邪道【読売ジャイアンツリーグ優勝 2000年】 記念メダル

↓38ミリメダル(デカメダル) 読売ジャイアンツ優勝2000年記念メダル38ミリ読売ジャイアンツ優勝2000年記念メダル外箱
 

何でも欲しがるのにみなに愛される稀有な存在:長嶋さん

 2000年の読売ジャイアンツは、第二期長嶋監督体制の8年目のシーズンであり、「何でも欲しがる長嶋さん」の真骨頂が発揮され、大型補強が行われた年である。前年度日本一の福岡ダイエーホークスから優勝の立役者であるピッチャーの工藤を、長嶋監督自らが自宅前に出向いて外出先からの帰宅を待ち伏せ→口説き落とすという奇襲作戦で獲得したり、すでに高橋由伸、松井、清原というクリーンナップがいたにも関わらず他球団のクリーンナップを引き抜いたり、長打力を誇る外国人を補強したり、「金にモノを言わせる」を地でいく無双ぶりを発揮した。この年の打線は2000年にちなんで「ミレニアム打線」と呼ばれた(というか、長嶋監督自らが命名した)。

 2000年は何かと「ミレニアム」に涌いていて、今思えば不況ながらも(刹那的な)景気の良い話がわんさかあったような気もする。「ミレニアム打線」というのも、まさにこの降って湧いたような景気の良い打線で、「金をかければ点を取れる」というプロの世界の一面を見たような気がした。このなりふり構わない感じは、今思えば、長嶋監督も仏のようなとぼけた様子を普段見せてはいるがやはりプロの世界で生きてきた人で、必死だったのかもしれない(当時、球団ワースト記録に並ぶ「3年間優勝なし」であった。それぐらいで球団ワースト記録に並ぶのもヤだね)。

 2000年は受験の年であったので自分としてはそれどころではなかったのだが、逆にどんなテレビ番組を見ても何でも楽しいーー勉強以外のこと全てが娯楽になる、という状況でもあったので、今までほとんど見てこなかったスポーツニュースをよく見ていた。どの番組でも伝える事実は同じなのに。どの番組も、このなりふり構わない金のかけ方に批判的ではあるものの、長嶋監督に対する直截的な批判はどうにもやりにくい様子で、歯切れが悪かった。この「人の良い感じ」というのを出しつづけるというのは、社会で批判から身をかわすには、非常に重要なポイントである。私も見習わねばならない。無理だけど。すぐ悪口言っちゃうけど。

 この年の日本シリーズは、最初で最後となった「ON対決」であった。Oは福岡ダイエーホークスの王監督である。かつての盟友が、監督として文字通りの頂上決戦で対決するという夢のような対戦で、まさにミレニアムにふさしく、世の中も湧いた。

 結果としては、金を掛けた方が勝った。つまりは、ジャイアンツが勝った。金がモノをいう世の中であった。

 金があるからといって必ずしも全ての問題が解決するわけでは無いが、金をかければ大抵の問題にはカタがつくーーこれは、「努力をしたからといって必ず報われるわけではないが、成功した者は必ず努力をしている」というよく聞く格言のちょっといやらしい版である。しかし、仕事をしていると、努力云々よりも、「時間や手間よりも、金をかけて解決」の方が結果的にコストが少なくて済むし、何よりクオリティの高い成果が出ることが多い。逆に、個人のこだわりで時間と手間をかけたものが、「時間と手間をかけたから……」ということが足枷となって切ることができずに、なんだか余計な足を引っ張ることがままある。

 お金って大切ね、という話。

記念メダルについて

 プロ野球優勝メダルでは珍しいことに、31ミリ通常メダルと38ミリデカメダルの2種類がある。38ミリの方は、2000年優勝に引っ掛けて2000枚限定で販売されたらしく、シリアルナンバーが刻まれている。私が購入したのは「No.1357」と何とも言えない何ら特別感のないナンバーであるが、2019年1月15日現在、メルカリで「No.0001」が1600円で出品されている。私が購入した時にはこの「No.0001」もすでに出品されていたのだが、私はあまりシリアルナンバーにはこだわりがなかった&価格差が1000円あったことから、購入を見送った。ただどうせなら1番を買っときゃよかったかなーと思わなくもない今更。

 31ミリも38ミリもデザイン的にはほぼ同じであるのだが、大きさが違うので別個の金型を製作したと思われる。お金かけるんだからせっかくなら違うデザインにすれば良いのにー、などと素人は思ってしまうのだが、その辺には大人の事情がありそうである。一目見て大きく違う点は、38ミリ裏面は本来刻印面であるところにすでに仰々しく刻印に似たデザインで文字が描かれているところである。シリアルナンバーだけはどうも刻印機で刻印したっぽい文字である。おもて面はジャビット君が怪鳥蹴りをしている。

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