というクレームが来ていないか心配になるこの大クレーム時代。

 イニDマンホールは当然メダルの数だけ設置されていて、マンホールメダルのときはマンホールとメダルを一緒に撮影することをマイルールとしてきた。が、ちょっと徒歩では回りきれない位置関係に点在しているので、今回は敢えなく断念した。本当は【しぶさん】でレンタサイクル「あじサイクル」なるものがあるのだが、なぜかこの日は貸し出ししていなくて詰んだのであった。。。

 「伊香保温泉」自体、渋川駅からはバスで行くような距離にあり、多くのイニDマンホールは伊香保温泉周辺に点在している。またその伊香保温泉からも少し離れた位置にもいくつかあるなど、こういうときに公共交通機関の旅は厳しいな〜と痛感した。まあ真の金持ちならばタクシー使ってちょちょいのちょいであるのだが。

1枚だけ徒歩で観測可能なマンホールはもちろん【しぶさん】真ん前だ!
矢印の位置に拓実くんとハチロクがおります。

 いつかマンホール巡りのためにもう一度訪れ、そのときには念願の伊香保温泉の湯を存分に楽しみたいと心から思っている。が、その一方で「普通に生きていったら2度と来ることはないだろうな……」という確信に近い予想もあり、ままならない世の中である。群馬の温泉に行こうと思ったら、どうしても草津温泉に行っちゃいそうで……

帰りの電車。
最近乗り鉄気味なので、特急に乗るとちょっとテンション上がりがちですたい。

記念メダルについて

実はナンバリングされていて、なぜかNo.1はシルエイティの2人

  先述の通り、ここの記念メダルは38ミリ(デカメダル)なので、収集対象とするかどうかは分かれるところだろう。私は38ミリメダルも大好きなので、むしろ嬉々として購入した。大きいと重厚感あるYO!

 もう少し38ミリメダルが増えたら、テージーさんが38ミリぴったりサイズのアルバム台紙を作ってくれるかもしれない。きっと作ってくれる。あたいそう信じてる!

 ちなみにパッケージの裏面を見ると、このメダルシリーズはナンバリングされていることがわかる。掲載順は一応ナンバリング順にしてあるのだが、「拓海&ハチロク」を1番として欲しかったところ!

個人的にはこれが1番が良かったね!(実際は7番)

 ちなみにイニDグッズを購入すると、”非売品”と文字通り銘打たれた袋を貰える。

左下に「非売品」の文字が。
しかし、レジ袋を「非売品」と銘打つのなら、無料で付けてもらえるレジ袋は全て非売品……

 まったくの余談だが、私が『頭文字D』で最も評価していることの一つは、上記レジ袋で主人公拓海くんの隣にいるお色気ムンムン女子高生(でも絵がヘタなのでいまいち萌えない)のヒロインと拓海くんがくっつかなかったところである。

顔を描くのはヘタなのに、クルマと女性のボディは妙に色気を放つイニDクオリティ

 このヒロインはエンコー(今でいうパパ活)していて、拓海くんはおっさんのベンツに乗ったこの女の子がホテルから出てくるところを目撃→怒りのドライビングでハチロクのエンジンが逝くという経験の果てに、しかし結局はこの子と一発ヤってお別れした。そしてその後に出会ったプロゴルファー志望の素直で頑張り屋ないかにもヒロインな女の子とくっついた。ゴルファー女子はマジでついでのように出てきた感があって何も印象に残らなかった。

 このエンコーヒロインは自分の友達のお父さんとエンコーしていた云々よりも、一にも二にもただただ鼻につくキャラクターだったのが私の中でとにかく評価が低い。”男はきっとこういう女と結婚したくはないが付き合いたいんだろうな”という願望を具現化したかのような、男が男のために描く幻想の塊のようなヒロインであった。




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