@最上階(2019.11現在)
備考:お隣に無料のマッサージチェアがあって、メダルそっちのけである。
まだ見ぬ記念メダルを求めて……
ここ【熱海城】は、突如ツイッター上にて発見報告がなされ、それを受けて著名な記念メダラーの方々から続々と購入報告がなされている場所である。まったくノーマークの場所だったので、ツイッターの記念メダル界隈はざわざわしているなうである(にわかツイッターっぽく)。
ツイッター上での初報告は2019年11月1日である。が、ネット上での初出は、少し深めに調べてみるとその約1ヶ月前の10月10日であることがわかる。「あきおう」さんという方の「城めぐりチャンネル」のというHPにある「お城メダル(記念メダル)コレクション」というページにおけるコメント欄にて、HP閲覧者の方がその存在を書き込みされていている。
このHPのことは無論存じ上げていたのだが、ここまで見てはいなかったな〜( ´Д`)y━・~~
もう何度も書いてきたことだが、私も一度でいいから「未知なる記念メダルスポット」を発見してみたいものである。これは記念メダラーとしての一つの夢ですな!
幸か不幸か(たぶん不幸なのだが)、現在茶平工業公式HPは更新停止中であり、公式な新作メダルの情報というのは一切ない状態である。そのため、「未知なる記念メダルスポット」の発見という偉業を達成しやすい状況ではあるので、チャンスは文字通りその辺に転がっているともいえる。
しかし、仕事ができない中年社会人日本代表たる私である。無能ゆえに、とにかく時間がない。メダルがあるとわかっている場所に行く時間すらほとんどないのに、いわんや未確定場所をや、である。それこそ、近所のイオンにでも転がっていないかと夢見る毎日である(近所ではないがイオンにあの販売機が設置されていたことは実際にある)。
私がやるべきことをもっと早く完了できる日が来ない限り、私が新メダルスポットの開拓などという偉業を達成できる日は来ないのではないかと思われる。だからこそ……だからこそ夢なのか⁉︎(一人芝居)
今回のことからもわかる通り、お城とか狙い目よね〜
歴史上に存在しない城
【熱海城】は、実は完全創作城である。古くからのリゾート地日本代表・熱海に建てられた、「城の形をした観光施設」なのである。そのため歴史もへったくれもなく、城内?も完全にアミューズメントに振り切っている。訪れた当初「めっちゃチャラい城だな⁉︎」と目が点になり、思わずネットで検索しちゃったくらいである。1階から浮つき感がハンパない。
その他に1Fのハイライトとしては、「無料マッサージチェアコーナー」があることである。ここは大人気で、家電量販店のマッサージチェアコーナー並に常に人がいたため、ついに座ることは叶わなかった。日本人は皆疲れているんだなと思った。
各階をざっと〜
2F
2階は各地方にある有名どころの城をマッチ棒で再現した「マッチ棒城郭模型」の展示がメインである。城であることのテイを守ろうとしながらもどこか浮ついた感のあるこの企画、嫌いではない。以下、ざっと。
ここまでご覧いただき、お気付きのことだろう。マッチ棒城郭模型の元となった全ての城に記念メダルがあるのである。
と、思いきや——
実は一つだけ、記念メダルが販売されていない場所があったのだ! それは……
高知城
しかし、これは考え方が逆なのかもしれない。その他全てのマッチ棒城郭では記念メダルが販売されているのだから、高知城でも販売がされていると考える方が自然なのかもしれない(自然か?)。
お近くにお住まいかつお金が有り余ってしょうがないという事情をお持ちの方は、ぜひご確認願います(いそうにない条件)。
3F
3階は「浮世絵・春画」ゾーンである。記念メダラー的な観点でいえば、【国芳・国貞】の作品が結構たくさん展示されていた(といっても本物の作品が展示されているわけではないが)。
健全なる青少年(中年)男子諸君の興味が惹かれるのはやはり「春画」ゾーンであろう。ここはTSUTAYAの18禁ゾーンの暖簾のごとく、きっちりと区切られており、誤ってお子様が夢の国へ先走ることのないよう配慮がなされている。扉の向こう側に行けるのは、選挙権を得てからである(法改正)。
扉の向こう側のことをああだこうだと事細かに記すのは野暮というものだろう。だから、ここでは中の様子を一言でのみお伝えすることとする。
デカッ‼︎
4F
4階は「謎絵・遊び絵」コーナーである。
最愛の人だったあの人とかつて「浮世絵展」に足を運んだ際に見たことがあったので、「こんなもんね〜」という感じでささっと見て終わる。こういうネタは二度目は面白くないものである。
5F
5階は江戸体験コーナーなるもので、「江戸といえば!」みたいな道具がごく少数展示されている。道具とともに記念撮影ができるということがウリである。
スペース的にちょっと場所余っちゃったからなんかついでに作った感の溢れる展示コーナーであった。
6F
6階のパノラマ展望天守閣にまで登ると、ついに記念メダルのお目見えである。ここからは熱海の海が一望でき、なかなか良い景色であった。
しかし最大の目玉はそんなものではなく(失礼)、1Fにもあった無料マッサージチェアがなんと最上階にも設置されているのである。天守閣最上部にまで登ってきて疲れた果てた足を癒してくれようという、なんとも親切設計な造りとなっているのである(私エレベーターで登りました、はい)。
以上、各階の展示をダイジェストにてお送りした。
城にまつわる歴史とかが一切ない分、エンターテイメント色に振り切った内容であるのだが、最新のお城事情(なんだそれ)と照らし合わせると、もっとエンタメ色を濃くしても良いのではないかというのが正直な感想であった。【からつ城】とかと比べるとちょっと古臭い感じがあった。
が。
この城の真の価値は、ついでのように最後に訪れた地下1階にあったのだ!
夢空間 熱海城地下1階
訪れたときから気になっていた、下の階から漏れ聞こえるゲーセンの音。いうなれば、ビックカメラの地下1階と同じような気配が漂っているといえた。最上階まで登りなんともいえない疲労があったのだが、マッサージチェアによりホイミ程度には体力が回復した私は、「せっかく来たのだから……」という程度の気持ちで最後に地下にまで足を運んだ。
しかし、一瞬にして私は後悔した。
最初にここにくればよかった
と。
なんとこれ、全部プレーし放題なのである。お金の投入口にスイッチが設置されていて、そのボタンを押すとお金が投入されたことになり無限にプレーできるのである。
夢工場ドキドキパニックや( ;∀;)
かつてゲーマー少年だった私は、狂喜乱舞であった。「ゲーセンでお金を気にせず、気のすむまで遊んでみたい」と夢見たあの頃の想いが、まさかこのようなところで結実するとは、それこそ夢にも思わなかった。
しかも古い旅館にあるようなしょぼいゲームではなく、割と現役で稼働していそうなラインナップであったところが得点が高い。特に「太鼓の達人」はバージョンがどれであれいつだって楽しい。
こういったビデオゲームに興味がなくても、古き良き定番ゲーム「エアホッケー」もあったので(東京フレンドパーク!)、二人以上で訪れたならば何かしらプレイしたくなるものがあることだろう。無料だし(二人以上で訪れた、ならね……)
しかし私の目を引いたのは音ゲーでもレースゲームでもエアホッケーでもなく、「ガンシューティング」と呼ばれるジャンルのゲームであった。画面に向かって鉄砲を撃つアレである。
いくつかガンゲーはあったのだが、私がひときわ惹かれたのが「タイム・クライシス」であった。「タイム・クライシス」シリーズはガンゲーの中でとびきり好きというわけではないのだが、見かければやりたくなる程度には好きなので、「これを思う存分プレイできる日が来るなんて!」と半狂乱状態であった。奇しくも時刻は16時過ぎ、【熱海城】は17時閉店なので、場内はすでにガラガラ。文字通り「やりたい放題」であった。
私は自慢ではないがゲームは好きだが超ヘタなので、ゲーセンのゲームをクリアしたことなどほぼない。たとえラスボスまで行けたとしても、そこで終わりな日々であった(金銭的理由もある)。
それが、無限にできるということは、根気さえあればいつか絶対クリアできるということになる。神は今までの人生のご褒美にこのような舞台を私に用意されたのだ!(何のご褒美かは不明)。いざ行かん!
〜1時間後〜
「5時までとなっております」(遠慮がちな口調の係りの女性)
ヘタすぎて時間が掛かりすぎた!
いや、こんなんクリアできる人ほんとにいるの? 金を無限に使っても1時間でステージ1のクリアまでしかいかなかったよ? クリアする人、何時間このゲームを独占する気なの? いやもうまじびっくりだよ? 自分のヘタさにびっくりだよ?
ということで、エンディング画面など見る余地もなく強制終了と相成ったのであった。しかしここは間違いなく今まで訪れた鉄筋コンクリート製のお城の中でダントツの強烈なインパクトを私の中に残した。無料ゲーセンという夢空間によって(城であることはまったく関係なし)。
いやはや、時が経つのが早すぎて、外に出た頃には【熱海城】はすっかり夜の帳の中へとその身を収めようとしていたのであった。
浅野祥雲先生、現る
浅野祥雲なる人物が何者であるのかは、『マツコ&有吉の怒り新党』の「新三大○○」のコーナーにて「浅野祥雲のコンクリート像 忘れられない表情」として紹介された動画がよくまとめられていて理解するのに手っ取り早いであろう(YouTubeに動画がアップされていたがいかにも怪しいヤツだったため割愛)。記念メダラー的なところでは、【関ヶ原ウォーランド】に立ち並ぶあのシュールな像達がすべて浅野祥雲先生のコンクリート像である。
他にも有名どころでは、愛知県の犬山市に「桃太郎神社」なるものがあるのだが、ここの桃太郎達もまたシュールでウィットな浅野祥雲節が炸裂しまくっている珍スポットとして有名である。なんともいえない微妙な表情で四つん這いになる鬼に腰をおろした最愛だったあの人の姿……いまだ脳裏に焼き付いている(お見せできないのが残念でならない)。
また同じく愛知県日進市に宗教テーマパークという異名を持つ「五色園」という場所があり、浄土真宗開祖であられる親鸞聖人の生い立ちを浅野祥雲先生のコンクリート像達がシュールに示してくれる霊験あらたかなスポットがある。ここはサファリパークのように車に乗ったままコンクリート像を巡っていくというマジ何のためにあるのかよくわからない場所であることが、コンクリート像のシュールさをより一層際立たせてくれている。
【熱海城】には、そんな浅野祥雲先生のコンクリート像が多数設置されている。しかり何たる不覚か、そのほとんどを写真に収めるのを忘れてくるという失態を犯してしまったため、訪れた記念メダラー諸君はぜひその目で確かめてほしい。なんか微妙な石像と遭遇するが、それは石像ではなくコンクリート像なのだ!
浅野祥雲に目をつけた【熱海城】、そこが素晴らしい。
記念メダルについて
お城メダルとしては前例にない「全面プリント型」の図柄となっていて、目をみはるデザインであるものの賛否が分かれそうなところでもある。皆さんはどのような感想をおもちになるだろうか。
私は「熱海城」の字が金型によるデザインである点が、オールプリント型の【プリキュアメダル】等とは最後の一線で画していて、かなり好意的に受け止めている。「一部金型、他はプリント」というデザインはオーク・コーポレーション系のメダルの得意とするデザインなのだが、今後はこのようなスタイルが定着していきそうな予感である。そのうち記事をリライトすることになると思うが、【浜松城】の新メダルもこのデザインを踏襲しているといえる。
またここの珍しい点としては、ガラス張りの壁に沿うように機械が設置されているので、パノラマ展望に出ると販売機と刻印機の裏側がじっくり見られるという点がある。
何はともあれ、発見のされ方や記念メダルのデザインから、数年後に振り返ったときにエポックメイキングな1枚として語り継がれそうな予感がある。歴史はまったくない城なのに、なかなか歴史的な1枚なのである。
こんにちはー
ここ数年、メダル収集をのんびりペースで始めた主婦です。
(*´∀`)ノ
どこにメダルがあるか?
を参考にさせてもらっておりますが
紹介文が面白くて 思わずコメントしちゃいました(* ̄∇ ̄)
最近は メダル収集目的の観光ばかりです。
とはいえ、コロナ騒動でしばらくは自粛ですね。
また、活動再開の際には覗きに
|д゚)チラッ
来ますね!
コメントありがとうございます(^^)
メダル収集はのんびりやるのが一番良いと思います。私も昔はのんびり楽しくやっていたはずなのに、いつからこうなってしまったのでしょう……
どこにメダルがあるかに関しては、実は私のブログは参考にならない要素も多いのでお気をつけください。私が買いに行く時は他の方のHPを見ます(笑)
コロナが収束したら、全国の記念メダル収集家のみなさんが一気に解き放たれそうですね〜
2023年11月26日現在
悲報です
6Fのメダル自販機に調整中と
貼り紙がされてあり
購入できませんでした
ここまで来たので諦めきれず
熱海城の案内人さんに
聞いたところ
売り切れで
メダルの発注は、
しているが入荷日未定だそうです