邪道【アニメ「鬼滅の刃」 天空への願い TOKYO SKYTREE®】 記念メダル

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(昔はPDFでイモっぽいページ作って宣伝してたのね〜という衝撃)

あの社会現象は何だったのか

 【アニメ「鬼滅の刃」 天空への願い TOKYO SKYTREE®】は2021年10月21日(木)〜2022年1月20日(木)の期間に【東京スカイツリー 展望回廊】において開催された特別イベントである。この頃は【展望回廊】で人気作品とコラボした記念メダル販売イベントが乱発されていて、すぐ売り切れる入手性の悪さと入場料の高額さによって記念メダルコレクター達を阿鼻叫喚させていた。「何回行けばいいねんっ!😭」と。

 しかしそんなイベント乱発も、2025年現在ではすっかり「今は昔」って感じになってしまった。無くなれば無くなったで寂しく感じるのだから、コレクターとはわがままなものですな。

 アニメ『鬼滅の刃』は社会現象ともいえる規模で日本中を席巻した。道を歩けば鬼滅に当たる状態であった。当時は新型コロナの流行も重なっていたので、当時の日本は「鬼滅かコロナか」みたいな状態であった。いや、マジで。

 そんな日本にいながら、私はコロナにも罹患しなかったし鬼滅を観ることもなかった。では何をしていたかといえば、一体何をしていたのか本当に定かではない。記念メダル旅もままならない世の中だったはずなので、私は本当に何をしていたのだろう。息とまばたき以外に。

 何が言いたかったのかというと、今更『鬼滅の刃』を観たという話である。

 当時日本中をブームに陥れていた名作アニメを観て、果たして根っからのオタクだけどアニメは門外漢な私が何を思うのかを、自分の中で問いたい——という俺の俺による俺のための備忘録的ブログである。

 ちなみに結局、全然熱狂的なファンにはならなかったのだが、基本的には全作品とても面白いと思ったので、たとえこの先重箱の隅をつっつくような悪口を目にしたとしても、ネタとして言っているので悪しからず。むしろそういうことが許せない人は読まない方が良いです。

竈門炭治郎立志編

 社会現象となったアニメシリーズ第1シーズンである。

 当時の熱狂具合は、本当に「大人から子供まで」というのを文字通りで体現していたので、最初の凄惨な描写に超びっくりした。子供に観せて大丈夫なんか、これ?

 主人公・炭治郎の家族が皆殺しに遭い(妹は鬼としてある意味存命)、ブラック部活動も真っ青なスパルタ稽古を乗り越えて鬼殺隊入隊試験を受ける(ハンター試験味あり)。この入隊試験を企画・運営している鬼殺隊のトップ・”親方様”は、一見優しく「あの子たち」なんて言って良い人っぽい立ち振る舞いだけど、鬼を倒す志をもった入隊希望者たちが、入隊試験のために鬼殺隊が捕まえてきた鬼に食い殺されるのは一向に気にしていない様子なのがサイコパス味が溢れていて、ちょっとどうかと思った。ブラック部活動の頂点に立つ総監督ポジションの人間は、とかく聖人君子の表情で身の毛もよだつ冷徹な判断を下しがちである。

 まあ炭治郎はいろいろな目に遭うわけだが、思ったことを箇条書きにすると

  • 柱たちが一同に介した初登場時、全員が全員サイコパス上司過ぎて鬼殺隊という職場に絶望した。
  • 最終選別のとき、炭治郎は年号が2回変わるほど試験会場で長生きしていた「手鬼」という強敵に打ち勝つのだが、それって「手鬼」を倒さずに試験を突破している柱の面々よりすごいんじゃね? などと思うなどした。
  • 善次郎がうるさうざくて生理的に無理。
  • 伊之助が思ったより強くなくてガッカリ。
  • ラスボス無惨様がご家庭を築いているご様子のシチュエーションがよくわからない(その後、子供の姿になって製薬会社の子息としてご活動されている姿も描かれるし)。
  • 無惨様が下弦の鬼たちをまとめて惨殺したのは最も鬼殺隊に貢献しているのではないか?
  • つまり無惨様は実は最も鬼を始末してくれる人でもあるのではないか?

 などと思うなどしたが、総じて一言でまとめると

面白いけどあそこまでの社会現象となった理由はわからない

 といったところである。いや本当に猫も杓子も鬼滅だったのよ。日本中が。

 だからこそ【スカイツリー】も便乗してイベントを開催したわけだし。

↑ほんまもんのファンに怒られそうだけど、個人的には超似てると思うクッキング無惨様

無限列車編

 本当はサクッと2時間映画ver.を観て済ませたかったのだが、アマプラには映画ver.はなかったので、きちんと全7話完走しましたYO!

 煉獄さん、確かにカッコいいし最期の今際の際に炭治郎を落ち着かせ「生きているうちに伝えられることを伝えよう」という静かな時が流れるシーンにはグッとくるものがあった。が、私が思ったのは

会うの2回目。一緒に仕事をしたのは無限列車内で数時間じゃね?

 なんて野暮なことである。我が身の場合に置き換えると、本社の取締役役員と入社式でまず出会い、しばらくしてから出張先でたまたま一緒になり流れで一緒に仕事をこなす中でその取締役と今生の別れをする事態となったとき、私はあそこまで悲しむことができるだろうか。会うの2回目の上司を思ってあそこまで取引先の相手に噛み付くことができるだろうか。

 まあできるかもしれない( ´∀`) 煉獄さんほどに優しくしてくれれば。

 そんなことを思った。しかし、無限列車に下弦の鬼を寄生させるなんてまどろっこしいことせずに、はじめっから猗窩座を寄越してればよかったよね、というミもフタもないことを思うなどした。

 まあ猗窩座は無惨様が昼も活動できるようになるための調査をしていたそうなのだが。

↑煉獄さんは似ていない

遊郭編

 「遊郭」という場所柄、いよいよ子供向けではなくなってきたように感じるのだが、まあこのシーズンのときには世の中のブームもすっかり収まり、観ているのは大人だけとなったので無問題。放映時間も夜の11時過ぎだったしね!

 音柱が活躍するシーズンで、初登場時のサイコパスぶりから最終的にはやはりめっちゃ良い人になるという王道パターンである。奥さんが3人とか、その奥さんたちを遊郭に潜入させるとか、お子様にはやはり刺激が強いぜ……

 上弦の鬼を初めて倒すシーズンで、鬼が強くなればなるほど、鬼になるに至るまでの人間の時の仕打ちがひどいような🤔 救いがなさ過ぎて「それは鬼になってもしょうがない」と、むしろ無惨様こそ救いの神なのではないかと思うほどである。上弦の鬼の兄妹のエピソードは、辛過ぎて無理って感じだった。

  寝ながら戦う善次郎になって、初めて善次郎を見ていてイライラしなかった。

↑これは超似てる! 声だけじゃなくて言い回しまで完璧である。

刀鍛冶の里編

 一にも二にも山ちゃんである。

 やまちゃんが、最後の最後、全てを持っていった。

この声の人がチーズの声の人と同一人物だって気づいた人いる?

 個人的には鋼鐵塚さんの素顔はわからないままの方が良かったという感想。あのひょっとこのお面の下が鬼気迫る表情で真摯に仕事に向き合うイケメンだと割れたとき、その魔性性が失われてしたったことよ。アホみたいなひょっとこのお面をつけていることである種”超越した存在”として描かれていたのだが、仮面の下は普通に鬼気迫る表情もすれば血もがれる、普通の登場人物の一人に成り下がってしまったように思う。

 それが良いと言う人もきっといるんだろうけれど。

 あと、きっと多くの人がとっくの昔にツッコんでいるものと予想するが、玉壺が上弦の鬼設定の割に弱過ぎて草。

柱稽古編

 親方様の自爆は、蟻の王との決戦に敗れはしたものの「人類が敗れたわけではない」ということを見せつける会長の死に様と重なる。

『HUNTER×HUNTER』より

 今回のシーズンの中心は、鬼殺隊全体の底上げのために柱たちが直々に稽古をつけていくという内容である。で、『HUNTER×HUNTER』のモブキャラハンターでも『鬼滅の刃』のモブキャラ鬼殺隊員でも思うのだが、あの過酷な試験(選別)を潜り抜けて合格した割には、どいつもこいつもモブ過ぎると思うのである。炭治郎と同じあの最終選別を生き抜いた隊員である威厳が誰にもまったくないのはどうしたことか。必ずどいつもこいつも弱音を吐くし、基本的に戦果を上げることはまずない。柱の稽古でスネ夫のように炭治郎に「どうにかして」と泣きつくばかりである。あの最終選別とやらは炭治郎のときだけ特別難しかったのか?

↑最終選別を突破できず鬼に喰われてしまった錆兎さんも嘆いていることであろうよ。

 ラストは無惨様のお住まいである無限城に鬼殺隊の全員が強制入場させられたところで終了という「俺たちの戦いはここからだ!」ENDのガチバージョンであった。続きはどうやら劇場版三部作で描くらしいので、一昔前に流行った”ドラマの真のラストは劇場版で!”である。

 ここまで鑑賞したことだし、せっかくだら観たい気持ちはあるのだが、しばらく待ってアマプラでの鑑賞でも良い気もしている。どうしましょう。

記念メダルについて

一応、スカイツリーがあるのが得点高し

 アニメ系のメダルのデザインはいろいろと制限が強いらしい。その一つに”使っていいキャラクターのポーズがイベントごとに指定されている”というのがある。上記掲載メダルの炭治郎と禰󠄀豆子がどちらのメダルでも同じ角度で同じポーズをしているのはそういう理由による。

 何が言いたいかというと、そういう制約もあってか、オーク系にしては映えないデザインだな、みたいな話である。まあ当時は鬼滅でさえあればなんでも売れた時代であったので、デザインも何でもよかったのかもしれない。

 こうしてかつての記念メダルを振り返ることは、その当時の世相を振り返ることにも繋がるところが楽しい。

 みんなも集めよう、過去メダル。

展望回廊系のメダルはケースに入った状態で販売機から出てくる。そしてケースの中には必ずオリジナルの台紙が入っていた。




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