【販売場所】
@グッズ会場入ってすぐ
備考:裏面がアツイね! アッツアツだ!(特に意味なし)
どの局よりも記念メダラーが訪れるテレビ局:フジテレビ
【オダイバ恐竜博2024】は2024年3月20日〜5月6日の期間で、東京お台場のフジテレビ内にて開催のイベントである。北陸新幹線延伸を記念して福井特集→福井といえば恐竜だよね! ということで我らが【福井県立恐竜博物館】の全面協力のもと開催された。
【フジテレビ】といえば記念メダル販売スポットである。一時期は「お台場冒険王」的なイベントが毎年夏に開催され、毎年記念メダルが生みおとされていた。そのため、毎年灼熱地獄の人混みを闊歩するというメダル修行レベル”中の下”(気は重いけど全然よゆー)くらいの苦行を強いられていたものである。しかし昨今では一時期の”お台場自体の活気”が下火となっていて、人で溢れていた【フジテレビ】内も実に閑散としたものとなってしまった。
が。
最近、【フジテレビ】にまたにわかに記念メダル熱がふつふつと湧き上がってきたのか、かつてほどではないにしても新作メダルが発売されることが多くなってきて、記念メダラー達が毎月のようにフジテレビに連続で来ることが多くなってきた。「出すならいっぺんに出してくれ!」という記念メダラーたちの歓喜の雄叫び(?)が、今ではすっかり見なくなってしまったガチャピンとムックの活力になることを願う。
会場は第1〜3会場に分かれていて、基本的には順繰りに進むことになる。ただメイン展示は第1会場と第3会場に置いてあるので、時間がない人はこの二つの会場をささっと見るだけでも良いかもしれない。東京の記念メダル探訪は次の予定があっていろいろと忙しいのが常である。地方在住記念メダラーは何度東京を訪れようとメダルを回収しきれないという永遠のテーマがある。都心と地方とでは、教育格差だけではなく記念メダル格差も社会問題となっているのだ!(目に見えないくらい狭い範囲で)
第1会場
第1会場のメインディッシュは動くティラノさんである。
ティラノさんが頭に食いかかってくる感じで動く。結構怖い。でも子供はむしろ喜んでいた。恐竜好きのお子ばかりだからなのか?
私は幼き頃、恐竜もクルマも電車も興味がなく、興味関心があるものといったら小さい頃から大人の女性にばかりであったので、恐竜を見てひゃっはーになる気持ちがいまだによくわからない。が、この展示は良かった。よくある”化石のレプリカ”を見るよりよほどよかった。”動いている恐竜”というのは、やはりわかりやすいほどの「ロマンの塊」である。恐竜云々よりも、その”ロマン”に心が惹かれる。
その分野にあまり興味がない人間を惹きつけるにはやはりエンタメ性が大事だということだろう。
ティラノさんを見て思ったのは、「ティラノには毛が生えてんじゃねーの?」という点である。なんか最近の研究ではティラノサウルスは羽毛が生えた恐竜だったってことが判明したんじゃなかったっけ……? よく知らんけれども。
鳥類が恐竜の進化系であるという話は最近では割とメジャーになった感があり、ティラノに羽毛が生えていたという話もそれとセットで広まったと思っていたのだが、また学説がひっくり返るような話があったのかな?
よくわかんねーや
( ´ ▽ ` )
記念メダラーって全国各地の博物館とか動物園とか水族館とか関連イベントとかを巡っているだけに生き物に関する上っ面な知識はいつの間にやら身に付いていくけれども、いつまで経っても本質的なところはわからないままよね。
何でもそうだが、きちんと学ぼうと思ったら体系的な学習が一度は必要だというのが私の持論である。例えば、私はOJTをいきなりやるのは反対派である。なぜなら、それではいつまで経っても”わからないままやってる”感が私自身が拭えなかったからである。よくわかってないけれど言われた通りにやればまあできるね、みたいな。めっちゃ頭の良い人ならまた別なんだろうけれども。
そんなわけで、私は恐竜のことがいつまで経ってもわからないまま恐竜イベントを巡っている。
第2会場
第2会場は展示スペースが最も広く確保され、最も学術的なアプローチがなされているエリアだった。そして最も楽しめなかった場所でもある。つくづく自分がにわかであると痛感する次第である。いうて、9割以上がレプリカの展示ですからなぁ……
かといって本物の化石が展示されていたところでテンションの上がり方はそこまでではないだろうという自信がある。こと恐竜に関しては、ド素人が求めているのは「わかりやすさ+迫力」なのかもしれない。その辺、さすがはフジテレビで、よくわかっていると思う。そういう展示を最初と最後にもってくるところが(後述)。
テレビ局はマス層の需要に強い。
ただ決して安くはないお金を支払っていることが功を奏して、ケチの権化である私はたとえ興味が惹かれなくても一通りの展示物を見る。そして、見ているうちに面白くなっていくこともままあることだ。ただ”体力”という名のリソースは限られているので、楽しめば楽しむ分だけ後の予定が楽しめなくなってくるというジレンマを抱えるのが旅する記念メダラーの悩みといえよう。記念メダルを巡る旅ではどこで本気を出すかが、その旅を終えた後の満足度に直結するので非常に重要となる。ちなみに私は、ここに来る前には【大哺乳類展3】に足を運び、かつ、この後に巡る予定の【マクロス超時空フェスティバル[アンコール] at 東急歌舞伎町タワー】に照準を合わせていた。これがまったくの間違いであったことが後に判明する。何事も事前学習が重要である。
個人的には、上記の3つならここにこそ本気を出すべきだったと考える。結果論であるが。
私と似たような思考の人は多いのか、第2会場が一番人が少なかった。やはり【フジテレビ】にはエンタメを求めて来るのであって、学術的な研究をじっくりと見て回る層は少ないのかもしれない。通な方々にとってはこの第2会場が最も琴線に触れる内容であったはずなのだが、皮肉なことに最も見やすく、ゆっくりと滞在できる会場となっていた。
ただ、こういう展示も含めているところに、今回のイベントの本気度がうかがえるともいえる。エンタメだけで終わらせない意気込みを感じるのである。【フジテレビ】でやってるからってナメんじゃねーよ! という主催者の熱い情熱である(勝手な推測)。そう、本イベントは、ミーハーなだけではなく【国立科学博物館】の特別展のような、きちんとした学術的なイベントなのである。
第3会場
第3会場は、いわゆる「はちたま」内である。実は私、初入場である。それだけでちょっとテンション↑↑(ミーハー)。
第3会場も第1会場のティラノさんと同じく、どデカい展示物で度肝を抜く感じのコンセプトである。
なんかワニっぽいお方が吊し上げられていた(名前忘れた)。
うーん、デカい
なんか「こういうのでいいんだよ」というのを体現しているかのようなお姿である。
見せ方一つとってもエンタメ性抜群で、所詮素人はこういうわかりやすい「スゴさ」に感銘を受けてしまうものである。化石とか骨とか興味ないわけではないけれども、一番見たいのは結局”実物の恐竜”みたいなところがある。それに近ければ近いほど興奮するのだ(厳密な意味で一番近いのは化石だろうけれども)。
この第3会場が最終到達地点であることもあってか、大賑わいであった。子供会の遠足っぽい集団も複数いたのだが、子供達もこの”わかりやすい展示”に最も興奮していたと思う。そう、エンタメの前に渋い学術的知識は太刀打ちできない。あくまで”添え物”としての役割しか機能しないのである。
ただOJTでのみ学んだ仕事というのはどこか底が浅く応用が効かなかったり不測の事態に対応できなかったりするのと同様に、エンタメのみで学んだ知識というのもまた表面上のさらに表面の一部でしかなく、いつまでたってもよくわかっていないという状態となる。これほどまでに恐竜関連のイベントに出向き、【福井県立恐竜博物館】も【恐竜パーク白峰】も踏破した記念メダラーこと私であるが、ジュラ期とか白亜紀とかの違いも実はよくわかっていない。どっちが先だったかも毎回迷う有様である(そしてわからないまま終わる)。
そう考えると、”楽しい”だけで学べることって実は少ないのではないか——あるいは相当偏りがあるのではないかと思ったり思わなかったり、どうでもよかったり。
で、完。
記念メダルについて
このイベントのメダル最大の特徴は、やはりなんといっても裏面であろう。裏面は茶平工業製記念メダルのアイデンティティ!
刻印スペースを演出する内輪が”恐竜の足跡”でデザインされているのは、古くは【特別展 昆虫】を想起させる。この時は昆虫の足跡でデザインされていた、乙だった。
裏面のデザインで冒険するのは結構勇気がいると思うので、個人的には「よくぞやってくれた!」という想いである。本当にメダルが好きな人でないと、ここをデザイン&冒険しようとは思わないだろう。
だからきっと、蓋ノ屋さんも本当にメダルが好きなんだって、アタイそう思ってる!
まあ蓋ノ屋さんがどこまでデザインに関わったかなど細かいことは不明であるが、私はとにかく裏面が好きなので、このメダルは絶対に手にしたいと思っていた。収集活動をしているといろいろな都合で諦めざるを得ないメダルも中には出てくるが、”勝負所”みたいなメダルもまたあるよね! 記念メダルであれば基本的に何でも欲しいものが、やはりデザインは重要でなのある。
ただ一般ピーポーからしてみれば、裏面のデザインが凝っていたところで良くも悪くもまったく影響がないであろう点が、製作者としてはそこにコストを掛けることを躊躇する要因であろう。
記念メダルがもうちょっと流行るとええですな〜。市民権を得ているような、いつまで経っても「まだあったのか⁉︎」と言われる認知度のような、なんとも微妙な立ち位置なのが、そう記念メダル。
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