



【販売場所】
@入場してすぐ右手のショップ
備考:茶平製でなくてもメダルと聞くと欲しくなっちゃうのだ。
地球上で最も茶平が入り込む余地のない場所

記念メダルを収集せし物は、何とは無しに「記念硬貨」という存在もどこか気になるあの子な対象になりがちである。【東京2020】開催時には記念硬貨を等価交換してもらった記念メダルコレクターも多いことだろう。
「造幣局」という存在は、いわば【茶平工業】の上位互換のような存在であるといえる。日本の全ての硬貨を生み出す存在。「コイン」と「メダル」はよく混同されがちであるが、”金属をプレスして生み出す”という技術的な面においては、大きな視点で見れば同じと言えば同じである。というか、はっきり言って上位互換であることよ、造幣局は(倒置法)。
そんなわけで、かねてより行ってみたかった造幣局。ついに重い腰を上げて行ってみたのが「造幣さいたま博物館」である。ちなみに他にも大阪(本局)、広島に造幣局があるということをこのあとのマンツーマンのガイドツアーにより知ることとなる。行かねば行かねば。


それにしても、ゲートボールって何歳頃に何きっかけで始めるものなんですかね? すっかり中年と呼ばれる年齢になったものの、今のところゲートボールが我が人生にかする気配が微塵もなく、どうやって始めるものなのか謎である。





ということでサクッと到着してみれば全く客がいないという現実を目の当たりにし「今日は本当に土曜日なのか?」と愕然とした次第。人気がないにもほどがある。みんな、お金好きじゃないの?(私は大好きです)
ただ一つフォローをするなら、実は休日だからこそ人気がない——というのもあるのかもしれない。なぜなら、土日祝は造幣局工場が休みなので工場見学ができないからだ。そのため博物館部分の見学のみであり、展示内容もなかなかにシブいので、子供ウケはあまりせず家族連れもあんまり食指が伸びないかもしれない。もちろん私も、お金を作っているところは見たい。なんならできたてほやほやのそのお金をひとつおすそわけして欲しい(工場見学でよくある出来上がったものをその場でいただく的なヤーツ)。もちろん無料でお金をいただきたい。見学記念にってさ。くれよ(輩)。
さらに入り口で見学受付を済ませると「もうすぐガイドツアーがありますけどどうしますか?」と訊かれる。せっかくならと申し込んだら当然ツアー客は私一人。こういうときガイドさんは「一人だから楽だな〜」と思うかといったら絶対逆で、一人だからこそ気安くいろいろ話しかけられるというリスクを負っているのである。「30分程度で終わるガイドツアーです〜」という話だったのだが、終わってみれば50分くらい経っていて、いや、なんかほんとすんませんとなった。もしかしたらガイドさんよりしゃべってしまったかもしれん。
ガイドツアー中は写真を撮る暇がなかったので、終了後に改めてもう一周した。そのため、恐らく2時間弱くらい滞在したような気がする。心ゆくまで堪能したことよ、金、カネ、かね。

お金マニア

語弊を恐れず言わせてもらえば、私はお金が大好きである。金こそ全てだわ(語弊)
特に500円玉が大好きである。ご多分に漏れず500円玉貯金を生涯においてずっと続けていて、”100万円貯まる貯金箱”(これも例によって100万円以上入る)を何周かしているのだ!
↓私が愛用している貯金箱 ↓こんな本もあり読みましたが、まあまあって感じ(何が?)
私の感覚では、500円玉貯金という”貯金”をしているというより、500円玉をひたすら集める「500円玉コレクター」という感覚なので、記念メダルコレクターと500円玉貯金は非常に相性が良いと考えている。そう——私は500円玉マニアなのだ!
不思議なもので500円玉貯金を始めると、硬貨全般が好きになる。もちろん500円玉はその中でもとりわけ好きなのだが、「小銭をじゃらじゃら貯めてATMにまとめてぶち込んで貯金」という行為に、言葉にならないエクスタシーを感じるという完全なる性癖が生まれるので、硬貨の製造過程にはかねてから興味津々だった。金こそエロである(謎の論理)。
博物館の入場口前のフロアからしてすでに楽しい。

ちなみに私は87円くらいです(1円≒2㎝換算)

POPが結構雑な制作で親近感あり。


本当の富豪になってこれを千円として使ってみたい。
入り口に来ると、急に厳かな雰囲気を醸し出してくる。思わず襟を正してしまう(Tシャツで行ったけど)。
そんな厳粛な空気が漂う由緒正しき博物館に、パンダのぬいぐるみを握りしめた中年男が一人。

入り口を通ると、まずは「造幣局の歴史」が語られる展示パネルコーナーが展開される。
【国立科学博物館】の特別展とかでもそうだけど、博物館ってのはまず歴史を語りがちよね。
で、たいてい体力がまだ有り余っている初期にそういった文字数多めの歴史を読み込んで力尽き、メイン展示にたどり着いたときにはヘトヘトになっているというのが王道パターンとなる。
そのためこの辺はサラッと流したのだが、ガイドツアーに参加してまがりなりにも説明を聞いたので、展示をすっ飛ばす罪悪感が小さめだったのは実に有用な副次的効果であった。「”休日”という概念を日本に持ち込んだのは造幣局が雇った外国人によるものだった」という豆知識はガイドツアー談。


権利を主張して我を押し通してくるタイプと見た!(偏見)
続いては、お待ちかねの500円玉製造工程の展示である。【茶平工業】の工場見学に行った時に次ぐテンションの上がり用から、私は本当にお金ってものが好きなんだなと改めて自覚した次第である。世の中、金だわ。金、金(何のメリットもない発言)。

これ、どっかで見たことあるな〜と思ったら……

(記念メダルメダルに型抜きした残骸)


(金銀コンビメダルの原型)


500円玉ってどうしてこんなに魅力的なのかしら
( ´ ▽ ` )
たぶんあんまり目にする機会がないからではないかと推測しているのだが、どうだろう。私は毎日1枚は500円玉を生み出すように買い物をしているので毎日目にするのだが、仮に普通に生活をしていたとしたら、お釣りとしてやってくる機会が実はそうないし、財布の中にあればそっこーで使う対象となるのが500円玉であると思われる。つまり、あなたの財布に長居しない存在であるといえる。つまりレア物だから魅力的というわけである。
ただ、同じような理由が50円玉にも一応当てはまるのだが、こちらはあまり魅力を感じないのはなぜだろう。やはり大きさの違いだろうか。
その”大きさの違い”というのは、額面もそうだが、実は物理的な面が大きく影響しているというのが私の意見である。実は500円玉貯金で100万円を達成した1周目完結の際には、「次は50円玉で貯金箱を一杯にしよう(*´-`)」と決めて頑張っていた期間があった。しかし、全然テンションがあがらなかったので辞めてしまい、結局500円玉貯金2周目に突入した、という経緯がある。
その時に肌感で感じたのは「500円玉=重厚感がある」「50円玉=軽くてちゃちい」という率直な実感であった。つまり、コレクションのように集めていて楽しいのが500円玉だったのである。
で、この話を通して何が言いたいのかというと。
我々記念メダルコレクターが茶平メダルを愛してやまないのは、この重厚感によるところが大きい、という仮説である。逆にいえば、最近台頭してきた「メダルタイパー」等に心が1ミリも心が動かされないのは、その造りの安っぽさによるところがかなり大きいのではないかと推測する。さらにいえば、通常メダルの大きさ31㎜というのは重厚感と製造単価と収集のしやすさの最大公約数みたいなところで絶妙にマッチしていると思うのである。27ミリメダル(ミニメダル)に触ったことがある人なら分かってくれると思うのだが、31ミリと比べると、手にした時になんか軽くて安っぽく感じてしまうところがある。逆に37ミリのデカメダルは——さすがの重厚感で私は実はものすごく好きなのだが——アルバムに収める際に必然的に31ミリよりも少ない枚数になってしまうし、恐らくサイズを大きくしたところで売り上げが向上するようなことはないのに製造単価は高くなるという、売る方からしたらあまりメリットのない大きさなのかもしれない。昔は37ミリが主流だったことを考えれば37ミリでも全然売れるのかもしれないが、37ミリがもつ重厚感をギリギリ維持しつつも製造単価を下げて1枚あたりの利益を最大化するサイズが31ミリだったのかもしれない。この辺、めっちゃ適当にしゃべってるけど。
まあこういうところを気にしているのが、私が「500円玉貯金とは”貯金”というよりも500円玉を集める”収集活動”である」と考える由縁である。だから記念メダルコレクターの皆様には500円玉貯金は絶対に相性が良いと思うので、日々の貯蓄活動ができずにお悩みのコレクターの方がいらっしゃれば、一度挑戦してみることをお勧めする次第である。日々の買い物に潤いが増すこと請け合い。
ちなみに、これと似たような話で「株コレクター」という概念によって経済的資産を築いていくという話もあるのだが、それはまた別の機会に。

その他の展示物について諸々の私見














やはり金こそ正義だね。
生まれ変わったら金コレクターになるわ。


ちなみに↑の漫画に出てくる明治十年製旧十円金貨は36枚しか発行されておらず現在では余裕で1000万円超えだそうな。
写真の明治九年製でも1925枚で1000万オーバー。
(なぜだか私が大好きなマンガ『かおす寒鰤屋』より)











記念メダルについて

記念メダルは入場してすぐ右手にある「ミントショップ」という名のミュージアムショップで販売されている。しかし、入場したら他に客もいないなかソッコーで左手の入館受付に案内されるので「とりあえずメダルを買ってから……」というのはやりづらい。「見学が終わってから買うんだΣ(-᷅_-᷄๑)」と肚を括って入館すべし!



実際に使用できる本物の硬貨と、1枚色々な形のメダルが付属するセット。
ちなみにこのミントショップ、我らが【オークコーポレーション】の運営なのだ!

自社で運営しているショップで記念メダルを販売しているわけだが、残念ながら運営ショップ全てでメダルの販売が行われているわけではない。そして「造幣局」では絶対に茶平メダルは販売されないことだろう。何たってメダルを自社?で製造できるわけなんで。

茶平メダルでなくても、メダルを手に入れるとテンション上がる定期
♪( ´θ`)ノ
しかも、やはり造りは良い。硬貨が全種描かれた裏面? はテンション上がるね〜お金大好き!

見学記念メダル2種で十分満足できる。

見学記念メダルには、博物館で学んだ500円玉に使われている技法がふんだんに盛り込まれていてこれまたテンションが上がる。この点は明確に茶平メダルでは実現できない技法であり、差別化や!Σ੧(❛□❛✿)


見学記念メダルには2種類あって、ノーマルメダルと”プルーフメダル”である。後者は”さいたま限定”と派手に謳われているが、真相はしらん。そのうち大阪と広島も行くから確かめてくるわ!
プルーフの方は流石の輝きである。写真ではわかりづらいのが実に惜しい。
その輝きを維持するために厳重にパッキングされているのだが、私はどうしてもアルバムに収めたいので、問答無用で解体した。


一方ノーマルメダルは、まったく同じデザインながら500円という破格のお値段なので、メダルに興味がなくても買っておいて損はない。エセ500円玉みたいなヤツを500円で買えるので実質プラマイゼロである。財布に入れておいて支払いのたびに友達への小ネタにすると良い。

その他、別にいらんかもとは思ったけれども、貨幣セットも購入した。メダルアルバムに収納できるようにセットに付属してくるメダルが円形の物を選んだら、干支を主張したセットだった。去年の干支だけど。
「お金を金で買う」という不思議な体験である。総額666円のお金を2200円で購入したので、メダルとケースのお値段はしめて1534円ということになりますな。まあそんなに高くはないと思われ。



さらには「プルーフ貨幣セット」というのがお値段お高めで販売されていたんだけど、そいつは大阪の造幣局行った時に買おうかなと思って今回はやめておいた。大阪はぜひ平日に足を運んで工場見学含めて楽しみたいものである。
お金大好きやねん。

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