@黒潮市場内
備考:販売終了
本物があっての、模倣
和歌山県【和歌山マリーナシティ】は、テーマパークと市場と温泉と海釣り公園が一つになった複合型施設である。遊びに訪れるなら、恐らくテーマパークである「ポルトヨーロッパ」を中心に楽しむことになると思われる。ヨーロッパを自称しているだけあって、ヨーロッパの町並みを再現しているテーマパークである。
日本という国は、やたらとヨーロッパの町並みを再現したがる性癖がある。
記念メダルが販売されている(いた)ところだけに絞っても、三重県の【伊勢志摩スペイン村】、愛知県の【デンパーク】、同じく【イタリア村】(経営破綻済み)、同じく【ラグナシア】、長崎県【ハウステンボス】等々、日本にはヨーロッパが溢れているのである。
これらのテーマパークに共通するのは、「第一線のテーマパークにはなれない」という点である。つまり、ディズニーやUSJと同じ土俵には立てないのである。
ディズニーやUSJは夢の国であるが、ヨーロッパの町並みはヨーロッパなのである。言い換えれば、ディズニーやUSJはオリジナリティのある世界観に夢を見るが、、ヨーロッパの町並みはただの模倣なのである。
模倣では垢抜けない。
ヨーロッパの再現をした建造物には、どことなくバブリーな臭いがあるし。
そんなわけで、第一線のテーマパークになるにはやはり物足りないものがある施設であったが、それでもそれなりに頑張っていた施設である。特に、期間限定イベントであった「巨大迷路」は、なかなかよくできたアトラクションであった。人の入りもなかなかだった。ただ、係員のバイト君が、いかにもバイト君な仕事ぶりであった(若者特有の羞恥心からか、役に入りきれず斜に構えた感じの対応)。この辺が、ディズニーとの埋めがたい差でもある。
それもすべて、「ヨーロッパの町並みを再現」という呪縛によるものである。ヨーロッパの町並みを再現している限り、一流にはなれないのである。
そもそも、ヨーロッパの町並みを再現していては、本物のヨーロッパの町並みを超えることはないのだから。
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