記念メダル販売スポットには神社仏閣が少数ながらも存在する。そして、記念メダラーたる者は、「せっかく出掛けるならばメダルがあるところが良い」とどんな場合でも考えてしまいがちな悪癖を有している。
つまり、
神頼みも記念メダルスポットで
と罰当たりなことを考えてしまうのが記念メダラーであるといえる。行動の合理化。
私は「独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)」が主催する「情報処理技術者試験」という国家試験を受検することをライフワークの一つにしているのだが、試験前には必ず神頼みを行なっている。というか、「神の力で合格しよう」というよりも、メダル集めに行ったらそこに神様がいたのでついでにお願いしたというのが真相に近い(無礼者)。
この資格試験を受験するようになったきっかけとしては、仕事でいわゆる情報システム部門(通称:情シス)と呼ばれる部署に配属されたことである。そこでの主な仕事は広義の意味ではほとんどがネットワークに関するものだったため、ネットワークの勉強をしたいなどと純粋に思ってしまったとんだ社畜野郎であった私である。社内サーバの運用であろうがインターネット接続関連であろうが情報セキュリティであろうが、とどのつまりはネットワークの知識体系から派生するものであり、そこの知識が皆無だったから保守契約業者のサービスデスクが何を言っているのかさっぱりわからなかったので、私はもちろん、相手も困っていた。電話した序盤の私の決め台詞は決まって「私を小学生だと思って説明してください」であった。
そんなわけで、ネットワークの知識を一から体系的に学びたいという気持ちが常にあった。「そんなものネットで無料で勉強できる時代じゃん」と、そう思っていた時期が私にもありました。
しかしグーグル先生の基本的な特性としては、質問には答えてくれるが、聞くべきことが分かっていない人間には冷たいというものがある。つまり、トラブルシューティングには役立つが、何も知らない人間が知識体系を一から学んでいくには不向きであると考えている。
資格マニアと揶揄されたり「資格なんて実務では何の役にも立たない」とか言われたりする昨今、それは事実ではある(例えば試験範囲にプログラミングがあるのだが、私はまったくプログラミングができない)。
が、ど素人が一から順序立てて知識を学んでいくという点では、資格取得までの知識体系を勉強することは、誰かが整理してくれた正しい順番で知識を学んでいくことと同義である。だから極論的には勉強さえすれば安くはない試験料を支払って資格を取得する必要などないことになる。が、実体験レベルだけで述べてしまうと、勉強すれば試験を受けてみたくなるし、試験を受けたからには合格したくなるというのが人情である。試験に合格したときの喜びというのは、単純に、非日常である。日常生活では決して得られない喜びを感じる瞬間であり、ある意味麻薬的である(麻薬やったことないけど)。
つまり資格マニアというのは、合格マニアという側面もあるといえる。
資格マニアたちはあの快感を追い求めて勉強し、合格証書を見返してはその快感の余韻に浸るのである。それは差し詰め、あの青い販売機を見た瞬間の快感を追い求めるようにメダルを追い続け、テージーのコインアルバムを見返しては「思い出に浸る」という名のあの時の快感の余韻に浸る記念メダラーと同じである。同じである(大切なことなので二度言いました)。
人間とは、エクスタシーを追い求め、深みにハマると抜け出せない、業深き生き物なのである。
情報処理技術者試験とは
「情報処理技術者試験」とは、「独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)」が管轄する国家資格である。まあ「国家資格とはなんぞや」という議論も資格の世界ではあるのだが、少なくても合格証書に経済産業大臣の名前が入っている。だからなんだって話だが。
私は、最終的には情報処理技術者試験の最高位であるレベル4に属する「ネットワークスペシャリスト試験」に合格することを目標としている。ネットワークに関することを学びたかったので自然とその目標設定としたのだが、問題文を読んでみたらヘブライ語でも書かれているのかと思うほど普段目にしている日本語とはかけ離れていたので、レベル1から順に取得していくことにした。これが先の見えない暗黒の道へと歩み出すスタートであった。地獄への道は善意で舗装されているのである(関係ないけどただ言ってみたかっただけの標語)。
以下は、その道程を振り返る記事である。
IPパスポート試験@【高田寺】
情報処理技術者試験で「レベル1」にカテゴライズされる試験である。この試験はCBTと呼ばれる、簡単に言うと「試験日が決まっておらず、いつでも受検できる試験」なのが特徴である(細かく言えばまったく自由なわけではなく、試験を委託された業者が指定した日に受験する。自分が希望する日に試験を行う業者を探すということはできる)。「いつでもOK」というのは実はかなり曲者で、「どれくらい勉強したら自分にGOサインを出すか」という問題はかなり難しいと感じた。どちらかというと、「先に申し込んでしまってその日に合わせて勉強する」といった感じでないと、勉強の強度がまったく上がらない。
難易度としては「知り合いの高校生が1週間くらい勉強しただけで取ってたしw」みたいな揶揄をネット上でよく見かける程度ではあるが(大抵「お前は持ってないんかい」と思うやつ)、個人的な所感としては「高校生で取得するのはすげーな」という感じである。漢検で言えば2級くらいの難易度はあるという体感である。会社組織に所属したことがないのに「アクセス権」やら「人日」やら「サプライチェーンマネージメント(SCM)」やら「CSR」やらといった概念を理解して問題を解くのは普通にすごいと思うのだが。まあ一問一答式の過去問を多用する試験なので、何も理解できていなくても問題と答えの丸暗記で合格点は取れるのだが。無料の過去問アプリをひたすらやり続ければ何も分からなくてもたぶん受かる——が、理解しながら勉強した方が楽しいことは言うまでもない。
受検の際には、【高田寺】の護摩(ごま)に参加した。護摩とは、仏教関係者からクレームが来そうなくらい超絶簡単に説明すると、仏様の前に火を焚き、護摩木と呼ばれる木に自分の願いごとを書いて焼くと仏様が成就させてくれるという儀式である。我が子の受験合格を願う親のように「ITパスポートに合格しますように」といい大人が自分自身のためだけに書いて、見事その願いは成就した次第である。薬師如来もおっさんが必死で神頼みをする哀れな姿に同情したのだろう(仏だけど)。ちなみにこのときはまだ【高田寺】メダルは存在していなかった。だから今後は【高田寺】の御守りメダルを持って試験に持参し、合格したあかつきには「この御守りを買ったから合格しました!」と雑誌の末尾に掲載されている怪しいブレスレットの広告のようなことをしようと目論んでいる(落ちた時は言わないのだ)。
情報セキュリティマネジメント試験@【東大寺】
区分でいえば「レベル2」にカテゴライズされる「情報セキュリティマネジメント」は、その名の通り「情報セキュリティ」に特化した試験である。上記「ITパスポート」からレベルが一つ上がったことになるわけだが、個人的にはこちらの方がよほど簡単であった。情シスの仕事内容そのものといった感じであり、かつ、「ITパスポート」で出題されるレベルのセキュリティ問題しか出題されなかったので、考え方によっては「ITパスポート」より出題範囲が狭いとも取れる。
また、この試験から「午後試験」が日程に組み込まれ、午前と午後の1日をかけて受験することになる。その午後試験は単純な知識問題ではなく、自社内のセキュリティ危機やトラブルに関する長文を読んで、適切な対応を選択肢から選ぶという方式となっている。
で。この長文に出てくる主人公がびっくりするほど正義感に満ち溢れて、私との仕事に向かう姿勢の差に愕然としてしまう。またその主人公の上司もアム○ェイとかにあっさり引っかかるんじゃないかと心配してしまうくらい主人公の提言を鵜呑みにする理解力と包容力を有していて、この人が上司なら仕事がすんなり進むんだけどな〜でもやりたい放題やっちゃうかもな〜(ダメ、絶対)と思いながら解いていった。この午後試験は、正直知識云々がなくても、センター試験の現代文がそれなりに解ける人なら、知識ゼロのノー勉強でも解けてしまうような国語の問題であった。つまり、問題文の中に解答の根拠が示されているというやつである。
逆にいえば、こういった国語の読解問題に耐性がない人の場合は、少し苦労するかもしれない。センター国語や大学受験国語を解いたことがあるかないかという差が、この試験に対する難易度を左右している気がしている。
ちなみにこの試験は比較的最近生まれた試験で、私が受検したときは第3回目であった。で、1回目、2回目ともに、合格率が80%を超えていて、数字の上でも「ITパスポート」よりも簡単な試験となっていた(現在では50%程度に抑えているらしいが)。体感的にも「まあそうだろうな」と感じた。試験が終了した瞬間にすでに合格を確信していたくらいで、もちろん一発合格した。
受験に際しては、記念メダル収集を始めた初期に金メダルのみを購入していた奈良県の【東大寺】へ行き、銀メダルを手に入れると共に大仏様に合格祈願をしてきた。絵馬に願い事を書いて、自分の願いを公衆の面前に晒すように置いてきた。大仏様も私のような俗物の願い事まできいてあげなければならないのだから大変である。
基本情報技術者試験@【東大寺】
「基本情報技術者試験」は上記「情報セキュリティマネジメント試験」と同カテゴリーの「レベル2」にカテゴライズされている試験である。
が。
断言するが、圧倒的にこちらの方が難易度は上である。絶対的に上である。比べること自体おこがましいレベルである。
一つ一つの問題の難しさ自体が違うのもあるが、最も難易度が異なるのは「午後試験」である。みなさんは2時間30分という試験時間で時間が足りなくなって焦ったことはあるだろうか? 私はあります。この試験を受験する度に毎回です。
そもそも大学受験でさえ一科目90分程度が試験時間のメジャーな長さだと思うのだが、2時間30分休みなく問題を解き続けるという経験がこれまでの人生で一度もなかった。しかも試験時間はあっという間に過ぎていき、最後の方の計算問題は駆け足過ぎて解いてる途中から「これ、絶対間違ってるだろ……」とほぼ確信し、自分が導き出した答えが選択肢にないなんてことが連発される。あれだけ時間をかけて計算したのに、答えをマークするときは結局ヤマカンとなるのである。努力が必ずしも報われるわけではないと人生の厳しさをこの試験が教えてくれる瞬間である。頼んでもないのに。が、時間がないので次に行く。
そしてこの試験の最大の敵は「プログラミング」である。上記二つの試験と異なり、この試験から、午後試験は「大問11問中から5問を選択した上で解答する多肢選択式」となる(私が受験したときはちょっと違ったのだが、内容的にはほぼ同じなので割愛)。その大問のうち「アルゴリズム(擬似言語プログラム)」「プログラミング言語」が必須選択となっていて、つまり絶対にプログラミングに立ち向かわなければならないのが、この試験の最大の特徴であるといえる(ちなみに「情報セキュリティ」も必須)。このプログラミング関連の問題だけで40点(現在は50点)が配点されているので、運を天に任せるだけでは、幼少期よりよほどの善行を積み上げてきていないかぎり合格は不可能に近いといえる(合格点は60点以上)。逆にいえば、いわゆる「プログラマー」と呼ばれる人たちにとっては、簡単過ぎて反吐が出るような試験なのかもしれない。知らんけど。
そんなわけで、私はこの試験に3回落ちた。
試験に落ちたことなど、大学1年のときに受けた原付免許の試験で1問足りなくて落ちて以来であった(それ落ちたんかい)。プログラミングは何回勉強してもまったくわからず、現在もわからないままである。大問「プログラミング言語」では実際に存在する言語数種類の中から選択できるのだが、その中になぜか「表計算」が異色の存在として君臨し、これを選択することで門外漢たちでもどうにか合格することができるという救済措置のようなものがある。「表計算」はいわゆる「Excel」を模したもので、Excelの関数を信じられないような直訳の漢字表記に置き換えて作成されている(例えば「VLOOKUP」は「垂直照合」、「INDEX」が「表引き」とか)。しかも問題として問われる箇所の関数はワークシート3枚分を横断するような引数が指定されていて、「こんな簡単なことをこんなクソ複雑な関数で組まないだろ」と文句を言いたくなるような仕様となっており、問題のためだけに生み出された表計算処理といっても過言ではない。さらには、関数の問題は半分だけで、残り半分はマクロを組む問題となっているので、結局は「表計算」といえどプログラミングスキルが必要となり、「日頃事務処理でちょっとExcelを使っている」程度の知識では到底太刀打ちできない。
結論を言うと、私は「表計算」の関数の問題と、他のプログラミング関連以外の大問を制することで、この難局を乗り切った。「アルゴリズム(擬似言語プログラム)」に至っては、問題をまったく読まずに試験開始と同時に全て選択肢「イ」をマークした。そうしたら、6問中2問が「イ」だった。わーい(´∀`)(ちなみに全ての受験でこの手法を採用し、正解数は「0」「3」「1」であった。3問正解したのに落ちたときにはさすがに神様が許してくれなかったのかと思った)。合格したときは本当に運が良く、「表計算」後半のマクロ分野も全て何も考えず「イ」にマークしたら3問中1問を正解した。ここまで運のみで正解できれば、さすがに合格することができた。
つまり、神仏に祈願することが本当に重要であることを痛感した試験なのである。そして、落ちた過去3回の試験は全てそれを怠ったのであった。合格した4回目の試験の1ヶ月前は、ちょうど【東大寺】の大仏銅メダルが発売された時だったので、「情報セキュリティマネジメント」に続き、大仏様にお願いしてきたのであった。奈良の大仏はマジすげー(小並感)。
応用情報技術者試験@【熱田神宮】
「応用情報技術者試験」は上記「基本情報技術者試験」の一つ上のカテゴリー「レベル3」に属する試験であり、この試験から午後試験が記述式になる。つまり「傍線部①とあるが、そのようにしたのはなぜか。理由を30字以内で記せ」みたいな問題が出てくるのである。ここからますます大学受験の国語感が溢れ出してくる。こういう試験に免疫のない人は、まず論述式問題の解答を作成する技術の習得から始めなければならず、林修先生の講義を受けたくなること必至であろう。ただ私はその点に関しては文学部国文学科という役に立たない文系学問No.1の王道をゆく人生を歩んできたので、正直全然拒否反応はなかった。そんなことよりも、単純に問題が難しかったのが問題であった。
この試験の午後問題も大問選択式で、なんとプログラミング系の問題を選ばずに済むところが「基本情報技術者試験」とは大きく異なる点である。そのため、文系の非エンジニア勢からは「基本情報より応用情報の方が、国語問題だけを選択できる分だけ簡単」という声が聞かれることが多い。しかし、私が受験した体感としては、やはりこちらの方が問題自体が難しいという超当たり前のことを思った次第である。特に「ネットワーク」は今まで体験したことがないくらいの問題難度で、全国規模の企業のネットワークってこうなってるのか〜と中小企業の社畜がスケール感の違いを痛感させられるような良問であった。
さて、試験結果は見事一発合格であったものの、この合格は今でも神様のおかげであると思っている。今の状態でもう一度受験したら絶対に落ちると思う。
というのも、試験後には資格試験予備校勢が各社解答速報を発表するのだが、どの予備校の解答&配点予想でも午後試験が合格点に達していなかったのである。有名どころでは大原、TAC、i-TECと3社があり、論述問題がある故に問題によっては解答速報にブレがあることもあるのだが、そんなことをものともしないほど点が足りなかった。どの解答速報でもどんなに甘めに採点しても55点を超えず、5点届かないのはまったく惜しくない世界である。そんなわけで謙遜ではなく、絶対に落ちたとむしろ確信していた。
しかしながら、フタを開けてみたら60点を超えていたのだから、草薙の剣(【熱田神宮】の御神体)のご利益ってすげーなと思った次第である。
時は2020年の12月25日のこと。職場で仕事をこなすのみであったクリスマスに、心温まるプレゼントが届けられた。すっかりアラフォーになったおっさんのもとに。昼休みに職場で小躍りするおじさんの姿は同僚たちに如何程に映ったであろうか。
時を同じくして管轄団体であるIPAから模範解答が発表されたのだが、これを見ても、どう考えてもやっぱり合格しているとは思えず、そこには理屈を超えた超越的な力が働いたことをますます感じざるを得なかった。
この強引なまでの神の力が働いた要因には、実はカラクリがある。情報処理技術者試験は、実は配点が公表されない。そして、試験の難易度は回によって違って然るべきなのに、合格率は毎年25%前後で維持されている。つまり、この合格率になるように配点が調整されているというのが通説となっている。このことに関してIPAは肯定も否定もしていないが。
わかりやすくいえば、正答率が高い問題は0.5点とかにして、難しい問題は極端な話8点とか10点とかに後付けでしている可能性があるということである。特に論述問題の場合、完全な正解でなくても部分点があると思われるので、△だけど単純な知識問題の○より配点が大きいといった可能性は十分にあり得る話で、さらにはそれが後付けで配点が決められる可能性があるのである。
ここに、神の力が働いたと思われる。
だって問題数に対する単純な正答率は、正味な話6割以下だったからね〜。それって合格はしたけど別に理解しているとは言えないってことじゃね? と我ながら思うのである。いまだにわからないことの方が多い感覚がある。わかってないと胸を張って言える。
受検に際しては、試験会場となった専門学校の近くにある【熱田神宮】を参拝した。試験が終わった後に。販売機が撤収されて久しいが、その時も元気に販売されていて安心した。
なんて神とは偉大な存在のだろうと思うに至る。御神体である「草薙の剣」への感謝は、そのままヤマタノオロチの体内からこの剣を引きずり出したというスサノオノミコトへの感謝へと昇華された。あのときあなたが化け物を殺した後に体内を蹂躙するという蛮行に及ばなければ、今日の私の合格はなかったのです。足を向けて寝れません。
完全に余談だが、この午後試験対策のために購入した問題集が掛値なしの本当に名著で、解説の丁寧さ、詳しさから言って、マジでこれ一択である。
ただ、私はそんなことでおすすめしているわけではない。この問題集の真価は、解答解説で溢れ出している解説者の人間味にあるのだ!
こういう文章で笑える人間でいたいものである。
試験の難易度
私の体感的な試験難易度としては2020年度までであれば「ITパスポート≒情報セキュリティマネジメント<<<<<<<<基本情報技術者≒応用情報技術者」みたいな感じである(複雑すぎる不等式)。特に声を大にして言いたいのは「情報セキュリティマネジメントと基本情報技術者は同じレベルじゃねー」ということである。レベルが違い過ぎて笑えてくるくらいである。試験の強度自体がまるで違う。かたや1時間半×2の試験、もう片方は2時間半×2の試験である。終了後のヘロヘロ具合がまるで違う。
あと「応用情報技術者試験」は「行政書士」の試験と同じくらいの難易度と言われるているらしいが(Wikipediaより)、さすがにそこまでじゃなくね? とは思う。仮に同じ難易度だとしたら、絶対に「行政書士」を取得した方がその後の人生において役に立つことだろう。「行政書士」等の法律系の資格(及び知識体系)は実生活に密接に関わりがあるが、いわゆるIT系の資格や知識は、実務に繋がるようなものでないとあまり旨味がない。DNSサーバなんか知らなくてもインターネットは繋がるのである。しかし、行政手続きのことは知らなければ手続きできない。
ネットワークスペシャリストを目指して
「ネットワークスペシャリスト試験」という試験がある。管轄団体IPAの区分だと「レベル4」にカテゴライズし、いわゆる「高度試験」と呼ばれる一群に属する試験である。冒頭でも述べたが、私はもともとこの試験の資格が欲しくて情報処理技術者試験を受験し始めた。
試験制度的にはいきなり受験してもまったく問題がないわけだが、情報技術にほぼ門外漢であったため、一番下の試験レベルから一つずつ受験していくことに決め、そしてようやくスタートラインにたどり着いたという意味で、非常に感慨深いものがある。ちなみにレベル4の「高度試験」からは午前2試験、午後2試験の計4試験を受ける日程となり、そういう意味でも難易度が上がることになる。ただし、「応用情報技術者試験」に合格していると、午前Ⅰ試験が2年間免除となるため、今のところ私はその恩恵に預かれることになる。
ただ、「基本情報技術者」や「応用情報技術者」を勉強しているときは正直あんまり興味がないことも勉強せざるを得ず(プログラミングとか)非常に苦しいところもあったのだが、ネットワークのことはその全てが知りたかったことだといっても過言ではないので、勉強していてとても楽しい。
現在は旅がしづらい世の中の情勢的問題もあるし、勉強も楽しいしで、恐らくしばらくはネットワークの世界に入り浸ることになりそう。そんなわけで、ブログの更新は余裕で滞ると思われるが、ぼちぼちなペースで、持ち合わせているネタで更新してまいります。
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