三重県【志摩スペイン村】 記念メダル

 「遊園地」あるいは「テーマパーク」と聞いて多くの人がまず思い浮かべるのは、「ディズニーランド」か「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」なのではないかと予想する。その2強の次点で「富士急ハイランド」や「ハウステンボス」あたりが入ってきそうだが、先の2つと「富士急ハイランド」「ハウステンボス」の間には、深くて広く、超えられない溝があるように思う。私はメダル王になるべく割と多くのテーマパークを旅して経験してきた方だが、この2強の完成度に打つ勝つことができる施設は皆無である。違いを挙げれば数限りないが、一番大きな違いは「異世界としての完成度」で、現実から切り離されたかのような時間が体験できるかどうかである。要するに、2強は、その場にいるだけでももう楽しい世界なのである。一つ一つのアトラクションだけではなく、街並み自体がもうポップでハッピーなのである。そこにいるスタッフもその世界観を壊さないように洗練されていおり、冷静になって傍からみたらバカみたいに見えるかもしれないやりとりが、その世界では全く違和感を感じさせないハッピーな雰囲気を、その施設に関わる全てのものが一致団結をして作り上げているように感じる。それにはもちろん、人件費やその研修費用を含めた莫大な費用がかかることは明白であり、大きく金をかけて大きく儲けるというアメリカンなやり方である。

 その点、地方のテーマパークは同じ方向性を真似れば真似るほど厳しいものがある。2強テーマパークで人気のものと同じようなコンセプトのものをやろうとしても、かけられる費用が全く違うだろうから、「ものすごくしょぼいマネ」みたいな残念な着地になりがちである。

 その典型例が、マスコットキャラである。

 メダルに描かれたこのマスコットキャラクター達、特に男の子と女の子の二人組は某ネズミの男女ペアの構成を彷彿させるが、広く認知してもらうにはかなり厳しいものがあると言わざるを得ない。このマスコットキャラクターが園内を歩いていて一緒に写真を撮影できるわけだが、家族連れが子供を横に立たせて撮影する姿はあっても、某ネズミの男女ペアのように大人もカップルも老若男女が寄ってきて撮影待ちの行列ができるようなことは皆無であった。この点は「USJ」でも少し似たものがあったが、キティちゃんやスヌーピーといった、初めから人気が見込める定番キャラを取り入れたことや、最近は「ミニオン」の人気が異様に急上昇中なのでここぞとばかりに前面に出して攻勢を図っている。

 何が言いたかったかというと、「地方のテーマパークは、巨大産業のマネをするのではなく、独自路線で行くべきなんじゃないかな~」ということである。「富士急ハイランド」は「フジヤマ」というランドマークを作ることで絶叫マシンに特化した施設であることをイメージづけて、2強との差別化を図って成功した。「ハウステンボス」は第3セクター時代は見事なまでにポシャっていたが、H.I.Sの傘下になって、『ワンピース』等とのコラボ企画を連発して、いわば「自分の施設以外の人気」を取り込んで一定の成功を収めた。2強にはなかった路線で成功を収めたわけである(「USJ」はむしろこれに便乗するような企画を始めて成功し、なんかずるい感じだが)。

 そんなわけで、「志摩スペイン村」も、地元に愛されるだけではなく、全国から人が呼び込めるような施設になるには、独自の路線というものが求められると考える。あの広大な敷地面積に全く見合わない閑散とした各アトラクションや施設内の雰囲気は、バブルの名残のようなものを感じる。ここまで言ってなんだが、私は「それなりには楽しい施設」として一度くらいなら行っても良いと思わせる魅力が現段階であると思うので(2度目に訪れたときはうらびれ感の方が強く感じられてしまった)、その点、起死回生の一手をぜひ打っていただきたいものである。志摩スペイン村をスタート・ゴールにしたマラソン大会は、私は好きでした。ただ、距離が「15キロ部門」とか、悪い意味で他のマラソン大会にないカテゴリーばかりなのが難点であるが。

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