【販売場所】
@仁王像の「阿形」の方の横
備考:メダルじゃねぇ! 御守りだっ‼︎
2年の時を超えて
新型コロナウィルスの流行により延期されたこの特別事業。2年の時が経ち、ついに開催の時がやってきた——
この2年の間になんか御開帳しちゃってるときもあったけれども、基本的には50年に一度のことなので、大変特別なことである。その特別な事業で私がプロデュースしたメダル(というか御守りというか)が販売されるという名誉なる機会を与えてもらった。
2年の時を経て開創1300年記念事業が1302年記念事業になっちゃった疑惑があるものの、
1300年のうちの2年なんぞ誤差の範囲
と思われるので、ここに私が見てきた開創1300年記念事業秘仏御開帳の様子を記録する次第である。
前日入り
御開帳事業前日の2日(水)、販売機の最終チェックのため仕事終わりに【高田寺】へと足を運んだ。といってもお寺の方々が問題なく設置できたことは報告を受けていたので、実質ただ見てみたかっただけである。
到着すると、そこにはいちメダルマニアとして、非常に感動的な光景が広がっていた。自分がプロデュースしたメダルが、正規のメダル販売機に収められていたのである。
私の夢が一つ完成された瞬間であるといえよう。
記念メダルに関する残すところの夢としては「未発見メダルを自分で発掘する」&「マツコの知らない世界に出演する」である。どちらも金では解決できないところが難易度高め。
さて、せっかく刻印代無料の刻印機が目の前にあるので、お坊さんと一緒に色々と実験してみることに。
多くは語れないのだが、記事トップに掲載した薬師如来メダルはその実験の一つの形である、ということだけお伝えしておこう。
その後、前日準備で忙しそうだったので、パシャパシャっと写真を撮らせていただいて退散することにした。
3日目
私は初日と2日目は足を運べなかったので(初日は捻出した時間で【マーケット日和】に行った)、当初からTwitterで告知していたとおり、3日目の朝からお伺いさせていただいた。で、詳しくは下記「記念メダルについて」で語っているのだが、なんだかんだで1日お堂内に居座ることになったので、仁王像の横で1日中ブログを書くというよくわからないことをしていた。仁王像の横にまるでスタッフのような顔をしてずっと座っていたものだから、訪れた人から仁王像についての質問を度々受けることになった。当然、何もわからなかった。仁王像の足元に貼られた説明書きを見ながら「由井正雪(ゆいしょうせつ)がこのお寺に来たんですか?」と目を輝かせながら尋ねてきたご婦人を前に 誰それ? としかならなかった自分が本当に腹立たしい。大学受験は日本史選択だったはずなのに、「ユイ」と名の付く人物を「市川由衣」と「碇ユイ」しか知らなかった自分が本当に悲しかった。ちなみにその場でググったらなんでも「慶安の乱」を企てた人なんだってさ! 知らんけど!
しかし、この場に机と椅子を用意してもらったのは成り行きからだったのだが、結果的に記念メダラーの方々とお会いするのにちょうど良い場所となったので、これぞ仏のご加護であったことだろう。親子で記念メダル収集をされている方や遠方から来ていただいた方、2年前にもここでお会いした方、ネット上でいつも見ていた方や関わりがあった方等々、いろいろな方にお声がけいただき、本当にありがたいことでした。スマロー銀メダルも快く受け取っていただき、重ねて御礼申し上げます。
皆様とお話しをさせていただきながらブログをしこしこと書いていたら、あっという間に16時になり無事に3日目も終了。拝観者のいなくなったお堂内で、特別にいろいろと写真を撮らせていただいた。
連日開催されたという講演も聞いてみたかったのだが、それ以上に、皆様とお話しできたことや、記念メダルを購入してくれる人がいる光景を目にすることができたので、全て良し!・:*+.\(( °ω° ))/.:+
2度とは経験できないであろう貴重な時間を過ごさせてもらったことこそ、お薬師様のご加護であることよ。
記念メダルについて
記念メダルのデザインやらコンセプトやらについては別記事にて散々解説しているので、割愛。ここでは販売機や刻印機をレンタルした際に起こったこと&判明したことを話せる範囲で語る。
まず、メダルの販売価格の設定や刻印機の価格設定、その他諸々のシステム的な設定は全て茶平側で整えてくれた上で納入される。親切設計!
そのため、こちらでやることは基本的には販売メダルをセットすることと、釣り銭を入れることのみである。そんな親切設計であった。細かいことをいえばプラスドライバーを使って細々したやるべきことがあるにはあるのだが、見ればすぐわかるマニュアルが付属されてくるので、全然簡単である。
これだけで準備万端である。
今回、普段は購入者側である立場から販売する立場に変わって困ったことが2つほどあった。それについて言及させてもらうが、これはひとえに1200円という価格設定(1010円以上の設定)から起こった困りごとだと推測されるので、その点を含んで読んでいただきたい。
千円札が2枚入らない
正確には、「2枚入る時と入らない時があり、大抵入らない」という事象である。
1200円なので、小銭の持ち合わせがない場合は1000円札×2を挿入しようとするのがごく自然な行為なわけなのだが、2枚目がこれがなかなか入らない。この現象は2日目にお寺側が把握したのだが、実際には初日にも同じことは起こっていたと推測される。
で、今回販売機を導入した大きな理由の一つに「堂内では人手を用意できない」という重要なポイントがあった。そのための自動販売機であったのだが、ここで千円札を両替しなければならないという人手が発生することとなった。2日目にたまたま堂内にいたお坊さんがたまたまこの現象で困っている購入者と遭遇したためにこの問題が発覚したのだが、発覚以前に同じ状況に遭遇した人は恐らく購入を諦めてしまったことだろう。この問題の発覚以降は、可能な範囲でお坊さんが両替の対応をしてくださったらしいのだが、この報告を受けた3日目には私が両替係として堂内に鎮座することとなった。
そんなことも相まって、1日中販売機の前で購入の様子を見学するという稀有な経験ができることとなった。で、2枚目の千円札で困っていそうな人がいたらこちらからすぐに声を掛けさせていただいたのだが、不思議なのは、2枚目の千円札も認識して挿入できることが稀にある、という点である。その際にはもちろん、ちゃんと表示も「2000」となった。
この辺の真相というか仕様については結局よくわからなかったのだが、まあメダル販売機っぽいな( ´ ▽ ` ) という妙な納得があるのが茶平あるあるだ! ただ本来得られたであろう売り上げを逃してしまった可能性が高いことだけは悔やまれる(お寺での不謹慎な悔やみ)。
100円玉が詰まる
これは上記の「千円札×2が(稀にしか)入らない」と深く関わるトラブルであると同時に、「1200円」という価格設定が生み出した悲劇でもある。
上記に掲載した釣り銭ホルダーに記念メダル購入の際に投入された硬貨も収納されるわけなのだが、先に述べた2つの条件が揃うと100円玉が貯まる一方となり、最終的には満杯になって詰まった。
どういうことかというと、まず「千円札×2」ができない以上、お釣りを払い出すシーンがほとんどないのである。唯一お釣りが出る場面は「千円札×1、500円玉×1」のパターンのみとなる。そんな場面はほとんどなかったことは、みなさんも想像に難くないだろう。このことから、ほぼ100%の確率で「千円札×1、100円玉×2」が投入されることとなる(2枚目の千円札はお坊さん&私が両替していたので)。つまり、100円玉が貯まる一方であったということだ。だから、許容量を超えてしまい、詰まった。
本来のメダルの一般的な価格設定は400円〜900円といったところなので、多くの記念メダラーがそうするように「千円札を1枚入れて、100円玉でお釣りをもらう」ということが頻繁に発生する。また同じくらい、小銭のみでメダルを購入する(お釣りで出てきた100円玉で2枚目を買うなんてあるあるだ!)。
このようにして100円玉が循環されるのが一般的な価格設定のメダルの場合である。しかしながら1000円を超える価格設定になった途端、2枚目の千円札が入らなければ100円玉の循環は一気に滞るのである。せめて1000円ポッキリであれば詰まるようなことはなかったのかもしれないが……(全ては物価高のせいだ!)
上記2点の問題により、人を置かずに販売できるように設置したはずの販売機によって、人が振り回されるという事態が発生した。まあ置かないよりは遥かに手間は減ったので問題という問題ではなかったのだが。ただ、初日と2日目に関しては千円札トラブルで販売機会を逸したかもしれない、という点は悔やまれるばかりである……
ただそんなトラブルがありながらも、お寺の人には感謝をしていただいた。また私もまたとない経験をさせていただくことができ、感無量である。
記念メダラーとしての長年の夢の一つが叶ったことは、何物にも代え難い幸せな経験であった。
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