三重県【二見シーパラダイス】 記念メダル

 ここは現在では「伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス」と名称変更しているらしい。長い。名称変更はいわゆる「大人の事情」というやつである(経営権の譲渡)。

 何度か語ってきたが、水族館には大きく分けると2つの傾向がある。一つは主にカップル向けを意識した「雰囲気重視の水族館」、もう一つは水族館本来の意義である海洋生物研究所としての性格が濃い「学術的傾向の強い水族館」である。もちろんどちらとも言い切れない、あるいは両方の性質を併せ持つ水族館も数多くあり、上記二つの傾向の中間層はいわゆる「ファミリー向け」といえる。私の好きな水族館はもちろん「学術的」な水族館である。カップル向けの水族館は、何かと海洋生物以外のもので魅せようとする傾向があり、それが私にはあまり面白くない。そして入場料がめちゃくちゃ高い。

 ここ【二見シーパラダイス】は、ちょうど中間層の「ファミリー向け」と呼ぶに相応しい水族館である。古い施設だけにラブラブな雰囲気は作りづらいだろうが、カップルで行っても楽しい、親子で行っても楽しい、お勉強にもなる良い水族館である。

 まず、入場する前から、入り口前にある水槽前でミナミゾウアザラシの芸が観られる。これがなかなかの大迫力、芸達者で、あっかんべーが得意技のお茶目なあんちくしょうなのである。これがタダで観られるのだから、この上ないほどものすごく金がないときにどうしてもデートあるいは家族サービスをしなきゃならないときには、ここに来ると良いかもしれない。本当に目の前で、なんならうっかりしたら潰されるのではないかという間近で芸をしてくれる。これを見るだけでも来た価値があると掛け値なしに思うくらいなのだが、くどいようだがこれだけならタダである。素晴らしい。

 また、ここのもう一つのウリはイルカと遊べることである。これは比喩ではなくて、本当に遊べる。イルカのいる雑な水槽があり、そこにバレーボールがぷかぷか浮いていて、それを投げるとイルカがキャッチして持ってきてくれるのである。ちなみにこのバレーボールは水槽に浮かんでいるものをセルフで取らねばならないのだが、取ろうとして手が微妙に届かないと、なんとイルカが気を遣って届くところへ運んでくれるのである。そのときの感動は、人を好きになる瞬間と7割がた同じであるイルカは頭が良いというが、マジで頭が良い。遊んでくれる人間がいないときは、ボールを一人で壁に投げて跳ね返って来たボールをキャッチするといういわゆる「壁当て」をして遊んでいた。この水族館に来てイルカを好きにならない人は、血の通っていない人間だろう。

 そんなわけで、超おススメな水族館である。名鉄グループという大企業母体を失ってもぜひがんばって欲しい。


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