邪道【第六十一回伊勢神宮式年遷宮】 記念メダル

38ミリメダル(デカメダル)
第六十一回伊勢神宮式年遷宮記念メダル純銀
38ミリメダル〈純銀〉
第六十一回伊勢神宮式年遷宮記念メダル純銀外箱
第六十一回伊勢神宮式年遷宮記念メダル裏面解説書
第六十一回伊勢神宮式年遷宮記念メダル純銀証明書東海メモリー
「東海メモリー」は茶平メダルの販売代理店

 

「伝統だから」という理由で脈々と受け継がれる経費

 【第六十一回伊勢神宮式年遷宮】は、平成5年に行われた前々回の神宮式年遷宮である。実は【第六十回式年遷宮】のときも茶平工業製記念メダルが販売されている。ということは、前回の「第六十二回」のときも販売されていたのか!? という疑惑が生じる(疑惑って)。どなたか詳細求む。

 式年遷宮とは、めちゃくちゃ簡単に言えば神様のお引越しである。ここでいう神様とは、伊勢神宮が祀っている天照大神(あまてらすおおみかみ)ということになる。「弟が手をつけられなくて困るよ〜」と家族の責任を放棄して泣きべそかいて洞穴に隠れて出てこなくなったこのめんどくさい女は、20年ごとに引越しを要求するわがまま女でもあるのである。しかも2015年に行われた前回の式年遷宮では550億円も掛かったらしい。私は金がかかる女は嫌いである。ただ、それなのに女に金をかけるのは好きなのである。男心もまた複雑なのである。

 式年遷宮という神事がなぜ行われるのかは、実は伊勢神宮にも記録が残っておらず、細かいことはわかっていないらしい。もちろん、最も大きな理由は「老朽化」であるのだが、そもそも20年足らずの老朽化に耐えられない建築様式で建設される理由がわかっていない。奈良の法隆寺は世界最古の木造建築物として名を馳せているのだから、少なくとも聖徳太子の時代には後世に残るような建築技術が確立されていたはずである。それにも関わらず、現代に至るまで、耐用年数の低い当時からの建築様式で20年ごとに建て替えられ続けているのはなぜなのか? いろいろな仮説が立てられてはいるが、本当のところは誰にもわからないのである。

 その真意がもはや誰にもわからないのに、なぜか脈々と受け継がれている悪しき慣習というのは我々の職場にも存在する。このことは、「一度始められたことをやめるのは難しい」ということを如実に表している。例えば、私の職場では決済を取る際に、全く関係のない部署の管理職の決済を取る必要がある。全く関係のない部署の人に自分の事案が理解できるわけがないし、その説明を求められたこともない。事実上、ただハンコを押すだけである。また、もしこの決済が下った事案で何らかの問題が起こったとしても、関係のない部署の管理職には絶対に責任なんて回って来ないし、そもそも「あなたたちも決済したじゃんか!?」という話になるという発想すらない。実際、決済が下ったはずの事案でトラブルが起こったことなど数え切れないほどあるが、そのときにあのハンコの意義を問いただすことになったことなど一度もないのである。それにも関わらず色々な部署を回ってからでないと先に進まないので、時間だけ掛かって有益なことが一つもないのである。「情報共有」という観点であれば、もっと別の形で行えば良いわけで、締め切りが迫っているのに「○○部長は明後日までいない」という状況がままあるのはなかなか困るのである。こういう話をすると「それを見込んで仕事を進めるのが社会人だ!」という意見が必ず出てきて、そしてそれはもっともであり、実際それを見込んで仕事をしているわけなのだが、それと「無駄」とは全く別次元の話であると考える。無駄がなくなれば、もっとよい仕事ができるはずだという理屈である。取り掛かりが早くなれば、それだけ進行も早くなり、時間的に余裕ができた分、他の仕事をしたりより良いものにできたりするわけなのだから。

 しかしながら、私の職場のこの決済システムを変えるのは恐らく不可能だと踏んでいる。何が起こっても他部所は責任を取らない(あるいは、取れない)にも関わらず、「責任の所在が〜」とか「情報共有が〜」とか「会社一体となって〜」とか出される理由はいろいろ考えられるが、「今までやっていたことをやめるのはなんだか怖い」という漠然とした理由で慣習とは引き継がれていくものなのである。いや、まじで。

 伊勢神宮の式年遷宮は1400年以上受け継がれてきた伝統ある神事であり、ある種のお祭りのように20年に一度のそのチャンスを楽しみに待つ人たちがいるのは事実である。ただ、「誰も何のためにやっているのかわからない」ことに対して550億円を捻出し、そんなにも費用を掛けたのに、確立している最新技術ではなく、敢えて耐用年数の短い古い技術で作られたすぐボロくなる新居をアマテラスのために建立し続けるのは、見込みがないのに貢ぎ続ける哀れな男の姿を見るようである。

 日の本の国は、ヘソを曲げると岩戸に引っ込んで口をきかなくなるわがまま女に、やめるのを恐れて貢ぎ続ける哀れな男子諸君なのである。

記念メダルについて

 刻印面なしの38ミリメダルなので、収集するか分かれる一枚であるといえる。が、実は両面同じ図柄で刻印面あり31ミリメダル——つまり、通常の茶平メダルバージョンも存在する。こちらの38ミリメダルはヤフオク等で割とよく見かけるのだが、通常ver.のメダルは、いまだかつて一度しか出品されているのを見たことがない。しかし一度は確実に見たので、存在するのは確かである。ヤフオク!だったので価格がどんどんえらいことになっていったためとても手が出なかったが、機会があればそのうち入手したいものである。

 また、同一の金型を使用したと思われる純銀メダルも存在する。こちらは【東京スカイツリー】純銀メダルと同様に専用のケースに入れられ、何やら厳かな様子である。メダル自体も密閉されたビニールの小袋に包まれていて、外気で酸化しないように丁寧に扱われている。これが箔があるということか⁉︎

 デザインとしては【第六十回伊勢神宮式年遷宮】よりもかなり秀逸になったといえる。この調子で平成25年の「第六十二回式年遷宮」ではもっとシャレオツな記念メダルが作られたのかと思いきや、いまのところその存在は確認されていないのであった。




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