このイベントは2018年7月から8月にかけて名古屋・大阪・東京で順次開催されている、映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』とのタイアップイベントである。『ジュラシック・ワールド』は1作目は鑑賞したけれども2作目「炎の王国」は未鑑賞である。こういう何も考えないで観ていられるハリウッド映画は大好きなので、早いところ観たいものである。
このイベントであるが、「イベント」と呼ぶには小規模な、「デパートの中の企画展示」といった感じである。普段はブランドバックの一斉安売りや北海道物産展等が行われていそうな催事スペースがあり、そこに恐竜関連の模型がちょろっと展示され、恐竜グッズがミュージアムショップのようにちょこっと売られている程度である。化石発掘体験やクラフトワーク体験ができるそうだが、基本的に「勝手に見てって。恐竜好きなら何か買ってって」というあまりやる気を感じられない催しであった(来た時間が遅かったせいか?)。多額の金を使って記念メダルを製作したのが信じられないくらいな規模のイベントであった(個人にとっては多額だが、企業にとっては普通くらいの話なのかもしれないが)。
で。
私が訪れたのは大阪会場である「阪急うめだ本店」だったのだが、梅田は言わずと知れた大阪随一の繁華街。車で行くと激ヤバな場所である。田舎モンはあんなところ運転するもんじゃねー。死ぬかと思った。
とにかく人も車も走行車線も多く、一番左車線にいるのにナビが「次を右折です」とか言ってきた日には無理ゲーをやっている気分になった。さらには駐車場があるのかないのかもよくわからない。時間貸しを探しながら運転する心の余裕がない。値段とか確認する余裕など当然ないので、「もうPがあったら入ろう。入れるなら入ろう」という強い決意のもと、赤信号のために減速した場所にちょうどあったどう見ても高級そうなビルの地下駐車場へと文字通り滑り込んだのであった。入り口には料金表なんていう下品なモノはなく、一体いくら掛かるんだとビクビクしながら誘導のおじさんに停められる。
「あの白線まで行ってください。あとはこちらで駐車しておきますので」
何この高級感!?
当然、鍵は係員に預けるシステムさ! 私は帝国ホテルにでも来てしまったのか!?
軽自動車なんて運転させてしまって申し訳ない(しかも車中泊仕様の汚い状態)。
そんな駐車場のお値段は「30分毎/400円」であった。うーん、高いは高いが、ビビっていたほど高くはないので一安心? でも高い。30分の駐車で牛丼がセットで食える。
そんなことを考えながらビルの外に出てみれば、なんと偶然にも「阪急うめだ本店」が横断歩道を挟んで目の前ではないか!
30分以内に戻ってこようと固く決意した瞬間であった。
しかしまず立ちはだかったのは、「横断歩道がなかなか青にならない問題」である。スクランブル交差点型なので、タイミングが悪いとどうにもこうにも待ちぼうけである。さらに「阪急うめだ本店」内の人の多さ。早歩きで闊歩する半ズボンの30過ぎのおっさんは、化粧品売り場で明らかに浮いていた。全女性からキモいと思われたに違いない。更には、最大の問題であったのがエレベーターである。会場は9階であったのでエレベーターに乗ることにしたのだが、これが待てど暮らせどやってこない。4基くらいあったはずなのだが、1基も来ない。全然来ない。軽く5分以上は経過し、やっとのことで来たと思ったら、B1Fですでに満員状態でやって来た。エレベーター内全員の視線が「まさかお前、これに乗り込むつもりじゃないよな」と言っていた(ような気がした)。でも乗った。ブーって鳴らなかったので、かなり安堵した。ブザーの方が壊れてたんじゃないの? というほどのすし詰めであった。
そんなこんなで会場に到着し、やりっぱなし感のあるイベント会場に軽く驚く。
↓急いで撮ったテキトーな写真。スマローオリジナルメダルと共に。
↓「その辺にいたから」という理由で撮った、何らかの恐竜の骨格。
↓ラッピングがかっこいい自販機。メダルに対する金の掛け方は半端ないのだが。大迫ぐらい半端ない。
記念メダル購入後、そそくさと引き上げる。この時点で約20分経過!
同じ轍を踏まないように今度はエレベーターではなくエスカレーターで下ることにする。スピードは劣るかもしれないが、待たなくて良いというのと、常に目標に向かっているという安心感が全然違う! これからはデパートではエスカレーター派だな! デパート行かんけど!
そんなこんなで、スクランブル交差点到着時点で残り5分。もちろん信号は赤だ! そして信号無視をしたら即死する交差点であることは言うまでもない。ジリジリと青に変わるのを待ち、青になった瞬間、駆け出したーーと思いきや、それを許さない人の多さ! 大阪の人とトラブったら絶対負けるので、う◯こを我慢している人がトイレに向かっているような早足で人波をかきわける。ビルに到着→駐車場に行くにはエレベーター(ガッデム)→地下駐車場に到着→精算機を使っている人がいる(軽く絶望)→祈るように駐車券を精算機に入れたら「400円」の表示(絶頂)→400円がなんだか安く感じるという大阪梅田における怪奇現象。最終的には「400円で良かった」とすら思ったのだから、人間というのは気の持ちよう100%である。これだけ急いで数秒間に合わずに800円だったら意味もなく引き返して残りの28分間くらいを何かに費やしていたところである。
結論としては車で行く場所じゃないという、ごく当たり前のことでしたとさ。まる。
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