【販売場所】
@駅舎内
備考①:駅に入場できる時間ならいつでも購入可能。始発から終電まで? 24時間?
備考②:販売終了 なのだが、販売機が中身ごと別所線 上田駅へ移転した。
別所温泉に泊まってみた!(令和4年10月の追記)
老舗旅館に実質タダで泊まる方法
2022年10月11日からスタートした「全国旅行支援」制度。旅行業界を救うために企画された「GOTOトラベル」事業がコロナ感染拡大のため休止され、長らく復活のときが待たれていたが、それがついに始まった形となる。簡単に言えば宿泊施設に泊まるだけで「5000円+1000円分クーポン件」(休日の場合)がもらえるという事業なので、
ここを逃す手はないo(`ω´ )o
ということで、かねてからずっと持て余していた「別所温泉 宿泊補助券」を使用することにした。この補助券はふるさと納税で上田市に寄付をすると返礼品として貰えるものである。
他の市町村でも宿泊補助券を返礼品として配布しているところは多いが、ここの補助券の特徴は有効期限が2年もある点である。他の市町村のものは大抵1年なので、この差は実に大きい。何が大きいかというと、最高3年分のふるさと納税分を費やせる点である。
具体的に私の例で言うと、
- 令和2年12月に1度目のふるさと納税を行う
- 令和3年12月に2度目のふるさと納税を行う
- 令和4年10月に3度目のふるさと納税を行う
という手順により、2年以内に3回分のふるさと納税を行うことができ、当然3回分の返礼品を受け取ることができる。
何が言いたかったかというと、3回分の返礼品+全国旅行支援の割引(&クーポン)でほぼタダで老舗旅館の最高レベルの部屋に泊まってきた、という
自慢( ´ ▽ ` )
がしたいのである。じまーん。
コロナ禍で大打撃を受けてしまった旅行業界を助けるため——ひいては茶平工業を助けるためにも、ぜひ記念メダラーの皆様におかれましてもガンガン旅行をして盛り上げていきましょう。旅行業界の栄枯盛衰は、記念メダルの繁栄に深く紐づけられている事柄ですからね……
畳づくし
中松屋さんのことについては全然、まったく、これっぽっちも存じ上げなかったので、見たものを見たままに述べていくのだが、印象を一言でいえば「旅館改築請負人みたいな人がリニューアルをプロデュースしたっぽい」となる。とりあえず特徴的なのは全部畳という点だ!
畳なので、当然スリッパなんてないのである。建物入り口で靴を脱いだら、後はすべて素足で移動である。すげー楽。わたしはかつて「フェリーの正解は和室でした」という標語を作り出した男だが(まったく浸透せず)、旅館の正解は畳なのかもしれない、と思った。もう和室以外には泊まれないかもしれない……
もちろんお部屋も和室だ! というか和洋室だ!
旅館宿泊の難しいところは一人部屋なんてないというところですな( ´ ▽ ` )(温泉付きホテルならあるけど)
そして一人旅OKの部屋でも、一人だからといって半額になるわけではないという点が重要事項である。私が調べた範囲では、であるが、2人部屋に一人で泊まってもざっくり5000円以下しか安くならない場合が多いことだろう。
そしてこの全国旅行支援が「一人につき5000円(平日8000円)の割引」という制度である以上、2人以上で泊まる方が安いというまさかの逆転現象が起こるのである。日本の政治はファミリーに優しい。
温泉でアラフォー男の出汁を取る
しかしそんなことより何より、温泉である。
フェリーには風呂に入るために乗る、と普段から豪語する私の前に温泉があれば、かつおぶしもびっくりなほど出汁が取れるレベルで湯に浸かることは必至。そんな私が温泉旅館に泊まり、そして一生に一度かもしれない温泉付きの部屋に泊まったのだから、旅館で過ごした時間の7割が温泉の湯の中であったことはもはや致し方のないことである。
ここで一つ考えたいのは、部屋に温泉があることは本当に良いことなのか? という根本的な問いである。
つまり言い換えれば「”露天風呂付き大浴場”があるのにわざわざ部屋の風呂に入るのか?」という問いである。
お答えしよう。
みんな違って、みんな良い( ´ ▽ ` )
なんじゃそりゃ、とお思いかもしれないが、要するに部屋の温泉と大浴場の温泉とではできることが異なる、ということである。具体的には、屋上にある露天風呂では山の上の満点の星空を見ながらゆっくりと——むしろ永遠に浸かり(外気で頭が冷えるのでずっと浸かってられる)、部屋の檜の温泉ではスマホで動画を見ながらゆっくりと——むしろ永遠に浸かっている。出汁がたくさん取れる。
このようにして、温泉から戻ってきて温泉に入る、という無限に続くサイクルに突入するのである。それはつまり、永遠にビールを飲める、ということでもある。なんなら部屋の温泉に入りながらビールを飲んだ。最高だった。最高すぎた。私の人生史上、間違いなく最も風呂に入った24時間であったことだろう。【太平洋フェリー】での風呂の時間を超えたことは間違いない。ごめんよ、太平洋フェリー。お風呂という土俵においては、さすがに温泉には勝てなかったよ。。。(もちろんフェリーにはフェリーの最高さがあるけどね!)
夕飯はビールとピッツァァァァァ
旅館といえば豪華な夕飯が魅力であり、何ならそれが本来の目的の大半ですらあるかもしれない。しかしケチの具現化と名高い私は、「いや、夕飯でクーポン使わなきゃ損でしょ!」といろいろとケチを凝縮したような思考に囚われ、夕飯無しのプランで予約したのだった。今思えばあんな素敵な旅館の夕飯を食べないなんてどうかしてるぜ! と思うのだが……
ただ夕飯無しにした大きな理由の一つに「【別所温泉駅】前にあるイタリアンに行ってみたい!」というのがあったのだ。このイタリアンレストランは、以前一度【別所温泉駅】に訪れた時から気になっていた存在だったので、もう一度来ることがあれば立ち寄ろうと心に決めた場所の一つであった。
【別所温泉駅】の目の前には日帰り温泉と石窯焼きピッツァのお店があり、別所温泉に来たからにはとりあえず温泉に入りたい! ということで、日帰り温泉に足を向ける人は多いと思われる。じゃあご飯はどうしよう、となったら、ぜひこのピッツァァァを食していただくことをお勧めする。なぜ別所温泉に軒を構えているのかは完全に不明なのだが、すげーうまかった。ピッツァァァァァァァ。
ピザうまかった( ´ ▽ ` )
そして全国旅行支援で貰えるクーポンも無事に消化でき、大満足でございました。いやー、良い制度だなぁ。
別所温泉周辺で夜でも営業している数少ない飲食店でもあるので、素直におすすめである。
真田幸村と朝食を食す
夕食無しプランで宿泊したものの、朝食は付いてきた。朝食会場が身が縮こまるほど恐縮してしまうような個室で、いちいち豪華である。庶民の権化たる私はその度におしっこが漏れそうになる。その個室の壁に、記念メダルでもお馴染み真田幸村さんがおわしました(上記写真)。
で、その朝食。
温かい朝食は人の心をあたためてくれますね( ´∀`)ヒョウゴ
旅館の朝食は焼き鮭と卵焼きと相場が決まってますよね〜という偏見を抱いていたら、本当に出てきてびっくりした。
記念メダルの現状(令和4年10月現在)
この地のメダルは在庫限りで終了であることが蓋ノ屋さんからアナウンスされている。
訪れた時は2列に売切ランプが点灯していたが、私がマンホールメダルを購入したら、その列も点灯してしまった(が、マンホールメダルは通販や【上田城】でも購入できるのでご安心を!)。この経験2度目でひやりとするね!
マンホールメダルがケース入りで販売機で売られているのは歴史上ここだけである。その稀有な光景をどうしてもひと目見ておきたかったので、実物が見られて感無量であった。明らかに場所取りまくっている感じが良かったね( ・∇・)ギュウギュウヅメ
マンホールメダルの元となっているマンホールは駅のすぐそばにあった。
ネット情報だと、マンホールメダルのようにカラーのマンホールがどこかにあったらしいのだが、探しきれず「ま、いっか」と早々に諦めてしまった。これがにわかマンホーラーたる由縁であろう。早くピザ食べたくてさ……
以上により追記を終わる。
別所温泉の真髄たる温泉の魅力に、今回の再訪問で改めて体の芯まで温まって理解できた。記念メダラーの習性なるものを考えればメダルが終売してしまうと訪れる機会もなくなるのではないかと危惧するところである。何より私がそうであるから。
だからぜひとも、まだ1種類でもメダルが残っているうちに、ぜひ訪れて欲しいところ——そして、骨の髄まで温泉に浸かってほしいところである。
いつまでも色褪せないサマーウォーズ
2021年7月現在、最新作『竜とそばかすの姫』を絶賛公開中のスタジオ地図を一躍有名にした作品『サマーウォーズ』。その舞台が信州上田であることは記念メダラーの間では有名である。なぜなら、サマーウォーズメダルなるものが上田駅で販売されているからである。なんなら、『サマーウォーズ』を観たことないメダラーでも知っていることだろう。
本当であるならば、上田駅から終点の別所温泉駅までの電車をじっくりと味わって記事を書きたいところだったのだが、残念ながら記念メダラーの遠征はいつも時間に追われているものである。記念メダルの旅は詰め込み教育もびっくりなほどに予定が詰まっているのだ。予定をばっさりカットして、駅+温泉というコースで良しとすることにした。
実際に到着してみると、そこには昭和レトロを体現したかのような駅が、言葉にならない風格を纏ってどっしりと存在していたのであった。物は言いようではなく、本当にそうなのだから古き良きものを文字で褒めるというのは実に難しいものである。いや、マジで。
ただ実際問題として、この「古き良き」という概念の難しいところでもあるのだが、「古き良き」が良いのは非日常だからという面がある。つまり、私の家の最寄駅が「別所温泉駅」と「改修工事を終えて駅ビルが新造された最新設備満載の駅」とのどちらが良いかの2択となれば、1秒も要さず後者であると答えるだろう(実際は「ちょうどよい規模かつスーパー等が隣接していて特急が停まる駅」がベストだが)。【別所温泉駅】に趣を覚えるのは「自分が普段使いする駅ではないから」ということが根底にあるわけである。そう考えると、ずっとこのままでいて欲しいと軽々しく発言することは実は非日常を日常生活に落とし込む負担を地元の方々に無理に背負わせることにつながるのかもしれない、などと詮なきことをつらつらと考えた夏の日の夕暮れ。
駅の目の前にはお手頃価格のイタリアンレストランがあるなど、「記念メダル」+「電車旅」+「温泉」+「食事」という、実はこの駅でいろいろなことができるという懐の深さを併せ持つ観光駅であった。時間がないゆえその半分くらいしか堪能できなかったのだが、旅館に一泊するくらいのきちんとした予定を組んでもういちど訪れたいところである。ふるさと納税の返礼品で宿泊補助券もらってるし(いつまでも使えないパータン)。
駅と記念メダル
記念メダル販売機が駅に設置されていることにより記念メダラー達が受ける恩恵としては、オープンが早く、クローズが遅いという点である。始発から終電までオッケーなのは、メダル巡回旅の中でかなり予定を組みやすくなる。タワー系など、夜遅くまで営業している施設はまあまあ存在するが、早朝から購入できる場所というのは、実はあまりない。7時半オープンの施設がたまにありそれでもかなり早いと感じるレベルだが、駅であるならば、6時台から——なんなら5時台もいけるかもしれない(早朝5時からメダルを購入しようとしている狂気の沙汰)。
現存する記念メダル販売場所の「駅+メダル」の先駆者としては、まず【大井川鐵道 千頭駅】が挙げられる。古くから記念メダル販売機を設置しているリアルトーマスがやってくる駅である。ただ、同系列の【別所線 上田駅】を除けば、より「駅+メダル」感の強い場所といえば【東武鉄道 鬼怒川温泉駅】ではなかろうか。ここは本当にありふれた駅構内の自動改札の前に記念メダルがポツンと設置されている。
他には京都の【トロッコ嵯峨野駅】なんかにもあの箱は設置されている。
いずれの駅においてもいえることは、観光地の駅であり、観光列車の要素が強いという点である。つまり、通勤、通学等の普段使いでの利用があまり想定されていない駅だということである(実際にはその用途で利用している人もいるだろうが)。まあ当然かもしれないが。
その中でも、電車自体が観光施設となっているのが【大井川鐵道】や【嵯峨野トロッコ列車】であり、観光の目的地に行くための降車駅であるのが【鬼怒川温泉駅】やここ【別所温泉駅】であるといえる。
このように考えると、たとえ駅に設置されていたとしても、その見込み需要は他のメダル施設と同様、観光客を想定していると考えられる。普通に考えれば通勤客が自分の通勤を記念してメダルを購入することはそうそうないだろうから、当然と言えば当然である。
で、気になるところは実際の売り上げである。駅での販売となると、観光客にプラスして「てっちゃん需要」が見込めるような気がするのだが、実際のところはどうなのだろうか。一コレクター兼マニアの肌感としては正直他分野へ食指を伸ばすことはあんまりない気がするのだが、てっちゃんの中でも「鉄道グッズコレクター」という狭めた分野の需要であるならば、もしかしたら合致するのかもしれない。乗り鉄とか撮り鉄とかだと厳しい気がする。実際、現場のカメラ小僧たちは記念メダルに見向きもしていなかった。私が、到着した別所線車両にほとんど興味を示さなかったのと同様に。
そうなると、やはり観光客需要を見込むことになるのかなーと思ったり、観光客が相手ならばやはり刻印は出来た方が良いんじゃないかなーと思ったり、門外漢がいろいろと余計なことを考えてしまうのでした。
まあ記念メダルの売り上げにおける正解って結局よくわかんないよね、という結論になるのですが〜( ・∇・)
未知との遭遇
ここ【別所温泉駅】のメダルは、販売代理店が「マンホールメダルシリーズ」でお馴染みの「蓋ノ屋」さんである。
上田駅のサマーウォーズメダルや【上田城】メダルなんかも蓋ノ屋さんからの卸しなので、長野県のメダルの多くが蓋ノ屋管轄となっているといえる。
そんな蓋ノ屋さんに目撃された不審な者がいる。
記念メダル販売場所の周辺には、青色シーラカンスを抱えて歩くという尋常ならざる様子の中年男が出没するようなので、みなさんお気をつけください。不審者は記念メダルを購入するあなたのすぐそばにいるのです。
記念メダルについて
2021年7月現在販売中のメダルは「別所線100周年記念」メダルである。このメダルに関しては語れることがたくさんある。
まず、金銀コンビメダルで2パターンを揃えた施設は他にない。特に、「外側が金、内側が銀」というコンビメダルは珍しく、他には【京都国際マンガミュージアム】しかない。さらにいえば、金銀コンビメダルでプリントメダルのものは初めて見た。
最近の記念メダルの流行りとして「梨地+プリント」というのがあるのだが、このメダルもそれを踏襲している。で、おもて面が梨地処理をされた金銀コンビメダルというのも初めて見た。
また、敢えて刻印スペースにあらかじめ文字を彫ってしまって、刻印不要としているデザインも珍しい。こちらはたまに見かけるが、現行販売のものとしてはここのみである。
要するに、このメダルは記念メダルに精通している人がデザインしたということがいえる。メダルに関して、マニアックな要所をこれでもかと抑えたデザインなのである。さすが蓋ノ屋さんである。
記念メダルデザインの雄といえば「オークコーポレーション」(のデザイナー)が真っ先に挙げられるが、それとはまた方向性の違うセンスで、マンホールメダル等、記念メダラー達の心を揺さぶるデザインのメダルを生み出して続けている。これからもぜひ記念メダル界隈を盛り上げていただきたいなぁと思う次第である♪( ´▽`)
いずれのメダルも、おもて面を彩るのは鉄道むすめの「八木沢まい」嬢である。駅の中におわしました。
他に「鉄道むすめ」シリーズでメダル化を果たしているのは、【嵯峨野トロッコ列車】の嵯峨ほづき嬢である。
いまいち「鉄道むすめ」なるものの詳細を把握しきれていないおっさんなのであるが、他にも記念メダル化されたあかつきには、鉄道マニアやアニメオタクたちがドン引きするくらいの勢いで購入する所存である。いつでも発売されよ! 鉄道むすめ達よ!(何人いるのかな……という恐怖を内心抱えつつ)。
長野県には蓋ノ屋さんが存在するので、これからもどんどん新作メダルが販売されていくことだろう。ヘタしたら長野が第3の故郷になってしまうくらいに通うことになるかもしれない。しかしそれでもワイは本望や!\(゜ロ\)(/ロ゜)/
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