【販売場所】
@24階「めざまスカイ」というゲーセン内
備考:イベント会場内には設置されておらず、また順路通りに素直に進むと目に入らない位置に設置されているため、フジテレビを楽しもう! という気概のないメダル目的な記念メダラーこそ見落としがちな設置場所
症候群はサザエさんなのかちびまる子ちゃんなのか
先日、同僚が月曜日に「昨日のちびまる子ちゃん症候群はヤヴァかった」みたいな趣旨の発言をしていて、すり減り尽くした社畜サラリーマンの私としてはそこは「わかる〜⤴︎」と0.1秒くらいの間で即レスするところであったのだが、それよりも先に「ん? サザエさんじゃねーの?」という疑問が先に来て一瞬言葉に詰まってしまった。
日曜の終焉を迎え翌日の仕事を想い憂鬱になる症状を「サザエさん症候群」と呼ぶのか「ちびまる子ちゃん症候群」と呼ぶのかは、絶望する時間が30分早いか遅いかの問題となる。ちなみに私は、最もハッピーな気分なのは金曜日の夜がピークで、土曜日の夜にはすでに気分は沈んでいる。そして、サザエさんもちびまる子ちゃんも、どちらももう観なくなって久しい。
【みんなのサザエさん展】は第1弾が2024年7月20日〜8月25日の期間に「フジテレビ お台場冒険王2024」内で開催されたイベントである。フジテレビとしてのこの時かぎりのイベントかと思いきや、巡回展として2025年に福岡展、福井展と巡ることが確定しており、果たしてそこでも記念メダルが販売されるのか、買い逃した人たちが固唾を呑んで見守っているところである。というか蓋ノ屋さん次第である(説明省略)。
私はお台場開催の最終日前日に滑り込むように足を運んだ。最近【フジテレビ】は蓋ノ屋さんが再び本気を出し始めていて、記念メダル界においてかつての活気を取り戻しており、記念メダラー達が毎月のように足を運ぶ事態になっている。これは関東在住者にとっては「盛り上がってきた!」という感想で、地方在住者にとっては「いっぺんに出してくれ!」という感想となる。販売タイミングは販売会社の都合であろうが。
とにもかくにも、ここ数年の私は月1ペースで神奈川の実家に帰省しているので、そのタイミングを合わせてこの灼熱地獄のような環境に人が死ぬほど集まるイベントに出かけたのであった。真夏の炎天下、アイドルが熱唱して体感温度50度となったステージを尻目に、喉が渇き切った衆人相手にウォーターサーバー営業のインセンティブ収入を狩人のように狙う体育会系アルバイト大学生(みんなゴツかった)が群がるチケット販売所前を潜り抜け、日陰がまばらな入場待機列の最後尾に付けたのであった。フジテレビ社屋内で開催されるこの手のイベントには建物の構造的欠陥があって、収容人数が限られた狭っ苦しいエレベーターでイベント会場まで登らねばならないので(といっても標準的なサイズのエレベーターなのだが)、エレベーターに乗るのに長蛇の列に並ばなければならないのである。
なんだかんだで長い道のりの果てに会場の「はちたま」に到着すると、そこはもう人、人、人である。多くの民が『ちいかわ』に流れていったとはいえ、絶対的人数が規格外の夏休みのお台場、夏休みのフジテレビである。まともに撮影とかできるような状況ではない。
写真撮影すらできないと、おひとりさま中年おっさんとしてはどんなイベントであろうとほぼできることなどないというのが一人旅の悲しいところである。アフレコ体験とか、おっさんが一人でボックスの中に入って収録するイメージが、天皇杯で街クラブがJクラブに勝つくらいイメージできない。私が広瀬すずから告られるくらい想像できない。
↓このイベントからもう5年も経っているという事実を受け入れることができない……
まあ私はどこまでいってもサザエさんにそこまで興味がないという結論に達してしまうので、なんとな〜く展示を眺めて終わってしまった。むしろサザエさんガチ勢みたいな人っているのだろうか? 無論、『磯野家の謎』みたいな研究チックなことをしている人はいるだろうが、そういうことではなく——例えばマクロス勢みたいなグッズに重課金するような本物のマニアみたいな人はいるのだろうか? という話である。ガチならば、果たして推しは誰なのか? イササカ先生の誕生日を記念メダルに刻んだりして悦に入ることなどあるのだろうか?
『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』『ドラえもん』といったいわゆる”国民的アニメ”なるものの特徴としては、それこそ”国民”に愛されているという点にある——つまり、一部の熱狂的アニメ好きの守備範囲外に位置するアニメという、とんちのような存在なのだ。アニメ好きに見向きもされない国民的アニメ。
いろいろなサザエさん
記念メダルについて
メダル販売機&刻印機は、実は会場の「あさひが丘スーパー」には設置されていない。だから、記念メダルがあるという情報だけでぶらっと来てしまった身としては見つからなくて超焦った次第である。記念メダル販売機を見つけられず右往左往する記念メダラーは、さしずめ思い通りにいかなくてパニクっている爆弾魔のようないかがわしさであることよ。
で、結局どこにあったかというと、「はちたま」から下って帰路に向けてしばらく進んだ先にあるゲーセンの中である。【サザエさん展】とは全然関係ない場所に設置されている上、順路の案内表示通りに一目散に進んでいると見逃しかねない場所にあるので、目にすることなく去っていった【サザエさん展】来場者は数多くいることだろう。
蓋ノ屋さんもこんな場所に設置されるのは本意ではないだろうから、この辺からはいわゆる”大人の事情”的なものをそこはかとなく感じる次第である。まあ仕方ないよね。だって記念メダルだもん(なんとなく説明がまとまる一言)。
デザイン的にはサザエさんメダルとタマメダルは特筆すべきことはないが、裏面のロゴデザインは素敵である。センスのあるロゴを描ける人はほんと尊敬である。ロゴ職人にあこがれた——そんな時代が、私にもありました。
以下、50周年と55周年をなんとなく比べるコーナー。
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