店主はサボらず一生懸命コーヒーを淹れていた
ある日のこと、TwitterにてDMをいただきまして。いわく、
「断捨離をしていて、記念メダルが出てきました。良かったらあげましょうか?」
とのことであった。要約すると。
そんなわけで、
「いただきます」
と返信し、訪れたのは京都にある古民家カフェ「サボローゾ珈琲焙煎所」である。ちなみに訪れたのは10ヶ月くらい前である。まだ汗をかきまくる季節であったことよ。
京都の住宅街にある路地の更に奥に入ったところ——といった感じの、隠れ家的古民家カフェで、まったく事前情報がない状態でお伺いしたので、マジで場所がわからなかった。到着してみると、古民家カフェというより、
古民家
だった。周囲の住宅に溶け込みすぎててウォーリーを探せ状態である。しかし隠れ家でも経営が成り立つのだから、名店であることを窺わせる。
私は元カノの影響で(男は元カノの成分でできている)カフェ大好き人間であるので普段からよく喫茶店やカフェに行くのだが、こういった隠れ家的古民家カフェに行くのはほぼ初めてだったので、薄らと緊張した。まずどこから入って良いのかわからない。
正面の引き戸は実はダミーで、中央やや左に見えるベランダ口のようなガラス戸が正解である。
緊張しながら中に入ると、そこはめっちゃおしゃれ空間であった。
”カフェ”と紹介してしまっているが、どちらかというコーヒー豆を買いに来る人がメインターゲットのお店なのかもしれない。というのも、テーブルが二つしかなかったからだ。そのうちの一つをパンダのぬいぐるみを持つおっさんが占有してしまったのだから、「お店を穢されたっ‼︎」と文句を言われても謹んでお詫び申し上げる以外に術はない。
実は掲載した大量のメダルをくださったのは店主の方ではないのだが、このお店にご縁がある方とのことだったので、こちらのお店に預かってもらったものを受け取りに行ったという次第。それをきっかけに、普段なら自分一人では絶対に入る勇気がもてなかったであろうおしゃれなカフェで美味しいコーヒーをいただけたというのは、それもまた記念メダルに導かれた旅である。不思議なもので、ある意味、普段の旅よりも印象に残った旅となった。
パソコン開いてカタカタやるようなカフェとは違った魅力が詰まった素敵なお店でございました!
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