







【販売場所】
@物販コーナー
備考:マクロス関連イベントの記念メダルはアニメファンとメダルコレクターが血肉を争う争奪戦になりがちだったのが大きく改善された記念すべきイベント。
ワルキューレがとまらないからオレの歌を聴けー!

【マクロス超時空フェスティバル 歌舞伎町オンステージ!】 とは、2025年2月21日(金)〜4月13日(日)の期間で東京の歌舞伎町タワーにて開催されたアニメ『超時空要塞マクロス』関連イベントである。ここでマクロス関連イベントが開催されるのは2回目であり、記念メダルコレクター達にとっては「マクロスの記念メダルスポット」として定着しつつある。
近年の茶平メダル界隈では、茶平工業本社にアニメ大好きな営業社員が入社しこの方が営業活動でバリバリ成果を挙げているおかげで”記念メダルのアニメ化”的な現象が著しく発生している。私は生粋のオタク野郎なのだが幸か不幸かアニメ文化にだけはあまり関わることなくオタク人生を送ってきたため、メダル化されたアニメ作品を新入部員のような気持ちでうすーく鑑賞することが多くなった。その中で最も印象に残っている作品がこの『マクロス』である(ちなみに時間を最も費やして鑑賞しているのは1位『鬼滅の刃』、2位『ようこそ実力至上主義の教室へ』)。
私がこのイベントに足を運ぶまでに鑑賞したマクロス作品は下記の通りである。
一番下の作品『マクロスプラス』はちょっと横において(あんまり面白くなかった)、上2作品はかなり印象に残っている。率直な感想をいえば「人が巨大ロボットで殺し合ってる横で、巨大な女の子達が笑顔で熱唱しているサイコパスな構図」が私が生きてきた世界観にはない価値観を展開していてびっくりした。とにかく「すげーな!」という言葉しか出てこなかった。これには恐らく時勢も関係していて、2020年代は日本人でも戦争をある程度身近に感じる時代となった。某大国が始めた近代兵器による戦争とこの作品の戦闘映像を自然と重ね合わせてしまう部分があり、断片的に眼にする現実のニュース映像上に「もしも巨大な女の子が横で歌っている姿があったら人はどう思うのか?」という問いを変に具体的に考えてしまうなどした次第である。別に作品を批判しているわけではなく、戦争を身近に感じるだけにこの構図への非現実感がものすごい、というだけの話である。それだけ私の中でインパクトが強かったのである。
そんなわけで、私は”戦術音楽ユニット:ワルキューレ”なる5人組を知ることとなった。
ではここで一曲。名曲『ワルキューレがとまらない』をお送りします。
そんな彼女達の爆発的大ヒットをいつまでもこすり続けているのが現在のマクロス関連イベントであるといえる。いや実際。彼女達が登場するTVアニメ作品『マクロスΔ』は2016年の作品なので、誕生からかれこれ10年近くが経過している。にも関わらず、いまや毎年のように開催されているマクロスイベントはずっと彼女達ワルキューレの面々の衣装チェンジのみに頼り切っているところがあるので、次なる歌姫ユニットの登場が熱望されるところである——とファンでもオタクでもない人間が勝手に言っとりますので、どうか気にせず。
まあ今でもエヴァンゲリオングッズがハッピーセットで登場すれば私と同世代の面々に大フィーバーする世相なので、”こすり続ける”と揶揄するものの商品戦略としては非常に優秀であると素直に思う。
そんなことを考えているうちに、日本の魔都・歌舞伎町にそびえ立つ歌舞伎町タワーに到着だ!

ここは本来バンダイナムコが運営するゲーセンで、アウトバウンドな訪日客を対象に日本の巨大ゲーセン文化を知らしめる場所である。そのため、巨大なクレーンゲームやズラリと居並ぶ太鼓の達人があり、それらを抜けた先に、マクロスのオンステージフェスティバルな会場が現れる。


ちなみに現金一切ダメで、初めてクレジットカードのタッチ決済をしようしました。
現金ダメとか田舎もんには信じられないんだけど、アウトバウンド需要を見込んだ施設であれば確かにめんどくさいトラブルから避けられてよいのかも。タクシーとかで積極導入されているのも頷ける、などと思った。

マクロス門をくぐると、そこは前回のイベントよりもだいぶやる気をなくしたマクロスイベントの世界が広がっていた。前回は巨大ロボットの手に掴まれた感じで写真が撮れるフォトスポットや、パイロット体験ゲームみたいなものが用意されていた。が、今回はほぼ物販に振り切ったような展示内容で、「物を買ってくれ! あとはオマケだ!」という内なるメッセージを隠そうともしていなかった。
もちろん、アニメ作品のファンのみなさまがそれで良くて、企画した会社もそれで潤い、記念メダルコレクターが記念メダルを購入できれば、アニメ門外漢なんぞがやいのやいの言う立場にはない。みんなが幸せならそれでハッピーである。




それよりも手前のテトリス型ソファーがオシャレで気になった。

こういう感じの巨大ルーレットを見ると、『志村けんのだいじょぶだぁ』の”人間ルーレット”を思い出すのは私だけではあるまい

そしてメインは大画面に映された3Dアニメによって描かれたワルキューレ達のライブ映像であった。3Dより2Dの方が可愛くて良いなと率直に思った。2Dだから良いってあるよね、実際。
今回の旅でも深く実感したのだが、事前知識がある方が実は面白いというのは旅における真理だと思う。もちろん初めての出会いが大きな学びとなることもあるのだが、アニメイベントに限らず事前学習をしておいた方が実は満足度が高いというのが私の確かな実感である。その上で、事前学習にはなかった初めて触れる文化や知識の充実度が上乗せされる。マクロスの映画を鑑賞して、明らかにマクロスイベントに対する楽しめ度が向上した。
記念メダルコレクターの皆様も、ちょっとだけ課金して上記の2作品を鑑賞し、登場人物が大体どんなヤツなのかを把握するだけで、だいぶ前向きにこの手のマクロスイベントに足を運べるようになりますYO!(なんなら1作品で良い)

今やマクロスに関する学習を積み上げた私にはこの結果が意味するところがよくわかる。
これはつまり、「全員が一番だね!」という結果である。いや、マジで。
わかりやすく言うと、メダルの図柄が採用されている全員に「祝」を送っている。
登場人物が大体どんなヤツなのかのオレ的解説



しかしライブ映像を見ると歌唱パートの声優は圧倒的に歌がうまい。仕方ない。





『マクロスF』を頑張って鑑賞して、乳首の話をするおっさん

(『劇場版マクロスF イツワリノウタヒメ』より。以下、全て同じ)
マクロス初心者の私には、マクロス関連のイベントに訪れる度に長らく「ワルキューレの5人の横にいつもいるお二人はどなたなんですか?」という疑問があった。

そんなことを前回記事にてぼやいていたら”ご存知ない2キャラはマクロスFのヒロインです。最近も短編映画が公開されるなど、根強い人気のあるアニメです。”とブログのコメントにて教えていただいた。というわけで、さっそく鑑賞してみた↓。
↓2009年公開というと15年以上経っているんですな〜実はこの映画は2部作で、上記のみだと半分しか観ていないことになる。もちろん話も、途中で終わる。敵の第一陣攻撃をなんとか防衛して撃退した——けれど被害は甚大で、俺たちの戦いはここからだ! みたいなちょうど半分くらいであることを感じさせるところでスタッフロールであった。きっと後編では相手の惑星に攻め入るターンなのであろう。しかし、私には続けてもう一作映画を鑑賞する気力が残っていなかった。かつては1日一作品は映画を観て映画ブログを書くという生活を送っていたのに、今はもう映画を観るのがかったるいと思うようになってしまったのだから、人間とは簡単に近代文明に毒されるものであると実感する次第である。昨今はショート動画の流行により長尺動画が見られなくなって某YouTuber事務所が赤字決算→上場廃止になったみたいなニュースも飛び交っていたが、若者だけではなく中年にもきちんとその影響はあるようだ。
そんなわけで『マクロスF』を鑑賞した感想をたらたらと述べる。
まず思ったのが「女の子が戦闘中に巨大ホログラムで応援してない」である。いや、私はほぼワルキューレの面々しか知らなかったので、マクロスといったら宇宙空間に女の子が現れて歌を歌うもんだと勝手に思い込んでいたのだ。

これはどうやらそうではないらしいぞ、と思って襟を正して改めて鑑賞した。美形とイケおじしか出てこない美しい世界がそこにはあった。

そして最大のトピックとしては、おっぱいの乳首がきちんと描かれていた点が挙げられる。
なんかこれは現在では不可能な気がする。2009年というのは15年以上前とはいえ中年にとっては割と最近のことで、本作のアニメ映像も現在のアニメ作品と比べてもなんら遜色ないクオリティであった。が、15年以上前だからこそ乳首まで描くことができたような気がするのである。それを証拠に、ワルキューレの面々にも謎の入浴シーンはあったのだが、決して乳首は描かれなかった。ポリコレな風潮が叫ばれる昨今、豆粒2つのこの一線は思いのほか大きな一線であると思うとともに、そこに時代の差を感じる次第である。

(ここでは一応隠しておきます)
マクロス作品は、ガンダムと違ってエロ要素を敢えて挿入しているのを明確に感じる。これはもう、コミケの同人誌の格好のネタにしてくださいと言わんばかりである。私ももう大人なので、この作品のお色気シーンレベルで私から元気が溢れ出すなんてことは特になかったのだが、気になるシーンを写真に収めていったら気がつけばそんな画像ばっかりだったことに、私自身がっかりした。己の矮小さに(倒置法)。





そんなこんなでエロいなという感想をもった本作であるが、肝心のストーリーとしては、一言で言うと「地球外生命隊との戦争」である。『マクロスΔ』では”異星人”との戦いであったが、本作では明らかに人間とはかけ離れた形状のエイリアンチックな生命体との戦闘となっている。そしてこれが超強くて、どうにもこうにもやられまくるわけである。
劇場版のバッサリ短縮したストーリーだとよくわからない点が多いのだが、マクロスの世界ではまず地球にもう住めなくなっているようなのである。だから本作の人たちは、巨大な宇宙船にみんなで乗って移住できる星を探して旅しているという、SF宇宙モノでは割とよくある設定となっており、なんか何かと大変そうである(唐突に雑な説明)。
なんだかんだ言っておりますが、続きが普通に気になるので、体力があるときに後編を観ます!




記念メダルについて

上でも書いたが、マクロス関連イベントといえば”記念メダルが早々に完売する”でお馴染みであった。毎回そんなもんだから、グッズ担当者の学びの無さを憤るツイートが投下されることもしばしばであった(実際は茶平側のキャパの問題でもあるかもしれないが。そんなにたくさん作れないとか)。
しかしどうしたわけか、今回は潤沢な在庫を抱え、開催から1ヶ月も経とうという時期に訪れたというのに、上記写真のような光景が広がっていてにわかには信じ難い気持ちであった。グッズ担当者が相当優秀になったのか、マクロスイベントにマクロスファンも飽きてしまったのか(開催しすぎぃぃぃっ!)、再生産されたタイミングでたまたま訪れたのか、真相は定かではないが、とにかく私は全種類購入できた。何気にマクロス関連イベントでは珍しい体験である。
デザイン的な話でいえば、毎度のことではあるが、マクロス関連イベントはイベントごとの”キービジュアル”みたいものが各キャラにあって、それをメダルの形状に合わせてトリミングし印刷したものとなっている。これは記念メダルに限った話ではなく、イベントで販売されるグッズすべてでこの手法がとられているので、なんか楽してなーい? とちょっと思ったり思わなかったり。イラストレーターにキービジュアルを1枚描いてもらえば、あとはグッズ担当者が分業でちゃちゃっとグッズを量産するだけで良いわけである。
つまりマクロス関連イベントとは、1枚のキービジュアルだけで骨の髄までしゃぶり尽くしてグッズを売り尽くすイベントであるといえる。特に今回のように物販色が色濃く出たパータンは。



(ちなみにこれはオマケで付いてきたヤーツ)
冷静に考えると、着ている服とポーズをちょろっと変えるだけで記念メダルが量産されている感が否めないような気がしないでもないのだが、この問題はプリントメダルの是非の話に繋がっていくような気がするので、あまり深い入りしないことにする。趣味とは、実は深く考えない方が楽しめて幸せなものなのである。






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