三重県【三重県総合博物館 MieMu】 記念メダル

ここ【MieMu】は、三重県にある、三重県の歴史や考古学的調査等を展示する、三重県民のための博物館である。平たく言えば、他県民にはイマイチな博物館である。三重について、他県民はそんなにも興味がない。

 ここに、行政主導の公共施設に関する難しさがある。

 この博物館は県立であるので、とうぜん従業員は県公務員であると思われる(雇用形態は単純ではないかもしれないか。特に学芸員は「みなし公務員」かもしれない)。つまり箱も中身も三重県民の税金によって成り立っているので、その主たる顧客は当然三重県民であるべきかもしれない。

 しかし、ここに「三重の魅力を三重県民に発信して、どうなるのか?」という問題が生ずる。もちろん、三重県民の誇りを喚起するという意味合いは否定しない。三重県民にこそ、三重の魅力を知ってもらい、三重の魅力を学んでもらうことこそが本義であるならば、非常に魅力ある施設であろう。新しく、綺麗で、県民の憩いの場を目指しているような雰囲気もある。

 しかし、自分の県の魅力を外に発信していく方が、大規模公共施設としては利益が大きい場合もあるような気がする。たとえば名古屋市科学館のプラネタリウムは当時「日本一」「世界一」という看板を背負うほどの改装で、明らかに全国的な誘致を狙っていた。そして、その狙いは見事に当たったと言え、休日には現在でも大行列ができている(収益の細かい数字は知る由もないが)。

 地方公共団体の施設は何を狙って、どのような運営方針で設立するのか――実に難しい点である。

 私は設立まもなく訪れたので、非常に綺麗で雰囲気のよい博物館であった。また、新しいだけあって学芸員たちの創意工夫が目立ち、「自分たちのコレクション」なども展示するなど、他と違うことをしようという意欲が感じられた。が、展示物が、三重に特化しているおかげで、他県民であるわたしはいまいちピンと来なく、滞在時間1時間未満で辞したのであった。

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