イベント【みうらじゅんの100冊展 勝手に観光協会】 記念メダル

 そもそも茶平工業製記念メダル(及びそれを収集する人)のことを「メダリオン」と呼ぶようになったのは、みうらじゅんである。みうらじゅんがそう呼ぶと、不思議とそれが正式名称かのようになる現象が多々ある。一番有名なのは「ゆるキャラ」であろう。いまや行政が「ゆるキャラグランプリ」と名付けたコンテストを開催するくらいである。みうらじゅんも「ゆるキャラ」で商標権を取っておけば稼げたかもしれない(商標権を取っていたら流行らなかったかもしれないが)。

 ただ「メダリオン」は微妙なラインで、茶平工業HPの掲示板の名は「メダリアン広場」である。「オ」と「ア」の微妙な違いがある。私の勝手な予測では、みうらじゅんの「メダリオン」が先で、茶平工業は「ゆるキャラ」の事例のように、みうらじゅんに後から乗っかってきたものの、「オ」と「ア」を間違えたのではないか、と思っている。事実だとしたらちょっと間抜けな話なのだが、その辺の真相を誰か知る者はいないだろうか。

 しかしまあ、茶平工業が名乗れば、必然的にそちらが正式名称となるので、「メダリアン」が正式だとも言える。そこには純然たる力学が存在するのである。

 みうらじゅんが著作物100冊出版達成を記念して催されたイベントであったと記憶している。みうらじゅんの著作物は実はなかなか面白いのだが、このイベント自体はつまらなかったような気がする(ミもフタもない言い方)。あの有名なみうらじゅんの「エロスクラップ」をぜひ見てみたかったのだが、ファイルはあったが中は見られなかったような気がする。

 みうらじゅんの本で一番好きなのは『正しい保健体育』である。その中で非常に印象に残っているのが、女性へのプレゼントに「家電」をあげてはいけない、という話である。「家電」をあげてはいけないから、「ランジェリー」はプレゼントしてもよいが、「大人のおもちゃ」はダメであるという理屈である。詳しくは書籍を読むべし。

 みうらじゅんの生き方は、中学・高校生のときにパッとしなかったサブカルチャー好き(いわゆるオタク系)の男子諸君にとって、ひとつの憧れである。あまり表に出ることのない自分の趣味を好きと公言して成功しているわけであるから、伸び伸びと生きているように見える。

 しかし、そこにはやはり、「頭の良さ」という要素が欠かせないのもまた事実である。自分の変わった趣味を世間一般の人にも面白く紹介する力ーーたとえ理解はされなくても面白い話としておとすことができるのが、みうらじゅんの力なのである。「わかってくれる人だけで良い」では、みうらじゅんのように伸び伸びとは生きられない。それでは、世界を広げる努力をおろそかにしているだけなのである。

 恥じることはないが、殻に閉じこもるようでもいけないーー記念メダル道はかくも厳しい道である。メダル王への道はまだまだ遠い。

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