【販売場所】
@1階ショップ内
備考:茶平公式HP「販売場所リスト」未掲載。記念メダラーの”ゆうや”さんが発見した記念メダルスポット
なぜか掲載されない場所
【松本市立博物館】は2024年に発見された、茶平公式HPの「販売場所リスト」未掲載の隠し記念メダルスポットである。茶平訪問時になぜ掲載しないのかを質問してみたら「どうしてですかね? ダメなところじゃないのに。なんでか載せてません☺️」との回答を社長からいただいた。なんでか載ってない施設だ! そこに理屈なんて不要なのだ!
【松本市立博物館】は別の土地から移設して2023年10月にリニューアルオープンした博物館であり、比較的新しい施設である。話によると記念メダルも2024年1月にはすでに販売されていたとのことなので、しばらくの間、誰にも知られずひっそりと稼働していたことになる。いかにも記念メダルっぽくて、イイッ!
余談だが、この博物館が建つ土地の借地権が2030年までらしいので、市が土地所有者との交渉に失敗すれば10年経たずにこの綺麗な建物が木っ端微塵に破壊されることになる。
うーん、素敵
( ´Д`)ハァハァ
コワーキングスペース好き勢にしか賛同を得られないかもしれないが、よい税金の使い方だなと個人的には感じた。こういう場所でブログ書いたり勉強したりすると気分アゲアゲになる。
新築の木の温もりはやべーな(語彙力)
松本市に興味があるか、否か
建物内外の造形美に心を奪われまくってきたが、一方で展示内容はというとダメではないけれど難しいというのが正直なところ。私が真っ先に思い浮かべた同じような記念メダルスポットは【三重県総合博物館 MieMu】である。どちらも「その土地の歴史と文化を展示している」という性質の博物館なわけだが、その土地に興味がないとめっちゃ他人事な展示を眺めるだけになってしまうという共通点がある。この博物館の場合でいえば、最低でも長野県民でありたい(いや、無理だが)。
ただ、こういったいわば土着の博物館というものは大小含めて全国各地に無数に存在する。たまたま記念メダルがある(あった)からという理由で全国津々浦々から記念メダラーが訪れるものの、こういった博物館は本来は地元民に向けて設立される博物館なのかもしれない。県外民が来て「あなたの土地の歴史にはそんなに興味がありません」なんて戯言は土足で上がり込んだ家の住人の人生なんて興味ないとか言っているのと同じようなものなのかもしれない。
ひとつだけ言える確かなことは、公立施設だけあって入場料が安いので何でもOK( ´ ▽ ` ) ということである。ここまであーだこーだ言っておいてナンだが。
そんなわけで、展示物はザッと見学。展示スペースもそこまで広くはなく、興味なくても全部見て回れる規模感なのが私のような人間には良かった。綺麗で整っていて静かで居心地が良いので、それだけで400円程度の入場料の元は余裕でとれる。この文章ではまったく伝わらないと思うのだが、私としては満足度はそこそこ高かったよ! ということが伝えたい。伝わらないこの想い。
ちなみに、例によってはここへは母との松本旅行の一環として訪れた。で、昔の思い出として「一緒に見ているテレビでエロいシーンが流れ出すと途端にリビングが静まり返る」というどの家庭でも起こっていた現象がもちろん我が家にもあったのだが、その怪奇現象を本当に久しぶりに味わう出来事に遭遇した。
かつてのテレビは現在では信じられないくらいやりたい放題であったので、ゴールデンタイムの番組でも女性のおっぱいが乳首も含めて放送されるなんてよくあることだった。だから母親と夕飯を食べながら観ていた『志村けんのバカ殿様』で、志村けんが女中の乳首丸出しのおっぱいをモミモミするなんて光景が食事中の眼前で繰り広げられるなんてことはどの家庭でも起こることだった(ゴールデンの全国放送だし)。
そのときの気まずさを少しだけ思い出した展示物が↓である。
別に付き合っている彼女と来ようが、なんなら付き合う前の、だ手を握ったことすらないウブい関係の女性と来ようが、この展示を見たところで、もう良い大人なので特に何ということはない。むしろ程よい具合のネタにできる自信が私にはある(根拠なき自信)。
ではなぜこの状況が言葉にならない気まずさになるのかといえば、一にも二にも隣にいるのが「母親」だからに他ならない。下ネタを病的なまでに愛する思春期を送ってきた男であっても、なぜこれほどまでに「母親」とは性の話題は禁忌となるのか。
これがよく話に聞く”いくつになっても母親の前では息子である”ということか(たぶん違う)。
松本市の叫び
この博物館で最も面白かった展示としては、唐突に現れた”松本市の悲哀”をひっそりと叫ぶイス(?)である。前触れもなく突然現れて面食らった。
本当かどうかは定かではないが、松本市の人々は自らが住む地を「長野県の松本市」ではなく「信州の松本市」と呼ぶ、というのは有名な話である。
考えてみれば、以前デカい城があったところを県庁所在地にするのは常套手段であるので(例えば名古屋とか浜松とかは再建城の隣に県庁がある)、松本市ではなく長野市に県庁が置かれたのは謎であった。調べてみると明治時代のその昔は「筑摩県」というのが長野県に隣接していて、松本市はそれこそ筑摩県の”県庁所在地”であったらしい。しかし明治早々に県庁が火事で消失するという事件があり、そのゴタゴタの中で筑摩県は長野県に併合されてしまったとのことであった(別に県庁が消失したことが根本原因ではないとは思うけれども)。
まあ大部分の松本市民の方々は特に何か思うことなく生活していると予想するが、『月曜から夜ふかし』でよくテーマとなる”県民の対立構造”みたいなのは第三者からしたら笑えるものである。が——
酒の席になると一転してマジもんの喧嘩に発展することがなきにしもあらずなのが、この問題が実は冗談ではなく根っこの部分では強固に存在する”今そこにある問題”であることを物語る。人間はなぜ一つになれないのか。
やはり宇宙人からの侵略を受けて地球一丸となって防衛する以外、世界が一つになる術はない。
記念メダルについて
ここの記念メダル——とくに松本てまりメダルは、文句なしに美しい。久しぶりに「これだっ!」というデザインと出会った気がした。記念メダルを集めていて、実は結構レアな瞬間だったりする。記念メダルは何でも好きだけど、「これはめっちゃ好き‼︎」みたいな出会いというのは特別な瞬間である。
もう一枚は両面裏面みたいなデザインの、なぜか道祖神のお守りメダルである。神社仏閣にゆかりがある施設なん?
余談だが、「両面裏面っぽい」といえば岡山県の【ヒルゼン高原センター】のメダルだ!
プリントメダル全盛の時代に、ここまで金型のデザインにこだわって制作された記念メダルはもはや希少ですらある。メダルデザインの王者「オークコーポレーション」もいまやすっかり全面プリントのメダルがスタンダードになってしまったので、なんならもうこれ以上の金型デザインメダルは発売されないかもしれない可能性すらちょっと現実味がある。金型デザインにこだわろうとすれば、もはや個人制作の時代へとなってゆくのかもしれない……
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