邪道【D23 Expo Japan 2018】 記念メダル

 【D23 Expo Japan 2018】とは、平成30年2月11日〜13日の建国記念日をからめた3連休中にディズニーリゾートの最寄駅「舞浜」で開催された、ディズニーのファンクラブイベントである。アメリカ以外では日本でしか開催されない公式イベントらしく、私は全く知らないイベントであったが、ファンの方々にとっては有名かつ大人気のものらしく、チケットは事前の予約抽選制にも関わらず早々に完売していた。詳細は不明であるが、昨年度は昨今話題の「不正転売」があったらしく、今年はすべて電子チケット制となったらしい。最近ではUSJでもスマホのQRコードで入場からアトラクション参加まで全て行える電子チケットが広がっているので、今後世の中はこのような形になっていくものと思われる。ガラケーはますます行き場をなくすのか!?

 前述のとおり、チケットに当日販売分はなく、全て抽選制であった。チケットにもいろいろと種類があり、「3日間通し&宿泊プラン付き」なんていう世に言うセレブしか購入できないと思われる超豪華チケットまで用意されていたり、上から2ランク目の「3日間ですべてのアトラクションを体験できる」という宿泊プランなしで完全制覇に必要なチケットは50倍の倍率であったらしい。もはや記念メダラーが参戦する余地はないイベントであったといえる。また、記念メダルに関する事前情報も、記念メダラーの領域にはなかったため、「終わってみたらメダルがあった、なぜならメルカリに出品されていたから」という状態であった(ちなみにヤフオク!では「代理購入します!」という出品がイベント開幕前にあったようである)。そして何より、ただの抽選ではなく会員登録(つまりD23というファンクラブ登録)をしていないと購入できないというところがよりいっそう敷居を高くしている(登録は別に難しいことではないようだが)。

 「D23」とは、「D」は言わずと知れたディズニーの頭文字で、「23」はウォルト・ディズニーが会社を創立した1923年に由来するそうである。私はディズニーは人並みに好き程度であるのでこのようなイベント・組織があることを全く知らなかったのだが、この日のイベントでマーベルスタジオの社長が「ディズニーに買収される前からD23のメンバーだった」と結構ギリギリなことを言ったそうなので、ディズニーファンにとっては、我々にとっての茶平工業みたいなものなのかもしれない(テキトーな例え)。

 イベントの形式としては、日本では結構珍しい形のファンクラブイベントで、「Appleの新製品発表会」のようなプレゼンテーション形式をとっている。ホールの壇上でミッキーが登場するのはもちろん、上述のマーベルの社長やルーカス・フィルムの関係者(共にディズニーが買収した会社)、ディズニーランド・シーの偉い人たちが登場し、今後の展望について語ったり、出演者たちがこの「D23」のためだけに寄せたメッセージが披露されたりしたようである。さらにはディズニー映画の作曲が登場し楽曲が生演奏されたり、日本語版吹き替えを担当した声優たちが本家の声優と生歌をコラボしたステージが披露されたりといった、ファンでなくてもそりゃすげーと思うような豪華プログラムであった。今後のディズニーの構想をただ聞くだけのプレゼンではなく、とにかく金を惜しみなくかけた正真正銘のディズニーイベントであることがよくわかる。ファンでなくてもおそらく楽しかったことは間違い無ないであろう。私でもちょっと行ってみたかったと思ったくらいである。

 私は高校生までは神奈川県に在住していたので、ディズニーランドは割と近く、身近な存在であった。ませた中学生や金欠の高校生が行うデートで「舞浜駅で擬似ディズニー気分を味わう」というコースが定番として確立されていたし、中学校の卒業遠足はディズニーランドに現地集合・現地解散という「それは遠足と呼ぶのか?」というようなものだった。実家から車で1時間以内の場所であったこともあり、幼少期は年に1回のペースで行っていた。だからこそなのか、USJの方が好きという気持ちが強く、ディズニーはいまいち楽しみきれなくなってしまった。しかし、女子は得てしてディズニーの方が好きなため、その辺、難しいところである。「USJもいいけど、ディズニーもいいなぁ〜」と暗にディズニーを希望されること多数である。いやー、USJはフリーパスみたいのが庶民でもちょっと頑張って金を払えば買えるから楽なのよね〜。ディズニーで同じことをやろうとするととんでもない金額になるので、腰が引ける(専属ガイドが案内してくれるヤツ)。かといって、この歳になって10分で終わるアトラクションに3時間も待つのは不可能なのである。その時間で仕事が3つは片付けれるというものである。

 いつの時代も、女子には夢を見させ、男子はその夢によって悩ませるディズニー。今回は新たに記念メダラーをも悩ませるようになった。来年も発売されるなら、正攻法で入手できる記念メダラーは一体何人いるだろうか。

 しかしながら、この流れによって、本丸である「東京ディズニーランド・ディズニーシー」にも茶平製記念メダルが登場する日も近いかもしれない。昔からディズニーメダルってあるし。何より、一時期は実際に発売されていたことがあるようだしね〜。




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