記念メダラーの試練
神はなぜ、かようなものを創り給うたのか——
記念メダラーの中で、「マグネット付きメダル」なるものを欲している者は恐らく一人としていないだろう。しかしながら、現実として「マグネット付きでしか販売されていないメダル」という物が存在する。記念メダル界における悪夢である。それが、「富士山ビリケン4兄弟」である。(勝手に命名)
他にも「富士山頂上メダル」もマグネット付きでしか販売されていないモノがあったようだが、最近富士山に登ってない私は所有していないので横に置いておく。
とにもかくにも、【富士山】はとかく記念メダルにマグネットを付けがちである。記念メダル界における悪夢である(二度目)。
取り付けたれたマグネットを剥がすのは、以前は割と簡単であったとのことなのだが、少なくても私が購入したビリケンジャー(勝手に命名2)のものは非常に強力で、マイナスドライバー状のモノでこじるやり方だと恐らく結構なダメージがあることが容易に想像がついたし、そもそもこじ入れるのにも苦労しそうなくらい隙間がない状態であった。まあマグネットとして使用するにはあるべき姿であるといえるのだが、記念メダラー的にはその進化はサトシがピカチュウをライチュウにしてしまうくらい受け入れられないものである。
そんなわけで、マグネット除去の方法は基本的に有名記念メダラーである横浜茶平会さんの方法を参考にさせていただいた。しかしながら、あそこまで完璧にやりとげる気力がなかったので、未完のまま終わったといえる。そう、この記事は「剥がし方」と呼べるほど完成されたものではない。「剥がそうとしたけれど自分に言い訳をして妥協した男の記録」でしかないのである。その点を考慮していただきながら読み進めていただきたい。
とにもかくにもマグネットよバイバイ
〈用意したもの〉
①マグネット付きメダル(富士山周辺へ買いに行こう)
②綿棒(好きな人の物であっても使用済みは避けたいところ)
③瞬間接着剤はがし液(ダイソー)
④マイナスドライバー(「これは私のナスだ! と叫ぶ運転手)
⑤ペンチ(ラジオペンチでもいけるかもしれないが、プライヤーで代用)
⑥げき落ちくん(みたいなやつ。ダイソー)
かつては割り箸みたいなものでこじれば簡単にマグネットが剥がれたらしいのだが、試してみたところ割り箸の方がバキッといってしまった。そんなわけで以下の方法で剥がすことに成功した。実際にいろいろと試してみると、横浜茶平会さんが考案したこのやり方はかなりよく考えられている手順であることがよくわかって、非常に感銘を受けた。有名記念メダラーの方々の行動力や考察には脱帽の毎日である。30代半ばも過ぎて「女心がわからない」とかしょうもないことしか書いていない誰かのブログとは大違いである。
非常にダサい言い訳をさせていただけるならば、「一枚なら頑張れた」である。一枚ならがんばって千枚通しでホジホジしたと思うのだが、「この作業を4枚はちょっと……」と思ってしまった。思ってしまったら、人間の体は動かないようにできている。神がそう創り給うたのである。これが富士山の頂上メダルであったなら頑張れたかな!(「〇〇だったら本気だした」という最もかっこ悪い言い訳)
記念メダラーにとってマグネット付きはほんと百害あって一利なしなのだが、世の中は決して記念メダラー向けの商売はしてくれないので、こちらがどうにかしなければならないのである。そうは言ってもこのビリケンメダルをノーマルでどこぞが販売してくれれれば万事解決なので、その英断を下してくれる富士山周辺施設はないものか。専用の金型まで製作して裏面も凝っているのに、その裏面デザインを全て台無しにするマグネットの装着——なんとも世知辛い話である。誰か指摘してあげよう(他人任せ)。
ちなみに今回のビリケンメダルは【富士山五合目富士宮口】の記事に汚いまま追加したので、よろしければご覧ください。
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