【販売場所】
@ミュージアムショップ前(2018.8現在)
備考:まだあって良かった!
記念メダラーにとってのリニューアルあるある
この【坂本龍馬記念館】は約1年間に渡るリニューアル工事を経て、2018年に生まれ変わってオープンした。リニューアルに伴い記念メダルの販売が廃止されることはよくあるので記念メダラーとしてはやきもきしていたのだが、無事継続販売されて一安心であった。というのも、リニューアル工事期間中に行っちゃったからなわけでして。あのときは車ごと桂浜に飛び込もうかと思った。私の家から高知は遠い。はるか彼方なのである。もう一度来るなんてあの時は考えられなかった。
しかし今回の車中泊旅行で、山口県からの帰りに寄るという300キロオーバーの寄り道を決行し、1年以上掛けた四国制覇の旅は無事に完結した。完結したぜよ(下手くそな龍馬節)。
ちなみにこの記念メダルおもて面の金型デザインは、以前【ハウステンボス】のメダルでも利用されていた。長崎もまた龍馬に縁が深い土地であるためだと思われる。
この場所を訪れるならば、やはり事前に龍馬関連の本を読んでおきたいところである。そうでないと恐らく「へー、ほー」で終わってしまう。例えば王道の『竜馬がゆく』あたりを読んでおくと、【坂本龍馬記念館】を訪れる前にまず龍馬が生まれ育った「桂浜」を見ておきたくなると思う(というか普通の観光客は「桂浜」を見に来て【坂本龍馬記念館】は他に行くところがないからという理由でついでに訪れると思う)。
↓別にこんなん買わなくても、ブックオフで1冊100円で全巻揃います。というアフィリエイトを貼る行為の根幹を揺るがす発言。
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「桂浜」は、【坂本龍馬記念館】からすぐそこだ! 私は開館前に到着しちゃったので、先に桂浜に歩いて行った。ものごっつい坂道でもちろん汗びちょとなるが、旅先を歩きその土地の空気を肌で感じるのも良いものである(突然知ったような口をきく車での超特急移動ばかりを繰り返す人間)。
坂本龍馬の対象年齢
ここは県立の公共施設なので、正直お堅いムードだろうなぁと思っていたのだが、予想に反することもなく、お堅い施設であった。お盆休みのときに訪れたので家族連れの子供もたくさんいたのだが、子供が来ても正直何も面白くなかったと思う。私も『竜馬がゆく』を読んでいたからこそ面白いと感じたというか、それ以前に「分かる」ことが多々あった。何の知識もないと、内容が難しいのである。例えば「ジョン万次郎」がピックアップされてワンコーナー作られていたが、絶対司馬遼太郎の影響だと思うもの。司馬遼太郎が『竜馬がゆく』で「あいつすげーよ」と言ったから龍馬と一度も会ったことがないのにここまで世の中から注目されるようになった一人である。そしてそれに乗っかる【坂本龍馬記念館】(いや、別に良いんだけどね)。展示されている人物と龍馬との繋がりは、関連本を読んでいないとイメージしにくい。
リニューアルによって近代風建物に生まれ変わったのか、はたまた以前からこうだったかは不明だが、なかなかシャレオツな建物であった。
さて、ここからは中を見学して思ったことをつらつらと書いていく。堅苦しいだけに逆にツッコミどころが満載だったという印象の【坂本龍馬記念館】。働いている人も公務員なので、みなとても真面目そうであった(業務委託かもしれないが)。そのため誤解を招くかもしれないが、ご理解いただきたいのは、私はこの【坂本龍馬記念館】がとても楽しかった、ということである。『竜馬がゆく』を読み終わったその日から、ずーーーーっと訪れたいと思っていた場所で、その期待に見事に応えてくれる場所であった(多少物足りないところはあるが、読んでない人にも対応するには致し方ないかと)。だからぜひ、訪れる際には事前に坂本龍馬に関する本(映画等ではなく)を読んでいただきたい。活字の中の出来事だったことが、この場所に来ると、すべて生きた人間がしたことであったことが血肉となって感じられる。活字からの想像の中で思い描いていた物語が、良いことも悪い子も全て含めて、それはすべて本当にあったことなんだと。「中岡慎太郎ってめっちゃイケメンやん!」と思って感動するには、事前学習が必要である。「中岡慎太郎って人がいたんだ、へー」ではあまりにももったいない。
歴史小説で親しんだ人間が実在したことを感じられると、言葉にならない感動がある。「歴史」って言ってるんだから実在するのは当たり前なんだけどね。
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というように、私はこの施設を堪能した。普通のトラベラーであればここから四万十川等に行くところだと思うのだが、記念メダラー的旅は「高知にはここにしか記念メダルがないから、次の県に行く」という旅行好き女子からの理解がまったく得られず気持ち悪いという目で見られる行程なのであった。ちなみにこの後は【淡路ファームパーク】→【阪急うめだ本店(ジュラシック・ワールドメダル)】という旅程であったので、「坂本龍馬記念館と阪急のデパートに行って来た」と言ったら、「高知にも阪急があるの?」と言われた。ザ・説明不足!
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