


@チケット販売ブースの裏手(入場不要エリア)
備考:刻印機が超特殊仕様
お出かけ前の確認

【志村けんの大爆笑展】は、2021年8月の大阪会場を皮切りに東京、宮城、石川、福岡、愛媛、長野、そして私が足を運んだ愛知会場と日本全国をなかなか幅広く巡ってきた巡回展である。ただ記念メダル界隈でこのイベントが話題となったのは2会場目の東京からで、スタートの大阪会場の時点ではイベントの存在すら知られていなかった。例によってTwitterで東京会場にて小判型メダルが販売されている様子がアップされたのでにわかにガヤガヤしだしたのである。そんなわけで、大阪会場でも小判型メダルの販売があったのかどうかは謎である。東京会場以降の会場では全てで販売があったことは確認済みなので、大阪でも販売されていたと考えるのが自然ではある。しかし、個人的には販売されていなかったんじゃないかな〜と予想している。なぜなら、あまりにも話題に上がらなすぎだからである。転売もされていなかった(賛否両論ある記念メダルの転売ですが、転売によってその存在を知るってパターンがたまにあります。【185系メモリアル】のメダルとか)。
会期の途中から記念メダルが参戦してくることは茶平あるあるの一つである。
名古屋展は「名古屋PARCO南館7F」のイベントブース全面を使用してなかなか大規模に開催されていた。過去このスペースで記念メダル販売を伴うイベントは数回行われており、【みうらじゅんの100冊展 勝手に観光協会】はその一つである。
さて、このイベントに関して私が述べられるのは、ここまでである。
何を大層に「私が〜」だ。殺すぞ! と思ったそこのあなた。これが文字数稼ぎというやつである。
私が訪れたのは名古屋会場開幕日の2022年5月28日(土)のことである。初日、そしてその翌日に関してはなんと日時指定の前売り券が必要だったらしく、入場制限により入れなかったのだ!
正確には13時ごろに到着して17時〜のチケットは販売されていたが、気持ち的に待てなかった。名古屋の繁華街「栄」の街は、ただただ人が多かった。いつの間にか大量の若者を見ると厭世観に苛まれてしまうおっさんに成り果てていた。早くおうち帰りたい。
そんなわけでイベントの内容はさっぱりわからないまま、入場できないにしても会場周辺の雰囲気でも撮って来れば良かったのにそれもままならないまま、記念メダルだけを購入してスゴスゴと退散してしまった年老いた男が一人。
ただ会場を去る時には「必ずもう一度来よう!」と固く決意をしていた。やはり記念メダルブロガーたるもの、そして記念メダル図鑑の完成を目指す者として、イベントの詳細を記録として残しておくのはそれはもはや「使命」であるといえる。将来一流のポケモンマスターになってポケモン図鑑の完成を目指すサトシならば「必ず君をゲットしてやるぜ!」と拳を振り上げてカメラ目線で宣言するところである。
しかし問題なのは、記念メダルはすでにゲットできていることである。サトシくん、君なら欲しかったポケモンをゲットできていたとしても、「これだけじゃオレは不満だぜ! 結果より内容だぜ!」といって再び足を運ぶことができるだろうか? おじさんにはまったく自信がありません。だって若者ばっかりなんだもん!
いや、別に若者が嫌いというわけではなく、むしろ最近の若者の能力の高さには驚くばかりである(特に職場で)。日々、自分が窓際族へと変貌していっていることをヒシヒシと感じている。私の足が重いのは、若者の街に何を着ていったら良いのかわからなくなってきた、というのがその理由である。それも結構切実な。
いや、これが秋とか冬とか春先であるならばまだ良い。ジャケットとチノパンさえ着てりゃとりあえずOKというのが、清潔なおじさんを目指す者のスタンダードである。しかし夏になると、おじさんだけどジーパンとTシャツで良いのか問題というのが勃発する。いや、近所のスーパーに行くならもちろんそれでまったく、全然、これっぽっちも問題はないだろう。が、ここは若者の街「栄」である。汚らしいおっさんに人権はないのである(美少女ゲーマーが発したら大炎上しそうな発言)。最近すっかりメタボ日本代表のレギュラー取りに成功し始めた私(健康診断の腹囲測定で「今年はだいぶ出ちゃってるみたいですねぇ」と言われた)は、せめて街ゆく綺麗で華やかな若い女性達の視界に映らない存在でありたいと願ってやまないので、せめて「栄」の街の風景の一部でありたいと思うのである。誰もお前のことなんて見てねーよという声が今にも聞こえてきそうだが、私は「明らかに街の雰囲気から浮いている格好の人」というのが異様に目に入り、あまつさえ目で追ってしまうような人間なので、自他共に認める自意識過剰おじさんなのである。嗚呼、人目を気にせず生きていきたい。
そんなわけで、次に栄に来るなら「平日にスーツ姿が良いな!」という大人にとっての制服宣言(何それ?)をしたものの、果たしてそんなことは可能なのか? という自問自答を抱えて現在に至る次第である。頑張る気力があるとは思えないが、もしかしたら奇跡的に超ポジティブかつアクティブかつクリエイティブな日(何それ?)が突如としてやってきて、志村けんに会いに来られるかもしれない。その時にはもちろんまたここにその詳細を記す予定である。続報を待て!(出ないパータン⁉︎)

記念メダルについて

このイベントのメダルに関して特質すべきは、もちろん「小判型メダルのみの販売」という点であろう。未だかつて「小判型メダルのみの販売スポット」というのは存在したが、イベントで小判型メダルのみを販売するという、触れるだけで傷ついてしまう尖ったナイフのごとき販売戦略を打ち出した企画というのは存在しなかった。尖り過ぎていて、世の記念メダラー達に「買うのか? んっ? 買うんだよなぁっ⁉︎」と恫喝するがごとき忠誠心の踏み絵をさせているかのようである。
茶平工業製記念メダル界隈において、小判型メダルを収集対象に含めるのかどうかは古くから議論を呼ぶところである。私は最初期には収集対象外としていたが、ブログを始めてから「やっぱり購入するぅ〜! 図鑑の完成を目指してるしぃ⤴︎」といった具合で遅まきながら収集を始め、【箱根関所】の小判を無事買い逃すという憂き目に遭った。メダルはいつだってメダラーのぐずぐずを待ってはくれない。
そんな微妙な立ち位置に君臨する小判様ではあるが、コレクターズアイテムとして見るのではなく、「志村けんのバカ殿グッズ」として見たら、これほどイベントの特性とマッチしたメダルは他に存在しないだろう(そしてそれこそが正当な見方だ!)。そもそも論として「なんで記念メダルを小判にするねん?」という疑問が湧くのだが、志村けんのバカ殿様に関しては、小判である必要性があるのだ。見事なまでに。なんたって殿様なのだ。
このメダルは、志村けん——バカ殿を愛するファンたちにこそふさわしいメダルであるといえる。バカ殿を愛する者が、バカ殿イベントに足を運んだ記念として、バカ殿に相応しいアイテムに日付とメッセージを刻印し、自分だけの一枚を胸に思い出と共に帰路につく——
なんてまっとうな記念メダルなのでしょう( ´∀`)
記念メダラー達がうっかり忘れがちとなる「記念」という部分とファングッズという部分が見事に融合したメダルであるといえる。その形状に必然性があり、「特に深い考えはないけど売れそうだからとりあえずメダルに印刷してみました★」みたいな某テレビ局のメダルとは訳が違うのである。
ビバ! バカ殿様‼︎

また、もう一つの特筆すべきことが、刻印機にあった。
「小判型専用」という点は、確かに珍しいが、しかし過去に例がなかったわけではない。問題なのはそこではなく——この刻印機は「刻印無料」なのだが、その”無料の仕方”が今までないパターンだったのである。

何この赤いボタン∑(゚Д゚)タイムボカン
刻印無料の刻印機は、昔は血眼になって探してその情報があればメダル巡りの最後の場所に設定して購入してきたメダルをまとめて刻印するという30円/枚をケチるセコさのハイエナ達が群がる場所と化していたが、昨今では特段珍しく無くなった(別にお得になったわけではなく、たぶんメダル代に刻印代を含めるみたいな考え方に変わってきたのだと思う)。ただその場合の刻印機には、通常30円を入れる投入口が「刻印料無料」の表記で塞がれているのが定石である。

懐かしのストⅡを彷彿とさせるようなこの赤いボタンは一体なんのためにつけられたものなのか?
役割としては、「ボタンを押すとお金を投入した処理がなされる」といった感じだと思われる。通常の刻印無料の刻印機ではメダルをセットすると即入力モードに移行するが、この刻印機の場合は「お金擬似投入」という一手間が加わることになる。表示もボタンを押すまで「カネクレ」となっている。

説明書きにも「②赤いボタンを1回押す」とある。もしかしたら過去にはこの仕様の刻印機が活躍していた時代があったのかもしれない。
平成生まれ以降の方々には一切通じないだろうが、この位置、この角度でこのボタンが配置されている。
ネオジオの筐体を思い出す( ´ ▽ ` )オッサン
という特に深い話でもないネタを言ったところで、完。





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